書評データベース(2002年度4月分)
■2002年4月に掲示板にて紹介された本■
「国境」 黒川博行 講談社
「魚の声」
内海隆一郎
集英社
「天然まんが家」
本宮ひろ志 集英社
「ほぼ地獄。ほぼ天国。」
中野 翠 毎日新聞社
「ひきこもりだった僕から」 上山和樹 講談社
「道草ばかりしてきた」 志水辰夫 毎日新聞社
「牛乳アンタッチャブル」 戸梶圭太 双葉社
「ほどよく長生き死ぬまで元気遺産
そこそこ遺書はしっかり」
鈴木輝一郎 小学館
「頂上対談」
ビートたけし 新潮社
「流星ワゴン」
重松 清 講談社
「東電OL症候群」 佐野眞一 新潮社
「ネコでもわかる投資信託入門の入門」 岩本秀夫/中澤靖典 中経出版
「ジョッキー」
松樹剛史 集英社
「償い」 矢口敦子 幻冬舎
「外貨預金・外債の買い方・売り方・選び方」 坂田豊光 日本実業出版社
「ていうか経済ってムズカシイじゃないですか」 中尊寺ゆつこ 日本経済新聞社
「お店と会社はじめ方完全ガイド」 学研
「忘れられないサービスをしよう」 石黒謙一 同文舘出版
「首相官邸占拠399分」 姉小路祐 講談社
「すべての雲は銀の・・・」 村山由佳 講談社
「無防備都市」 --禿鷹の夜II--
逢坂 剛 文藝春秋
「ドラゴンフライ」 室井佑月 集英社
「独立を考えた時に読む本」 日経ベンチャー編 日経BP社
「初めてでもよくわかる成功する投資信託」 宝島社
「国のお金のしくみがビシッと!わかる本」 海江田万里 オーエス出版社
「火群(ほむら)の館」 春口裕子 新潮社
「だまされないために、わたしは経済を学んだ」 村上 龍 NHK出版
「ダイスをころがせ!」 真保裕一 毎日新聞社
「眠れぬ夜を抱いて」 野沢 尚 幻冬舎
「都庁爆破!」 高嶋哲夫 宝島社
「図解 投資信託が見る見るわかる」
伊藤友八郎 サンマーク出版
「図説 投資信託がおすすめだ!」 深野康彦 ダイヤモンド社
「図解 投資信託革命」 今井 澂 東洋経済新報社
【あ行】
<本紹介>
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【ジャンル】ビジネス
【著書名】 お店と会社はじめ方完全ガイド
【出版社】 学研
【初 刊】 2001年11月1日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】お店や会社は「お金もうけ」を超えた「夢」そのもの。そんな夢実現
中の人たちの体験・ノウハウを集めたガイドブック。雑貨ショップや
カフェオーナー、バイク便会社など、幅広い業界の人たちが登場する。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、「趣味が高じて、お店をはじめた」という人達の体験や出店までのプロ
セスが書かれた起業するまでのノウハウが紹介されたもの。独立・企業までのシュ
ミレーションを始めとして、写真・イラストなどでわかりやすく説明され、それぞ
れの独立した人達へのインタビューを交えており、これから独立しようと考えてい
る人にはステップのガイドブックともいえます。それぞれに開業資金から、仕事の
スケジュールなども書かれており、違う仕事の人達の開業データを見ることができ
ます。全体に写真も多く、また文字も大きいため、非常に読みやすいガイドブック
になっていたのは評価できます。
【か行】
<本紹介>
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【ジャンル】冒険小説
【著書名】 国境
【著者名】 黒川博行
【出版社】 講談社
【初 刊】 2001年10月30日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】国境てなもんは、地形や民族で決まるもんやない。その時々の喧嘩の
強さで、右にも左にもずれるんや。金を持ち逃げした詐欺師を追って、
北朝鮮へ飛んだ建設コンサルタント二宮とヤクザ桑原。二人を待ち受
けていたのは、未知なる国家の底知れぬ闇……。二回の北朝鮮潜入取
材を敢行、中朝国境の現実を描きつくした、渾身の長編ノワール大作。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
建設コンサルタントの二宮と広域暴力団二蝶会の武闘派・桑原の2人は支援米6
0トンを積みこんだ便に乗りこみ北朝鮮へと向かった。二宮は売買を斡旋した建設
機械の代金を、桑原は詐欺師に奪われた3000万円を取り返すために、詐欺師の
趙の逃亡先である北朝鮮へ降り立った2人だが、未知の国の慣習と政治体制の障害
が立ちはだかった……。
主人公の二宮と桑原のコンビは、「疫病神」で活躍したトラブルメーカー2人組。
その「疫病神」では産業廃棄物問題が描かれていたが、今回は北朝鮮という未知の
世界をテーマに扱い、その中で個性的な登場人物が物語に華を添えています。次々
に状況が不利になる中でのお互いの悪態ぶり、意地での国境越えと、テーマの幅広
さは勿論のこと、会話の関西弁が更にスピードと迫力を増しており、「疫病神」も
傑作のハードボイルドでしたが、本書は更にパワーアップした傑作の活劇小説です!
