書評データベース(2002年度5月分)
■2002年5月に掲示板にて紹介された本■
「波のうえの魔術師」 石田衣良 文藝春秋
「2003年、日本国破産[警告編]」 浅井 隆 第二海援隊
「これならわかる円・ドル相場」 久保博正 すばる舎
「[投資信託]かしこい利用法」 鈴木雅光 PHP研究所
「熱球」 重松 清 徳間書店
「メロメロ」 島村洋子 双葉社
「目下の恋人」 辻 仁成 光文社
「フォーカス スクープの裏側」 フォーカス編集部 新潮社
「命と財産を守るわが家の危機管理術」 オフィス201編 小学館
「あなたの郵便貯金がおろせなくなる日」 浅井隆+大伴高史 第二海援隊
「竹中教授、あなたの経済学は大間違いだ!」 水野隆徳 アスキー
「自殺のコスト」 雨宮処凛 太田出版
「リカ」 五十嵐貴久 幻冬舎
「メロス・ノヴェル」 黒武 洋 幻冬舎
「哲学」 島田紳助/松本人志 幻冬舎
「沸騰する中国」 週刊ダイヤモンド編集部[編] ダイヤモンド社
「マリア・プロジェクト」 楡 周平 角川書店
「海外ファンドによる財産倍増計画」 浅井 隆 プレジデント社
「財産防衛マニュアル【完全版】」 浅井 隆+プライベート・セキュリティー 第二海援隊
「インターネットブックマップ」 アイブックコミュニケーションズ すばる舎
「死ぬかと思った2」 林 雄司・編集 アスペクト
「[図解]
ペイオフ対策完全マニュアル」 改訂新版 斎藤 裕 大和出版
「お金を殖やしたい人はリスクを学ぼう」 日本経済新聞社
日経ビジネス人文庫
「読売VS朝日」 読売新聞論説委員会編 中公新書ラクレ
「山谷崖っぷち日記」 大山史朗 TBSブリタニカ
「ルート225」 藤野千夜 理論社
「人妻風俗嬢」 酒井あゆみ 幻冬舎アウトロー文庫
「裏と表」 梁石日 幻冬舎
「絶対零度」 本岡 類 講談社
「爺言」 田埜哲文 集英社
「100万回のコンチクショー」 野口 健 集英社
「[お金]の裏ワザ大事典」 (秘)情報取材班[編] 青春出版社
「中国株で1億円儲けた!」 小泉鉄造 ダイヤモンド社
「お笑い銀行最後の日」 横田濱夫/テリー伊藤 ビジネス社
【あ行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】生活
【著書名】 命と財産を守るわが家の危機管理術
【著者名】 オフィス201編
【出版社】 小学館
【初 刊】 2002年3月10日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】日本の安全神話が崩れ、日本人も緊張と警戒を忘れてはならない状況
下にある。大切な財産と生命を守るために、日常生活における危機に
対してどう対処するべきか、危機管理のプロに取材しその方法を網羅
する。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
本書は、日常生活における様々な危機に対してどう対処すべきかを、第一部では
「財産を守る」、第二部では「生命を守る」と大きく2つに分けて図説で分かりや
すく書かれています。その第一部では、空き巣・ピッキング対策を始めとして自ら
で財産を守る方法が記されており、第二部ではストーカー対策を始めとして、生命
を守る手段が記されていますが、どちらも特に目新しい内容とは思えませんでした
が、巻末には「困ったときの相談リスト」の一覧があり、これはいざという時に役
立ちそうには思いました。
5/9
<本紹介>
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【ジャンル】マネー
【著書名】 あなたの郵便貯金がおろせなくなる日
【著者名】 浅井隆+大伴高史
【出版社】 第二海援隊
【初 刊】 1998年7月6日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】2000年、2001年の2年間に定額貯金の満期194兆円がやっ
てくる。そのうち2割以上流出ならば郵貯破たんに。秘密のベールに
覆われた郵貯(財投)の実態にメスを入れ、「郵貯の破綻」を警告する。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
先日も浅井隆の本を読みましたが、内容的には以前に読んだ「2003年、日本
国破産[警告編]」とダブるところもありましたが、本書では郵貯破綻の危機につい
ては勿論のこと、その郵貯の細かな仕組みが書かれていたことには知らなかったこ
ともあり、大変勉強になりました。銀行が破綻するとは誰もが考えなかったことが、
ここ数年で現実となり、郵貯の破綻も考えてもいない人が多いでしょうが、郵貯の
破綻も決して考えられないことではなく、その財投の仕方も国民が広くその実態を
知れば、驚くことでもあるでしょう。個人的にはこの本を読む以前から郵貯の定額
