書評データベース(2001年度1,2月分)
【あ行】
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 伊藤ふきげん製作所
【著者名】 伊藤比呂美
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2000年8月20日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】コドモが13歳になりました。親をやめたくなるのは、こんなときで
す。思春期、不登校、摂食障害、引きこもり、援助交際、万引き、う
つ病、家庭内暴力、家庭の崩壊、性、自己臭妄想症、対人恐怖症、い
い子の燃えつき、保険室、気分のムラ、無気力、ステップ家族、キレ
る子、ムカつく子、乱射する子、生徒間殺人(……本文には全く関係
ないモノもずいぶんありますが……)に、ゆうかんに立ち向かう!
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は現在アメリカに住む著者が、13歳の娘の思春期に翻弄される日常をエッ
セイとしたもので、毎日新聞の日曜版に連載していたものをまとめたもの。カバー
文に書いていることは全部ではないものの、不登校、摂食障害、うつ病など実際に
見てきたことを書いており、参考にはならないかもしれませんが、同じ年頃の子を
持つ親にとっては共感できる部分は多いように思います。また決して堅苦しい内容
ではなく、子供達との笑えるエピソードなども書いていて、読みやすい家族エッセ
イともいえます。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリー
【著書名】 大いなる聴衆
【著者名】 永井するみ
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2000年8月30日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】誘拐犯の目的は、カネではなかった。脅迫状にはただ一言。「ハンマ
ークラヴィーアを弾け。しかも、完璧に」……。突然変更されたプロ
グラム。苦悩するピアニスト。2回目の本番が近づく……。このベー
トーヴェンの長大な難曲のどこかに、謎を解く鍵が? 札幌とロンド
ンを舞台に華麗に展開する音楽ミステリー。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
ハンマークラヴィーアを弾け、しかも完璧に……誘拐犯の脅迫により音楽祭のプ
ログラムは急遽変更された。そして苦悩するピアニストの前にベートーヴェンの難
曲が立ちはだかる。犯人の目的は一体何なのか?
上下段400ページとボリュームのある作品でしたが、もう一捻りしてほしかっ
たミステリーです。札幌とロンドンを舞台とした音楽ミステリーとしては確かに凝
っていましたが、音楽の専門用語が多く使われていて、その意味を把握する面倒さ
を感じましたし、最後にもう一つ盛り上がりを作ってほしかったです。それでも本
格的といえる音楽ミステリーは数少ないだけに、クラシックファンなら面白さを感
じるようには思います。
<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 インターネット犯罪110番
【著者名】 鈴木伊佐男/高原誠
【出版社】 中央経済社
【初 刊】 2000年11月1日
【金 額】 1500円+税
【満足度】 ★★★
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本書はインターネットの善悪を始めとして、有害情報や違法行為、そしてハイテ
ク犯罪を交えながら文章と図形で綴られたもの。実に多くのことが取り上げられて
いて、例えばプライバシー公開の危険性やIDの盗用、薬物売買や悪徳商法なども
図入りでわかりやすく説明されています。そして著者ですが、鈴木伊佐男氏はネッ
ト分野について、高原誠氏は弁護士で法律的見解が書かれていて、法律としてのネ
ット犯罪についても書かれています。
<本紹介>
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【ジャンル】読書エッセイ
【著書名】 おまえは世界の王様か!
【著者名】 原田宗典
【出版社】 メディアファクトリー
【初 刊】 2000年7月7日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】若干20歳、大作家に挑む。小説家を目指していた20歳のハラダく
んが綴った読書ノートをめぐり、40歳のハラダさんとやりあう抱腹
エッセイ。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は20歳の大学生だった著者が書き留めた大量の読書ノートを、現在の著者
が当時の若気の至りを面白く突っ込んで書いています。読書ノートはそのまま載せ
ていて、書評としても立派なもの。それをボケとツッコミのように今の著者が解説
していて、読書エッセイとしては面白く読むことができました。「ダ・ヴィンチ」
での連載中も読んでいましたが、単行本としてまとまるとより一層良かったです。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 うさぎの行きあたりばったり人生
【著者名】 中村うさぎ
【出版社】 マガジンハウス
【初 刊】 2000年7月19日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】自己顕示欲発揮の幼稚園時代、人形の服集めに執念を燃やした小学生
時代、偽ブランドをつかまされた高校時代、ブランド物に敵意メラメ
ラ大学時代、頭にきて辞め、安易に決めた転職、勢い結婚、泥沼の離
婚、小説家へのなりゆき転身、ついにシャネルのコート購入で堰を切
った物欲……中村うさぎ自らの人生を振り返る。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
最近は作家としてより、借金地獄のブランド狂として知られるようになってきた
著者ですが、本書はその著者による物欲と衝動の半生記。見栄っぱりだった幼少時
代から、借金生活の現在まで、自称「日本一の大バカ女」と言い切る著者の借金地
獄で泥沼状態を見ることができます。ブランド戦利品もカラー写真で一挙に公開し
ていますが、その数の凄さや預金通帳の残額や支払い額の多さにはとにかく驚かさ
れます。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 オバ道
【著者名】 神谷ちづ子
【出版社】 早川書房
【初 刊】 2000年8月31日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】ゴムのスパッツにウォーキングシューズ、ズウズウしくて無神経。そ
んな「オバサン」には決してならないと心に誓った遠いあの日……。
それが今では、言いたいことが言えて、周りからなんと思われようと
気にしない。これがたまらなく心地好くて……。読めば読むほど、元
気がでてきちゃう痛快エッセイ。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は正しいオバサンの生きる道「オバ道」についてを書いたエッセイ。著者の
日常生活やエピソードから、オバ道の作法や憂鬱が書かれていますが、温泉での友
達との会話やワイドショーについて思うことなどは、つい笑ってしまう内容ですし、
気軽に読めるエッセイです。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 あぁ、結婚
【著者名】 永倉萬治
【出版社】 集英社
【初 刊】 2000年9月30日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】妻はもう自分の浮気に気がついているのかもしれない。タイに一緒に
行こうと言いだしたのには、何か意味があるのか。そんな不安を抱き
つつ夫婦水入らず旅行に出かけたが……。笑いと涙、男と女の情景8
話。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は8つの作品が収録された短編集で、どの作品も夫婦間の小さなすれ違いか
ら、疑惑を想像し、夫婦の危機を描いている作品。結婚3年の若い夫婦から、子供
が結婚するという中年の夫婦まで8組の夫婦の情景が描かれていて、笑いもあり、
更に危機が続くものもありました。夫婦の危機をテーマにしているのは面白かった
ですが、どの作品も最後でキッチリ締めくくられているという感じではなく、「こ
れで終わっちゃうの?」と感じる終わり方で、結末に不満が残る作品集ではありま
したが、それなりに楽しめる短編です。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 青空
【著者名】 桃谷方子
【出版社】 講談社
【初 刊】 2000年8月17日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】これをしも恋愛と呼ぶか! 16歳女子高生と74歳画家との出会い。
しみじみと迫る澄明な哀しみ。道新文学賞受賞作家、桃谷方子の異様
な秀作!
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
物語は札幌を舞台とし、16歳の女子高校生と、一本背筋の通った74歳の画家
との相慕う姿を描いた作品。主人公の女子高生が74歳の画家に惹かれて行く過程
を丹念に描いていて、その中で友人の妊娠や、恋人との関係などが関り物語として
は面白くさせています。恋愛の哀しさと切なさを16歳と74歳という年齢差で巧
く表現していましたし、札幌が舞台で興味深かったのですが、登場人物の日常生活
の描写が少なく、そのため展開の背後にあるものが中々見えなかったのが残念です。
またラストもあまりにも呆気なさ過ぎましたし、物語はそれなりに良かったものの
欠点が気になる作品でした。
<本紹介>
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【ジャンル】マルチメディア
【著書名】 アメリカと違う日本のIT革命
【著者名】 森谷正規
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2000年7月20日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】浮かぶIT、沈むIT! 威勢のいい掛け声に騙されていないか?