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 牛乳アンタッチャブル
【著者名】 戸梶圭太
【出版社】 双葉社
【初 刊】 2002年2月15日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】ある牛乳会社で起きた食中毒事件。御粗末な経営陣を倒すため、社員
達は決起する! 抱腹絶叫のサラリーマンバトルを描く怒涛のエスカ
レーションノベル。『小説推理』連載を加筆・訂正して単行本化。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
雪印食中毒事件を企業風刺コメディーとした本書は、正に抱腹絶叫の面白さでも
ありました。物語中では「雲印乳業」としましたが、誰が読んでも雪印の事件をパ
ロディ化したことは明確ですし、その食中毒事件を舞台とし、雲印乳業で働く一部
社員の奮闘ぶりと馬鹿な経営陣達とのバトルは、アクションに雪崩込んでいったり
と、戸梶ワールド満載で痛快でした。無能な経営陣を倒すために、立ちあがる社員。
こういったことも実際に雪印では行われていないでしょうが、パロディ小説であり
ながらも、その中に熱血さや風刺がしっかりとこめられていて、ドキドキワクワク
しながら読めた1冊でした。
<本紹介>
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【ジャンル】金融
【著書名】 外貨預金・外債の買い方・売り方・選び方
【著者名】 坂田豊光
【出版社】 日本実業出版社
【初 刊】 1998年8月10日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】いまこそ外貨預金・外貨建て債権。98年4月の法改正でより身近に
なった外貨。初心者にもわかりやすいよう平易な言葉と図解により、
外貨建て金融商品の仕組みと運用のノウハウを解説する。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書はタイトルにもあるように、外貨預金や外債についてを初心者向きにわかり
やすく紹介されている内容で、例えば、外貨預金は日本の預貯金より利率が高いと
いっても、為替が動けば大損する可能性があることなどをイラスト入りで書かれて
います。手数料はどれくらいかかるのか、外貨建てMMFや外国株式とはどんなも
のなのかを、本書を読めば、そんな疑問も一挙氷解します。もう少し図やイラスト
が多い方が見やすいようには思いますが、極力専門用語を使わず、初心者向きの内
容だったのは好感が持てました。
<本紹介>
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【ジャンル】財政
【著書名】 「国のお金」のしくみがビシッと!わかる本
【著者名】 海江田万里
【出版社】 オーエス出版社
【初 刊】 2001年11月30日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】国の財政を家庭の経済、家計に置き換えて解説。給料やボーナスのア
ップ率、ローンの金利、消費税や所得税の税率を左右する「財政」に
ついて、生活密着型の視点から説く。小泉首相の掲げる「構造改革」
にも触れる。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
日本の財政についてはニュースで知る部分だけだったので、もっと知ってみたい
と思い、本書を読みましたが、国の財政を家庭に例えて非常にわかりやすく説明し
ており、税金の使われ方の実態、国のお金と私達の生活との関係、今後の本格的な
対策など、読めば読むほど日本の財政の酷さは勿論のこと、その仕組みについてが
わかりました。どん底ともいえる日本経済で個人的な対策はどうすればいいのかを
例を挙げて説明してくれているのは有り難いですし、この国のお金の仕組みは多く
の国民が知らなければならないことも痛切に感じました。また本書は生活密着型の
視点がわかりやすいのは勿論のこと、イラストも豊富ですし、ページ上に書かれて
いる解説も非常にわかりやすかったです。
【さ行】
<本紹介>
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【ジャンル】短編ホラー小説
【著書名】 魚の声
【著者名】 内海隆一郎
【出版社】 集英社
【初 刊】 2001年11月30日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】自然や動植物、そして名も知らぬ隣人が持つ不可思議な力が「声」と
なって現れ、それが信じられない災禍や恐怖を引き起こす……。「鳥
の声」「祈る声」など、日常のなかで起こるホラーストーリー全10
編。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、都会の隣人や身近な自然、そして生き物が牙をむき、日常が凍りつく戦
慄の災禍を描いたホラー短編集で、表題作を含め10作品が収録されています。短
編ではあるものの、ここに描かれる災禍や恐怖は日常生活と密接したものが殆どで、
どの作品も読んでいてゾクゾク感がありました。それぞれに展開にも引き付けられ
ましたし、ラストで味わう衝撃もホラー特有のインパクトを感じさせるものでした。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 ジョッキー
【著者名】 松樹剛史
【出版社】 集英社
【初 刊】 2002年1月10日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】乗り馬に恵まれないまま30歳を目前にした騎手・中島八弥。夢破れ
