書評データベース(2002年度3月分)
■2002年3月に掲示板にて紹介された本■
「探偵は吹雪の果てに」 東 直己 早川書房
「死ねばいなくなる」
東 直己 角川春樹事務所
「夢の工房」 真保裕一 講談社
「Yahoo!オークションらくらくガイド」 ジャムハウス スタジオDNA
「最後の家族」 村上 龍 幻冬舎
「美の死」 --ぼくの感傷的読書-- 久世光彦 筑摩書房
「昨晩お会いしましょう」
田口ランディ 幻冬舎
「インターネットでおこづかい稼ぎ!」
インターネット活用研究会[編] 青春文庫
「夢無限」 的場 均 流星社
「どう答えるの?店長さん。」
高橋 晋 かんき出版
「インストール」
綿矢りさ 河出書房新社
「ヒヨコの猫またぎ」
群ようこ 文藝春秋
「傷口」 浅野裕子 幻冬舎
「シャトウルージュ」
渡辺淳一 文藝春秋
「屁タレどもよ!」
中村うさぎ フィールドワン
「特急こだま東海道線を走る」
姫野カオルコ 文藝春秋
「アカシア香る」 藤堂志津子 新潮社
「本よみの虫干し」 関川夏央 岩波新書
「寝ても覚めても本の虫」 児玉 清 新潮社
「弔い屋」
本間香一郎 祥伝社
「沈黙者」
折原 一 文藝春秋
「セキュリティ術 自分で守るパソコン」 森谷健一 西東社
「知的<手仕事>の達人たち」 鶴見俊輔ほか トランスアート
「未練」 乃南アサ 新潮社
未確認家族 戸梶圭太 新潮社
「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」 滝本竜彦 角川書店
「名探偵で行こう」 日本推理作家協会編 光文社
「鬼子」 新堂冬樹 幻冬舎
「根をもつこと、翼をもつこと」 田口ランディ 晶文社
【あ行】
<本紹介>
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【ジャンル】生活
【著書名】 インターネットでおこづかい稼ぎ!
【著者名】 インターネット活用研究会[編]
【出版社】 青春文庫
【初 刊】 2002年1月20日
【金 額】 505円+税
【カバー文】一攫千金よりも、小金を狙え! 「ラッキーを狙って稼ぐ懸賞」から、
「本気で稼ぐ在宅ワーク」まで、楽しい副収入ライフを応援します。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書はインターネットを使っての得する28の方法が紹介されている文庫書き下
ろしのネット情報本。懸賞、モニター、オークション、在宅ワークと、サイトの紹
介も一緒に載っており、ネット初心者で興味のある人にとっては有益な情報源とい
えるでしょう。ネット懸賞やモニターアンケートなどは自分もやっているため、こ
のような本が以前からあれば参考になったのになァと思いながら読みましたが、あ
る程度メジャーなところが中心に紹介されているので、すでに行っている人にとっ
ては情報が足りないと思ってしまいますが、初心者向けに分かりやすく紹介されて
いるため、これから始めたい人にとっては参考になるでしょう。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 インストール
【著者名】 綿矢りさ
【出版社】 河出書房新社
【初 刊】 2001年11月20日
【金 額】 1000円+税
【カバー文】女子高生と小学生が風俗チャットでひと儲け。押入れのコンピュータ
ーからふたりが覗いた"オトナの世界"とは!? 最年少・17歳、第3
8回文芸賞受賞作。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
突然、学校生活から脱落することを決め、登校拒否を始めた高校生・朝子。その
朝子がおじいちゃんから買ってもらったパソコンをゴミ捨て場に捨て、そのゴミ捨
て場から朝子のパソコンを拾って知り合ったクールな小学生かずよしに誘われて、
チャット風俗で一儲けすることに。押入れのコンピューターから覗いた「オトナの
世界」は朝子の知らない世界でもあり、新たに自分自身を変えていった……。
物語では日常生活に行き詰まった高校生が、賢い小学生と出会い、共に秘密の場
所である押入れでのチャットの時間を過ごし、自己を見つめ直していく。著者が1
7歳で文芸賞を受賞したことで、テレビなどでも取り上げられていて、それで興味
をもって読んでみましたが、作品としては最後でもう一捻りしてほしかったのと、
主人公の日常をもっと描いてほしかったです。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 アカシア香る
【著者名】 藤堂志津子
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2001年5月20日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】加地美波は45歳。有能なキャリアウーマンだった過去を捨て、母校
札幌K高校の同窓会館管理人として、母の死の傷心を癒しつつ暮して
いた。同期の音村と男女関係になった美波は、ある日昔の上司で不倫
