アナザースペシャル
>1993 ドイツ
山奥に建つ古い城…
外は、まるで台風を思わせるような季節はずれの雷雨。
大広間では、オーケストラの演奏が流れている。
そして、中央で闘っている二人の男。
一人は薄紫色の長髪、額には十字の古い傷がある。
この城の主、ウォルフガング=クラウザー。
対する青年は、赤い帽子を被り、長いブロンドヘアーのテリーボガード。
戦いは佳境に入り、二人とも後一撃を出すのが精一杯であろう。
テリーのトレードマークである帽子はすでに壊れ、
束ねていた髪も解けて乱れている。
大広間の中央で膝を付く二人。
やおら立ち上がるクラウザー。
「ここがお前の墓場となるのだ!死ねぇ!!!」
両手を広げ、体中の氣を凝縮する。
「カイザーウェイヴ!!!!」
紫色の光がテリーを襲う。
最後の気力を振り絞り、すんでの所で交わすテリー。
「なにっ!!」
「くらえ!パワーゲイザー!!!!!!!」
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>1994 サウスタウン
夜中にふっと目覚めるテリー。
外は雷雨。
ズキン!・・・右腕が痛む。
「またあの夢か・・・こんな天気の日はいつもそうだ。」
動かなくなった右腕をさすりながら呟く。
「ん?」
雨音に混じって何か音が聞こえる・・・・
「猫か?」
気になったテリーは窓の外を見た。
すると、玄関のほうからその音は聞こえてきている
「?・・・・・・・・赤ん坊だ!!」
急いで玄関に向かうテリー。
玄関には籠に入った赤ん坊がいた。
手紙が置いてある。
「この子を護って下さい」
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それは十五年後に始まる、数ある物語のプロローグ。
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