日本の風土を無視した技術は確実に消えていく! かつての「ニュー
メディア」の失敗を踏まえ、技術評論の第一人者が日本のITの明日
を見通す。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
IT革命という言葉は頻繁に聞かれますが、果たして日本のIT革命はどこへ進
もうとしているかも踏まえ、日本のITの今後を見通しについて書かれているのが
本書。アメリカとの違い、企業と家庭との違いなどをわかりやすく書かれており、
例えばCATVはアメリカで伸びて日本で伸びず、カーナビはその逆というように、
国柄の違いが情報化の違いを生むこと、企業の合理化は情報化を進めるが家庭の情
報化はどうなるかなど、かつてのメディアの失敗を例に出し、日本のIT革命での
進むべき方向性が書かれています。
【か行】
<本紹介>
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【ジャンル】スポーツノンフィクション
【著書名】 巨人軍に葬られた男たち
【著者名】 織田淳太郎
【出版社】 新潮OH!文庫
【初 刊】 2000年10月10日
【金 額】 600円+税
【カバー文】将来のスターを夢見ながらも、巨人から消えていった数多くの選手た
ち。「巨人軍は紳士たれ」。正力松太郎の遺訓の陰には、様ざまな犠
牲が隠されていた!
【満足度】 ★★★★
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タイトルに興味をもった文庫ですが、本書は巨人のタブーといえる出来事が著者
の丹念な取材によって明らかにされています。その本書で書かれているのは、ドラ
フト1位で入団し将来を嘱望された湯口投手の死、長嶋のライバルとして入団した
ものの試合に出されることなく引退をしていった選手達、肩を酷使されるまで使わ
れ引退した選手達、王監督辞任の真相……など、球界の盟主と言われる巨人軍の光
と影を浮かび上がらせています。特に湯口投手の死については、葬儀にも球団関係
者が誰も出ないこと、「息子は球団に殺されたんだ!」と叫んだ両親の気持ちが痛
い程伝わってきました。V9時代決して表に出ることのなかった球団内部のことが
書かれており、衝撃のノンフィクションでした。
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 彼女たちのちょっと変な気晴らし
【著者名】 森 響子
【出版社】 双葉社
【初 刊】 2000年6月25日
【金 額】 1300円+税
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は様々な女性達のちょっと変な気晴らしについて書かれている本。お酒を飲
む、ぬいぐるみを抱く、夜中の町中を歩く、ひっぱたく、粘土で遊ぶ、草取りをす
る、座って人を眺める、ナンパされに行く、女王様のオーディションを受ける、恐
山に行く……などなど、全部で55の気晴らしが書かれています。インタビューと
してなのか、取材をしてなのかはわかりませんが、その気晴らし方法についてだけ
ではなく、面白いエピソードも交えています。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 結婚しません。
【著者名】 遥 洋子
【出版社】 講談社
【初 刊】 2000年9月29日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】この本は「男社会」への挑戦状です。恋愛、結婚、家族、仕事をとこ
とん考えた。「普通のシアワセ」のからくりを見抜き、納得ずくのシ
アワセを見つけるために。
【満足度】 ☆
End------------------------------------------------
タイトルから面白そうだと思い図書館から借りた本でしたが、読んでみると多く
の文献を使って自分なりの解釈を書いてある程度。全体的に著者のフェミニズム思
想が書かれているわけですが、その考えに共鳴できる人には面白い本でしょうけど、
個人的には全く面白味のない期待外れのエッセイでした。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 光源
【著者名】 桐野夏生
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2000年9月20日
【金 額】 1619円+税
【カバー文】あんたら、ふた言目には「いい映画」って言うけどさ。俺は映画の奴
隷じゃねえよ……。『柔らかな頬』から二年。「狂乱」を求めて、光
を発し続ける男女を鮮烈に描く。待望の直木賞受賞後長編第一作。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
独立プロ系の撮影監督・有村は、映画プロデューサーへの野心を燃やす昔の恋人・
優子の要請で、新人監督・薮内の作品に参加した。だが、その撮影は予想以上に難
航し、撮影参加者それぞれの心をかき乱していく……。
物語は映画により狂奔していく登場人物を描いた作品で、それぞれの身勝手さや
裏切りなどを映画を舞台として巧く表現している作品です。傲慢ぶり、ずる賢さ、
我が侭、したたかさ、嫉妬、画策……と、それぞれの登場人物にも特徴があり、そ
の心が他人によって乱されて行く様子は読み応えもあるのですが、ラストはあまり
にも呆気なさますし、多少のネタバレになりますが、撮影が中止になってからの登
場人物の様子が曖昧になりすぎていて、欠点も多く目立ちました。作品のテーマと
しては非常に面白かっただけに、中途半端なところが大きなマイナスと見えました
し、映画を撮影していく過程などが良かっただけに読後は残念に思うところも多か
ったです。
<本紹介>
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【ジャンル】競馬ノンフィクション
【著書名】 君は野平祐二を見たか? --日本競馬「伝説」の男の物語--
【著者名】 木村幸治
【出版社】 竹内書店新社
【初 刊】 2000年8月25日
【金 額】 1800円+税
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
著者の書いた競馬ノンフィクションは幾つか読んでいて、好きなノンフィクショ
ンライターでもあり、本書も図書館から借りて読んでみました。タイトルにもなっ
ていますが、本書は元騎手であり元調教師である野平祐二についてを書いたもの。
昭和時代の後半に日本競馬を今日のレベルにまで高め、騎手としてはスピードシン
ボリなどに騎乗して活躍し、騎手引退後は調教師として7冠馬シンボリルドルフを
育て上げた野平祐二にスポットを当てたもので、生まれてから調教師を引退するま
でが書かれています。競馬ファン以外は面白さを感じないでしょうが、一ホースマ
ンの生涯は読みごたえのあるノンフィクションでした。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 魚藍観音記
【著者名】 筒井康隆
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2000年9月30日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】童貞歴一千年、孫吾空が神と畜生の垣根を乗り越えて観音様と……歓
喜法悦間違いなしのポルノ西遊記「魚藍観音記」、極限のスラップス
ティック「分裂病による建築の諸相」、旺盛な俳優活動の見事な文学
的結晶「市街戦」etc。筒井ワールドの快楽、ここに極まる!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
筒井ワールドがぎっしりと詰まった本書は、度肝を抜くポルノ西遊記である表題
作を始めとして、ジャズ愛、甘美な幻想などが交錯する作品集。神から人、猿まで
を題材にした10作品はいずれも面白く筒井康隆の本領発揮といえます。特に表題
作であり最初に収録されている「魚藍観音記」にはその内容は勿論のこと、文章表
現の巧さに驚かされますし、存分に楽しめる作品集です。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 観光の哀しみ
【著者名】 酒井順子
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2000年7月20日
【金 額】 1300円+税
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
タイトルそのままに、本書は旅先での哀しい気持ちをエッセイとしたもので、大
仏を見上げる半開きの口、温泉に泊まった翌朝のよれよれの浴衣、ホテルの浅いバ
スタブに横たわって眺める自分の腹……などなど、楽しいはずの観光旅行を突然襲
う哀しみの招待についてを書かれています。著者のエピソードが中心で、笑えるエ
ッセイとなっていますが、面白いところと面白くないところがそれぞれにあり、全
体としてみると特に良かったとは言い切れませんが、観光好きの女性なら「こうい
うことあるある」と思ってしまうかもしれません。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 巨泉 --人生の選択--
【著者名】 大橋巨泉
【出版社】 講談社
【初 刊】 2000年4月26日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】大人気の司会業を56歳でセミ・リタイアメント。春・秋は日本、夏
はカナダ、冬はオセアニアに住む快適生活。シングルのゴルフ、釣り、
ジャズ、旅行、読書を堪能。多面的に自己実現を成しとげた男のやり
方。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
出版された当時は話題にもなった本で、そのうち図書館から借りようと思ってい
たのがここまでになりました。カバー文で内容は想像できるでしょうが、自らの半
生を交えて、その時の人生の選択が書かれているのですが、大橋巨泉の番組につい
ての舞台裏などは確かに楽しく読めましたし、半生記についても面白く読むことが
できたのですが、話題となっていた時に人生の参考書のような取り上げられ方もし
ていたのですが、そこまで凄い中身であるとは思えませんでしたし、大橋巨泉の生
き方には興味はあるものの、それをマネしようと思ってもできないですから、読物
としては興味深い内容でしたが、参考にはならないものでしょう。
<本紹介>
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【ジャンル】中編小説集
【著書名】 カカシの夏休み
【著者名】 重松 清
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2000年5月10日
【金 額】 1619円+税
【カバー文】僕たちの人生も半ばを過ぎた……。故郷を出て二十年あまり。旧友の
死が、四人を再会させた。彼らの帰る場所はどこなのか? 渾身二百
五十枚の書き下ろしを含む力作中篇集!