貯金の満期分をドル立てファンドに切り替えましたが、これは正しかったことだと
改めて認識しました。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】インターネット
【著書名】 インターネットブックマップ
【著者名】 アイブックコミュニケーションズ
【出版社】 すばる舎
【初 刊】 2001年11月28日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】佐野真一らへのインタビュー「オンライン書店はどこまで使えるか」、
業界から読者へ贈る「オンライン書店の使い方・活かし方」、代表的
オンライン書店ショップガイド22など、ネットで本を探すための完
全ガイド。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書はサブタイトルに「オンライン書店・図書館徹底活用ガイド」と書かれてい
ますが、その名の通り、ネットを活用したオンライン書店・図書館の活用ガイドで
す。個人的にネット書店はよく利用しますが、あまり比較したことや内容をスミか
らスミまで見たことはありませんでしたが、在庫や到着日数、送料、配送方法など
この本を見ていろいろ比較してみると、これまで知らなかったネット書店の魅力や
機能がわかって面白かったです。そして内容も、雑誌の特集などより、よく掘り下
げていてインターネットを利用する人なら利用価値が高いです。
<本紹介>
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【ジャンル】マネー
【著書名】 お金を殖やしたい人はリスクを学ぼう
【著者名】 日本経済新聞社[編]
【出版社】 日経ビジネス人文庫
【初 刊】 2001年7月1日
【金 額】 648円+税
【カバー文】リスクをとらないと高いリターンは望めない……低金利が続くなか、
老後のための資産をどう充実させるかに頭を痛めているあなた、リス
ク感覚を磨かないと、これからの時代は生き抜けません。投信、生保、
株式を中心に、6人の専門家が資産運用の勘どころを丁寧に教える本。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は、6人の金融スペシャリストに日経金融新聞編集長関口元朗がインタビュ
ーする形式で、リスクも含めたこれからの時代の資産形成の在り方を考察している
内容。投資の勘どころだけでなく、日本の投資環境が抱える問題点にまで話が及ん
でおり、文庫ということもあり気軽に読める1冊ではありますが、内容はかなり深
いです。この中で面白いのは、それぞれの専門家が自身のマネー設計を披露してい
るところで、参考になるとまではいいませんが、専門家のマネー設計というのは他
では見られないだけに面白かったです。ただし、内容的に投資について知識がなけ
れば難しい部分が多いだけに、単にタイトルだけで飛びついて読むと、わからない
という人は多いかもしれません。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】サスペンス
【著書名】 裏と表
【著者名】 梁石日
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2002年2月10日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】大企業の計画倒産の裏で暗躍する金の亡者。男に翻弄されつつしたた
かに生き抜く女。攻防の先に見えるのは天国か、地獄か。裏金作りに
使われる金券ショップの秘密を明かす金融サスペンス。『サンケイス
ポーツ』連載を単行本化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、金券ショップを舞台に、経済界を暗躍する裏世界が描かれ、政治腐敗、バ
ブル崩壊による経済不況の中での闇商人達の物語。格安チケット業の裏側・実態は
興味深く読ませてくれましたし、物語の面白さも十分感じましたが、過去の作品の
イメージと違って、淡々としたリズムとなっていたのと、登場人物それぞれについ
ての過去の描写が少し物足りなく、梁石日の作品としては欠点も目に付きました。
以前読んだ「睡魔」の印象が強烈だっただけに、少々前作には劣りますが、それで
も裏世界を舞台に面白い金融サスペンスです。
<本紹介>
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【ジャンル】生活
【著書名】 [お金]の裏ワザ大事典
【著者名】 (秘)情報取材班[編]
【出版社】 青春出版社
【初 刊】 2002年3月10日
【金 額】 1000円+税
【カバー文】インターネット電話の賢い使い方、得するホテル予約のやり方、知っ