た兄弟子との過去を引きずる彼に、天皇賞の大舞台がめぐってきた。
自分の未来を賭け、八弥はレースに挑むが……。第14回小説すばる
新人賞受賞作。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
競馬ファンでもあり、小説すばる新人賞受賞作として読み始めるまで非常に楽し
みにしていましたが、その内容も期待に応えてくれた物語です。所属厩舎の様々な
の実情も重なり、同期のスタージョッキー生駒とは違い、乗り馬にも恵まれず30
歳を目前としている中島八弥が物語の主人公。少ない騎乗でギリギリの生活をする
八弥の元へ、馬主の思惑なども重なってGIレース天皇賞への騎乗が依頼され、レ
ースはスタートするが……。
著者が丹念に取材したのでしょう、調教師や厩務員、兄弟子や弟弟子との人間関
係も物語の中では人間ドラマをしっかりと演出しており、騎手の裏事情まで展開の
中に織り込んでいるのは、競馬ファンとしても面白く読むことができました。欠点
を挙げれば、レースの描写をもっと細かくしてほしかったのと、レース前後の関係
者の複雑な心理まで描けていれば、更に物語は奥深くなったこととは思います。ま
たラストの天皇賞の結末後の主人公・中島がどのように成長したかも読みたかった
だけに、やや物足りなさも覚えましたが、全体を通しても競馬ファンのみに関わら
ず、人間ドラマを描いた物語として面白く読むことができました。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 首相官邸占拠399分
【著者名】 姉小路祐
【出版社】 講談社(KODANSHA NOVELS)
【初 刊】 2001年10月5日
【金 額】 760円+税
【カバー文】情報源として接近した女を、自殺に追い込んでしまった警視庁公安部
員。官僚同士の綱引きに巻き込まれ、無理な調査の挙句、退職を余儀
なくされた公安・外事部門の捜査員。全てを組織に捧げ、裏切られた
5人の男達が、強大な国家権力と官僚組織に対し、首相官邸占拠とい
う最後の賭けに出た。"桜の罪"を問う問題作。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
あらすじはカバー文にも書かれていますが、警察・公安部に属し、組織から裏切
られた男達が、国家権力と官僚組織に対して首相官邸を占拠し、その実態を公に明
らかにしようとする男達の物語。いかにして組織に裏切られることとなったか、そ
して首相官邸を占拠するまでの過程は面白い展開でもありましたが、ラストがあま
りにも呆気なく終わってしまったのは残念です。またアメリカのホワイトハウスを
舞台としたようなサスペンスを期待してもいたのですが、首相官邸という舞台はそ
れほど読んでいて魅力ある物語設定に感じられなかったのも少々物足りなさを感じ
ました。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 すべての雲は銀の・・・
【著者名】 村山由佳
【出版社】 講談社(KODANSHA NOVELS)
【初 刊】 2001年11月20日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】恋人の裏切りに心を引き裂かれ、大学生活を捨て信州・菅平にやって
来た僕が出会ったのは、信州の空のような明るさの奥にさまざまな傷
を隠し持った人たちだった……。『IN・POCKET』連載に加筆訂正。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
物語は失恋により大学生活を捨てて信州へ向かった主人公を中心に、その信州で
出会う人々、そしてそれぞれに明るさの中にも傷を持つ人達との交流の人間ドラマ
が描かれます。村山由佳さんの作品に共通する「過去に深い傷を負った人」が今回
も沢山出てきて、恋人に裏切られ、深い傷を負った末信州に逃げ込んだ主人公を始
めとして、彼の周りには同じように心に傷を持った人々が、強くそして明るく生き
ていること、どれほどの苦しみも悲しみもいつかは癒える事を沢山の人々と生活し
ながら学んでいく姿を、大自然に囲まれて描かれています。展開としては特別起伏
はありませんが、恋愛の切なさは巧く表現されている作品です。
<本紹介>
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【ジャンル】マネー
【著書名】 図解 投資信託が見る見るわかる
【著者名】 伊藤友八郎
【出版社】 サンマーク出版
【初 刊】 2000年2月29日
【金 額】 1600円+税(\300)
【カバー文】資産は「預ける」から「運用する」時代へ。ゼロ金利時代に賢く増や
すためのコツを伝授する。投資信託と株の違い、リスクとリターンの
関係、購入前に確認しておきたい事項などを詳しく説明する。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、これから投信を購入しようと考えている人を始め、すでに投信で資金運
用している投資家にとっても「本当にためになる参考書」を目指して、どのような
投信商品を選べばいいかなど、わかりやすい表現でまとめた1冊。図解と書かれて
いるように、本書は各ページに図解入りでわかりやすく投資信託についてが書かれ
ており、個人的にかなり参考になりました。ペイオフ解禁もあり、資産は預ける時
代から運用する時代になりつつありますが、そんな中で投資信託としての運用につ
いて初心者にも優しく説明されているのは有りがたい内容です。
<本紹介>
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【ジャンル】マネー
【著書名】 図説 投資信託がおすすめだ!