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
本書は3つの作品が収録されている中編小説集。表題作「カカシの夏休み」は、
故郷がダム底になってしまった小学校教師の主人公が、旧友の死でかつての中学時
代の4人と再会した。それぞれ4人はリストラなどの現実問題を抱え、主人公も一
人の問題児の扱いに悩んでいた。自分が帰る場所はどこなのかを考え、それぞれの
現実問題と向き合う姿が描かれています。この他にも、イジメでクラスメートが自
殺をしてしまい、遺書に名前が書かれた子の家庭を描く「未来」など、現代の家族
の肖像を見事な切り込みで描いています。短編ではありながら長編小説を読んだよ
うな感じを受けますが、大人達の疲れと、子供達の現実を本書でも見事に表現して
います。続けて著者の作品を読みましたが、もっと他の作品を読みたいですし、今
後もぜひ注目していきたい作家でもあります。直木賞を受賞した『ビタミンF』だ
けを読んでいれば、著者の作品の良さを味わえなかったかもしれませんが、幾つか
の作品を読むと直木賞作家に相応しい作家ともいえます。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリー
【著書名】 古書店アゼリアの死体
【著者名】 若竹七海
【出版社】 光文社(KAPPA NOVELS)
【初 刊】 2000年7月25日
【金 額】 838円+税
【カバー文】あらゆる不幸を立て続けに体験した相澤真琴は、全てを投げだし、葉
崎市の海岸に辿り着いた。ところが、なんと身元不明の死体をみつけ
てしまう! 所持品から、その死体は葉崎の名門・前田家の失踪中の
御曹司・前田秀春である可能性が浮かぶ。しかし、秀春の失踪には、
きな臭い背景が……。そんなさなか、ロマンス小説専門の古書店アゼ
リアを経営する前田紅子と知り合った真琴は、紅子が入院する間、ア
ゼリアの店番を頼まれたのだが……。真琴は次なる死体と遭遇するこ
とに! 絶妙に語り口と濃厚にミステリの味付け! 芳醇なるコージ
ー・ミステリの絶品、好評書き下ろし第二弾!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は以前にも紹介しました『ヴィラ・マグノリアの殺人』に続くコージー・ミ
ステリーの第2弾。あらすじはカバー文で詳しく化借りていますが、前作でも舞台
となっていた葉崎市の海岸で相澤真琴は身元不明の死体を発見。そしてロマンス小
説専門古書店アゼリアの店主・前田紅子と出会い、店番を頼まれるも、また彼女は
死体を発見することに。
海岸で発見された死体がのどかな街を騒がせるところから始まりますが、物語で
は人間関係も複雑で、謎が謎を呼ぶ展開となっています。そして伏線もしっかりし
ていますし、タイトルにもなっているロノンス小説専門の古書店アゼリアも重要な
舞台となっていて、資産家を巡る欲望と策略の事件をユーモアを交えたミステリー
として面白く描かれていました。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリー
【著書名】 彼は残業だったので
【著者名】 松尾詩郎
【出版社】 光文社(KAPPA NOVELS)
【初 刊】 2000年6月25日
【金 額】 819円+税
【カバー文】情報処理会社に勤める中井は、残業中、魔術の本を読みふけっていた
ら、オフィスのオートロックがかかり、閉じ込められてしまった。時
間をもてあました彼は、“憎い相手を呪い殺す”呪術を試してみるこ
とに……。日頃、憎らしく思っている同僚・野村裕美子と佐藤輝明の
人形を厚紙でつくり、火をつけた! 二人は前日から無断欠勤してい
たが、はたして三日後、佐藤の部屋から男女の焼死体が発見された。
二つの死体は、バラバラに切断され、あやつり人形のように木の枝で
連結されていた。犯人は何のために、死体にこのような細工をしたの
か。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
あらすじはカバー文でも書かれていますが、残業中に魔術の本を読んでいた中井
が暇潰しに同僚2人を呪い殺す呪術を行った。だが数日後、その同僚達はバラバラ
に切断され、木の枝で繋がれた焼死体となって発見された。呪術のせいなのか、そ
れとも計画殺害なのか? そしてなぜ死体に細工が?
本書は島田荘司の『占星術殺人事件』に強い影響を受けた新鋭のデビュー作で、
中々凝ったミステリーとなっています。ネタバレになるので詳しいことは書けませ
んが、登場人物それぞれが展開に大きく関ってきていて、真相が解明されるラスト
も凝った仕上げとなっています。登場人物の家庭事情や仕事ぶりも、事件に大きく
関っていて、最初から最後まで目が離せない展開でもありました。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 偽善系 --やつらはヘンだ!--
【著者名】 日垣 隆
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2000年9月10日
【金 額】 1238円+税
【カバー文】何でも学校のせいにする人権ママに、傍若無人な携帯電話に、無法が
罷り通るインターネットに、“国民の敵”郵便局に、教育改革・偏差
値追放という嘘に、少年は四人殺してようやく死刑という現実に、大
江健三郎・上野千鶴子・鎌田慧・福島瑞穂・小田実・本多勝一・家永
三郎・灰谷健次郎・スポック博士・柄谷行人・ウォルフレンの迷著群
に、『奪われし未来』をはじめとする“狼少年本”に……。周到な調
査・取材と緻密な論理構成によって「『買ってはいけない』論争」に
火をつけた気鋭の論客が、この国に蔓延する「偽善系」を撃つ!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
著者の怒りの著といえる本書は、カバー文に書いているようなことに怒りを表現
して叩き切っている内容で、真実や善を装う日本の国に蔓延する「偽善系」につい
てが書かれているもの。個人的には本書で取り上げられている「偽善系」に対して
色々な意見は確かにあるだろうが、ほぼ全面的に著者の意見に同調しましたし、特
に少年法に対する現実については著者の自分の弟が少年殺されている立場からの意
見は全面的に共鳴します。また子供の責任は全て学校になすりつけ人権ママや、迷
迷著なども納得させられる点が多く、こういった意見を世間に浸透してもらいたい
と痛切に感じます。
<本紹介>
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【ジャンル】科学
【著書名】 空想科学読本2
【著者名】 柳田理科雄
【出版社】 宝島社
【初 刊】 1997年7月11日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】ウルトラマンの正しい寿命はたった72日だった、マッハ5で走るピ
ット星人は大便しながら空を飛ぶ、回転ジェットで飛ぶガメラは空の
彼方で焼肉になる、消える魔球を投げると飛雄馬の顔面に雷が落ちる、
海獣ゲスラがマッハ2で泳ぐとアジアは全滅する、仮面ライダーのキ
ックは単なる飛び蹴りのほうがいい、海獣を1匹倒すと消費税が86
%にはね上がる……科学が導く爆笑の研究結果。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
これは以前にパティオ当時にNONちゃんが紹介してくれていましたが、この前作の
「空想科学読本」は読んでいたもののこちらは読んでいなかったので図書館から借
りて読みました。その中身ですが、正に科学的な爆笑話が多く、カバー文で書かれ
ている内容以外にも、宇宙戦艦ヤマトやウルトラマンのスペシュウム光線について
の科学の視点から面白おかしく書かれています。
<本紹介>
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【ジャンル】科学
【著書名】 空想科学大戦3
【著者名】 柳田理科雄/筆吉純一郎
【出版社】 メディアファクトリー
【初 刊】 2000年10月24日
【金 額】 950円+税
【カバー文】巨大海獣と改造人間。宇宙の帝王モドキング様の度重なる地球侵略計
画は、正義のヒーローたちと現実的な「科学の壁」によって、阻まれ
てきた。しかし、侵略者は諦めない! 過去の経験を活かし、世界有
数の重工業グループの科学力を使って、極めて現実的な巨大ロボット
群を開発して攻めてきたのである。これに立ち向かうは、お馴染み猫
柳田博士と彼が嫌々建造するロボット・カガクゴー! スポンサーの
愛娘・シズカの非科学的熱望により、「2足歩行&人が乗り込む」と
いう厳しい条件を課せられた猫柳田ロボットに、はたして勝機はある
のか!? シリーズ最高の爆笑と科学的感動を約束する[巨大ロボット
編]、待望の登場!