てるだけでこんなに違う住宅購入のアイディアなどなど。身近でお得
な裏ワザからデフレ時代のマネーの裏ワザまで、他人にはいえないマ
ル秘テクを大公開。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
お金に関する裏ワザを集めた内容ですが、幅広いジャンルで取り上げています。
アイデアから支払法、やりくり上手の裏ワザと、生活に密着しているだけに興味深
い裏ワザ集です。大半は知っている内容でしたが、知らなかったことも多く、勉強
にはなりました。ただし情報としては非常にいいものの、その情報内容で大まかに
しか説明していないものも多く、もう少し商品説明をしてくれればとは思いました。
<本紹介>
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【ジャンル】対談
【著書名】 お笑い銀行最後の日
【著者名】 横田濱夫/テリー伊藤
【出版社】 ビジネス社
【初 刊】 1999年2月10日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】こんなに銀行が叩かれているのに、無責任、自分本位の銀行マンたち。
銀行マンの思考回路はどうなっているのか、外国金融の来襲で銀行は
どうなるのか。はみ出し銀行マンと天才テリーの白熱バトル。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は、銀行員の信じられない思考回路を、はみ出し銀行員だった著者が、おか
しな日常を通して、共著者であるテリー伊藤氏との軽妙な対話形式で赤裸々に暴い
ていく内容。一見ゴシップ色の強い娯楽本と思われたが、対話を通して、銀行組織
の病理の本質を突き、今日の金融不安を招いた銀行という組織の病巣の原因につい
ても暴いています。読めば読む程、経営陣の無能さ、銀行員のマネー意識の低下を
感じずにはいられず、今後日本の銀行は本当にどうなっていくのだろうと心配まで
してしまいます。
【か行】
<本紹介>
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【ジャンル】マネー
【著書名】 これならわかる「円・ドル相場」
【著者名】 久保博正
【出版社】 すばる舎
【初 刊】 1999年12月20日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】「円高・円安」の意味が瞬時にわかる早わかり法。「円高・円安」を
生活に活かす知恵とワザ。"円岳峠"で見る「円高・円安」の読み方。
「ドル暴落」後の日本はどうなるのか? いまや「円・ドル相場」を
わからずして資産は守れない。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
本書は外国為替の最先端知識、円高・円安のメカニズムや影響と対処法、その動
きを捉える予測法などを、図解を交え解説しています。円とドルの相場について、
わかりやすく説明している部分は多いのですが、その説明が無理に易しく解説しよ
うとして却って分かりにくくなっていた部分も見られ、幾つか読んでいて?と思う
ところもありました。円高や円安のメリット・デメリットなどは生活に直接繋がる
だけに、知っておきたい内容ともいえます。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】マネー
【著書名】 海外ファンドによる財産倍増計画
【著者名】 浅井 隆
【出版社】 プレジデント社
【初 刊】 2000年8月4日
【金 額】 1800円+税(\300)
【カバー文】財産を守ることは、命がけの作業。人の意見はあくまで意見。自分自
身で必死で勉強し、最終的な判断を下せる人こそ、財産を殖やせる人
なのだ。財産を確実に倍増させるための必須事項をじっくり解説。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書はタイトル名そのままの内容で海外ファンドでの資産運用法についてをわか
りやすく解説している内容です。前半では著者お得意の国家破産、インフレ、円安
により、円資産を持ち続ける事の危険性を指摘。これは、他の著者の国家破産関連
の本とほぼ同じ内容で、あまり目新しさは感じなかったものの、どのように資産を
分散して持てば良いかを残りで示し、後半では他の著者では決して読むことのでき
なかった、著者が薦める資産の分散先である、外貨預金、海外投信にどんな割合で
分散させれば良いか資産規模別に資産運用例を紹介しています。著者の多くの著書
の中では、資産の分散方法について最も具体的に解説している内容でもあります。
【さ行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】?
