書評データベース(2000年度11,12月分)
【あ行】
<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 インターネット医療
【著者名】 高橋基文
【出版社】 千早書房
【初 刊】 1998年6月13日
【金 額】 1143円+税
【満足度】 ★★☆
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著者はシティクリニックを開業している医学博士で、インターネット医療につい
てが書かれています。そのインターネット医療の可能性や今後について、そして役
立つ医療関係の厳選HPの紹介をしています。医療というよりも前半はインターネ
ットについての紹介としてプラウザの機能やサーチエンジンについても書かれてい
るため、インターネット入門書のような印象も受けましたが、最後に載っている医
療関係のHPの紹介は参考になるかと思います。
<本紹介>
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【ジャンル】雑学
【著書名】 生きもの生活白書
【著者名】 小川 巌
【出版社】 北海道新聞社
【初 刊】 2000年5月31日
【金 額】 1200円+税
【満足度】 ★★
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本書は四季の自然とふれあう動物や虫などの生き物についてが書かれている本で、
動物達の食事情や自然界の不思議、生き物との上手に付き合い方や危機を避ける方
法についてが書かれています。知っている雑学要素が多かったので、それほど面白
いとは感じませんでしたが、野生生物と自然についてをわかりやすく紹介した一冊
です。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 行きつ戻りつ
【著者名】 乃南アサ
【出版社】 文化出版局
【初 刊】 2000年5月28日
【金 額】 1500円+税
【満足度】 ★☆
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本書は12の作品が収録されている短編集。作品はいずれも北は北海道から南は
九州まで地方を舞台として、12の人生と12の旅が描かれています。その地方の
写真も入っていて旅行記的な作品でもあるのですが、乃南アサの作品だったのでサ
スペンスを期待していたのは大きく裏切られ、単なる平凡な物語であったため作品
としては期待ハズレでもありました。何だか乃南アサではなく別人が書いた作品集
のようで、この作品については少々失望しました。
<本紹介>
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【ジャンル】生活
【著書名】 おいしい失業「バイト生活」マニュアル
【著者名】 日向咲嗣
【出版社】 明日香出版社
【初 刊】 2000年8月31日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】雇用保険をもらいながら合法的にバイトして暮らす裏ワザ147。こ
の本一冊で最高360万円もトクできる!?
【満足度】 ★★★☆
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本書は失業していたりバイト生活をしている場合の裏ワザなどが紹介されている
もので、例えば給与制限期間中に合法的に毎日バイトする抜け道だとか、雇用保険
をもらいながら合法的に単発バイトする裏ワザ、雇用保険とW収入も可能な内職ワ
ーク収入限度額計算法などが載っています。他にも、「おいしい失業バイト総まく
り情報編」では短期日払いバイトの内容が書かれていたり、「お役立ちリンク集」
なども載っています。イラストも笑えるイラストばかりでしたし、失業やバイトの
立場でなくとも楽しく読むことができる内容です。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 おんぶにだっこ
【著者名】 北川悦吏子
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2000年2月10日
【金 額】 1400円+税
【満足度】 ★★★
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本書は、脚本家でもある著者の子育てエッセイ。妊娠から子育てまでをエッセイ
にしたもので、妊娠中のかゆみ、マタニティブルーなどもあり、子育てについての
話が中心であるものの、日常生活についても多く触れており、自分が書いたドラマ
についても書かれているので、単なる子育てエッセイではないところは非常に読み
やすかったです。
<本紹介>
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【ジャンル】警察小説
【著書名】 汚職捜査 --警視庁サンズイ別動班--
【著者名】 姉小路祐
【出版社】 講談社
【初 刊】 2000年6月5日
【金 額】 800円+税
【カバー文】元・警視庁SPの本城剛は、新設された警視庁捜査二課機動捜査班
長に任命された。メンバーは、上司の思惑で、各種の経歴を持った
六名。初仕事は第三センターを巡る単なる汚職事件と思われたが、
大物政治家を巻き込んだ政争へと発展していった。そして辿り着い
た驚愕の真相とは……!? 著者渾身の警察シリーズ開幕!!
【満足度】 ★★★☆
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物語のあらすじはカバー文で書かれているので省略しますが、この作品の主人
公は汚職事件や政治犯罪の捜査に取り組む市民感情を持った刑事達。不祥事が指
摘される最近の警察の姿ですが、こちらは不正に対して黙々と闘う刑事達を描い
たもので、派手さは全くないものの、胸のすくような活躍が描かれています。あ
とがきを読むと、この作品はシリーズ化されるようで、引き続きシリーズとして
も読んでいきたいと思います。
<本紹介>
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【ジャンル】ガイド
【著書名】 お家で稼ごう
【出版社】 実業之日本社
【初 刊】 2000年7月12日
【金 額】 980円+税
【カバー文】1日3時間の内職から本格的SOHOまで、あなたの生活プランで選
べるお仕事満載!! 全77業種・88人を一挙公開!!
【満足度】 ★★☆
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こちらも図書館から借りた本ですが、こちらは在宅ワークガイド。実際に仕事を
している女性のレポート、収入と支出を写真入りで紹介していて、内容としては解
りやすいです。ただし、誰でもできる仕事は限られていますし、その仕事について
の斡旋が書かれていないため、仕事については参考になるものの、仕事をするため
のことが書いていなかったのは非常に残念なように思います。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 おやじ丼
【著者名】 群ようこ
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2000年6月10日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】大迷惑で、むかつくやつら。でも笑える。……ちょっと可愛い。見渡
せば、困ったおやじが増殖中。その生態を「愛情」こめて描く、爆笑
小説。
【満足度】 ★★★★
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本書は12の短編が収録されており、髪の毛のうすい人、勝手な人、ケチな人、
臭い人、スケベな人などがそれぞれの題材になっています。その主人公をめぐる笑
える話が描かれているのですが、主人公はどこにでもいそうな中年男性であるため
面白可笑しく読むことができました。主人公達は絶対に嫌われるだろうと思える人
達ばかりですが、それを自覚しておらず他人に迷惑をかけるというところを面白く
物語としていて、群ようこの視点には感心させられます。女性が読めば「こういう
人、いるいる」と思いながら、更に笑いが2倍になるでしょう。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 いつもひとりで
【著者名】 阿川佐和子
【出版社】 大和書房
【初 刊】 2000年6月10日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】人生の最終目標は平凡な結婚のはずだった。なのに、いったいどうし
て、こんなことになってしまったのか。おなかの底から元気と勇気が
涌いてくる、読み出したらやめられない本音痛快エッセイ集!
【満足度】 ★★★☆
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久しぶりに著者のエッセイを読みましたが、本書は様々な雑誌でのエッセイをま
とめたものですが、海外旅行記があったり、お見合いエピソードやインタビューの
仕事の話など、興味深い内容や共感できるところも多かったです。気軽に読めるユ
ーモラスな内容ばかりで、楽しいエッセイでした。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 挑む女
【著者名】 群ようこ
【出版社】 文春文庫
【初 刊】 2000年3月10日
【金 額】 476円+税
【カバー文】キャリア20年の編集者アキコ41歳。優雅な家事手伝いのサユリ4
1歳。夫と姑に不満爆発の主婦タカコ32歳。いい男をゲットするこ
とに命をかけるOLルリ27歳。立場も性格もバラバラな女4人が今
の生活を変えようと動きだした。果たして、自分が本当に居るべき場
所はみつかるのか? ユーモアたっぷり、痛快群ようこワールド!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
カバー文にも書いているように、本書は立場も性格のバラバラながら付き合いの
ある女4人の物語。悩みを抱えている4人が、今の生活から変えようと動きだすの
だが、それぞれの悪戦苦闘ぶりが面白おかしく描かれる物語です。全体で描かれて
いる個所もあれば、個人個人で描かれる個所もあり、4人全てが主人公でもあり、
ユーモアを交えて群ようこらしい作品となっています。最後は全員収まるところに
収まって終わるのですが、その過程は痛快小説といえる内容で楽しかったです。
<本紹介>
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【ジャンル】雑学
【著書名】 お金 ウラの裏の世界
【著者名】 リサーチ21編
【出版社】 王様文庫
【初 刊】 2000年1月20日
【金 額】 476円+税
【カバー文】水道料金、住んでいる地域でなぜ9倍の違い? 刑務所、作業賞与金
のマル秘数字とは? 鉄道自殺、死に損なうと賠償責任はどのくらい
? 社内預金、会社が倒産したらどうなる? 外科医、名医も新米も
同じ料金?などなど、知らなければゼッタイ損する、知っていればゼ
ッタイ得する「お金にまつわる常識・非常識」を一挙公開!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書はあまり一般には知られていないお金にまつわる裏事情が紹介されているも
の。公共料金や税金の知られざる実体や、ビジネスの裏事情、儲けのカラクリ、商
売の裏ワザ、意外な仕事の収入など、知らない話が多く、暇潰しにと買った文庫で
したが、最初から最後まで楽しめ、いい情報源となりました。
<本紹介>
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【ジャンル】ハードバイオレンス
【著書名】 悪鬼の罠
【著者名】 広山義慶
【出版社】 実業之日本社(JOY NOVELS)
【初 刊】 2000年7月25日
【金 額】 800円+税
【カバー文】法律事務所の調査員、三橋玄章は、ベンツを盗まれたので探して欲し
いと、芸能プロダクションの社長夫人・林朋珍から依頼される。成功
報酬は2千万円! ベンツより高いその金額に怪しい匂いを感じなが
らも調査を開始した矢先、玄章は何者かに拉致され袋叩きに遭う。ど
うやら裏には中国マフィア・蛇頭の大がかりな高級車窃盗グループが
暗躍しているらしい。矢継ぎ早に送り込まれる蛇頭コマンドに、さす
がの玄章も絶体絶命のピンチ!