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
こちらも同じく図書館から借りたものですが、「空想科学読本」シリーズはかつ
てテレビで放送されたものを科学的に検証しているのに対して、こちらは著者が物
語を考えてそれをマンガで表現したもの。科学の壁をマンガで見事に現し、笑える
物語が続いています。
<本紹介>
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【ジャンル】手記
【著書名】 聞け、“てるくはのる”よ
【著者名】 中村聖志・唯子
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2000年7月30日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】俊希は自分の命で、友だちの命を救ったんだ……。京都・伏見の日野
小学校で小学校2年生の中村俊希君が殺害された。「てるくはのる」
と記された卑劣な犯行声明文……だが、事件は犯人・岡村浩昌の自殺
という思わぬ結末を迎えた。いつも笑顔で、誰からも好かれた俊希君。
かぎりない愛惜をこめて描く、鎮魂の書。怒りと悲しみの中で、両親
が事件の全貌と犯人の実像に迫る!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
カバー文にも書かれているように、本書は京都・伏見の日野小学校で小学2年生
が殺害され、犯人も自殺する事件の被害者の両親が書いた手記。決してマスコミで
は明かされなかった犯行声明文や加害者の母親と兄の謝罪まで隠されていた事件の
内側も書かれています。事件自体はニュースで多く見ましたが、その事件後の知ら
れざる部分が多く書かれていて、ワイドショーなどでは加害者の母親と兄が被害者
宅へ謝罪に伺ったとのことは聞きましたが、この後の加害者側の態度は衝撃の内容
でもありました。謝罪はしたものの、その後加害者側との話合いを望んだ被害者側
に対して、母親は同席せず代理として弁護士を同席させたり、嘘の報告をする被害
者の兄に対しては、言葉も出ない程の呆れようで、この被害者の無念さが伝わって
きます。
【さ行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 性の冒険者たち
【著者名】 佐竹大心
【出版社】 新潮OH!文庫
【初 刊】 2000年10月10日
【金 額】 619円+税
【カバー文】ナンバーワン・ホスト、ソープランド経営者、AV監督、ニューハー
フ、女装家、ストリッパー……テッテイ的に突き進んだ“彼ら”が語
る赤裸々なホンネの世界。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
こちらはタイトルとカバー文で大体内容はわかるでしょうが、性の世界でその道
の達人にインタビューしたものをまとめたもの。ここでは14人が登場し、そのイ
ンタビューがまとめられているのですが、そのインタビューが一言一言で途切れて
いて、インタビューの内容は良かったものの、活字としては読みにくく、著者のま
とめ方の雑さを感じました。知らない世界のことで中々興味深い内容ではあっただ
けに、ノンフィクションとしてのまとめ方に欠点があったのは残念です。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 嫉妬の香り
【著者名】 辻 仁成
【出版社】 小学館
【初 刊】 2000年6月20日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】愛ある限り、必ず嫉妬は存在する。強烈な嫉妬により、見失いかける
愛。その一方で、嫉妬から始まる大人の愛。そのふたつを彩る、官能
的な香り。誰の心にもある、愛への願望と怖れを鮮やかに描き出す…
…。辻仁成が真っ正面から“大人の恋愛”に取り組んだ、衝撃の話題
作。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
哲士は高校時代の先輩で設計事務所を経営する政野から仕事の話を持ち掛けられ
た。大手広告代理店の新社屋の中庭に流すヒーリングミュージックの依頼だが、そ
のプロジェクトに哲士は同棲をしているアロマテラピストのミノリの参加を要望し
た。そして政野夫妻との4人で会うこととなるのだが、政野とミノリに対する嫉妬
から、哲士と政野の妻の早希はいつしか関係を持つことに。嫉妬から始まった愛だ
ったが、その感情は怖さへと変わっていった……。
アロマテラピーと香水をキーワードにして、大人の嫉妬と愛についてが描かれる
本書ですが、そのアロマテラピーと香水は物語に巧くマッチしている作品です。そ
の香水が醸し出す官能と、先の見えない愛の形はドラマを見ているようで、最後ま
で楽しむことができました。この作品を読んで、辻仁成も離婚を機に作品の幅が更
に広がったようにも感じましたし、こういった作品を今後も手掛けてほしいと思い
ます。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】連作ミステリー
【著書名】 桜さがし
【著者名】 柴田よしき
【出版社】 集英社
【初 刊】 2000年5月30日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】別れて10年たっても陽介を想う綾。司法浪人生の歌義を捨て、別の
男の婚約指輪を受けたまり恵。中学の同級生だった4人の心模様をめ
ぐるように、古都京都のさまざまな風物を彩りに展開する事件の数々。
甘酸っぱくもひたむきな恋の行方と青春からの飛翔!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
陽介、歌義、綾、まり恵の4人は中学時代の同級生で、それぞれに過去の恋心は
揺れている。この4人の心模様をめぐるように、しだれ桜、夏の鬼、梅の天満宮…
…と四季折々の京都を舞台に事件が起きる。そして彼らの恩師で、現在は推理作家
の浅間寺龍之介は推理を巡らしていく。
物語は8つの連作小説となっていて、それぞれに殺人事件や奇妙な事件が起きて
いきます。単なる事件を解決する物語ではなく、主人公である4人の同級生の恋模
様を絡めており、それぞれの恋と事件についてが京都を舞台に描かれています。会
話も京都の言葉が主で、京都在住者や京都出身者なら風物が物語で活かされている
だけに興味深いミステリーになるでしょう。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】バイオレンス
【著書名】 処刑警視 死霊
【著者名】 谷 恒生
【出版社】 徳間書店(TOKUMA NOVELS)
【初 刊】 2000年8月31日
【金 額】 800円+税
【カバー文】「オマエヲ、犯シナガラ、殺スヨ」。男は女を背後から氷のように冷
たいペニスでつらぬきながら、喉笛に引っかけたピアノ線を手綱のよ
うに引き絞った。凌辱しながら殺す。まさに戦慄するほど異常な殺人
鬼である。男の名は“死霊”。新宿黒社会により、歌舞伎町警察特捜
課の鷲尾狂吾を亡き者にすべく送り込まれた暗殺者であった。峻烈な
捜査と苛烈な取り調べで処刑警視と恐れられる鷲尾と、東南アジア最
凶ヒットマンとの死闘が、原色のネオン輝く不夜城新宿で炸裂する。
書き下ろし長編バイオレンスの新たなシリーズ、遂に登場!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
主人公の歌舞伎町警察特捜課の鷲尾は、東大を卒業し、国家公務員I級試験に合
格しながら、キャリア官僚の道を進まず、第一線の現場に身を置いている。その鷲
尾の捜査は辛辣を極め、歌舞伎町の暴力団や中国系・台湾系のマフィアも、鷲尾の
姿を見掛けると逃げ切ってしほうほど。その鷲尾を狙うべく東南アジア最強のヒッ
トマンが送り込まれ、鷲尾だけでなく、異常な殺人鬼として次々に女性を狙い殺し
ていった。そして鷲尾との闘いが闇の新宿で始まった……。
主人公が東大出身の警視というと、胡桃沢耕史の『翔んでる警視』シリーズがあ
りましたが、本書の主人公・鷲尾はエリートらしさが見られない暴力的な警視で、
暴力団からも“狂い鷲”と呼ばれ、悪を徹底的にぶちのめしていく。本書ではヒッ
トマンとの死闘も見所ではありますが、新宿の闇金融なども登場し、バイオレンス
として盛り上がりのある作品となっています。シリーズということで今後も主人公
の鷲尾を読むことができるでしょうが、インパクトの強い主人公だけに、今後も活
躍も見物です。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 失恋
【著者名】 鷺沢 萠
【出版社】 実業之日本社
【初 刊】 2000年9月25日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】愛する人を救いたいと思うのは、自分勝手な欲望ですか? 恋をなく
したひとたちへ……四つの物語。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
本書は4つの物語が収録されている短編集。タイトルにもなっていますが、性格
も背景も環境も全く違う4人の男女の失恋を描いた作品ですが、鷺沢萠らしくない
中途半端な作品集で、期待していただけに読後は残念に思ったほど。4つの作品の
うち、最初に収録されている「欲望」が半分以上を占めていますが、その「欲望」
はある程度じっくりと読めたものの、他は短すぎるというか、もう少し背景や登場
人物についての描写を多くしてほしかったです。ファンなだけに次作には期待した
いものです。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリー
【著書名】 生死不明
【著者名】 新津きよみ
【出版社】 実業之日本社
【初 刊】 2000年9月25日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】夫が嫌いだったわけではない、だが……お願い、あなた、帰ってこな
いで……。新婚半年で夫が失踪した。生死不明のまま三年が過ぎ、待
ち続ける妻には新しい恋人が。書き下ろしミステリー!