【著書名】 自殺のコスト
【著者名】 雨宮処凛
【出版社】 太田出版
【初 刊】 2002年2月5日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】致死量のクスリの値段、電車飛び込み自殺の損害賠償額、自殺でもら
えない生命保険の種類など、本当に自殺は得か損か? 後悔だらけの
人生で、死んでまで後悔したくない人のための「自殺の費用対効果」
バイブル。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、自殺のコストとして自殺方法と金銭についてを掘り下げたもの。自殺に
失敗したらどうなるか、自殺をすることで家族にどれだけの負担がかかるかなど、
これまで決して知ることのできなかった「自殺のコスト」についてを見事にまとめ
ています。様々な問題で自殺を考える人はいるでしょうが、そんな人達にぜひとも
読んでほしい1冊です。
<本紹介>
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【ジャンル】マネー
【著書名】 財産防衛マニュアル【完全版】
【著者名】 浅井 隆+プライベート・セキュリティー
【出版社】 第二海援隊
【初 刊】 1997年11月1日
【金 額】 1900円+税(\300)
【カバー文】大倒産時代と金融ビッグバンの到来で、あなたの財産はどうなるのか。
専門家が初めて明かす、超低金利時代の運用ノウハウ。総合法令出版
1995年刊の完全版。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は前編に「経済トレンド編」、後編に「財産防衛編」として財産の運用方法
についてが書かれています。1997年の出版ではあるものの、中身は決して古さ
を感じさせず、逆に殆どの経済トレンドを著者が当てているのには驚きます。本書
にも書かれている国債のバブル状態がいつ弾けるのかが気になるところです。浅井
氏の著作で書かれる内容と同じ部分が目に付きますが、後半では生命保険について
やタックスヘイブンと活用法についてなど、知識として身に付けたい部分も多く、
いい勉強になりました。
<本紹介>
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【ジャンル】体験集
【著書名】 死ぬかと思った2
【著者名】 林 雄司・編集
【出版社】 アスペクト
【初 刊】 2001年2月14日
【金 額】 1000円+税
【カバー文】まだまだこんなに、死にかけていた…。500万ヒットのホームペー
ジ「Webやぎの目」の人気コーナー「死ぬかと思った」からの第2弾!
余計なコトして死にかけた、恥ずかしさのあまりに死にそう。ヒトに
は言えない、でも言いたい。ちょっと自慢の死にかけ体験。まさか?
でも思いあたる事実の数々を、笑いのスパイスで告白した低レベルな
臨死体験集その2。世の中「死にかけ」でいっぱい。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書はネット上の「Webやぎの目」の人気コーナー、「死ぬかと思った」に投
稿されたものをまとめたもの。“死ぬかと思った”とはいっても、大怪我をしたり
恐ろしい目に遭ったというよりは、「余計なコトして死にかけた」「恥ずかしさの
あまり死にそうといった」人には言えないけど、ちょっと言いたい出来事を、笑い
のスパイスで告白した体験集。「シュレッダーにネクタイはさまる」「生命保険が
増額している」など、ちょっと血の気が引きそうな「臨死体験」もあるが、「おし
っこがまんして絶叫マシンに乗る」「ラブホテルで兄貴とばったり」「ゲロで滑っ
てすべてを失う」など、大半はありそうな、恥ずかしかった体験談。下ネタも多く、
バカバカしいにもほどがある、と思いつつも、ついつい読み進めてしまう内容で、
笑える話が多くて面白かったです。
<本紹介>
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【ジャンル】マネー
【著書名】 [図解]
ペイオフ対策完全マニュアル 改訂新版
【著者名】 斎藤 裕
【出版社】 大和出版
【初 刊】 2002年2月22日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】混乱のさなかにある金融界の動きをつぶさに追い、預金者が最適な金
融機関を選べるよう最新情報を盛り込み、併せて最悪の事態に陥らな