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
主人公の三橋玄章は元警視庁捜査一課の刑事。5年前にマル暴係のエリート課長
に全治半年の重傷を負わせ懲戒免職となり、今は法律事務所の調査員をしている。
酒にも女にも腕力にも強いその玄章は、ある時芸能プロダクションの社長夫人より
仕事の依頼を受けるのだが、その依頼は外国人による凶悪犯罪と繋がっていた……。
物語では、主人公と蛇頭グループとの戦いが描かれており、中々迫力ある物語と
なっています。ただし広山義慶らしい性描写がふんだんに出ており、この描写が多
すぎて折角の迫力ある場面に繋がりが感じられなくなっていたのは残念に感じまし
た。それでも作品としては読みやすく、ラストも意外な展開となっています。
<本紹介>
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【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 裏切りの街
【著者名】 浜田文人
【出版社】 角川春樹事務所(HARUKI NOVELS)
【初 刊】 2000年6月8日
【金 額】 1143円+税
【カバー文】新宿歌舞伎町で<家出捜索人>事務所を構える元刑事・賀集保は、警
察を辞める原因となった未解決事件の関係者である代議士・脇坂の娘・
薫失踪の捜索依頼を受ける。調査を始めた賀集の前に現れたのは白井
龍一、かつて脇坂との癒着が噂された広域指定暴力団・白龍会会長で
ある。白井は、薫と同時に姿を消した青年の行方を追っているという
のだが、その青年は脇坂家の書生・南島浩だった。脇坂と白龍会との
間に何が起こったのか? 過去の因縁から、両者の接点を探る賀集だ
が、事件は意外な展開を見せはじめる……。哀しい人間模様を描く、
書き下ろしハードボイルド・ミステリー。
【満足度】 ★★★☆
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物語のあらすじはカバー文である程度書かれているので省略しますが、殺人事件
に関る代議士の意外な真実、そして代議士と朋にある物を狙う暴力団と、物語は込
み入った展開へと進んでいきます。そして本書では2人の家出少女が登場し、家族
との繋がりを絶ち主人公の手伝いをして一人で生きていこうとする16歳の少女と
血縁によって苦悩し家を出る17歳の少女が殺人事件に関っていく様子も読みごた
えがありました。また主人公である賀集保の過去と捜査過程も面白かったです。
【か行】
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 家族の標本
【著者名】 柳 美里
【出版社】 角川文庫
【初 刊】 平成10年4月25日
【金 額】 476円+税(\100)
【カバー文】家族って、なんだろう? やむにやまれぬ問いかけに集まりはじめた、
さまざまな家庭の事情。そこにはいっけん静かなたたずまいでありな
がら、驚くようなドラマが隠されていた……。社会の最小単位、万人
のルーツでもある家庭という名の病とぶつかり合い、それでも、今そ
こにある人々の心。淡々と語られることによってさらに深い共感を呼
ぶ、芥川賞作家、感動の第一エッセイ集。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、著者も含め友人や知人それぞれの家族の事情をエッセイとして書いたも
ので、実に多くの家族の標本を読むことができます。外から見ているといかにも幸
せそうな家族にも複雑な家庭の事情があったり、不幸が相次ぐ中でも家族仲良く暮
らしている姿など、それぞれに違いが現れていますが、中々他人の家庭の事情を知
ることがないだけに、ここには数多くのドラマがあります。本書も古本屋の100
円コーナーで買った文庫ですが、いいエッセイ集でした。
<本紹介>
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【ジャンル】ホラーミステリー
【著書名】 牙のある時間
【著者名】 佐々木譲
【出版社】 ハルキ文庫
【初 刊】 2000年7月18日
【金 額】 838円+税
【カバー文】北海道の小さな町に移住した絵描きの守谷順一と妻の久美。そこで隠
遁生活をおくる、隣人で農場主の円城夫妻との出会いが、彼らを退廃
と官能と狂気の渦のなかへ引きずり込んで行った。森から聞こえてく
る死滅したはずの狼の叫び、そして少女の失踪事件。いつしか順一は、
円城に狼の姿を重ねあわせるようになっていった……。狼をめぐる恐
怖をテーマに二重視点で描く、ホラーミステリーの傑作!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
幻想的な画風の画家・守谷順一と久美の若い夫婦は、ワインで知られる北海道の
小さな町へ移り住むこととなった。二人はその地で隣に隣に住む果樹園を営んでい
て年の離れている円城という夫婦と知り合い、守谷は円城夫人に、そして久美は円
城にひかれ、二組の夫婦は次第に互いのことを容認しつつ関係を深めていくのだが、
その関係はやがて、詮索好きのカメラマンの死と、町の少女が果樹園の中で、守谷
の描いていた絵画そのままの姿の死体となって見つかる。この顛末を久美と守谷の
二つの視点で物語は描かれています。
物語は一人称で、それぞれの心情がストレートに描かれ、二つの視点が事件を物
語る構成となっていますが、守谷の記憶と久美の記憶が微妙に違っていたり、守谷
の感じることを久美が妄想と片付けている。当初は読んでいてホラーの要素はそれ
ほど感じなかったが、結末を読むとホラー要素もたっぷりと含まれ、狼男の現代版
ともいえる作品に仕上がっています。
<本紹介>
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【ジャンル】競馬本
【著書名】 「競馬のからくり」が怖いほどわかる本
【著者名】 小沼啓二
【出版社】 王様文庫
【初 刊】 2000年8月20日
【金 額】 495円+税
【カバー文】世界一高い控除率に、当たらない予想屋、馬主ばかりが儲かるしくみ
……ジャーナリストとして長年「競馬村」を追ってきた著者が、独自
の調査でつかんだ「裏のからくり」を一挙公開! ファンが知らない
「金の流れ」から、絶対負けない「裏馬券術」まで、この一冊で競馬
界の「本当の姿」が見えてくる!