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
新婚半年で夫が失踪してしまった池畑弘子は、失踪後三年経つことを待っていた。
決して夫が嫌いになったわけではなかったが、自分が開いている書道教室に来てい
る生徒の父親に好意を抱いていたからだった。「配偶者の生死が三年以上明らかで
ないとき、裁判所に離婚の訴を提議することができる」という民法七七0条から離
婚の手続きをしようとした矢先に、「ご主人は生きています」という手紙があった。
誰が差し出したのかわからない弘子だったが、その後も「ご主人は生きています」
という電話もあり、警察も弘子を訪ねてきた。夫は本当に生きているのか? そし
て弘子も知らなかった過去の事件とは?
読み始めは面白く、事件の真相や主人公の夫が生きているのかどうかを期待しな
がら読み進めていったのですが、その事件も失踪事件に関りがあるものの、もう少
し凝った展開にしてほしかったですし、ネタバレになるので詳しいことは書けませ
んが、意外性のある展開が待ち受けてはいるものの、結局最後も夫の所在がわから
ないままになっていて、それなりの面白いミステリーではあるものの、物足りなさ
を感じる作品となっていたのは残念です。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 17歳の軌跡
【著者名】 橋口譲二
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2000年9月20日
【金 額】 2571円+税
【カバー文】少年少女が育んできた時間と、失ったいくつかのこと。あなたはどこ
で何をしていましたか? そして、あなたはこれからどう生きていき
ますか? 僕は、かつて「17歳」だった彼らをもう一度訪ねる旅に
出た……。北海道から沖縄まで、さまざまな軌跡を描いた38人によ
る青春の記録。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
カメラマンである著者は「17歳」という作品を1988年に出版した。それは
生きる人々のポートレートを撮ると同時に、そこに写されている人達の言葉を記録
したもので、本書は12年後に再びその「17歳」で取材した人々を訪ね、今どう
しているかを書いたもの。「17歳」当時の写真と今の写真も載っていて、当時と
今の違いや、その人の青春時代をまとめています。
<本紹介>
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【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 死路(スール) --撲殺の街--
【著者名】 荻 史郎
【出版社】 双葉社(KAPPA NOVELS)
【初 刊】 2000年9月25日
【金 額】 819円+税
【カバー文】一部上場企業・東西サービスの特別搬送課。課長・梶木武之は、厄介
な「荷物」の極秘搬送を一手に受け持つ。沖縄でひと仕事終えた梶木
は、何者かの尾行に気づく。その正体を暴こうと巧みに誘い出した尾
行車の車内の男たちは武装して待ち構えていた! 何とか窮地を脱し
たものの、今度は梶木が片腕とたのむ部下に一味の手が伸びる。スト
ーカー被害の女性の依頼で運んだ「荷物」が原因らしいと知ったとき、
梶木は「死の路=スール」に追い込まれていた。闇の運び屋に仕掛け
られた暗黒の罠。男の誇りを賭けた闘いを緻密に描いた快作!
【満足度】 ☆
End------------------------------------------------
あらすじはカバー文に書かれているので省略しますが、スピード感も迫力も感じ
ないハードボイルドで、ハードボイルドファンとしてはガッカリの作品。物語の中
での依頼を受けて運ぶ荷物をめぐった争いというのはいいとしても、その抗争場面
などは緊迫感を感じることはできず、ハードボイルドらしさが全くといっていいほ
どなく、カバー文では快作と書かれているものの、これは駄作でしょう。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリー
【著書名】 少年たちの密室
【著者名】 古処誠二
【出版社】 講談社(KODANSHA NOVELS)
【初 刊】 2000年9月5日
【金 額】 820円+税
【カバー文】東海地震で倒壊したマンションの地下駐車場に閉じ込められた六人の
高校生と担任教師。暗闇の中、少年の一人が瓦礫で頭を打たれて死亡
する。事故か、それとも殺人か? 殺人なら、全く光のない状況で一
撃で殺すことがなぜ可能だったのか? 周到にくみ上げられた本格推
理ならではの熱き感動が読者を打つ傑作!
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
カバー文を読んで期待して図書館から借りたのが本書ですが、期待を裏切られる
ミステリーでした。ミステリーとしての推理という部分では確かに凝った設定で、
その点だけを取るならば評価できるのですが、物語では東海地震で倒壊したマンシ
ョンの地下駐車場で起きる事件が描かれているものの、その地震直後や前後の描写
があまりにも簡単に描かれ過ぎていて、地震の恐怖感が読み手に伝わってこず、そ
れが展開をつまらなくさせていましたし、この欠点が最後まで尾を引きました。地
震を背景としたミステリーは良い題材だと思うのですが、それが活かされていない
のが非常に残念な作品です。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】エッセイ
【著書名】 絶対幸福主義
【著者名】 浅田次郎
【出版社】 徳間書店
【初 刊】 2000年10月31日
【金 額】 1100円+税
【カバー文】人生、楽しんで、いますか? 志を貫き、夢を実現した直木賞作家が
熱く語ったポジティブ思考の「新EnjoyLife幸福論」。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
浅田次郎のエッセイということで本ですが、競馬の話と旅行記は面白かったです
が、特別な幸福論が書かれているというわけではありませんでした。巻末に秋元康
とのギャンブル論が対談として載っていますが、これも特別興味をひくような内容
ではなく、エッセイとしてはいま一つでした。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 されど君は微笑む
【著者名】 北方謙三
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2000年9月30日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】友よ、おまえの大切なものは俺が守る。ひとりの少女を追って、あの
川中良一が街にやってきた。幾つもの死を瞳に宿し、哀切な激情を胸
に秘めて……。いま、虚飾の街に“ブラディ・ドール”の男たちが集
う。孤峰の長編ハードボイルドシリーズ、“約束の街”新章突入!