【著者名】 深野康彦
【出版社】 ダイヤモンド社
【初 刊】 1998年5月21日
【金 額】 1400円+税(\300)
【カバー文】運用成績を計るにはあせらないこと、運用はライフスタイルの変化に
あわせて常に見直しを、投資リスクを軽減する方法……賢い投資信託
選びのポイントをわかりやすく解説する。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、投資信託について主に商品選びについてのポイントが書かれた内容で、
そのポイントについては各章それぞれ最後にまとめられているのと、各ポイントが
太字で書かれているため大切なポイントを絞ってくれているのは参考にはなりまし
た。ファンドの評価についてや種類についてもある程度細かく書かれているため、
内容的にはギッシリと詰めこみすぎていて読みにくいと思えるところこそあったも
のの、図はわかりやすく、こちらも参考になりました。
<本紹介>
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【ジャンル】マネー
【著書名】 図解 投資信託革命
【著者名】 今井 澂
【出版社】 東洋経済新報社
【初 刊】 1998年6月18日
【金 額】 1500円+税(\300)
【カバー文】資産運用ビッグバンに焦点を絞り、預金ではおカネが増えない時代、
ピンチをチャンスに変える四つのポイントをはじめ、株式投資やこれ
からの資産運用法をわかりやすく徹底解説する。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書も投資信託についての説明を優しく書かれていますが、特に注目だったのは
資産運用と金融システムの近未来を解説していた点で、これは非常に納得させられ
ましたし、読んで良かった一冊です。投資信託の紹介は勿論のこと、資産運用の方
法についてや生き残る金融機関と消える金融機関についても興味深い内容でした。
図解と付いている割にはその図がやや少なかったようには思いましたが、経済の流
れの仕組みについても参考になりました。
【た行】
<本紹介>
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【ジャンル】自伝
【著書名】 天然まんが家
【著者名】 本宮ひろ志
【出版社】 集英社
【初 刊】 2001年10月30日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】『男一匹ガキ大将』から『サラリーマン金太郎』までの生みの苦しみ、
歓びを赤裸々に綴る。人気漫画家の魂の歩みと誇りを伝える、最初で
最後の自伝。
【満足度】 ★★★☆
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カバー文でも書かれているように、本書はマンガ家である著者の自伝。マンガ家
になる前の学生時代、マンガ家となってからの生活。「男一匹ガキ大将」の大ヒッ
トと大失恋、結婚、マンガの苦しみと楽しさが独特の主張で書かれています。書か
れている文章は決して巧いとはいえないものの、文章の持つパワーから説得力と一
途なガムシャラさを感じます。子供の頃から本宮ひろ志のマンガは読んでいました
が、作品秘話は勿論のこと、作品執筆当時のことなども本音で書かれ、中々興味深
い自伝でした。
<本紹介>
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【ジャンル】対談集
【著書名】 頂上対談
【著者名】 ビートたけし
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2001年10月20日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】長嶋メジャーへの野望! 石原都知事、米大統領選出馬! 中田ヒデ、
野球に転向! ほか松本人志、さくらももこ、柳美里ら全13名が、
たけしにうっかり漏らした秘密、本音、凄い話満載の対談集。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、各界で活躍している13名とビートたけしの対談集。中でも松本人志と
のお笑いに対する対談と、大リーグで活躍している長谷川滋利との対談は面白かっ
たです。他では読むことのできない秘密話や、本音も語られ、対談集としては中々
興味深い話が多かったです。
<本紹介>
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【ジャンル】ルポルタージュ
【著書名】 東電OL症候群
【著者名】 佐野眞一
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2001年12月15日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】死してなお強い磁力を発する東電OLの眼差しは、二つの物語をあぶり
出した。ひとつは彼女に感応し、その生き様に自分自身を投影する女
たち一人一人の物語。いまひとつは閉ざされた司法と日本社会の闇の
連鎖についての物語である……。もはや瞠目するしかない現実を浮き
彫りにする、渾身のルポルタージュ。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
前作『東電OL殺人事件』では、事件の一審判決までを描き、大きな反響を呼ん
だが、本書はその後を受けたもの。一審で無罪となったネパール人被告は検察の要
請により再勾留、控訴審では逆転有罪判決を宣告されてしまう。だが、無罪を信じ
る著者は、ひるまず事件の行方を追い続ける。再勾留決定にかかわった裁判官が少
女買春で逮捕されるなど、一般には知られていない因果関係を明らかにし、司法の
堕落を追及していく。その内容には前作同様に引き込む力を持っているものの、裁
判の行方やネパールの皇室殺人、取材旅行に行った土地でなど、「殺された東電O
Lの荒ぶる魂がさまよっている」というような感傷が多すぎるような気がして、こ
の点には物足りなさというか真実が語られない物悲しさを覚えました。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリー
【著書名】 償い
【著者名】 矢口敦子
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2001年8月10日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】人の心を殺しても、罰せられないのですか? 絶望を抱えて生きるホ
ームレスと、15歳の「殺人鬼」。ふたりの魂が救済されるときは来
るのか……。感動のミステリ長篇。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
36歳の日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、エリート医師からホームレスに
なった。流れ着いた東京のベッド・タウン光市で、高齢者、障害者など社会的弱者
ばかりが殺される連続ナイフ殺人事件が起き、日高は知り合った刑事の依頼で「探
偵」となる。やがて彼は、事件を調べていた図書館で知り合った、かつて誘拐犯か
ら命を救った15歳の少年・真人が犯人ではないかと疑い始める。「人の心の泣き
声が聞こえる」という真人は、「不幸な人は死んでしまえば、もう不幸は感じずに
すむ」と言う。自分が救った子供が殺人鬼になったのか……。日高は悩み、真相を
探るうち、真人の心の深い闇にたどり着く……。
物語は主人公の心の救済がテーマとして描かれるミステリー。ラストは呆気ない
結末だったようには思うものの、展開の中での犯人である少年の心の闇はよく描か
れていました。主人公で元エリート医師の日高がホームレスに至る経緯が大まかす
ぎていたのが気になりましたし、欠点が他にも幾つか目に付きましたが、読ませる
ミステリーではありました。
<本紹介>
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【ジャンル】経済
【著書名】 ていうか経済ってムズカシイじゃないですか
【著者名】 中尊寺ゆつこ
【出版社】 日本経済新聞社
【初 刊】 2001年10月15日
【金 額】 952円+税
【カバー文】リストラも、IT革命も、オバリーマンも、蘭子課長が問題解決!?