相手でもあった墨岡がガンで余命いくばくもないと知らされ、墨岡派
の戦力として会社に復帰するよう懇願される。恋愛と癒しと再生の物
語。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
物語のあらすじはカバー文で紹介されているので省略しますが、主人公の過去と
現在の恋愛と癒しが描かれた物語。同窓会をきっかけに、同期の抱える問題なども
展開に織り込まれ、大人の物語はそれなりに面白い展開で読むことができました。
ただ残念だったのは、ラストのその後の仕事に復帰してからの主人公と、その後の
音村との関係を読みたかったです。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 鬼子
【著者名】 新堂冬樹
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2001年10月31日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】ある日突然、素直な息子が悪魔に豹変した。家庭とは、これほど簡単
に崩壊するものか。作家とは、かくも過酷で哀しい職業なのか。編集
者とは、こんなにも非情な人種なのか。新堂冬樹。鬼。ひとでなし。
だから面白い。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
類い稀な才能を持つ作家として、己を誇りに思っている袴田。だがある日突然、
素直な息子が悪魔に豹変した。彼は息子の家庭内暴力に悩みカウンセリングを受け
ていたが、そんな彼に編集者の芝野が家庭内暴力をテーマにした私小説を書くよう
に迫る。息子の暴力は日に日にエスカレートし、遂に友人に妹をレイプさせただけ
ではなく、隣に住む老人を友人達とリンチした。その息子の犯行により、遂に袴田
は息子を殺そうとするが、それも出来ず、友人の橋口に相談し息子を暴力団に頼み
闇に葬ることにするのだが……。
物語は複雑なプロット、二転三転のラスト、など著者の過剰なまでのサービス精
神は「カリスマ」同様ぎっしりつまっており、極悪非道ともいえる登場人物が出て
くるものの、ドンデン返しが次々と起こり、真の悪党の存在、簡単に家庭が崩壊し
ていく様子と、読ませる展開が何度もあり、「カリスマ」でも感じましたが、新堂
冬樹の個性が見事に発揮されているサスペンスでもあります。ラスト以降の展開が
更に読みたいという欲求も読後は覚えましたし、後味の悪さもラストでは感じるも
のの、圧倒的なパワーと過剰さが作品の良さになっています。お勧めです!
【か行】
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 傷口
【著者名】 浅野裕子
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2001年11月10日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】一流のホテル、最高のディナー、貴族の称号……。ハイソサエティの
女たちが極める快楽と、その果ての絶望。9つの都に彩られた9つの
情事を、甘く切なく、贅沢に描く書き下ろし短編恋愛小説。
【満足度】 ★
End------------------------------------------------
物語は9つの物語が収録されている短編集。舞台は世界各国それぞれ9つの都市
を舞台とした大人の女性が主人公の恋愛小説。ただし描かれている世界が現実的で
なく、見栄えはする物語ですが、舞台設定は高級すぎるものの、そこに描かれる展
開が単純すぎて、それぞれの作品で物足りなさを感じました。もう少しドラマ仕立
てのような展開であれば、良かったようにも思います。
【さ行】
<本紹介>
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【ジャンル】短編ハードボイルド
【著書名】 死ねばいなくなる
【著者名】 東 直己
【出版社】 角川春樹事務所
【初 刊】 2002年1月8日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】真実はそこにはない、あるのは心にだけだ……。2001年日本推理
作家協会賞を受賞した気鋭作家・東直己の作品集。書き下ろしを含め
た、表題作「死ねばいなくなる」他全6篇を収録。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は著者の初期作品を中心にまとめた短編集。最初に収録されている「困って
いる女」のみ書き下ろしで、他の5つの作品は80年代後半から90年代前半に描
かれた短編小説で、書き下ろしの「困っている女」以外は、昔の作品ということも
あるのでしょう、東直己らしさはあまり感じませんでした。それでも東直己の原点
といえる作品集は、それなりに読ませる展開でもありましたし、特別古さも感じま