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
カバー文にひかれて買った文庫ですが、期待していたほどの「競馬のからくり」
というものはなく、かえって間違った情報が多く見られました。本書では馬主が儲
かるしくみが書かれていましたが、確かにJRAの賞金の高さは世界一で大レース
で活躍する馬を持つ馬主には多額の賞金が入ってきますが、殆どの馬主は儲かると
損するかというと損をしている人が大半ですし、僕も知り合いで馬主は何人かいる
ので、細かなことも知っていますが、ここで書かれていることは全て嘘というわけ
ではありませんが、生産牧場の実状なども想像だけか一部の取材のみでしか書かれ
ていない部分もありました。ただ競馬界のお金の流れや財務内容などは、かなり細
かく書かれ、JRAの利権に群がる官僚や政治家の裏側については面白く読むこと
ができました。
<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 これでバッチリ! ネットで友達
【著者名】 傍嶋恵子
【出版社】 日経BP社
【初 刊】 2000年7月17日
【金 額】 1200円+税
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
本書はインターネット上のチャット・掲示板・対戦ゲームの楽しみ方についてを
書いたもの。インターネットでのコミュニケーションについてを主体として紹介し
ていて、チャットや対戦ゲームをやっていないため参考となる部分もありましたが、
そのチャットや掲示板などのサイトの紹介が極一部のみに限られており、もう少し
幅広いサイトの紹介をしてほしかったです。それでも中身は初心者向きにわかりや
すく紹介されており、これからインターネットを始めようという人にはお勧めでし
ょう。
<本紹介>
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【ジャンル】旅行記
【著書名】 回転スシ世界一周
【著者名】 玉村豊男
【出版社】 世界文化社
【初 刊】 2000年7月25日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】パリ、ロンドン、アムステルダム、ニューヨーク、ロサンゼルス。玉
村豊男の<16日間世界一周>スシの旅。なぜ世界の人びとは、こん
なにスシを食べるようになったのか? いま世界の人に愛されはじめ
たスシを手がかりに、日本スタイルのグローバルな受容の可能性を探
る。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書はカバー文に書かれていますが、著者が世界の回転スシ屋を16日間で廻っ
た旅行記。その回転スシ屋の店内の写真やメニューも持っています。パリの回転ス
シではヤキトリのタレも置いてあるという話や、ディカプリオの食べに来るという
話など、世界での食の感覚なども合わせて紹介されています。しかし回転スシ屋が
こんなに世界で出店されているとは驚きでしたし、どこも流行っていて予約をいれ
ないと中々食べられないということも初めて知りました。
<本紹介>
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【ジャンル】?
【著書名】 書いて稼ぐ
【著者名】 鳩よ!編集部編
【出版社】 マガジンハウス
【初 刊】 2000年7月19日
【金 額】 1300円+税
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は6つの章に分かれていて、二足をわらじとして物書きをしている人のイン
タビューを取り上げた「書いて稼ぐ」、エッセイやコラムの作法を作家やエッセイ
ストなどに聞いた「エッセイ&コラムを書こう」、脚本家などに基本的なハウツー
を聞いた「シナリオライターへの道」、翻訳家に聞く「翻訳家への道」、フリーラ
イターへのインタビュー「フリーライターへの道」、自費出版についてを取り上げ
た「自分の本を作る」があります。いずれも『鳩よ!』で過去に特集されたものを
まとめたものですが、どのようにして物書きをしている人が現在に至ったか、そし
て物書きとしての書くコツが載っていて、文章を日頃書く人や物書きを目指す人に
とっては参考になる一冊です。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 煙
【著者名】 松岡圭祐
【出版社】 徳間書店
【初 刊】 2000年3月31日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】男が神人となった時、全てが明らかに……。『催眠』『千里眼』の松
岡圭祐が挑んだ未知領域。燻し銀の推理サスペンス!
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
榎木康之は元詐欺師。その榎木は自分を探している女性がいることを知り、怪し
い雀荘を訪れる。偶然そこで暴行されかけた少女を救い出すが、彼女が自分を探し
ている女性で、聞けば大手企業の社長令嬢だという。そして少女と関りを持つこと
となった榎木は、その地域での奇祭、諸肌祭のでの神人となってしまった。2万人
以上の裸の男達がその神人を目掛けて殺到するお祭りで、その祭りが始まり、大勢
の男達が榎木に殺到した。意識が遠退き、死を感じた榎木だったが、その時にこの
祭りの事実と、ある企業の狙いを知ることになった……。
今までの著者の作品とは異質の作品でしたが、それなりには面白さを感じるサス
ペンスでした。ただ冒頭に裸祭りでの神人を決める場面から始まり、物語の順序が
バラバラになっていたのは、著者の狙いだったかもしれませんが、読み手としては
それが読みにくく、折角の面白さも半減しているように思えました。祭りの最中の
迫力や、真相が明らかになるラストは読みごたえがあっただけに、それが残念に感
じました。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリー
【著書名】 監獄女医 --地下牢の囚人--
【著者名】 二条 睦
【出版社】 角川春樹事務所(HARUKI NOVELS)
【初 刊】 2000年6月8日
【金 額】 1048円+税
【カバー文】富士見ヶ丘刑務所で囚人・久保光男が医務課長の前田医師を殺害する
事件が発生した。前田の後任として赴任した女医・若宮冴子は、一般
社会とはかけはなれた、医療体制や刑務所内の人間関係に当惑するが、
徐々に自らの信念を所内に、そして囚人たちの間に浸透させていく。
ある日、懲罰房である地下牢に入っている久保の健康診断にあたった
冴子は、前田医師殺害の裏に、刑務所ぐるみの不正を嗅ぎつける。公
正な裁判を求めて調査を開始した冴子だったが……。刑務所という閉
鎖された空間に繰り広げられる人間模様を描き切る、期待の新人によ
るヒューマン・プリズン・ミステリー!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
物語の大まかなあらすじはカバー文で書かれているので省略しますが、本書は刑
務所を舞台に、主人公の若宮女医が自らの信念の元に、刑務所ぐるみの不正を暴き、
その人間模様を描いた作品。実際に刑務所の中で何が行われているか詳しいことま
ではわかりませんが、著者は刑務所職員という職歴を持ち、その経験でミステリー
としても細かな舞台設定で面白さを感じました。本書がデビュー作とのことですが、
続く作品も読んでみたいです。
<本紹介>
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【ジャンル】文庫本紹介
【著書名】 決定版ガイド この文庫がすごい!
【著者名】 別冊宝島編集部編
【出版社】 宝島社文庫
【初 刊】 2000年8月8日
【金 額】 562円+税
【カバー文】『このミステリーがすごい!』よりおもしろい!? 読みたい本がひと
めでわかる、絶対おもしろ文庫のブックガイド。『このミス』が選ん
だ翻訳&日本のミステリーのオールタイムベスト20、エグくて美し
い恋愛文庫、泣ける文庫、B級文庫、官能文庫の王様から、原田宗典
&中村うさぎの対談、高村薫のインタビューまで、文庫を徹底的に楽
しむための文庫エンタテインメント決定版!
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は4年間にわたって年度版で発行されている『この文庫がすごい!』シリー
ズから人気の高かった特集をピックアップして収録したもの。そのシリーズは殆ど
読んでいたのですが、図書館にあったので再度読み直しを兼ねて借りて読みました。
読んだことのある内容が多かったので、個人的には新鮮さはありませんが、紹介さ
れている文庫もジャンル別で多く登場しており、読書好きなら大いに参考になるは
ずです。
<本紹介>
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【ジャンル】生活
【著書名】 クルマの裏ワザ --教習所では体験できない87の実践テクとアイデア--
【著者名】 平成クルマ研究会編
【出版社】 青春出版社
【初 刊】 2000年5月1日
【金 額】 1100円+税
【カバー文】買物の渋滞、難しい立体駐車場、慣れない高速、夜のドライブ、突然
の雨、初めての山道、真冬の凍結・雪道、トラブル知らずのメンテの
タイミング……ぜんぶおまかせ!