難解でちょっと構えてしまう経済用語を「生きた漫画」で楽しく解説。
『日本経済新聞』夕刊に連載された「蘭子課長SOS!」を単行本化。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
漫画仕立ての本書の主人公は、総合商社に勤務する36歳の女性課長。20代の
頃はオヤジギャルと呼ばれた世代だが、今や上司の立場も若手の言い分も理解でき
る中間管理職という設定。その本書では、最も会社組織を見渡しやすい立場とも言
える彼女たちに、日本の経済や企業社会がどのように映るのかという視点から書か
れた内容です。
かつて「オヤジギャル」という流行語を生み出した漫画家である筆者は、独自の
感性で最新の経済用語を読み解き、経済を身近な問題として捉えようと試みている
のは視点としてはいいとは思うものの、どうも解説も中途半端に思えました。「オ
ヤジギャル」に代わり、今の時代を象徴する存在として、終身雇用制の崩壊に伴っ
て急増する「腰掛けリーマン」や、高学歴なのに無職でプライドだけは高い「エグ
ゼクティブ・フリーター」なども登場し、キャラクターとしては面白いものの、も
う少し経済全体を見回してほしかったです。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 ドラゴンフライ
【著者名】 室井佑月
【出版社】 集英社
【初 刊】 2001年12月20日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】OLからホステスへ。失恋をきっかけに「銀座」に足を踏み入れたリ
ュウ。競争、嫉妬、いじめ。女たちの愛と野望が渦巻く世界で、次第
に「銀座の女」になっていく彼女が見たものは……。『小説すばる』
掲載を単行本化。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
著者初の長編の本書ですが、銀座でホステスをしていたという著者の体験も元に
なっているのではないかという銀座の女性を主人公とした物語。その銀座を舞台と
したホステスの裏の世界も本書では描かれていますが、もっと男女関係もドロドロ
したものが描かれていれば作品も違ったのでしょうが、あっさりしすぎていて特に
印象にも残らない作品です。最近雑誌などでもよく見かける室井佑月ですが、小説
よりもエッセイの方が室井佑月らしさを感じます。
<本紹介>
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【ジャンル】ビジネス
【著書名】 独立を考えた時に読む本 --独立マニュアル2002--
【著者名】 日経ベンチャー編
【出版社】 日経BP社
【初 刊】 2002年1月1日
【金 額】 905円+税
【カバー文】脱サラ独立のための応援マガジン。特集は「確実にスタートできる!
ローリスク独立術」。資格をとる、本業を極める、副業から始める、
技術を身に付けるなど多様なケースを紹介する。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書はムック本ですが、タイトルからもわかるように起業・開業のノウハウ&デ
ータの88もの実例を載せたもの。その実例も、開業資金では資金の内訳や資金使
途、そして月々の収入と支出がわかりやすく紹介され、取得した資格や開業準備か
ら現在までも細かく紹介されているため、実際に真剣に独立を考えている人には非
常に参考になる内容です。個人的には自営業をしているため、他の独立者はどのよ
うに開業から現在まで進めて成功しているかを読むこともできたので、独立を考え
ている人達ばかりではなく、すでに独立している人、あるいは副業を考えている人
にとっても読めば必ずプラスになるはずです。
<本紹介>
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【ジャンル】経済エッセイ
【著書名】 だまされないために、わたしは経済を学んだ
【著者名】 村上 龍
【出版社】 NHK出版
【初 刊】 2002年1月30日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】共同体幻想が崩壊し、「個」の時代に突入した日本で、われわれはい
かにサバイバルすればよいのか。「変化」の時代に「希望」を求めて
縦横無尽に語り尽くす知的エッセイ。メールマガジン『JMM』連載
に加筆。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
本書は「日本経済の回復」をメインテーマとするJMM(Japan
Mail Media)と
いうメールマガジンにて、村上龍が質問し、それに対して金融や経済の専門家が答
えるというQ&Aをまとめたもの。内容としては素朴な経済の質問から、金利政策
やデフレに対しての細かな質問と多岐にわたっているのだが、投げかける質問に添
えたエッセイのみを集めた本であるため、「今後、日本に最適で、かつ達成可能な
経済成長率というのはどのくらいなのでしょうか」といった、その後の展開が楽し
みな問いかけに関しても意見、論争の部分は掲載されておらず、日本経済について
様々な専門家の意見が読めたのは読んで良かったとも思いますが、正直肝心な部分
が見えないという欠点は大きいでしょう。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 ダイスをころがせ!