せんでした。ただし長編でのシリーズの面白さが頭に残っているだけに、作品も少
々色あせていたように思えたのが残念でした。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 最後の家族
【著者名】 村上 龍
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2001年10月10日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】家族について書かれた残酷で幸福な最後の物語。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
リストラにおびえる父親・秀吉、若い大工と密会を重ねる母親・昭子、引きこも
りの長男・秀樹、10歳年上の元引きこもりの男と交際する長女・知美。ある日、
向かいの家で男に髪をつかまれて引きずられる女を目にした秀樹は、それが「ドメ
スティック・バイオレンス」だと知り、いつしか女を救うことを夢想しはじめるが
……。
ドラマ化もされていましたが、そのドラマは見ずに本書だけを読んだので、ドラ
マでは多少の脚色はあったのかもしれませんが、物語は内山家での現代家族が抱え
るさまざまな問題に直面し、一気に崩壊へと突き進む様子を描いています。強くあ
るべき父親像とマイホーム幻想に縛られる父親、未だに子離れできない母親、未だ
に親離れできず引きこもる息子、そんな3人を冷静に見守る娘と、普通の家族とし
てまとまるはずのない4人が、試行錯誤しながら、楽しい家族として生まれ変わる
姿には妙なリアリティーを感じました。ここ数年の村上龍の作品の中でも最も読み
やすく、最も現実感を感じた作品でもありました。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 昨晩お会いしましょう
【著者名】 田口ランディ
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2001年10月31日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】冷たい水が、口の中にとろんと流れ込んできて、あたしは泥沼みたい
な眠りから浮上してきた……。『ウェブマガジン幻冬舎』に掲載され
た作品を大幅に加筆訂正し、書き下ろしを加えた恋愛小説の短編集。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は5つの物語が収録されている恋愛短編集。いずれも主人公の女性の現実の
恋愛心理を物語としていますが、現実的な性の関係を巧く物語で表現しており、こ
れこそ田口ランディらしさといえるのでしょう。それぞれに特徴ある短編ばかりで
すが、表題作になっている「昨晩お会いしましょう」のタイトルの意味は非常に奥
深く、また男女の恋愛の心の揺れ動きの表現は見事でもありました。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 シャトウルージュ
【著者名】 渡辺淳一
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2001年10月20日
【金 額】 1524円+税
【カバー文】異国のシャトウで日夜繰り広げられる美貌の妻の調教。エリート医師
の夫の企みは、彼女をどう変えるか?
現代の性の不毛に鋭く切り込む
衝撃の問題作。『文芸春秋』連載作品。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
物語はフランスのシャトウでくり返される淫美な世界を描いた作品。誰もが羨む
エリート医師と美貌の妻。しかしその夫婦関係は、セックスレス状態が続き、夫の
思うが侭にならない生活でもあった。そのエリート医師の夫が、極秘にある組織に
妻をシャトウという組織に送り、夜な夜な行われる調教、それにより変化していく
妻と覗き見る夫を描いた性の異色作。
渡辺淳一の作品としては、インターネットが物語で効果的に使われたりと、今ま
での作品になかった時代性が取り組まれています。夫婦間の価値観の違い、妻の本
音が最後の手紙で明らかにされ、その手紙が物語を見事に締めくくっていますが、
夫が妻に求めていたもの、そして調教を依頼したものの、その調教内容を覗き見る
ことで悩み怒る姿と、感情表現は見事に表現されています。できれば調教内容より
も、登場人物の心の苦悩をもう少し深く描いてほしかったですが、淫らな世界には
目が離せませんでした。
<本紹介>
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【ジャンル】パソコン
【著書名】 セキュリティ術 自分で守るパソコン
【著者名】 森谷健一
【出版社】 西東社
【初 刊】 2001年11月30日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】パソコンを壊してしまうようなウィルスの見分け方知っていますか?