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
本書はカバー文にも書かれていますが、実践で役立つクルマについての一冊です。
タイトルに「裏ワザ」と書かれていたので、どんなウラ技だろうと思っていたので
すが、ここで書かれている実践テクとアイデアというのも一般常識的なことばかり
で、確かに役立つ内容ではありますが、特に注目すべきところも少なかったです。
それでもメンテナンスについてはいい情報源となっていましたし、イラストも豊富
で読みやすかったです。
<本紹介>
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【ジャンル】競馬エッセイ
【著書名】 競馬遊侠伝
【著者名】 牧 太郎
【出版社】 小学館文庫
【初 刊】 2000年8月1日
【金 額】 683円+税
【カバー文】「人生はバクチだ」パドックを彩った多くの名馬に夢を託す、遊侠を
自認する新聞記者。5月にあのハイセイコーが死んだ時、地方の雑草
が中央の血統馬に挑戦するというだけで革命前夜だった70年代を回
顧し、力尽きて負けてもなお挑戦しようとする馬達に自己の生きざま
を重ねつつ描く競馬命の「馬鹿」人生。馬に惚れては振られ、はずれ
馬券をおけら街道に散らす男の熱い想いのたけをつづる異色のエッセ
イ。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
本書は「スポーツニッポン」などで連載していたエッセイを編集し、まとめたも
の。著者は毎日新聞社に勤務し、競馬コラムを書いているようですが、そのエッセ
イは読んだことがなく、図書館に本書があったので借りて読みました。10年近く
前に連載されていたものがあったりと、内容的にも新鮮さは感じなかったですし、
競馬エッセイといっても競馬界というよりも身の回りのネタが多く、あまり面白い
とは感じませんでしたが、知り合いが大穴馬券を取る話など、多少楽しいエピソー
ドも含まれています。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 コンセント
【著者名】 田口ランディ
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2000年6月10日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】引きこもり、嗅覚異常、精神分析、シャーマン、官能と狂気、死と再
生……。兄はなぜ引きこもり、生きることをやめたのか? インター
ネット界の女王、衝撃の処女小説!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
金融雑誌のライター・朝倉ユキは、長年の友人であるカメラマンの木村と酒を飲
みに行き、突然の激しい性欲から木村をホテルに誘った。そして一人で部屋に帰っ
た時、電話で兄の死を知らされた。実家に向かうユキだったが。その途中で兄の亡
霊に出会い、兄が餓死したアパートを訪れた時は、兄の死臭に囚われ、何もない部
屋でなぜかコンセントに繋がったまま放置された掃除機が頭から離れなくなってし
まう。そして心理カウンセリングを受け始めるユキだったが、そのカウンセリング
の相手は、かつて恋愛関係を結んでいた恩師だった……。
物語は兄の死をきっかけに生と死についてが描かれている作品。兄の死を主人公
の生に取り込み、生と死の境界を作品として表現しています。ラストの表現も良か
ったですし、最初の小説としてはいいテーマだったと思います。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】生活
【著書名】 買いもの名人の節約便利帳
【著者名】 今野 保
【出版社】 青春出版社
【初 刊】 1999年10月1日
【金 額】 1100円+税
【カバー文】チラシは派手な色刷りよりも「一色」が狙い目、地元スーパー・大型
店・商店街の使い分け、「まとめ買い」に向く人、向かない人……。
いつもの食費が毎週、2割もお得になる! 今晩から使える82の裏
ワザと(得)ヒント。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
こちらはスーパーマーケットを中心とした節約買物術について書かれているもの。
無駄な買物をしないための原則、チラシを読み取る、いいスーパーと悪いスーパー
の見分け方など、大きく6章に分けて紹介しています。チラシの目玉商品は左下と
下のスミにあること、チラシを読み比べてセールの周期を見る、安く買える時間帯、
目玉商品はどこにあるかなど、かつて大手スーパーマーケットに勤務し、現在ショ
ッピングアドバイザーとして活躍している著者ならではのスーパー事情が書かれて
いて、実用的な節約本となっています。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】サスペンス
【著書名】 鎖
【著者名】 乃南アサ
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2000年10月25日
【金 額】 2200円+税
【カバー文】誰も描かなかったブラインド・スポット……孤絶の空間を舞台に、音
道貴子の刑事人生は最大の危機に突入した。ここは一体どこなのか。
犯人グループの次の一手は何なのか。たった一人で敵と対峙する彼女
の脳裏を、期待と絶望が交錯する。このデッドロックをくぐり抜ける
手段が果たして存在するのか。『凍える牙』に続く久々の書下し大作。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
武蔵村山市内で占い師夫婦と2人の計4人が殺害された。そしてこの占い師の架
空名義口座から現金2億円が引き出されていた。この事件を追う音道貴子は、かつ
て自分が関った事件の被害者の女性と捜査中の競輪場で偶然出会い、その数日後に
も捜査中に会うが、その女性の住んでいるマンションの部屋で睡眠薬を飲まされた。
貴子からの連絡がなく行方不明となったことで事件に巻き込まれたと判断した警察
は、このマンションを発見するがそこでは男性の射殺死体が発見された。この現金
強盗の殺人犯に連れ去られた貴子は6日間絶望的な中で奮戦する。予測不能で孤立
無縁、そして精神の限界の中、果たして警察はここまでたどり着くことができるの
か、そして自分はこの状況を打開しようというのか?
物語の主人公は直木賞を受賞した『凍える牙』でも主人公であった音道貴子。警
察組織の綻びをついて殺人事件の犯人グループに仕掛けられた罠にはまり、想像を
絶する閉塞状況は緊迫感の連続で、この事件に関った6日間が550ページの分厚
い本書にぎっしりと詰め込まれています。なぜ犯人グループに捕われることになっ
たのか、その犯人グループとの立てこもり状況、貴子を助けだそうとするかつての
相棒、捜査の綻びにも一枚かんで貴子を危機へと導いたコンビを組む上司……と、
単に事件だけを描かず、その事件の背後と主人公・貴子の危機的状況を迫力ある緊
迫感で一気に描いており、作品の分厚さを全く感じさせないサスペンスです。この
音道貴子のシリーズも『凍える牙』よりも数段と展開も幅を広げていて、最初から
最後まで全く目が離せず釘付けとなった程。今年読んだ作品の中でも上位にランク
される作品で、これはお勧めの大作です!
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリー
【著書名】 結婚紹介殺人事件
【著者名】 新津きよみ
【出版社】 ハルキ文庫
【初 刊】 2000年7月18日
【金 額】 760円+税
【カバー文】榊原千亜記の短大時代の親友・橋本恵美がアパートの自室で全裸死体
となって発見された。恵美は結婚紹介所<エルピーライフ>に入会し
ており、その日も5人目の相手とデートをしていたはずであった。千
亜記は「恵美がスキャンダラスな女でないこと」を証明するために、
刑事の忠告を無視して、単独で捜査を始めるのだが……。“幸せな結
婚”を夢見る男と女の交錯する愛憎を描く長編ミステリーの傑作。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
あらすじはカバー文で書かれていますが、主人公の千亜記が親友を殺した犯人を
見つけるために捜査していくのですが、その親友が入会していた結婚紹介所が殺人
事件のキーポイントになっているのかと思っていたのですが、事件を複雑にしてい
るだけでしたし、その事件は密室殺人ではあるものの、特別なトリックがあるわけ
でもなかったですし、犯人も意外性がなく、ミステリーとしては少々不満も残る作
品ではありましたが、結婚したい男女の目論見を展開に巧く盛り込んでいて、読ま
せる作品にはなっています。
<本紹介>
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【ジャンル】連作ミステリー
【著書名】 風が吹いたら桶屋がもうかる
【著者名】 井上夢人
【出版社】 集英社文庫
【初 刊】 2000年7月25日
【金 額】 533円+税
【カバー文】牛丼屋でアルバイトをするシュンペイにはフリーターのヨーノスケと、
パチプロ並の腕を持つイッカクという同居人がいる。ヨーノスケはま
だ開発途上だが超能力者である。その噂を聞きつけ、なぜか美女たち
が次々と事件解決の相談に訪れる。ミステリ小説ファンのイッカクの
論理的な推理をしり目に、ヨーノスケの能力は、鮮やかにしかも意外
な真相を導き出す。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
ヨーノスケは区役所に勤める気の小さな男であるが超能力の練習をすることを趣
味としていた。そのヨーノスケの同居人であるシュンペイは牛丼屋でアルバイトを
しているのだが、同居しているおかげでヨーノスケの超能力の練習を見ていて飽き
ている程、その超能力だが、出前のラーメンが届くと手を触れずに30分かけて割
箸を割ったり……と、超能力を使いよりも使わない方が有効である場合が殆どとい
うもの。それでもヨーノスケの能力を頼って助けてもらおうとする女性が次々にシ
ュンペイのバイト先にやってくる。その頼みを断り切れないシュンペイが同居して
いる倉庫を女性を案内するところから各物語が始まっていきます。そして依頼人達
は、必至に超能力を練習しているヨーノスケと、推理小説ばかり読んでいるイッカ
クと出会うことになるのですが、そのイッカクも名探偵気取りで推理するもののい
つも的外ればかり。しかしながら、最後は依頼人が自ら事件が解決してしまい、そ
の頃にようやくヨーノスケの超能力も真相に到達する展開になっています。本書は
7つの物語が収録されていて、展開は全て同じようなパターンとなっていきます。
特にトリックが使われているようなこともなく、各物語ワンパターンの展開ではあ
るのですが、シュンペイとヨーノスケとイッカクのコンビの面白さは飽きずに最後
まで読むことができました。井上夢人の作品としてはちょっと異質のようにも思い
ますが、中々面白い連作ミステリーでした。
<本紹介>
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【ジャンル】コラム
【著書名】 気になる物件
【著者名】 泉 麻人
【出版社】 扶桑社
【初 刊】 2000年9月10日
【金 額】 1238円+税
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
こちらは、街角で著者の目にとまった“気になる物件”を紹介しているもの。建
物もあれば看板もあったりと、白黒ながら写真と地図も紹介しています。主に都内
を中心に横浜や大阪も少々紹介されていますが、面白いものが都内にも沢山あるも
のですね。都内在住者にとっては物件を探す楽しさもあるでしょうから、更に楽し
めるかも。
【さ行】
<本紹介>
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【ジャンル】?
