本線の終点は欅平であるが、ここからは関西電力の専用線である上部線が、
仙人谷ダムを経由し黒部川第四発電所まで伸びている。
欅平と仙人谷ダムの間はわずか6キロ程度の距離であるが、その標高差は260mもあり、
通常の方法で鉄道を延長することは困難であった。
また、欅平の上部には黒部川第三発電所の導水路等の建設、保守の為のルートも必要であった。
この問題を解決する為にとられた手法が、山の中に大型エレベーターを設置する方法であった。
そのエレベーターが竪坑エレベーターである。
竪坑エレベーターは人員用と人荷用のふたつがある。
人員用は一般的なエレベーターで、
ロープ式、定員6名(0.45t)、昇降速度180m/分、
カゴ寸法−幅1.40m×長1.56m×高2.12mとなっている。
人荷用は本線・上部線を貨車が直通できるよう、カゴ内部にまでレールを敷設した大型エレベーターで、
人荷用と荷物用(荷物専用)に切り換えて使用する。
概要はロープ式、積載荷重4.5t、定員36名(人荷用時)、
昇降速度150m/分(人荷用)ないし90m/分(荷物用)、
カゴ寸法−幅1.98m×長4.00m×高3.50mとなっている。
ドアの開口寸法に比較して、カゴ内部が広く、特に天井が高いのが特徴である。
また積載荷重4.5tは、ロープ式エレベーターとして国内最大を誇っている。
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