自分のメールが他人にのぞかれていること知っていますか? あらゆ
る危険から自分で身を守るためにしなければならない理由と方法を分
かりやすく解説。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は、コンピュータウィルスなどの危険から「自分で身を守る」ためにできる
こと、しなければならないことについて、その理由と方法をわかりやすく解説した
内容で、ウィルスに感染しないための方法はもちろん、大切なデータを盗み見られ
ないようにするための方法や、個人情報の流出を避けるために必要なことなどが図
入りでわかります。普段何気なく使用しているパソコンですが、高速ネット化が進
み、更にセキュリティ対策が各個人でも問われるように思いますが、そんなパソコ
ンのセキュリティ対策について非常にわかりやすく書かれており、どう対処するの
かが解説されているだけに、一家に1冊あってもいい本かもしれません。
【た行】
<本紹介>
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【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 探偵は吹雪の果てに
【著者名】 東 直己
【出版社】 早川書房
【初 刊】 2001年12月31日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】ちんぴらに袋叩きにされて、"俺"は入院した。そこで偶然、若いころ
一緒に暮らした昔の恋人と再会し、彼女の頼みで一通の手紙を届ける
ために雪の田舎町を訪れる。そんな"俺"の身辺に不審な男たちの影が。
理由は何か? 抵抗も虚しく、"俺"は町を追い出されてしまうが、ふ
たたび舞い戻った。やがて吹雪の雪原に繰り広げられる死闘……スス
キノ便利屋シリーズ、最新作。日本推理作家協会賞受賞後第1作。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
ススキノで便利屋稼業をしている「俺」は、ススキノでのトラブルからチンピラ
に袋叩きに合い、知人の病院へ入院したが、その病院内で死んだと思っていたかつ
ての恋人と再会した。退院前に、かつての恋人からの頼みで一通の手紙を受け取り、
その手紙をある人物に届けてほしいという依頼を受け、北の田舎町を訪れるのだが、
その厳寒の町で不審な男達の姿が。そして頼まれた手紙を奪われ、真相を調べる中、
汚職、殺人事件と様々な事件が関わっていた。一度と町を追い出される「俺」。し
かしそこで連れ去られたかつての恋人からの電話があり、再び舞い戻る。そして吹
雪の雪原で知った真実。その真実を隠そうとする者達との壮絶な死闘。「俺」はか
つての恋人との約束を守り、そして再び会うことができるのか?
本書はススキノ便利屋シリーズの最新作。これまでのシリーズは全てススキノが
舞台でしたが、今回はススキノではなく場所を北海道の北にある架空の田舎町を舞
台に抗争劇が描かれます。厳寒の大雪原の地で丸腰のまま悪に立ち向かう「俺」の
姿には、男の信念が描かれます。数々の妨害工作の中、読む者を圧倒させるテンポ
と迫力で展開していくストーリーに最初から引き込まれました。日本推理作家協会
賞受賞後も全くパワーダウンしない著者の作品には、今後も大注目です!
<本紹介>
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【ジャンル】生活
【著書名】 どう答えるの?店長さん。 --お客さまの絶妙なる回答集!--
【著者名】 高橋 晋
【出版社】 かんき出版
【初 刊】 2001年11月27日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】ジャスコがお客様からいただく「ご意見カード」。そのどんな苦情・
要請も誠実に受けとめ、回答した500通を紹介。常に地域に喜ばれ
る店をつくり続けてきた店長のノウハウを大公開。「なんとかしてよ、
店長さん!」の姉妹編。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は「ジャスコ」の店長である著者が、お客様からいただいた「ご意見カード」
について回答した500通もの意見と回答をまとめたもの。接客、賞品、販促、警
備、施設、価格など数多くの回答集は、店長としてのノウハウだけに留まらず、意
見の情報公開ともなっています。
自分自身も客商売をしていることもあり、この中での著者の回答はサービス業の
大切なことが数多く書かれて自分自身にとっても参考となる内容でもありました。
また、時には厳しく、そしてお客様との対話を大事にする姿勢は見習うべきもので
もありました。それと、この回答集でもふざけた意見というか、お客側からの無理
な要望も多く載っていましたが、そんな勝手過ぎるお客にも真摯に対応している姿
は、著者である店長の人の良さがにじみ出ています。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 特急こだま東海道線を走る
【著者名】 姫野カオルコ
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2001年10月30日
【金 額】 1286円+税
【カバー文】子供だからこそ大人の何倍も人生の歓びや哀しみを知っていた……。
日本がまだ垢抜けなかった1960年代に子供だった女性たちの、遠
い記憶と現在が重なるネオ・ノスタルジック・ストーリーズ。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
本書は、まだ貧しく、垢抜けなかった昭和30年代を舞台に、関西の小都市で育
った少女の目に映った家族や学校、懐しさと厭わしさが交錯し、主人公の女性が幼
児期の記憶を掘り出す形で物語られる、5つの物語が収録された短篇集。全て子供