【著書名】 性技実践講座
【著者名】 山村不二夫
【出版社】 河出文庫
【初 刊】 1999年7月2日
【金 額】 620円+税
【カバー文】女性にとって性のよろこびは何かを知らないでする性交は単なるペニ
スの抜き差しにすぎず、男女の性のよろこびの一致は得られない。夫
婦交換の世界で“セックスメート”の名で知られ、正式な資格をもつ
セックスカウンセラーでもある著者が、数十年にわたる経験にもとず
いて、誰でも簡単にでき、すぐに役立つ性技の数々をわかりやすく解
説した<性のバイブル>。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
本書は著者が雑誌「ダ・ヴィンチ」で取り上げられていたので、どんな内容にな
っているのだろうと興味本位でネット書店から購入したのですが、本書の中では白
黒であるものの体位の写真が載っていたり、図入りで性技が紹介されるなど、その
内容にはただただ驚かされます。実践理論として、驚くべき性技の数々が載ってい
ますが、バイブマニア症候群やバイアグラ早わかりなどもあり、この性のレポート
には読み始めから圧倒されました。
<本紹介>
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【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 新宿鮫 風化水脈
【著者名】 大沢在昌
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2000年8月30日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】流された血。凍りついた時間。誰ひとり、刻印された過去から逃れる
ことはできない。この街で生きている限り。不屈の刑事小説、さらな
る高みへ。「氷舞」から三年、待望の最新作!
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
久々の新宿鮫シリーズの本書は最新作で、鮫島の魅力たっぷりに描かれています。
頻発する高級車の窃盗事件を追う鮫島は、盗難車の洗い場らしき古家を発見した。
だがそこで鮫島が見たものは屍蝋となったヤクザの死体だった。その死体を調べる
と共に窃盗事件を調べる鮫島だったが、かつて自分に自首してきた真壁を中心に全
ての事件が繋がっていた。そしてその真壁を救うため、その古家に鮫島は潜りこん
だ……。
物語は実に多くの魅力が含まれているのですが、まずは鮫島とヤクザで出所して
きたばかりの真壁との関係、その真壁を待っていた銀座のホステス雪絵、有料駐車
場の管理人で元警察官の大江、売れっ子ミュージシャンとなってしまった晶……な
ど、登場人物と鮫島の関係が実によく描かれていて、作品を盛り立てています。そ
してラストで明らかになる死体についての真相など、単なる事件の真相だけではな
く、その背景を登場人物らで見事に結んでいて、新宿鮫シリーズとしての期待に応
えてくれる作品でした。文句なしのお勧めです。
<本紹介>
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【ジャンル】生活
【著書名】 主婦の再就職絶対成功マニュアル
【著者名】 日経事業出版社編
【出版社】 日経事業出版社
【初 刊】 2000年6月21日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】「専業主婦」という生き方に心から満足していますか? 「子どもの
ため」に自分を無理矢理納得させて母子密着した結果、子どもが不幸
になってしまったら、こんな悲しいことはありません。自分の気持ち
に正直に向き合い、あなたが生き生きしていることこそが、本当の意
味での「子どものため」なのではないでしょうか。この本では再就職
に成功した先輩の体験談や就職活動をするうえでのノウハウを紹介し
ながら、あなたの生きがい探しを応援します。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書はカバー文でも書かれていますが、再就職に成功した主婦の体験談や、成功
する再就職活動についてのノウハウを紹介したもの。これから再就職を考えている
女性にとっては特に第2章の「成功する再就職知恵袋」での情報と実践は参考にな
ることでしょう。この他にも、在宅ワークの勧誘などの内職トラブルについてや、
気軽に学ぶことのできる自治体の講座や資格についても取り上げています。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 寿司屋のかみさんうちあげ話
【著者名】 佐川芳枝
【出版社】 講談社
【初 刊】 1995年5月20日
【金 額】 1456円+税
【カバー文】寿司の値段、盛りこみと別盛り、シャリ炊きとシャリ切り、今日のお
すすめ、寿司の賞味期限、仕込みの話など、春夏秋冬寿司の“旬”を
味わうために、すぐに役立つとっておきの話、こっそり教えます。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 寿司屋のかみさんおいしい話
【著者名】 佐川芳枝
【出版社】 講談社
【初 刊】 1996年6月20日
【金 額】 1456円+税
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
以前に「寿司屋のかみさん、エッセイストになる」という本を読みましたが、そ
れが面白かったので、以前に出ている上記の2冊を図書館から借りて読みました。
どちらも寿司屋にまつわる話が中心ですが、寿司屋と結婚することになって経緯や、
その寿司にまつわる様々なエピソード、地域との交流など、こちらの2冊共にいい
話が沢山ありました。自分も同じ自営業の客商売の立場なので、ここに書かれてい
る旦那さんの気持ちもよくわかりましたし、自営業ならではの苦労も自分のことの
ように感じました。また、読み終えると寿司が食べたくなるエッセイでもあり、お
寿司の好きな人なら、きっと気に入るエッセイです。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリー
【著書名】 十五の喪章 --神戸・「雀の宿」の殺人--
【著者名】 浅黄 斑
【出版社】 角川春樹事務所(HARUKI NOVELS)
【初 刊】 2000年4月8日
【金 額】 933円+税
【カバー文】『西暦2000年、その時、俺はたぶん刑務所の中にいる……』 神
戸市東灘区でピアノ教師をしている薬師寺小雪は、中学の同窓生らと
15年ぶりに再会し、掘り出したクラスメイトの文集の中に奇妙な文
章を発見した。15年前の殺人予告なのか? だが、その文章を書い
た小松宏は欠席し、行方も判らない。小雪ら同級生は、小松への興味
から、彼自身が書き記した<雀のお宿>というヒントを探し求めるが
……。そこで見つけたものは、小雪たちが忘れることのない、クラス
メイトの身に起きた事件だった……。薬師寺小雪、雲母きらら、鳥丸
実香など、著者作品のオールキャストで送る、書き下ろし長編ミステ
リー。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
2000年になったらタイムカプセルを開ける約束で、薬師寺小雪は中学の同級
生と15年ぶりに再会した。そのタイムカプセルの中にあった文集の中に書かれて
いた文章に興味を持った小雪達は書き記していたヒントから調べていくことになる
が、そこからクラスメイトに起きた事件を知ることになっていく……。
ミステリーとしては特別凝ったトリックなどはありませんが、過去と現在を巧く
描いたミステリーです。また、ここでの登場人物は著者の作品のキャストのようで、
それらの作品は読んでいないですが、登場人物達はいずれも存在感があり、個性的
なキャストで、読ませる作品になっています。
【た行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】短編集
【著書名】 艶めき
【著者名】 藤田宜永
【出版社】 講談社
【初 刊】 2000年7月15日
【金 額】 1700円+税
【紹介文】 結構20年目にして初めて指輪をはずした女は、束縛から解放され街
へ出る……(『指輪』)。直木賞候補作『樹下の想い』以降、恋愛小説
の旗手と目される著者が、女性の目から見たさまざまな愛のかたちを
描く、傑作短編集。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は7つの作品が収録されている短編集。いずれも中高年の女性の恋愛が描か
れており、過去と現在の流れと現実を描いた作品集となっています。それぞれにド
ラマというか、恋愛過程がしっかりと描かれていて、かつて夫婦だった者、家庭の
事情で結婚できなかった者の再恋愛が、短編ながらに見応えある作品になっていま
す。藤田宜永にはかつてのハードボイルドを再び描いてほしいのですが、最近はこ
のような恋愛小説が続くものの、段々と味のある作品も目立ってくるようになりま
した。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】サスペンス
【著書名】 奪還
【著者名】 久保田滋
【出版社】 実業之日本社(JOY NOVELS)
【初 刊】 2000年7月25日
【金 額】 838円+税
【カバー文】大手食品会社の社長から賞味期限のきた商品を言葉たくみに欺し取っ
た闇の男たち。彼らはその商品を市場に流し、会社のイメージダウン
を狙う。狼狽する会社につきつけられた大金での買取り要求。保険調
査員の久保達哉は、企業調査のスペシャリスト山村泰之祐に誘われ会
社サイドに立ち、欺しとられた商品を奪いかえすために調査に乗りだ
した!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
大まかなあらすじはカバー文で紹介されているので省略しますが、単なる企業恐
喝を舞台としたサスペンスと思っていたのですが、物語で活躍する保険調査員の久
保が事件の調査をし、真相を追求していく過程は中々痛快で、面白い作品でした。
事件の背後に潜むある組織を騙し、企業ヤクザに見せかける作戦は展開を更に面白
く仕立てていて、登場人物もそれぞれ幅を広げる役目を果たしています。主人公の
久保の活躍は充分に物語を楽しませてくれました。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】サスペンス
【著書名】 超人計画
【著者名】 響堂 新
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2000年7月20日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】突出した眉と顎、大きな舌……末端肥大症の症状を呈する男たち。そ
れがすべての始まりだった。「奇病」の謎を追う日本人医師・佐倉に
次々と危険が降りかかり、ブラジル奥地に拉致された佐倉は、ついに
謎の人物と対面する。身を隠していた一人の天才科学者が語る人類改
造計画とは何か? 不気味な巨人兵士を従え、ついに始動した恐怖の
計画、佐倉は阻止できるのか……? 南米を熱く揺るがす冒険サスペ
ンス巨編!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
ブラジル奥地で医者をしている佐倉のもとに、ある日奇病とも思える異様な顔を
した男達が訪れた。その原因の解明に乗り出した佐倉は、巨人を従える天才科学者
に出会う。その科学者の語る狂気の計画、そして夢想する王国の正体とは何か?