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
本書は著者の「約束の街」シリーズに「ブラディ・ドール」シリーズの男達が登
場するというラインナップ。この両シリーズを読んでいただけに、この豪華メンバ
ーがどのように登場してくるのかを非常に楽しみとして期待していたのですが、か
つてのシリーズよりも迫力感が欠けていたのは残念でした。雪が降る海沿いの街を
舞台に、ソルティこと私と、ある女を追ってきた川中とバーで顔馴染となるのだが、
それが新たな抗争の火種となっていく物語ですが、抗争シーンもかつてのシリーズ
で読んだ迫力とスピード感が感じられず、北方謙三らしいハードボイルドさが少な
かったのは残念です。物語そしてシリーズの新たな展開としては良かっただけに、
やや期待ハズレに終わってしまったのは残念でした。
【た行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】連作小説
【著書名】 デスデモーナの不貞
【著者名】 逢坂 剛
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 1999年3月30日
【金 額】 1524円+税
【カバー文】ぐうたら男にも意地がある! 池袋の夜はふけて……笑いと戦慄に満
ちた超サイコ・ミステリー。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
物語の舞台は池袋にあるバー「まりえ」。このバーを舞台に様々に起きる問題が
5つの連作小説として描かれています。謎に満ちているバーのママ・まりえと、客
との間の問題は読ませる面白さがありますが、次々と続く奇妙な出来事は連作とし
ての面白さを引き立たせています。面白い作品とそうでない作品が半々ぐらいでし
たが、全体としてもそれなりに楽しませてくれる作品でした。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリー
【著書名】 刺青(タトゥー)白書
【著者名】 樋口有介
【出版社】 講談社
【初 刊】 2000年4月10日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】薔薇の刺青に死が匂う! 女子大生。アイドル。主婦。それぞれに人
生は気楽なはずだったが……!? 待望の“柚木草平シリーズ”最新巻。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
高級マンションの自室でアイドル・神崎あやが殺害された。そして、続けて女子
大生・伊東牧歩が溺死体となって発見された。二人と同じ中学出身の三浦鈴女と左
近万作は、ライターの柚木草平と共に事件を追っていく……。
この柚木草平シリーズは今まで読んできていますが、それまではハードボイルド
色が強かったものの、今回はミステリー色が強くなっていて、主人公である柚木草
平の活躍が全面に出て来ているというよりも、三浦鈴女と左近万作による青春ミス
テリーといえます。だからといってミステリーとしても楽しめましたし、殺害され
た同級生の共通点である薔薇の刺青、そして中学時代に同級生が自殺した事件の謎
が描かれています。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリー
【著書名】 倒錯の帰結
【著者名】 折原 一
【出版社】 講談社
【初 刊】 2000年10月18日
【金 額】 2000円+税
【カバー文】『監禁者』『首吊り島』、どちらが始まりで、どちらが終わりか。日
本海の孤島で起こる連続密室殺人事件と、東京のアパートの一室での
不可解な監禁事件。二つの物語を結ぶのは、封印された『倒錯の帰結』。
前代未聞、前からも後ろからも読める本。書き下ろし長編「倒錯シリ
ーズ」完結編。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
日本海孤島で起こる密室殺人事件が描かれる「首吊り島」と、東京のアパートで
起こる不可解な監禁事件が描かれる「監禁者」。この2つの事件を結ぶ「倒錯の帰
結」。本書は前からと後ろからで独立した物語が展開され、最後に真ん中にある袋
とじを開くと、2つの事件が1つに繋がるという趣向を凝らしたミステリー。折原
一の倒錯シリーズの完結編でもあり、前後で物語が楽しめ、1冊で2冊分の面白さ
が詰まっていて、そのトリックにも堪能させられます。片や密室殺人、片や監禁と、
それぞれにミステリーの醍醐味が味わえ、ミステリーファンも思わず唸ってしまう
作品です。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 月狂ひ
【著者名】 小池真理子
【出版社】 講談社
【初 刊】 2000年10月20日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】冴え冴えとした月光の射し込む夜半の診察室。消毒薬の匂いがたちこ
めるベッド。視線を上げた幼い私が眼にした二つの影。母の倫ならぬ
恋の目撃者は、自らもその人生の秋に狂おしい恋に堕ちていった……。
縊死という悲しい手段で不倫にピリオドを打った母の最期の姿を眼に
焼きつけたまま私は身悶えする。月の狂気を纏ったこの恋を、一体ど
うしたらいい!?
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
物語は中年の男女の恋愛が描かれています。主人公の片岡千津は出版社の編集部
に勤め、アンソロジー本の編集業務に追われていて、そのアンソロジー本に「月狂
ひ」という作品を選出し、著作権などのことから「月狂ひ」の著者の息子である倉
田柊介と出会い、2人はその日から恋に落ちた。「月狂ひ」で描かれていた幻想的
な世界、そして自分の母親が不倫の末に自殺した過去と共に、月の狂気といえる恋
の失踪が描かれます。
49歳と46歳の恋愛で、つい「失楽園」と思い出しましたが、失楽園ほどドロ
ドロした感じではありません。恋愛過程は丁寧に描かれているのですが、ラストの
呆気なさや、主人公は一体何を求めていたのかがわからず、恋愛小説としては中途
半端だったように思えました。
<本紹介>
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【ジャンル】短編ミステリー集
【著書名】 動機
【著者名】 横山秀夫
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2000年10月10日
【金 額】 1571円+税
【カバー文】30冊の警察手帳紛失に内部犯行説が……。『陰の季節』で松本清張
賞を受賞した気鋭の第二作品集。第53回日本推理作家協会賞受賞作。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
本書は日本推理作家協会賞受賞の表題作を始め、全4編を収録するミステリー集。
その表題作「動機」は、警察手帳の紛失事故防止を狙って導入された一括保管制度
が皮肉にも保管場所から30冊の手帳が紛失。誰が手帳を盗んだのか、そしてその
動機は何だったのかを、主人公である警察官の哀愁を交えて短い短編の中に趣向を
盛り込み完結した世界を作っています。この他の作品でも、かつて殺人を犯した男
が出所後真面目に働いている時に何者かから殺人依頼の電話を受ける「逆転の夏」、
新聞記者として特ダネを狙う女性記者を描いた「ネタ元」、裁判中に居眠りをして
しまったことから過去を掘り起こされる裁判官を描いた「密室の人」と、いずれも
人間心理の機微を見事に描いている作品集です。
【な行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 涙はふくな、凍るまで
【著者名】 大沢在昌
【出版社】 朝日文庫
【初 刊】 2000年10月1日
【金 額】 560円+税
【カバー文】坂田勇吉、28歳。食品会社の宣伝課勤務。ちょっと気弱で人のいい、
ごく平凡な会社員である彼のいくところ、常にトラブルが巻き起こる。
前回の大阪出張で、なぜか極道と渡り合うことになった坂田の今回の
敵は、ロシアマフィア! 厳寒の北海道で、彼の運命は如何に?
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
本書は『走らなあかん、夜明けまで』の続編。その『走らなあかん、夜明けまで』
では出張先の大阪でサンプル入りのアタッシュケースを盗まれ、そのケースを追う
途中で手伝ってくれた女性がヤクザに人質に取られ、その彼女を救おうとする平凡
なサラリーマン・坂田の奮闘が描かれていましたが、本書では北海道に出張に来て
いた坂田がロシアマフィアをめぐるトラブルに巻き込まれていきます。ポテトチッ
プスを主力商品とするササヤ食品の社員である坂田は出張先の北海道の小樽でトラ
ブルに巻き込まれていたロシア女性を助けたが、そのロシア人に掴まり停泊中のロ
シア船の船底に拉致されてしまった。その坂田はあるロシア人に助けられ、警察に
行き説明するが、再び現場に戻るとロシア船はすでにそこには無かった。仕方なく
宿泊先の札幌のホテルに行った坂田だったが、夜中に目覚めるとそこには自分を助
けてくれたロシア人が部屋に入ってきていて、助けたお返しとして携帯電話を稚内
にいるコーシカに渡すよう指示した。稚内へ向かった坂田だったが、コーシカに携
帯電話を渡せたものの、ロシアマフィアとの抗争に巻き込まれることになった。
前作に続いて、平凡で気の弱いサラリーマンの坂田がトラブルに巻き込まれるも、
自分と関ったロシア人のために闘う姿は爽快感を覚えます。迫力ある銃撃戦だけで
はなく、北海道の特徴やその地の描写などの細かな点も作品をより面白くさせてく
れています。前作も面白さを思い出させてくれて、更に本書はその面白さが倍増さ
れていて、最後までわくわくさせてくれた作品でした。お勧めです!
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】スポーツ
【著書名】 日本サッカーはほんとうに強くなったのか
【著者名】 大住良之/後藤健生
【出版社】 中央公論新社
【初 刊】 2000年9月10日
【金 額】 1500円+税
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
本書はサッカーについてテーマを決めて日本のサッカー関係者と対談や座談会を
活字としたもの。そのテーマですが、「日本サッカーを強くしたのは誰か」「総合
スポーツクラブは可能か」「サッカーは正しく報道されているか」「日本サッカー
はどこまで強くなったのか」の4つ。これらに、湘南ベルマーレ監督の加藤久氏や
日本サッカー協会名誉会長の長沼健氏を始めとして、Jリーグ理事やサッカージャ
ーナリストなどによって日本のサッカーについてが語られているのですが、非常に
長期的なことが語られていて、サッカーファンとしても興味深い内容もあったので
すが、2002年のワールドカップについてや、日本人選手の海外でのプレーにつ
いてなどの話をしてほしかったです。
<本紹介>
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【ジャンル】医学(になるのかな?)
【著書名】 日本人の清潔がアブナイ!