の視点で描かれ、かつての幼い頃自分はどういう視点をしていただろうと、つい思
い返してしまいましたが、物語としては特に印象を受けるものは少なく、今までの
姫野カオルコの作品と比べると異質の短編集でもあり、姫野カオルコらしさが出て
いなかったのが残念です。
<本紹介>
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【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 弔い屋
【著者名】 本間香一郎
【出版社】 祥伝社(NON NOVEL)
【初 刊】 2001年11月5日
【金 額】 838円+税
【カバー文】「あとは余生を食いつぶすだけだ……」闇社会での凄絶な日々、そし
てその報いで母を狂い死にさせてしまった神井政史は、生きる力を喪
失し、ペットの葬儀屋を生業としていた。そのカムイの前に現れた男
たち。彼らは、葬儀のビデオ・テープが欲しいという。喫茶店経営者
の愛犬の葬儀を撮影したビデオをなぜ欲しがるのか? 直後、カムイ
の旧友・柳川武司から連絡が入る。関東の暴力組織幹部となった柳川
までもがビデオを譲ってほしいという……。男の再生を精緻に描く傑
作ハードボイルド誕生。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
本書は京都を舞台としたハードボイルド作品。ペット葬儀屋を仕事とする主人公
の神井のもとへ葬儀のビデオテープを欲しがる男達が現われた。特別な物が何も映
っていないように思えるそのテープを暴力団も狙っていた。一本のテープを巡り、
やがて殺人事件も起きてしまう。
著者のデビュー作は中々面白かったので、本書もそれなりの期待をしながら読み
ましたが、ハードボイルドとしては展開の迫力不足を感じましたし、その展開も中
弛みに感じる部分が多く、主人公が個性的だったものの、その個性を活かしきれて
いなかったようにも思いました。京都の裏社会を描くというテーマは興味深いもの
の、もうワンパンチが足りず、面白いところはあっただけに物足りなさを余計に感
じてしまいました。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリー
【著書名】 沈黙者
【著者名】 折原 一
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2001年11月15日
【金 額】 1905円+税
【カバー文】警察でも裁判所でも、そして刑務所でも、自分の身元を一切明かさぬ
謎の男。そして2家族6名を一夜にして殺害した凶悪殺人事件の真犯
人は? 巧緻を極める折原ミステリの最高峰。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
久喜市で発生した田沼一家4人殺人事件、そして同時に発生した吉岡家老夫婦殺
人事件、挿話的に織り込まれる名前を名乗らない万引き強盗事件の犯人……と、同
じ進行で物語が進んでいく折原一らしいミステリー。犯人は誰なのか、それぞれの
事件の背後と、読みごたえがあるものの、描かれる殺人事件の動機が単純すぎたの
と、複雑に叙述しているのが却って凝りすぎと感じてしまいました。読み始めから
ラスト一歩手前までは、ハラハラしながら読めたものの、最後の詰めの甘さが減点
材料にもなりました。
<本紹介>
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【ジャンル】対談・インタビュー
【著書名】 知的<手仕事>の達人たち
【著者名】 鶴見俊輔ほか
【出版社】 トランスアート
【初 刊】 2001年10月25日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】どんな時代になっても、人は手の仕事の楽しみを捨てることはない。
ガリ版を駆使する、地図を書く、電子本を作る、フォトを自作する。
手仕事の領域はどんどん広がる。作家、詩人、思想家、学者、装幀家、
芸術家など多彩な顔ぶれが、コンピュータ以前と以後の知的"手仕事"
の魅力を語りつくす。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
本書は、作家や思想家など多彩な顔ぶれが知的な「手仕事」の魅力を語りつくし
た対談・インタビュー集。その本書では「ガリ版」「地図」「速記」「カード」
「音声入力」「辞典」「出版」「インターネット」「オンライン小説」「電子絵本」
「偽漢字」「自作フォント」についての対談やインタビューが収録されていますが、
個人的には「オンライン小説」についての井上夢人のインタビューが読みたかった
ので図書館から借りました。それぞれの分野で、コンピュータを使う前と使ってか
らの仕事内容など、その仕事の魅力は勿論のこと、コンピュータを道具として使い
こなしている様子は読みごたえもあるものでした。
【な行】
<本紹介>
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【ジャンル】読書エッセイ
【著書名】 寝ても覚めても本の虫
【著者名】 児玉 清
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2001年10月30日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】本さえあれば、何もいらない! ツヴァイク、フランシス、グリシャ
ム、デミル、クランシー……ハマッた作家は数知れず。英・独の原書
を読みこなす海外面白本の探求者・児玉清が綴る、読む歓びがほとば
しる読書エッセイ。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
俳優の児玉清さんの読書好きはNHK・BSの「週刊ブックレビュー」の司会な
どでもよく知られることですが、新潮社のPR誌でもある「波」でのコラムも読ん