本書は神秘怪奇と先端科学を上手く組み合わせたサスペンス。現実味が無さ過ぎ
るのが欠点のようにも思いましたし、話が突飛すぎる部分も多かったですが、ブラ
ジルを舞台に、スケールの大きなサスペンスとして迫力のある作品ではありました。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 盗聴・盗撮(禁)マニュアル
【著者名】 盗聴バスターズ編
【出版社】 日本文芸社
【初 刊】 2000年8月25日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】マニア・ストーカーの(秘)テクと最新、全手口を徹底解剖!
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
著者である盗聴バスターズとは、盗聴・盗撮調査をしている会社で、本書は盗聴・
盗撮の実態、その手口の公開、盗聴や盗撮からプライバシーを守るための対策が書
かれています。どのように盗聴などが行われているかをイラストと写真で紹介して
いるため、非常にわかりやすい内容ですし、対処法もしっかりと載っています。ま
た法律知識も巻末に載せています。特に面白いというものではありませんが、どん
な実例があったのかは中々興味深かったです。
【な行】
<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 ネット・オークション安心デビュー --オークション成功の秘訣--
【著者名】 司みのる&アゴラ編集部編
【出版社】 アゴラ
【初 刊】 2000年8月10日
【金 額】 1500円+税
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
タイトルでわかるように、ネットオークションについて書かれているのが本書。
そのネットオークションは実際にやったことがないので、図書館から借りて読んで
みたのですが、本書では実際の大手ネットオークションサイトを紹介し、出品の仕
方や落札についてを図入りで紹介しています。ポイントなども随時紹介しているの
で、初心者にもわかりやすい書かれているのですが、どうせならもっとわかりやす
いように、カラー写真での紹介をしてほしかったですし、実際の出品や落札、支払
いについての方法を細かく紹介してくれると良かったように思いました。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 熱帯植物園
【著者名】 室井佑月
【出版社】 新潮文庫
【初 刊】 2000年1月20日
【金 額】 438円+税
【カバー文】覚えたてのセックスにはまってた、あたし。ある日の下校途中、薔薇
の花束を抱えて派手な女が待っていた。おやじの愛人=由美。そのと
きから、由美との奇妙な関係が始まった。あたしは学校をふけて、彼
女の部屋を訪れるようになった……「熱帯植物園」。“研究”のため
に同級生と寝たり、自殺に悩んだり、アルコールに浸ったりする、少
女たち。クールな10代の性を描く、R指定の処女作品集。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
雑誌などの書評を読んでいて、本書は高く評価されていたので興味深く読み始め
ましたが、特に印象に残るという程でもありませんでした。収録されている5つの
作品は全て10代の女の子のセックスをテーマに描かれているのですが、クールす
ぎるというか、どうも物語が軽くなりすぎているように感じましたし、周りの環境
や主人公以外の登場人物の感情などをもう少し盛り込めば更に作品に幅が出て面白
くなるだろうという気はしました。今後の作品には期待してみたいです。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】絵日記
【著書名】 のほほん絵日記
【著者名】 さくらももこ
【出版社】 集英社
【初 刊】 2000年9月30日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】大評判の爆笑絵日記。面白くて楽しくてかわいいももこの絵日記が一
冊の本になりました。描き下ろし作品もたっぷり充実、うれしいカラ
ーでお届けします。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書はサントリー「続のほほん茶」のキャンペーンとして書かれた「ももこのの
ほほん絵日記」をもとにして書き下ろしを追加した絵日記。絵日記といっても短い
エッセイと絵が一緒になっていて、エッセイに色の付いた絵が付いているという感
じで、さくらももこのエッセイとして楽しむことができます。相変わらずネタにな
っている息子や母やヒロシの話は面白いですし、気軽に読めるので暇潰しには最適
です。
【は行】
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリー
【著書名】 盤上の敵
【著者名】 北村 薫
【出版社】 講談社
【初 刊】 1999年9月10日
【金 額】 1600円+税
【紹介文】 逃走中の強盗殺人犯・石割とTVディレクター・末永。石割が末永の
妻を人質にとったとき、彼らの思惑を越えた対決が始まった。日本推
理協会賞受賞後も新境地を切り開いてきた北村魔術が、物語を通して
世の中に溢れる対立の構図をえぐり出す。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
逃走中の強盗殺人犯は奪った猟銃を手に、ある家に押し入り、そこにいた女性を
人質に立てこもる。一方、テレビディレクターの末永は車で家に向かったところ、
自分の家の回りをパトカーが囲んでおり、慌てて携帯電話で家にかけると、電話に
出たのは強盗殺人犯だった。妻を心配する末永に対して、男は取引を持ち掛けた。
そして末永はテレビ局の同僚に協力を取り付け、警察と犯人を同時に欺く計画を考
え、実行に移した……。
物語では、殺人犯を黒のキング、末永を白のキング、末長の妻を白のクイーンと
名付け、チェスゲームを摸して序盤戦、中盤戦として描かれている。中盤では白の
クイーンこそ末永の妻の生い立ちや中学時代のいじめの記憶が語られ、物語に幅を
持たせています。北村薫の作品としては異色の作品ではありましたが、物語で描か
れるテクニックには驚かされます。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】連作小説
【著書名】 薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木
【著者名】 江國香織
【出版社】 集英社
【初 刊】 2000年4月30日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】この物語の主人公は9人の女性たち。花屋のオーナー、雑誌編集者、
モデル、主婦、アルバイト、会社員。その9人がそれぞれに恋したり
されたり、結婚したり離婚したり、浮気したりされたり、妊娠したり
しなかったり。それはもう、だれにも止められない物語。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
離婚を考え始めたエミ子。夫に失望している綾、れいこも夫とのことで悩んでい
る。カメラマンの土屋との限られた時を過ごす衿。家で夫の帰りを待つ陶子。そし
て彼女経ちと様々な形で繋がった女性達の平和な日常が胸騒ぎを覚える日々に変わ
っていく……。
物語は女性達の孤独と自由を描いているのですが、登場人物が多すぎて、読んで
いて展開を把握するのも大変でした。女性だけではなく、関る男性や他の登場人物
が多すぎて、折角の作品の素材が活かされておらず、物語としては面白かっただけ
に、その登場人物の多さが大きな欠点になっていました。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ(になるのかな?)
【著書名】 爆笑問題の日本史原論
【著者名】 爆笑問題
【出版社】 メディアワークス
【初 刊】 2000年8月5日
【金 額】 1000円+税
【カバー文】歴史はこんなに面白くて笑えるのか。太田光による新しい歴史教科書
登場!