【著者名】 藤田紘一郎
【出版社】 小学館
【初 刊】 2000年7月1日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】キレイ好きニッポン人あと100年で消滅? 子どものアトピー・ぜ
んそくの急増、うんちのできない小学生、脱毛と美容にエステ通いの
若者、臭い消し化粧品を買うオジサン……。ヒトの生命力を弱める清
潔症候群の危機性とは? 世紀末ニッポンに潜む病理を寄生虫博士が
解剖する。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は東京医科歯科大学教授の著者が、清潔病に躍らされている日本人の生態を
書いたもの。この中で著者は、人間社会は本来異物を抱え込んで成立しており、臭
いなどの異物を排除していくと、集団が均一化し免疫力が落ち、生き物としては弱
体化することを力説し、その弱体化した日本人の危機を救う方法が書かれています。
カバー文で書かれていることの一つ一つの危機性について書かれているわけです
が、清潔好きが決して悪くはないのですが、どうも最近は清潔の異常化といえるよ
うに思います。この本の中で特に感じたのは、うんちのできない小学生でうんちを
しないことで身体にも悪いことが当たり前になっているという風潮は良くないよう
に思います。身だしなみの大切さもわかりますが、清潔すぎるために免疫力が低下
し、アトピーやぜんそくを引き起こすことなど、考えさせられる一冊でした。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】短編小説集
【著書名】 ナイフ
【著者名】 重松 清
【出版社】 新潮社
【初 刊】 1997年11月20日
【金 額】 1700円+税
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
先日紹介した『ビタミンF』を読み、重松清の作品を続けて読もうと思い、図書
館から本書を借りて読みました。本書では5つの作品が収録されているのですが、
全ての作品はイジメを題材とした作品。表題作「ナイフ」は25年ぶりに主人公は、
海外派遣される自衛隊のかつての同級生をテレビニュースで見つける。主人公の息
子は学校でイジメに遇い、主人公はナイフを手に入れ、息子を川へ突き落としたグ
ループへ向かっていく。かつての同級生は海外で命をかけて戦っていることを知り、
自分も子供に何かできるのかを問う物語となっています。5つの物語でのイジメは
イジメの形こそ違うものの、家族の苦闘とイジメられる子供の悩みを真剣に描いた
作品で、その物語の中での登場人物の成長も交え、短編ながらに重いテーマをじっ
くりと表現しています。また、どの作品もいい作品ですが、中でも「エビスくん」
はイジメられる主人公には幼い頃から殆ど入院をしている妹がおり、イジめるエビ
スくんをエビス様の子孫と思い、そのエビスくんを妹に会わせるために必死にイジ
メを耐える主人公の姿には思わず涙を流しました。イジメの暗さの中にも明るさを
求める主人公の感動の姿は多くの人に読んでもらいたいと思いましたし、心に残る
作品でした。
【は行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】エッセイ
【著書名】 ふしぎとうれしい
【著者名】 長野ヒデ子
【出版社】 石風社
【初 刊】 2000年8月20日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】使いこんだ布のように、やわらかな言葉が、人について、絵本につい
て、いきいきと紡がれる。長野さんの絵のもつ不思議の秘密もわかり
ます。絵本作家長野さんの初めてのエッセイ集。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
カバー文にも書いていますが、絵本作家の著者の初めてのエッセイ集。特別面白
いというようなエッセイではありませんが、絵本作家だけに日常の人々との触れ合
いの温かさや絵本についてを優しく丁寧に書いているエッセイです。その絵本で書
いている絵が少なかったのは残念でしたし、絵本を描くエピソードなどももっと書
いてほしかったです。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】短編小説集
【著書名】 薔薇盗人
【著者名】 浅田次郎
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2000年8月25日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】親愛なるダディ。報告しなければならない出来事があります……。少
年から船乗りの父へ宛てた手紙形式で魅せる「薔薇盗人」。リストラ
されたカメラマンと、場末の温泉場で出会った中年女との交情が哀切
な「あじさい心中」。技巧が光る「死に賃」「奈落」「佳人」「ひな
まつり」。短編の第一人者が贈る6つの感動。
【満足度】 ★★
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カバー文にもあるように、本書は6つの作品が収録された短編集。タイトルにも
なっている「薔薇盗人」は主人公の少年が船乗りの父へ宛てる手紙形式の一人称で、
珍しい短編の形にはなっていますが、カバー文にあるような感動はどの作品にも湧
きませんでした。この作品集の中では、唯一「あじさい心中」は読ませる作品だと
は思いましたが、特に良かった作品とも思えず、評価は★★程度です。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 ひとりの女
【著者名】 群ようこ
【出版社】 朝日新聞社
【初 刊】 2000年4月1日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】モットーは「仕事以外では、自分がいやなことはしたくない」。上司
の嫉妬やマザコン部下に悩まされながらも、きっちり意見を主張しな
がら仕事一直線の日々を送る。そんな彼女の慰めは公園のネコたちだ
け……。いつも仁王立ちの女の毎日を愛情こめて描く爆笑小説。
【満足度】 ★★★★
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主人公のセノマイコは45歳の独身で、玩具会社の女性課長。おやじ上司の嫉妬
やマザコン部下に悩まされながらも、自分の道を行くと仕事一直線の毎日を送り、
その主人公の毎日を描いた物語。自己主張の強い主人公を中心に、部下を叱ること
もできない上司など、登場人物もヒトクセあり、それが笑いを誘う物語。群ようこ
らしい作品で、困難だからの主人公だが前向きさを感じましたし、読後も爽やかさ
を覚えました。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 プラナリア
【著者名】 山本文緒
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2000年10月30日
【金 額】 1333円+税
【カバー文】働かないってそんなにいけないこと? 現代の<無職>をめぐる五つ
の物語。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
先日直木賞受賞作となった本書ですが、5つの物語が収録されている短編集で、
いずれも働けない人、働かない人のそれぞれの事情とジレンマを描いた作品。表題
作であり、最初に収録されている「プラナリア」は、乳癌で乳房を切除した25歳
の主人公を描いたもの。何をするにもかったるく、乳癌だからと周りに事実を告げ、
それを社会適応ができない自分の理由にしている物語。他にも、離婚してからは編
み物とマンガ喫茶に自己逃避したり、就職しない彼との結婚に悩んだり……と事情
は様々ながら、働かない人達をテーマにリアルな生活感を感じさせる短編集です。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 ヒガシクンのタタカイ
【著者名】 群ようこ
【出版社】 角川春樹事務所
【初 刊】 2000年8月8日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】小学校のお受験から、両親の離婚、再婚、わがままな彼女……と悩み
多きヒガシケイタくん<現在、私立中学の三年生>のタタカイの日々。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
気楽に毎日を送っているように見えるヒガシくんだが、小学校から気に入らない
制服を着せられ、両親は離婚、そして再婚。中学生になると彼女ができるがわがま
まで、自分の言いたいこともいえないヒガシくんの日常を描いた物語。思わず笑っ
てしまうけども、ちょっぴり切ない物語で、主人公のヒガシくんのタタカイの毎日
は、ふと自分の中学時代を出させてくれます。
<本紹介>
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【ジャンル】連作SFミステリー
【著書名】 バルーン・タウンの手品師
【著者名】 松尾由美
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2000年10月10日
【金 額】 1524円+税
【カバー文】ここは東京都第七特別区……人工子宮にあえて背を向け、九か月のあ
いだ自分のお腹で子どもを育て、身体をはって出産するという、ナチ
ュラルといえばナチュラル、ぶざまといえばぶざまな過程をわざわざ
体験したがる酔狂な女たちのための保護区である。スタッフを除く住
人はすべて妊婦というこの町に「バルーン・タウン」というあだ名が
ついたのも無理はない。人工子宮が普及した時代、あえて自然な妊娠・
出産を望む女たちが暮らす町で起きる事件……卓抜なユーモアが冴え
る本格ミステリ。
【満足度】 ★★★
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本書は近未来の東京を舞台とした連作SFミステリー。そのタイトルにもなって
いる「バルーン・タウン」というのは、カバー文でも書かれていますが、人工子宮
が普及し、妊娠・出産が過去のものになった時代に、小数ながら自然に出産を望む
人達がいて、そんな妊婦達が共同生活する街。そして物語では、その「バルーン・
タウン」で起きる数々の事件をユーモアを交えた4つの作品が収録されています。
古典ミステリーのパロディもあってミステリー自体は楽しめますが、舞台設定とい
うか、SFミステリーというのは読み慣れていないこともあってちょっと物語には
解けこみにくかったです。
<本紹介>
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【ジャンル】連作ミステリー
【著書名】 配達される女
【著者名】 逢坂 剛
【出版社】 集英社
【初 刊】 2000年8月30日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】御茶ノ水署・生活安全課の新任刑事は、女でしかも位が上! 迷走コ
ンビ、斉木斉と梢田威が出くわす、追いつ追われつの恋と事件の顛末。
事件の謎より難解なその女の正体とは!? 御茶ノ水署の迷走コンビ、
好評シリーズ第二弾!!