でいたので、初エッセイ集となる本書もすんなりと読むことができました。本書で
も書かれていることですが、洋書を原書として読む児玉さんの本好きの凄さ、そし
て読んだ本の面白さというのは読書好きだからこそわかるもの。その読書の面白さ
は本書でも随所に表現されています。また海外本が数多く紹介されており、殆ど国
内作品しか読まない自分としては、児玉さんの読んだ海外本の魅力でわからない部
分が多いですが、洋書ファンならば共感できるところは多いでしょうし、絶対的に
お勧めでしょう。
<本紹介>
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【ジャンル】SFサスペンス
【著書名】 ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
【著者名】 滝本竜彦
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2001年12月1日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】やり場のない怒りのはけ口を探していたオレの前に現れたのはセーラ
ー服を軽やかにはためかせて闘う美少女戦士だった。敵は諸悪の根元、
不死身のチェーンソー男だ……。第5回角川学園小説大賞特別賞受賞
作。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
第5回角川学園小説大賞特別賞受賞作という本書は、図書館でその受賞の帯を読
み、借りて読みましたが、物語は不死身のチェーンソー男と、美少女戦士の雪崎絵
里との闘いに関わることになった主人公の高校生・山本陽介との物語。物語の中で、
どうしてチェーンソー男が登場するのかなど読んでいて疑問も多かったですし、ど
うせならもっとSFの部分を強くしても良かったのではないかとも感じた1冊です。
カバー文から「美少女戦士セーラームーン」をつい思い出してしまいましたが、本
書は鬱屈した青春像が背景にあるものの、ラストもまとまりがなく、どうせならハ
ッキリした結末を描いてほしかったです。でも高校生が読めば、違った印象を受け
るのかもしれませんし、読み手によっては印象も大分違う作品のようには思います。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 根をもつこと、翼をもつこと
【著者名】 田口ランディ
【出版社】 晶文社
【初 刊】 2001年10月30日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】根があるから戻ってこれる。翼があれば自由だ……。困難な時代にお
いても、未来をおそれずに生きる人に捧げる、ピュアな言葉の花束。
第1回婦人公論文芸賞受賞後初のエッセイ集。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
本書はメールマガジンで書いたコラムを中心に、書き下ろしも加えられたエッセ
イ集。田口ランディのエッセイ集は、読み手に訴えかける迫力を感じますが、中で
も本書では、広島の原爆問題や、生と死についてなど重いテーマを自分なりに真剣
に考えての文章は、とても心に響きました。決して表向きだけの態勢のエッセイ集
だけではなく、あえてタブーにも挑戦している姿勢は、実に現実を感じさせていま
す。
【は行】
<本紹介>
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【ジャンル】読書エッセイ
【著書名】 美の死 --ぼくの感傷的読書--
【著者名】 久世光彦
【出版社】 筑摩書房
【初 刊】 2001年9月10日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】一冊の本を読むことは、一人の女と寝ることに似ている……。年季の
入った本読みが、川端康成、太宰治、三島由紀夫、江藤淳など、ここ
ろ震わせた本、思いを寄せる作家への溢れる想いを熱く綴る。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
てっきり書評中心と思ったものの、書評というよりも読んだ本の一部分を取り上
げて、その文章について感じたこと、そして作品を書いた作家に対する想いが書か
れていたので、書評を期待していただけに正直期待ハズレの感もありました。ドラ
マの演出家としても著名な著者だけに、もう少し作品全体の書評を書いてくれれば
良かったですが、期待していた中身とは違っていたのは残念でした。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 ヒヨコの猫またぎ
【著者名】 群ようこ
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2001年11月30日
【金 額】 1190円+税
【カバー文】愛猫しいちゃんとのつつましい原稿書き生活、かなり稼いでもいるは
ず……。が、金がない。人の迷惑にならないように、ひっそりとまじ
めに暮らしている私が何をした? 怒りと哀愁の新展開。群ようこ、
人生最大のピンチ!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
前作の「ヒヨコの蝿叩き」も面白かったですが、本書も喜怒哀楽を巧く表現して
いる面白いエッセイです。人気作家であるにも関わらず、お金がないという実情。
日常生活での面白いエピソードが満載で、特に「キーボード虎の穴」はインターネ
ット初心者は絶対納得し爆笑するでしょう。ページをめくるごとに思わず笑ってし
まう、楽しいエッセイ集です。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】芸能コラム
【著書名】 屁タレどもよ!