【著者名】 真保裕一
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2002年1月20日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】事業失敗の責任を押しつけられ嫌気がさし、商社を辞した駒井健一郎。
元新聞記者で衆院選に立候補する、健一郎の親友にして恋敵の天知達
彦。2人は理想とある目的とを胸にコンビを組んだ。軽やかに、爽や
かに描く選挙青春小説。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
事業失敗の責任を押し付けられて商社を辞した駒井健一郎は、ハローワークを出
たところでかつての親友で恋敵の天知達彦と出会った。久々の再会ではあったが、
その再会で天知は新聞記者を辞め、衆院選に立候補することを告げ、更にその選挙
で参謀として健一郎に手伝ってほしいことをお願いした。当初選挙には全く無関心
でもあり、仕事が見つかるまで実家に帰っている妻子のこともあり、断り続ける健
一郎だったが、それぞれの理想と目的を持ち、コンビで選挙に挑むこととなった。
その夢や情熱にほだされて、応援に同級生も立ち上がった……。
物語は、夢と現実との狭間に立たされて、悩みながらも人生を歩んでいかなけれ
ばならない、立ち止まってはならない、意志を示していかなきゃならないという、
34才の主人公たちの苦悩と成長がたった1年の選挙運動期間を通じて見事に描か
れています。選挙をめぐる裏事情、地域開発の暗部、それに同級生たちの必ずしも
順調ではない生活とが絡み合ってストーリーが進んでいき、読ませる展開も随所に
織り込まれ、実に良いテンポで読み終えることができました。作品としてはもう一
捻りしてほしかったのと、結末では選挙結果とその後が描かれていなかったため、
この結果が非常に気になりはしたものの、真保裕一らしいストーリーの巧さをしっ
かりと感じましたし、登場人物達の選挙と第2の青春物語を巧く演出していました。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ハード・シュミレーション小説
【著書名】 都庁爆破!
【著者名】 高嶋哲夫
【出版社】 宝島社
【初 刊】 2002年1月7日
【金 額】 1429円+税
【カバー文】世界貿易センタービルを直撃した同時多発テロ、テロ対策特別措置法
に基づく後方支援の中、都庁が爆破された! その場に居合わせた本
郷朝美は事件に巻き込まれていく……。ハード・シミュレーション小
説。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
アメリカで同時多発テロが発生し、日本も後方支援を進める中で、都庁の北棟が
爆破され、上層階と展望室がテロリスト集団に占拠された。人質は都庁職員も含め
200名以上。犯行グループはイスラム過激派か、それともかつてサリン事件を起
こしたカルト宗教団体か?
物語は、都庁が爆破されるというパニック小説でもありますが、ここでは日本の
危機管理の脆さと人間の心の危さも問う内容です。物語の題材は勿論のこと、多少
のネタバレをしてしまいますが、イスラム過激派とカルト宗教団体が合同で都庁を
攻撃し占拠してしまう展開は非常に面白かったです。しかしながら、爆破直後の様
子や犯行グループと主人公達との銃撃戦では迫力が感じられず、この緊迫感をもっ
と危機迫るものとして描いてくれれば申し分なかっただけに、これが非常に残念で
す。それでも作品として、日本の防衛危機管理の脆さを見事に表現しており、作品
の質は高いです。
【な行】
<本紹介>
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【ジャンル】金融
【著書名】 ネコでもわかる投資信託入門の入門
【著者名】 岩本秀夫/中澤靖典
【出版社】 中経出版
【初 刊】 2001年9月4日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】そもそも投資信託って何? いくらで買えるの? 株との違いは?
どうやって選べばいいの? 一見すると難しそうな投信に親しみ、手
軽につき合うための方法を解説する。インターネットでのファンド投
資や様々な商品も紹介。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書はビギナーのための投資信託の入門書。最近知人にMMFを勧められて、投
資信託についてはあまり知らなかっただけに、本書は個人的にも大変参考になりま
した。初心者にとってわかりやすい図やイラストは勿論のこと、様々なファンドの
違い、買い方・売り方、ビギナーなら最初はどれを買えばいいか、失敗しない投信
の選び方など、非常に親切に紹介されていて、解説もやさしく、投資信託初心者に
はお勧めの1冊です。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 眠れぬ夜を抱いて
【著者名】 野沢 尚
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2001年8月10日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】平凡な主婦、中河悠子が偶然たぐり寄せてしまった一本の運命の糸。
やがて取り返しがつかない悲劇の幕が、ほんのわずかだけ開いた……。
ひとつの街で連続して起こる一家失踪事件。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
2週間のうちに、同じ新興住宅地に住む2つの家族が、生活の痕跡を残したまま
忽然と姿を消した。地元消防団も山狩りを行い、警察も大規模な捜査網を敷いた。
その一家失踪事件に関わる秘密を知る平凡な主婦・中河悠子。複雑ながらも一本の
運命により手繰り寄せられた復讐の罠。その復讐のシナリオは誰が仕掛けているの
か……。
物語では幾つか複線を引いて復讐劇の物語が描かれています。その復讐の様子は
白川道の「天国への階段」にも似ており、読みながらそれに気付いてからは、もう
1つ物語に集中できませんでした。また、野沢尚らしく読みやすい作品だったもの
の、もう少し凝った展開にしてほしかったです。
【は行】
<本紹介>
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【ジャンル】コラム
【著書名】 ほぼ地獄。ほぼ天国。
【著者名】 中野 翠