いための対策についても詳しく解説する。2000年刊の改訂新版。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書はペイオフ対策についての解説が全面に書かれているもので、金融機関の選
び方、個人・法人・組合・団体がすべきことは何かを分かりやすく説明しています。
特に第5章での「強い銀行・危ない銀行」では、自己資本比率や不良債権残高、業
務純益などを大手都銀だけではなく、地銀や第二地銀、信用金庫や信用組合と表に
して紹介されているため、どこが危ない銀行か一目瞭然で分かり、金融機関の選び
方の指針にもなります。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 絶対零度
【著者名】 本岡 類
【出版社】 講談社
【初 刊】 2002年2月20日
【金 額】 2200円+税
【カバー文】孤独な魂たちが引き起こす戦慄のテロリズム。若者の間で、密かにそ
の存在を囁かれる「おやじ殺しゲーム」。体験者はやがて妄想に取り
憑かれ、実際に無差別殺人を始めるという……。現代社会の闇を抉る、
書き下ろしサスペンス。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
著者の作品「神の柩」や「不要の刻印」が非常にスリリングなサスペンスだった
だけに、本書も期待して読みましたが、展開でのスリリングさは感じられたものの、
あまりにも非現実的で、今まで読んだ作品の中では迫力不足を感じました。噂とし
て囁かれる「おやじ殺しゲーム」で、実際に妄想に取りつかれ殺人が起きる……と
いう展開は面白いとは思うが、もう少し前半で狂気を全面に出してほしかったです。
<本紹介>
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【ジャンル】インタビュー
【著書名】 爺言(じいごん)
【著者名】 田埜哲文
【出版社】 集英社
【初 刊】 2002年1月30日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】日本には爺がいる! かっこいい年輪刻む爺の生きざまを訊け! 三
波春夫、小沢昭一、安藤昇、川上哲治、石津謙介、松野頼三、野坂昭
如、団鬼六など各界の爺が大いに語る。『週刊ヤングジャンプ』連載
に加筆訂正。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
表紙のイラストの迫力に押されて読んだ本ですが、本書では19人の各界の爺達
と著者とのインタビュー集。それぞれの生き様は年齢を重ねていることは勿論のこ
と、苦労や喜びが文章からもヒシヒシと伝わってきます。それぞれの爺にもっと多
くのことを教えてもらいたいとも感じましたし、個人的には元安藤組組長の安藤昇
のインタビューには興味を覚えました。インタビュー本などは多く出ていますが、
本書のように年齢を重ねた人達の言葉は重みがあるだけに、このようなインタビュ
ー本が更に出てくれれば読んでみたいです。
【た行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】マネー
【著書名】 [投資信託]かしこい利用法
【著者名】 鈴木雅光
【出版社】 PHP研究所
【初 刊】 1999年12月20日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】金融ビッグバンで、ますます利用しやすくなった投資信託。そのしく
み、購入時のポイント、必勝法、情報収集法などをわかりやすく解説。
投資信託用語の基礎知識も収録した入門書。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、投資信託のしくみや購入時のポイント、投資信託関連の情報収集法など
をわかりやすく解説している投資信託の入門書。大きく6つの章に分けて、図も交
えて解説され、自分に合ったファンドの選び方や購入時のポイント、ディスクロー
ジャーの読み方なども説明しています。特に他の投資信託本ではあまり人気のファ
ンド銘柄までは取り上げていないものが多い中、本書では一例として多くのファン
ド銘柄について純資産残高や騰落率なども紹介しているため、非常に参考になりま
した。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】経済
【著書名】 竹中教授、あなたの経済学は大間違いだ!