【著者名】 中村うさぎ
【出版社】 フィールドワイ
【初 刊】 2001年10月2日
【金 額】 1238円+税
【満足度】 ★★★
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本書はインターネット販売形式での書籍で、「悪口が過激すぎるから」と出版社
から普通に刊行される予定がキャンセルとなった本。そのため、さぞかし中身は過
激な辛口コラムと思っていたものの、芸能人に対する辛口コラムではあるものの、
過激すぎるとは全く思えず、読む前の期待とは違い、これでどうして出版社から普
通に刊行されなかったのか不思議です。辛口芸能コラムならば、ナンシー関の方が
本書よりも辛口とも思いますし、中村うさぎならば、もっと思いきりここに書かれ
る芸能人をけなしてほしかったです。
<本紹介>
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【ジャンル】文学
【著書名】 本よみの虫干し --日本の近代文学再読--
【著者名】 関川夏央
【出版社】 岩波新書
【初 刊】 2001年10月19日
【金 額】 780円+税
【カバー文】『にごりえ』、『三四郎』、『友情』、『一本刀土俵入』、『てんや
わんや』、『点と線』、『父の詫び状』など日本近代文学の名作、話
題作を、できるだけ現代人の視線から離れ、時代に即して読み直した
日本近代文芸思想入門。愛、個人、人生、戦争、家族、病気、貧乏、
異文化接触といった近代日本の重要テーマが鮮やかに浮かび上がる。
【満足度】 ★★★☆
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カバー文にもあるように、本書は日本の近代文学を再読し、時代に即した書評が
書かれています。それぞれの作品を3ページで解説していますが、その3ページに
はギッシリと詰められたテーマを見出せます。時代背景は勿論のこと、作品として
の欠点も示しており、その指摘にも納得させられます。また作品内容もわかりやす
く、文学の面白さを教えてくれます。
【ま行】
<本紹介>
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【ジャンル】短編サスペンス
【著書名】 未練
【著者名】 乃南アサ
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2001年8月10日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】音道貴子、33歳、バツイチの独身。セクハラにも腐乱死体にも慣れ
たけど、病んだ町が投げかける底知れぬ悪意にだけは、いまだ鉄面皮
でいられない。1000万人総犯罪予備軍都市・東京で、いち早く現
場に急行する貴子の出くわした6つの事件、6つの悪意。
【満足度】 ★★★
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本書は、直木賞受賞作『凍える牙』を始めとする女刑事・音道貴子シリーズで、
彼女が遭遇した6つの不可解な事件を収録する第2短編集。長編のシリーズ作とは
違い、物語がまとまりすぎていたものの、都会のトラウマが産んだ6つの事件はそ
れぞれに特徴がありました。シリーズとして読むと、音道貴子が今回は存在がおと
なし過ぎたというか、その個性があまり読んでいて伝わってこなかったようにも感
じられ、多少の物足りなさは感じましたが、それでも音道貴子の近況が読めたのは
良かったです。おそらく長編ではパワーアップした音道貴子が読めるでしょうから、
シリーズの次作には期待します。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 未確認家族
【著者名】 戸梶圭太
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2001年10月30日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】家族という名のこの連中から、一刻も早く自由になりたい。でも、で
も、海はまだ遠い……。一見ごく平凡な若夫婦。しかし妻の昔の男友
達が出所したことで、彼らの日々はゆっくりと変質を始める。書き下
ろしクライム・ノヴェル。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
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物語の主人公はごく平凡な一組の若夫婦。しかしその夫の知弘は通勤ラッシュの
中での痴漢行為に日々の喜びを見出し、妻の美穂はジム通いとテレクラに精を出し
ていた。しかし互いの行いを知らなかったこの夫婦だったが、美穂の昔の男友達の
和也が出所したことで、彼らの日々は変質を始めた……。
著者の作品では「溺れる魚」や「湾岸リペンジャー」を読み、ハチャメチャさと
いうか独特の戸梶ワールドの面白さを実感していましたが、本書はこれまでの作品
の中でも群を抜くサスペンス。表向きは平凡で夫婦が、段々と本性を露にし、やが
ては自らの自己保身のためだけに殺人を犯すまでがジョットコースターのスピード
で一気に描かれています。その主人公達の言葉の毒舌さといい、モラルが一切ない
展開には驚きと共に、強烈なる個性を感じました。ネタバレになるので最後の展開
は紹介できませんが、1ページ先の展開が読めず、それがとにかく知りたいと思い
ながらページを巡り、壮絶なるラストは実に衝撃的です。昨年読んでいれば、ベス
ト3には入れていたであろう傑作本で、これぞお勧めです!
<本紹介>
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【ジャンル】短編ミステリー集
【著書名】 名探偵で行こう
【著者名】 日本推理作家協会編
【出版社】 光文社(KAPPA NOVELS)
【初 刊】 2001年9月25日
【金 額】 876円+税
【カバー文】人気作家が創造した魅力的なレギュラー・キャラクターたちが集合!