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2001年12月30日
【金 額】 1333円+税
【カバー文】工藤静香、橋本大二郎知事、小泉人気、新宿歌舞伎町ビル火災、アメ
リカ同時多発テロ……。2001年という特別な1年の記録。新しい
時代に臆することなくぐいぐいっと突き進むペンさばき。21世紀初
の中野翠モニュメント。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は「サンデー毎日」でのコラムを中心としたコラム集で、昨年の事件や出来
事についての著者の言葉がまとめられたもの。それぞれに考えさせられるコラムで
あるのは毎回のことですが、本書では中でも小泉内閣人気についてと田中元外相に
ついての報道の有り方など、苦言を以前から言っていた著者の考えには共感を覚え
ました。他にも今年も問題となった成人式についてや、携帯電話に重税をかけよう
との著者の考えは過激な反面、なるほどと思える意見は相変わらず多いです。
<本紹介>
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【ジャンル】手記
【著書名】 「ひきこもり」だった僕から
【著者名】 上山和樹
【出版社】 講談社
【初 刊】 2001年12月13日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】生きることの不安、家族・人間関係の摩擦、社会的孤立感……。誰の
心の中にもあるどうしようもないジレンマ、人生へのおののきを、赤
裸々に語った感動の書。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
著者は中学で不登校をし高校は中退。大学に進学するものの休学し、父親の病死
により卒業こそするものの就職せず、アルバイトに挫折するうちに「ひきこもり」
状態に。それから31歳で始めて自活をし、現在は自分の体験を活かした活動をし
ているのですが、その「ひきこもり」生活を日記風に手記としてまとめたのが本書
です。最近問題となっている「ひきこもり」について、著者がなぜ「ひきこもり」
をするようになったのか、そして「ひきこもり」の生活はどのようなものなのか、
人間関係での真剣な悩み、生きることの不安感を、思いのままにさらけ出し、書か
れている心の中の本音は、読む者にもその気持ちが伝わってきます。おそらく全国
でも、かつての著者のように悩み苦しみ、「ひきこもり」生活をしている人達は多
いのだと思いますが、そんな人達、そして人間関係で疲れてしまった人達に、ぜひ
とも読んでほしい1冊です。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 ほどよく長生き死ぬまで元気遺産そこそこ遺書はしっかり
【著者名】 鈴木輝一郎
【出版社】 小学館
【初 刊】 2002年1月1日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】高齢化時代の現代、必読の「泣き笑い介護お悔やみ小説」の決定版。
著者の身のまわりに頻発する介護、お悔やみの現実は他人事ではない。
おしよせる不測の事態を嘆いてもダメ。「とことんつきあう」生き様
を描く共感小説!
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
本書は、高齢化時代の現代必読の「泣き笑い介護お悔やみ小説」。著者の体験を
もとにして描かれている作品ですが、父親が遺書遺産も心もとなく要介護状態にな
り、時をいつにして叔父の通夜、葬儀……とこれでもかとばかりに押し寄せる不測
の事態を小説としたものですが、他人事ではない問題を取り上げている点において
はテーマの着眼は良かったと思いますが、展開にもう一捻りして読みやすさと泣き
笑いの面白さを求めても良かったように思いました。
<本紹介>
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【ジャンル】マネー
【著書名】 初めてでもよくわかる成功する投資信託
【出版社】 宝島社(別冊宝島507)
【初 刊】 2000年5月20日
【金 額】 952円+税
【カバー文】投資信託が初めての人を対象に、基礎知識・買い方・選び方・購入体
験談・用語辞典・ジャンル別のランキングなどを紹介。おすすめのベ
ストファンド110点も一挙掲載。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
こちらもムック本ですが、投資信託についての攻略ガイドともいえる初心者向け
の基礎知識本。素人の投信購入体験や投資信託Q&Aやジャンル別ベスト10は興
味深く読みましたが、もう少し初心者向けの具体的なファンド紹介をしてくれても
良かったのではないかと思いますし、オンライン投信取引についても詳しく紹介し
てほしかったです。
<本紹介>
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【ジャンル】ホラーサスペンス
【著書名】 火群(ほむら)の館
【著者名】 春口裕子
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2002年1月20日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】新築マンションに次々と起こる怪現象。それは無自覚な犯罪者へ宛て
た最後の警告だった。幻想と生理的恐怖の復讐劇、暗く湿ったボイラ
ー室で裁かれるのは……。第2回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
第2回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作という本書は、第1回のホラーサスペ
ンス大賞が「そして粛清の扉を」だったこともあり、期待して読み進めていきまし
たが、物語の展開が、あちこちに飛んでいる感があり、折角のテーマを活かしきれ
ていないという印象は読後最初に感じました。また、ネタバレになるので具体的に
は書きませんが、ラストで描かれる惨劇の原因と糾弾される状態が、どうしてその
時にその場で解消されなかったのかが不思議であり、マイナス材料も多く目に付き
ました。しかし、ホラーとしての恐怖感や迫力は存分に感じられ、幻想的な世界も
取り入れており、作品全体を通せば、面白いホラーサスペンスではありました。
【ま行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】エッセイ