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
本書は雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載されていた同エッセイに解説を書き加えたも
の。『爆笑問題の日本原論』もそれなりに面白かったですが、こちらも爆笑問題の
太田光による面白い歴史の解釈があり、文章ながらテンポの良さが伝わってきます。
「ダ・ヴィンチ」での連載時にも読んでいたので、特別な面白さというのは感じま
せんでしたが、暇潰しには最適な一冊でしょう。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】エッセイ
【著書名】 美女入門PART2
【著者名】 林真理子
【出版社】 マガジンハウス
【初 刊】 2000年7月19日
【金 額】 1000円+税
【カバー文】2000年、PART1が売れたため、私は美女にならざるを得なか
った。モテたい、痩せたい、キレイになりたい! すべての女性の関
心事を、マリコ流に鋭く分析&実践! 好評エッセイ第二弾。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は『anan』に掲載されたエッセイ「美女入門」をまとめたもの。美に関
してのエッセイではありますが、林真理子らしい読みやすいエッセイで、ダイエッ
トについては勿論のこと、芸能ネタも多く、暇潰しとしては最適といえるエッセイ
でしょう。内容的には女性雑誌に連載していただけに、女性向きの内容が多く、男
性が読んでもそれほど面白いとは思えないでしょうが、女性は興味深く読むことが
できるだろうし、共通するところも多いんじゃないかと思います。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】エッセイ
【著書名】 フェミの嫌われ方
【著者名】 北原みのり
【出版社】 新水社
【初 刊】 2000年8月5日
【金 額】 1400円+税
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
著者は女性のセックスグッズストア「ラプピースクラブ」代表で、インディー
ズマガジン『バイブガールズ』編集長。女性の新しいセックスイメージの提案を
呼びかけているフェミニスト。以前深夜番組で著者がインタビューされているの
を見て興味があったので、図書館で本書を見つけて借りて読んだのですが、自他
共に認めるフェミニストであるだけに、中々面白い内容のエッセイです。女子ア
ナやシャープ裁判についてから、セックスについてなど過激な内容にもなってい
ますが、読んでいて嫌らしさも全然感じないですし、むしろ男性が読んでも好感
が持てるエッセイでした。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】短編小説集
【著書名】 へその緒スープ
【著者名】 群ようこ
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2000年3月20日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】「ミエコさん、あなたって本当に気がきかない人ねえ」姑のねちこ
いイビリに、助け舟も出さないボンボン亭主。遂にキレた嫁は、姑
のお宝「息子のへその緒」を……! おなじみ群ようこの、鋭い観
察眼で描き出す、隣りの「イヤな女」や「ヘンな男」たち。知らず
知らずのうちに、あなたも身につまされて、恐怖の世界にまっしぐ
ら!?
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は10の短編が収録されている短編集で、いずれもちょっと恐い短編ばか
り。最初に収録されている表題作ともいえる「へその緒」は、姑とは一緒に住ま
なと思っていた主人公の家に突然姑が住み出したことから始まる悲劇が描かれる
物語。連日の嫌がらせで離婚も考えた主人公は、姑が大事にしている息子のへそ
の緒を味噌汁に入れることを考える……という物語ですが、それに到る経緯も含
めて短編ではあるもののしっかりと描かれ、ふとした弾みでキレたり悲劇に到る
までの鳥肌あり苦笑いありの主人公を描いています。ホラーとまでは言いがたい
ですが、そこそこにゾクゾクしてしまい、つい作品に引き込まれてしまいました。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 花腐し
【著者名】 松浦寿輝
【出版社】 講談社
【初 刊】 2000年8月1日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】芥川賞受賞! 受賞第一作特別書き下ろし新作『ひたひたと』併録。
【満足度】 ★☆
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図書館で見て「今年の芥川賞はどんな作品か?」と思い借りた本ですが、直木
賞作品とは違い、それほど面白いという作品ではありませんでした。その受賞作
である「花腐し」は新宿・大久保を舞台に、現代の生と性の腐敗していく感覚を
描いたものですが、マジックマッシュルームをネットで販売する男が出てきたり、
主人公が過去と現在を照らし合わせる姿はそれなりに興味深いものもあったので
すが、過去にこだわり過ぎていて物語を逆に詰まらなくしているように感じまし
た。
<本紹介>
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【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 フリージア
【著者名】 東 直己
【出版社】 ハルキ文庫
【初 刊】 2000年9月18日
【金 額】 880円+税
【カバー文】過去を隠し、人目を避けて山奥で暮らす榊原健三の許に、かつての
暴力団仲間が現れた。その男が見せた数枚の写真には、髪型をかえ
て容貌が変わったが、健三が決して見間違うはずのない多恵子の姿
が写っていた。多恵子が狙われていると知ったその瞬間から、健三
の闘いが始まった……。札幌に進出を企む関西暴力団との抗争に巻
き込まれたかつての恋人を、男は守りぬけるのか!?
【満足度】 ★★★★☆
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榊原健三は元ヤクザで、7年前に関西資本の暴力団と手を組んだ地元の組を壊滅
に追い込み、札幌進出を阻止したが、今は山奥で一人静かに暮らしていた。ところ
がその関西の暴力団が再び札幌進出を狙って動き出した。健三とは無縁のはずだっ
たが、ヤクザ時代の兄親がかつての恋人である多恵子の所在を匂わした。その多恵
子の平穏な暮らしを守るため、健三は平穏な生活を破壊しようとする人間を全て抹
殺するため、再び札幌に出向き、関西暴力団と地元の組との抗争の渦中に身を投じ
る……。
物語はかつての恋人を守るために、主人公が殺しを重ねていくのだが、それによ
り関西暴力団の進出を食い止めていく。たった一人で、暴力団に闘いを挑む主人公
の活躍はストイックでもあり、物語の面白さも幅広くなっています。また、語られ
ていない部分が多くあり、健三と地元に住む男との関係や、なぜかつての恋人と別
れることになったかは謎のままですが、それらの謎の部分も推測として読み手を楽
しませてくれます。北海道在住のハードホイルド作家だけに応援もしたいですし、
作品は期待を裏切らない作品が続いているため、次作も実に楽しみです。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 初体験物語
【著者名】 姫野カオルコ
【出版社】 朝日新聞社
【初 刊】 1997年11月1日
【金 額】 1600円+税
【満足度】 ★★★
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これはすでに読んだことがありましたが、読んだことを忘れて図書館から借りて
再読しました。ここでのエッセイは「ダカーポ」での連載を収録したもので、著者
の様々な初体験をエッセイとしたもの。旅行先での出来事からパソコンや下ネタま
で、幅広く取り上げ、「アイ・プチ」から「私がはじめて」まで、あいうえお順に
数多く書かれています。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 ブスのくせに!
【著者名】 姫野カオルコ
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 1995年9月25日
【金 額】 1359円+税
【満足度】 ★★★
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図書館から借りた本ですが、姫野カオルコのエッセイは全部読んでいると思いま
したが、本書はなぜか読んでいませんでした。このエッセイ集ですが、タイトルか
ら女性について書かれているものと想像していましたが、そうではなく、かつて読
んだ名作についてや、タレントについてが書かれているもの、内容は面白く、下ネ
タも楽しいですが、初刊が5年前ということもあるせいか新鮮さは感じられません
が、楽しいエッセイ集です。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 艶紅(ひかりべに)
【著者名】 藤田宜永
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2000年9月30日
【金 額】 1905円+税
【紹介文】 縁切り寺と呼ばれる安井金毘羅宮で出会った二人の運命。女は、降り
しきる雪の中、這いつくばって狭い岩穴を通り抜けようとしていた。
激しく絡み合う互いの業、そして、その2つの生はどこにたどり着く
だろう……。
【満足度】 ★★★★
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京都にある縁切り寺と呼ばれる安井金毘羅宮で、中央競馬で装蹄師をし自分が蹄
鉄を付けた競走馬がレース中に予後不良となるとこの神社を訪れる恵一郎と、かつ
ての恋人との再会で心が乱れるとこの神社に立ち寄る久乃は出会った。染織職人で
ある久乃と恵一郎とその後偶然に再会し、二人は自然と愛し合うことに。互いに過
去を背負い、互いの業が二人を引き付け合ったのだが、離婚を前提に別居中だった
恵一郎の妻が病気で倒れたことを機に、恵一郎と久乃の関係も崩れていった……。
物語は京都を舞台とした大人の恋愛小説ですが、互いの過去の業を深く掘り下げ
て描いています。恵一郎が装蹄師となった理由、かつて憎んだ馬の血を引くキクノ
レーヌで目指す桜花賞を始めとする4歳牝馬クラシックの様子、装蹄師の仕事ぶり
が実に細かく描写され、久乃にしても一人で染織職人となった理由、背負ってきた
過去の業を描くことで、より二人の関係を親密に描いています。単なる恋愛小説と
は違い、登場人物達の繋がりである縁がどこにたどり着くのか、それぞれの運命が
どうなるのかは最後まで目が離せない展開でもありました。
【ま行】
<本紹介>
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【ジャンル】競馬ノンフィクション
【著書名】 名馬は劇的に生きる
【著者名】 松永郁子
【出版社】 講談社
【初 刊】 2000年6月26日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】光り輝いたサラブレッドたちと、馬を愛した人々のドラマを描く!