【満足度】 ★★★☆
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以前に『しのびよる月』というのを紹介しましたが、本書はそのシリーズ第2作。
御茶ノ水署の迷走コンビ・斉木斉と梢田威は小学校の同級生で、今は生活安全課の
上司と部下。今回はこの2人の上司に女性刑事の五本松小百合が現れるが、刑事と
は別の姿も持ち、この女性刑事との恋と6つの事件が描かれています。主人公であ
る斉木斉と梢田威のコンビは相変わらずの面白さであり、本書では更に新任女性刑
事の登場で、前作よりも更に盛り上がりある作品となっています。ただ登場人物は
魅力満点ですが、肝心の事件は盛り上がりに欠けていたところもあったのが少々残
念ではありましたが、次のシリーズ作にも期待が持てる作品です。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 PINK
【著者名】 柴田よしき
【出版社】 双葉社
【初 刊】 2000年10月5日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】「こころの準備をしてください」……メイの元に届いた謎のメール。
封印されたあの瞬間に全ては始まっていた!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
里帰りから自宅マンションに戻ったメイは、そのマンションのエレベーターの中
でいきなり暗闇に包まれた。数分後に部屋に戻った彼女のもとには「そろそろ時間
切れです。心の準備をして下さい」という怪しげなメールが届いていた。その夜、
夫と夕食を取っていたメイは、夫の仕草に強い違和感を覚え、夫は別人なのではな
いかという疑念を抱く。そして夫とメールの謎を追うメイは数年前に起こった事件
に辿り付いたが、その事件の真相とは?
本書では、展開の中に阪神大震災や宗教団体が起こす事件が描かれていて、主人
公のメイもその震災で心の傷を受けた一人。そして失ったものが一体何だったかを
探し求める姿と身の回りで起きる事件とを描いたサスペンスで、スピード感ある作
品でした。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 変なおじさん リタ〜ンズ
【著者名】 志村けん
【出版社】 日経BP社
【初 刊】 2000年10月6日
【金 額】 1000円+税
【カバー文】クスッと笑えて! ちょっぴり泣ける! コントと酒と女が大好きな
“変なおじさん”志村けんの本音エッセイ第2弾!
【満足度】 ★★★
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本書は前作「変なおじさん」に続くお笑いタレント志村けんのエッセイ2作目。
「日経エンタテインメント」での連載をまとめ書き下ろしを加えたものですが、テ
レビでは見ることのできない本音がエッセイで随所に書かれ、4匹の愛犬との同居
生活や部屋を真っ暗にすると眠れないなど、生活の一部も書かれています。また亡
くなられた荒井注さんとの2人だけの海外旅行や付き人時代のことなどドリフター
ズとしての知られざる一面も見ることができます。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 ビタミンF
【著者名】 重松 清
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2000年8月20日
【金 額】 1500円+税
【満足度】 ★★★★
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本書は直木賞受賞作の短編集。7つの短編が収録されていますが、いずれも家族
が題材となっていて、それぞれに息子が理想どおりに育たなかったり、娘に突然彼
氏が出来たり、夫婦の仲が悪くなったりと、家族の絆の再確認が短編として描かれ
ています。どの物語も現実感のある作品ばかりで、主人公はそれぞれに家庭の父親
で、子供や妻、実家での悩みを抱えている。それも単なる物語上の悩みだけではな
く、子供がイジメに遭っているとか、会話の無くなった子供とのコミュニケーショ
ンだとか、実際に自分と主人公を照らし合わせながら読むこともできる作品で、家
庭内の現実問題をうまく物語で表現しています。著者の作品は本書が初めてですが、
他の作品でも現代の家族の姿が描かれているようなので、他の作品も読んでみたい
と思います。
【ま行】
<本紹介>
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【ジャンル】対談集
【著書名】 メンアットワーク 山田詠美対談集
【著者名】 山田詠美
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 1998年8月10日
【金 額】 1500円+税
【満足度】 ★☆
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タイトルを見ればわかるように本書は山田詠美の対談集。対談相手は、石原慎太
郎、伊集院静、井上陽水、大岡玲、大沢在昌、奥泉光、京極夏彦、佐伯一麦、団鬼
六、西木正明、原田宗典、水上勉、宮本輝、村上龍の14名。殆ど作家相手である
だけに、作品についての対談を期待していたものの、風俗ネタが多いというか山田
詠美が中心になりすぎていて、話を巧く聞き出せていないのではないかと感じまし
たし、興味深い話が少なかったので、期待外れの対談集でした。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 松本人志 愛
【著者名】 松本人志
【出版社】 朝日文庫
【初 刊】 2000年12月1日
【金 額】 476円+税
【カバー文】鋭い本質を見抜く目で独自の世界観を構築する天才芸人・松本人志の
『遺書』『松本』に続くベストセラー第三弾、待望の文庫化。理想の
女性像、結婚、笑いに対する姿勢、トップを走る者の孤独、差別意識、
引退、死についてなど、身近なテーマから、哲学的な命題まで、素の
松本が真摯に語り尽くす。
【満足度】 ★★★☆
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本書はカバー文でも書いていますが、松本人志のエッセイ3作目。テレビでの毒
舌とは違い、多くのことを割と真面目に語っていて、テレビでは伺えないホンネの
一面を読むことができます。今までのエッセイも全部読んできていますが、文章は
確かに巧くはないものの、書いているというよりもしゃべっている文体は本人らし
く好感が持てますし、考え方に納得させられるところも多かったです。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 息子の唇
【著者名】 内田春菊
【出版社】 集英社
【初 刊】 2000年2月29日
【金 額】 1400円+税
【満足度】 ★★
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本書は11の作品が収録されている短編集。最初に表題作が収録されているので
すが、その表題作「息子の唇」は、子連れでタクシーに乗った主人公の私は、運転
手の家庭の愚痴を聞くうちに、その運転手に頼まれて運転手の妻に話をするために
運転手の家に行くことになってしまうが、その家で今度は妻の話を延々と聞くはめ
になってしまうという物語。何気ない日常を短編に描いた作品が多かったですが、
特に面白いという作品は少なかったです。
【や行】
【ら行】
<本紹介>
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【ジャンル】雑学
【著書名】 60億人が頭をひねる超ヘンな疑問大事典
【著者名】 雑学博士協会編
【出版社】 青春出版社
【初 刊】 2000年9月10日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】インドの赤ちゃんの離乳食はやっぱりカレー?/聖火リレーの途中で
万が一火が消えたらどうなる?/二階から目薬はほんとうにさせない
か?/お巡りさんの自転車の白い箱には何が入ってる?/なぜ胃は胃
を消化してしまわないのか?/正午って午前、それとも午後?/超簡
単な懸賞クイズで間違える人はどれくらいいる?/ロープウェイのロ
ープはどうやって運ばれた?
【満足度】 ★★★☆
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カバー文で書かれているようなちょっとした疑問を厳選したのが本書ですが、意
外と面白くてハマる雑学です。気になる疑問、笑える疑問、知って得する疑問、他
人に聞けないゲ沢な疑問、白黒つけたい疑問と大きく5つに大きく分けられていて、
知らなかった雑学が多かったですから、いい情報源となりましたし、暇潰しには最
適の雑学書といえます。
【わ行】
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 私の居場所はここにある
【著者名】 岸本葉子
【出版社】 マガジンハウス
【初 刊】 2000年8月24日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】40歳目前、独身、マンションを買ったばかり……なんだか少し楽に
なってきた。自分に優しくなるこつ、元気になるテクニック、シンプ
ルな生き方、自画自賛のススメetc。岸本流シングル生活エッセイ
集。
【満足度】 ★★★
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最近は独身女性でマンションを買う人が増えているのだとか。本書はカバー文で
面白そうに思ったのと、エッセイストの著者であるからその生活の一端が読めるか
なと思いましたが、日常生活のことがそれほど多くもなく、もう少し住居である居
場所について詳しく書いてほしかったです。様々な雑誌での掲載エッセイをまとめ
たもので、ややエッセイとしてはまとまりがないようにも感じられましたが、共感
できるところもありましたし、それぞれのエッセイが短かいため読みやすかったで
す。
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