【著書名】 道草ばかりしてきた
【著者名】 志水辰夫
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2001年11月30日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】悔いてはいないが、そろそろ残された旅を急がなければならない。忘
れ得ぬ風景、忘れ得ぬ人びと、誰の心にもどこか懐かしい、短編小説
のような24編。名手"シミタツ"初めてのエッセー集。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
志水辰夫の初のエッセイ集ということで、期待して読み始めましたが、その内容
は身辺雑記ではあるものの、特に印象的な内容は少なく、長編小説の志水辰夫とは
まるで別人のような文章でした。取材先での出来事なども内容的な古さがありまし
たし、写真が多く載っており、その写真の効果というか文章との一体感は良かった
ものの、肝心のエッセイの中身に良さが感じられず、志水辰夫にはエッセイが向か
ないことを実感しました。
<本紹介>
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【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 無防備都市 --禿鷹の夜II--
【著者名】 逢坂 剛
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2002年1月15日
【金 額】 1619円+税
【カバー文】悪党は地獄を駆けろ! 史上最悪の刑事、禿富鷹秋…通称・禿鷹…は
神宮署の放し飼い。信じるものは拳とカネ。汚れきった無頼漢に南米
マフィアの手が。新警察暗黒小説。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
前作の「禿鷹の夜」は痛快の警察小説だっただけに、シリーズ化となった本書も
期待して読みましたが、正直前作のインパクトには及びませんでした。しかし神宮
署の刑事・禿鷹の極悪非道ぶりは相変わらずで、今回は同僚の刑事を敵に回して、
動き回ります。その主人公のキャラクターこそ印象深いものの、他の登場人物にあ
まり個性を感じず、シリーズの続編としては面白く読むことができましたが、本書
だけを読むと物足りなさも感じました。しかしどこまで禿鷹は汚れきり、ヤクザも
味方に付けるのか、次作も楽しみではあります。
【や行】
【ら行】
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 流星ワゴン
【著者名】 重松 清
【出版社】 講談社
【初 刊】 2002年2月8日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】ひきこもり、暴力をふるう息子、浮気を重ねる妻、会社からはリスト
ラ寸前……そんな37歳・秋。「死んでもいい」と思っていた僕は、
ある夜不思議なワゴン車に乗り、自分と同い歳の父と出会った……。
家族小説の新境地を拓く長編。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
物語は、主人公の永田一雄の前に、1台のワゴン車が止まったことから始まりま
す。ワゴン車には橋本義明・健太親子が乗っており、彼らはなぜか永田の抱えてい
る問題をよく知っていた。永田の家庭は崩壊寸前で、妻の美代子はテレクラで男と
不倫を重ね、息子の広樹は中学受験に失敗し家庭内暴力をふるう。永田自身も会社
からリストラされ、小遣いほしさに、見舞いに行く度に交通費が貰えることもあり
ガンで余命いくばくもない父親を訪ねていくようになっていた。そんな永田が「死
にたい」と漠然と考えていたとき、永田は橋本親子に出会った。橋本は彼に、自分
達は死者だと告げると、「たいせつな場所」へ連れて行くといった。そして、まる
でタイムマシーンのように、永田を過去へと導いた……。
小説の設定は、幽霊がクルマを運転し、主人公たちと会話したり、ワゴン車は過
去と現在とを自由に往来できるし、死に際の父親が主人公と同年齢で登場し、とも
に行動したり……と、かなり荒唐無稽ではあるものの、この設定が実に主人公一家
の現実との対面にマッチしていて、過去に遡る度に、永田は美代子や広樹がつまづ
いてしまったきっかけを知ることになり、何とかしなければと思いながらも、2人
にうまく救いの手を差し伸べられない永田の姿が読み手にも切なさを募らせます。
小説の非現実的な設定と比べて、永田と家族のすれ違いと衝突の様子は、シビアで
生々しくもありますが、永田は時空を越えて、苦しみながらも毅然と家族の問題解
決に体当たりしていく過程は読んでいて、切なさと共に家族に対する愛情を思い起
こしてくれます。誰もが、過去に遡ってある時点からやり直してみたいと思うこと
があろうかと思いますが、そんな願いを見事に作品に活かし、家庭内での現実問題
を交えて描写したのは重松清らしくもあり、感動の1冊でした。
【わ行】
<本紹介>
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【ジャンル】ビジネス
【著書名】 忘れられないサービスをしよう
【著者名】 石黒謙一
【出版社】 同文舘出版
【初 刊】 2001年11月30日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】サービスの仕事をしている人、サービスについて勉強してみたいと思
っている人、そして何より、人を喜ばせることが好きな人のために、
お客さんの不満を喜びに変えたり、好感度ナンバー1をめざす方法な
どを紹介。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書はサービスの本質である「お客様に喜んでいただく、楽しんでいただく、感
動していただくこと」についてを、著者の体験も交えてサービスについて紹介して
いる内容。サービス業をしている立場から、本書を読ませていただきましたが、こ
こに書かれていることは当たり前のことではあるものの、その当たり前が実行でき
ているか改めて自分自身でも考えさせられましたし、サービス業の原点、そしてマ
ニュアルではなく心のこもったサービスの大切さを痛感しました。ここに書かれて
いる事ができるサービスを恒に心がけたいです。
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