【満足度】 ★★★☆
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本書は10頭の名馬とその馬を取り巻く人々が織り成す感動のドラマを描いたノ
ンフィクション。その10頭は、サイレンススズカ、ホクトベガ、ライスシャワー、
サンエイサンキュー、イソノルーブル、ホワイトストーン、マティリアル、ステー
トジャガー、テンポイント、キーストン。これらの名馬に携わった、調教師、騎手、
馬主、厩務員、生産者らの関係者への丹念な取材を、読んでいて感じましたし、知
られざる秘話も多く取り上げられています。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 もう君を探さない
【著者名】 新野剛志
【出版社】 講談社
【初 刊】 2000年8月25日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】クラスの女生徒が家出した夏、やくざになったかつての教え子・本間
伸尚が殺された。本間は21世紀を夢見て、インターネットで「ブル
セラ狩り」のHPをやっていた。私立女子高の英語教師・高梨龍平は、
生徒の行方を追い求め吉祥寺の街を走る。高梨を突き動かすのは、7
年前のひとつの事件だった。
【満足度】 ★★★★
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本書は『八月のマルクス』で江戸川乱歩賞を受賞した著者の受賞後第1作の作品。
私立女子高の教師である高梨は、家出した生徒を探しに吉祥寺の街を尋ね歩くが、
その数日後にやぐさとなり交流の続く教え子の本間が何者かに殺害された。家出し
た教え子と一緒に逃げたと思える男性は本間が経営するカラオケボックスで働いて
おり、その男を本間の組が探していた。殺人事件と関連があるのか、そしてやくざ
より先に生徒を見つけ助けなければならない高梨だが、7年前の生徒の自殺事件が
ここにも関ってきていた……。
やくざ相手にひるむことのない主人公の高梨だが、過去の苦悩に最後まで苦しめ
られる。家出、教え子の殺害、組内部での争いが全て点で結ばれていて、それらに
立ち向かいながらも7年前の事件を引きずる主人公を巧く絡めたサスペンスです。
江戸川乱歩賞受賞作の『八月のマルクス』は、それほどいい作品とは感じませんで
したが、こちらは前作を上回る面白さがありました。最後やや物足りなく感じると
ころもありましたが、人間模様をじっくりと描いた作品でした。
【や行】
<本紹介>
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【ジャンル】読書エッセイ集
【著書名】 読むことは生きること
【著者名】 柳田邦男
【出版社】 新潮社
【初 刊】 1999年1月30日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】読んだ。書いた。私の人生のなかにはいつも本があった。
【満足度】 ★★★
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本書は、著者が20年近い年月のなかで書いたノンフィクション関係の本の書評
や解説、読書エッセイなどをまとめたもの。現代人の「生と死」や、人間を取り巻
く時代状況に関するものが中心となっていますが、文学賞の選考にかかってきた著
者の、受賞作などの選考・選評も第二部として収録されています。書評としては限
られたジャンルだったのは残念でしたが、特に文学賞の選評は読みごたえのある内
容でした。
<本紹介>
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【ジャンル】連作ミステリー
【著書名】 予知夢
【著者名】 東野圭吾
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2000年6月20日
【金 額】 1333円+税
【カバー文】犯人はこういってるんだ。彼女と自分とは結ばれる運命にある。その
ことは17年も前から決まっていた……。犯人が小学校4年の時に書
いた作文だ。タイトルは「僕の夢」……。16歳の少女の部屋に男が
侵入した。17年前に男が見たという夢は、果たして妄想なのか。
【満足度】 ★★★★
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本書は以前に読んだ『探偵ガリレオ』のシリーズ化されたもので、5つの物語が
収録されています。いずれの難事件も帝都大学の科学者・湯川が解決する物語です
が、予知夢や霊視などを分理学的に解決し、ミステリーとしての醍醐味も味わえま
す。引き続きシリーズとして読みたい作品ですし、科学者・湯川の解決ぶりは圧巻
でした。
<本紹介>
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【ジャンル】警察小説
【著書名】 指の時代
【著者名】 佐野 洋
【出版社】 講談社
【初 刊】 2000年5月15日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】大藤署にキャリアの新人警部補・桜川雅一がやってきた。副署長が敬
語を遣う、エリート中のエリートだ。主任職の私は、桜川の「教育係」
を言い渡される。厄介な日々が始まった。キャリア優遇、情報隠蔽、
虚偽会見。警察の体質を抉り出す問題作!
【満足度】 ★★★☆
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大藤署に勤務する柿本はある日副署長から、エリートキャリアの新人の教育係を
言い渡された。上司の命令に背くこともできず、仕方なく引き受けた柿本だったが、
数日後に知り合いの奥さんから、知り合いでもある夫が行方不明になったという相
談を受ける。独自に調べていく柿本だったが、相談を持ちかけるつもりの同僚と連
絡が取れなくなり、警察がマスコミに対してある事故の謝罪会見を始めた。その事
故も情報が隠蔽されていて、柿本には事故の真相も分からなかった。そんな時に、
行方不明となっていた知り合いが死体となって発見された。事件を調べる柿本だが、
その事件の背景には様々な要素が絡み合っていた……。
事件の真相についてはネタバレになるので書くことはできませんが、カバー文で
も書いているように、警察の体質をうまく物語とした警察小説です。マスコミへ向
けた虚偽会見、そしてキャリア優遇など最後の真相にも絡めて描かれています。展
開としては、特に面白かったというわけではありませんが、警察の体質が問われて
いる時だけに、存在感のある作品となっていました。
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 遺言 --桶川ストーカー殺人事件の深層--
【著者名】 清水 潔
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2000年10月20日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】あれから1年、FOCUS記者が描き出す事件の全貌! いったいな
ぜ、彼女は殺されたのか? 1999年10月26日、埼玉県の桶川
駅前で女子大生が殺された。犯人は逃亡、警察捜査は進まず、事件は
解決から程遠いかに見えた。だがひとりの記者が、被害者の遺した言
葉だけを頼りに取材を続け、やがて警察より先に犯人に辿りつく……
取材の過程を刻明に描出し、事件の深層を抉り出す衝撃のノンフィク
ション。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
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昨年起きた埼玉県桶川市でのストーカー殺人事件はまだ記憶に新しいところです
が、著者はFOCUS記者として事件を追い、警察よりも先に犯人に辿りついた取
材経緯や本書で初めて明かされる真実を書いています。事件発生で取材命令の一本
の電話受けてから、丹念に取材を重ねていった様子、警察との対応、犯人究明、被
害者の家族との取材……と、当時を振り返って取材内容を刻明に書いています。そ
の事件を追う過程は勿論のこと、警察の不祥事を大々的にFOCUSで書いたこと
からの全国的な警察批判が高まった経緯も詳しく書いています。またニュースでは
関係者への配慮から公表していなかったことですが、この殺人事件の犯人が北海道
に滞在していることも著者は警察よりも早く知り、北海道へ関係者と一緒に行き犯
人を探していたことも書かれており、その丹念な取材ぶりと警察やマスコミ対応の
知られざる部分が細かく書かれています。書かれていた内容は勿論のこと、著者の
150日の取材による事件の全容は正に衝撃のノンフィクションでした。
【ら行】
【わ行】
<本紹介>
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【ジャンル】レポート
【著書名】 ワタシの生活(微)向上生活
【著者名】 清水ちなみ
【出版社】 中央公論新社
【初 刊】 2000年4月7日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】賢く楽しくたくましく。こんな時代を生き抜くOL委員会員1万人の
知恵と現実。
【満足度】 ★★★☆
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本書はOL委員会員1万人からのアンケートをまとめたもので、例えば「ワタシ
のささやかな贅沢」「ゴミ出しの掟」「目覚ましとの日々」「ペットとの会話」
「野放し英会話」「思い出チャンネル」「貧乏自慢」など、様々な事柄についての
アンケート回答を載せたもの。笑える話も実に多く、エピソードも豊富で、楽しい
一冊となっています。暇潰しにと図書館から借りたのですが、暇潰しというよりも
結構中身に釘付けになりました。
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