初対面の相手もいれば、顔なじみの気心が知れた仲もあるだろう。決
して期待を裏切らない彼らを信じて、謎の迷宮に踏み込もう! ミス
テリー・アンソロジー。
【満足度】 ★★★☆
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本書は、人気作家が創造した魅力的なレギュラー・キャラクターたちが集合した
「シリーズ・ミステリー」の傑作選。収録されている作家は、赤川次郎、我孫子武
丸、泡坂妻夫、石田衣良、大沢在昌、香納諒一、鯨統一郎、近藤史恵、今野敏、柴
田よしき、西澤保彦、野沢尚、横山秀夫の13名で、それぞれのシリーズキャラク
ターの短編作品が収録されています。すでに読んだ短編もありましたが、知らなか
った作品・キャラクターが多く、それぞれに個性的なシリーズキャラクターが1冊
にまとめられているというのは、おいしい短編集でもあります。そしてそれぞれに
短編集でも人気シリーズが選ばれているだけに、楽しく読むことができました。
【や行】
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 夢の工房
【著者名】 真保裕一
【出版社】 講談社
【初 刊】 2001年11月25日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】作家生活10年、仕事と暮らしの周辺を、折々に見つめ直した初エッ
セイ集。デビュー作『連鎖』から『防壁』までを熱く語ったロング・
インタビュー付。書下ろし中篇推理小説『盗作・雪夜の操り人形』特
別収録。
【満足度】 ★★★★
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真保裕一の初のエッセイ集で、インタビューあり、書き下ろし小説あり、自作の
解説ありと、単なるエッセイだけではなく、様々な真保裕一の魅力が詰まったエッ
セイ集です。真保裕一の作品は全て読んできているだけに、ファンにとっては仕事
の周辺などが詳しく書かれていたのは非常に嬉しいですし、真保裕一がかつてマン
ガの原作者として出版界にデビューしていた話なども新鮮に読むことができました。
そしてエッセイも共感できるところが多く、ファンとして読みごたえのあるエッセ
イ集でした。
<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 Yahoo!オークションらくらくガイド
【著者名】 ジャムハウス
【出版社】 スタジオDNA
【初 刊】 2002年1月10日
【金 額】 1238円+税
【カバー文】あのヤフオクをふんだんな画像を使って、わかりやすく解説。200
1年5月28日より複雑になった本人確認の登録や、ID取得の方法を
わかりやすく解説。ウォッチリストやアラートなど、知っていると差
がつく機能を大公開。欲しい商品をうまく落札するコツや、商品を高
く買ってもらうテクニックも教えちゃう。困ったときの対処方法も満
載。
【満足度】 ★★★
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本書はYahoo!オークションに参加するための基本的な参加方法、使い方、
楽しい応用術、気をつけなくてはならないことなどをわかりやすく説明し、欲しい
商品を落札するコツや商品を高く買ってもらうテクニックも紹介しています。1月
からフレッツADSLにしたことから、最近はヤフオクを見るようになりましたが、
本書はわかりやすい説明で、オークション初心者向きの1冊ともいえます。確認登
録やID取得方法も図入りで紹介されており、落札のテクニックなども紹介されて
おり、ガイドブックとしては読みやすかったです。
<本紹介>
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【ジャンル】競馬エッセイ
【著書名】 夢無限
【著者名】 的場 均
【出版社】 流星社
【初 刊】 2001年12月1日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】ライスシャワーほど、人の気持ちをわかってくれる馬はいなかった…
…。騎乗機会1万2297回、1440勝、2着1364回、G1は13勝。馬とともに
生きてきた26年の騎手生活を自ら綴ったエッセイ。
【満足度】 ★★★☆
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昨年で騎手を引退した的場均。ライスシャワー、グラスワンダー、エルコンドル
パサーなどの名馬でGIレースを制した名騎手でもありましたが、その的場均が書
いたエッセイとはどんな内容だろうと思い、読み始めましたが、騎手を志した少年
時代から騎手を引退するまでの競馬人生についてを自ら綴っているのは勿論のこと、
名馬と共に出走したレースでの駆け引きや、名馬それぞれの特徴など、単なる自分
を振り返るエッセイではなく、スポーツとしての競馬の側面について詳しく書かれ
ています。騎手でも岡部幸雄騎手や武豊騎手などのエッセイはありますが、騎手と
してのレースの駆け引きというのは今まで読んだ覚えがなく、実に新鮮に読むこと
ができましたし、その駆け引きのタイミングの絶妙さ、そしてその駆け引きがある
からこその競馬の面白さが伝わってくるエッセイでもあります。
【ら行】
【わ行】
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