【著者名】 水野隆徳
【出版社】 アスキー
【初 刊】 2001年12月4日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】このままでは小泉改革は失敗する! 「構造改革は必要。しかし、竹
中経財相では無理」と断言する著者が、「骨太の方針」の致命的欠陥
について徹底解説。いま、やるべき改革とは何か。経済再生への大胆
提言。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
面白そうなタイトルから図書館で借りましたが、内容はカバー文にも書かれてい
るように竹中経財相の経済学の欠点を指摘しているもの。確かに国際エコノミスト
の著者が指摘するように竹中大臣の「骨太の方針」にも欠点はあるとは思いますし、
本書でも書かれていたように不良債権処理は決して短期ではできないとも思います。
しかし「骨太の方針」には説得力がないと言いきる著者ですが、問題点の指摘はし
ているものの、その方向付けや経済再生への意見が少なく、単なる指摘本となって
いたのは残念です。どうせなら、日本の経済再生の方向性をキチンと記してくれて
いればもっと注目されるようにも思いました。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】語りおろし
【著書名】 哲学
【著者名】 島田紳助/松本人志
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2002年3月20日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】「笑いの哲学」と「人生哲学」。友達について、結婚・家族について、
子供・教育について、お金について、日本について……など、2人の
異才・松本人志と島田紳助が今、考えていることのすべてを綴る。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書はお笑いタレントの松本人志と島田紳助のかたりおろし作品。日テレで深夜
放送されている「松本紳助」の番組を文章化したものかと読む前は思いましたが、
哲学というよりも様々な分野や日常生活についての考えをそれぞれに語っているも
ので、真剣さと真面目さが伝わってきます。紳助による日本の描写や、松本人志の
笑いの感性については、流石と感心しましたし、2人の奥深さを感じられる内容で
した。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】マネー
【著書名】 中国株で1億円儲けた!
【著者名】 小泉鉄造
【出版社】 ダイヤモンド社
【初 刊】 2002年2月21日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】スタートは、やっとかき集めた80万円で買った、1銘柄。中国にや
がて来る、日本と同じ高度成長期の予感、そして…。著者が体験した
中国株の基本から、成功を導いた著者なりの投資方法までを紹介。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
著者はイラストレーターで、その著者が中国株で80万円からのスタートで1億
円稼いだという失敗と成功のストーリーを自ら書いたのが本書。株の経験のない自
分にも非常に分かりやすい内容で、学術的な用語も少なく、著者の実体験が中心に
書かれているため、書かれている内容も無理なく頭に入っていきました。また、日
本株との比較を多くしているので、日本株の経験のない人も、日本株の基礎知識を
得ることができます。中国株も今でこそマネー雑誌などで大きく取り上げられてい
ますが、著者は日本の証券会社が一部でしか中国株を取り扱っていない時に、自ら
で資料を探し独学で勉強して結果を出しましたが、それまでの過程での失敗、その
年での購入株なども正直に書かれていて、どのようにして株で利益を上げていった
かがわかります。また著者が明かす、銀行や証券会社の人達の言い成りになっては
必ず失敗するというのも、納得いく言葉ですし、マネー知識を持つことの大切さを
実感しました。
【な行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】経済サスペンス
【著書名】 波のうえの魔術師
【著者名】 石田衣良
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2001年8月30日
【金 額】 1333円+税
【カバー文】あやしげな老紳士と就職浪人の青年が手を組んで、預金量第3位の大
都市銀行をはめ殺す! 知略の限りを尽くした「五週間戦争」の果て
に待つものは…。全てが市場化する世界を痛快に描く、新世紀の経済
クライムサスペンス。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
フジテレビ系列で放送されているドラマ「ビッグマネー!」を見て、原作である
本書を一気に読みましたが、実に面白いマネーゲームが描かれる物語でした。預金
量第3位の大手都市銀行がバブル期に絶対儲かると勧めた変額保険。この変額保険
のせいで多くの人々が苦しみを味わうこととなり、やがては自殺者も。まつば銀行
被害者の会にも関わる相場師の小塚老人と主人公の青年・白戸則道は、まつば銀行
へ復讐としてのマネー戦争を仕掛けていく。
ここまでのドラマ放送と原作での違いもありますが、やはりというかドラマより
も原作の方が面白みを満喫できます。経済の素人の主人公が、相場師と共に手を組
み、マーケットに挑戦していく姿は、スリリングさ、緊迫感もヒシヒシと読み手に
伝わり、ページを読み進むにつれて期待感が増してきます。経済の複雑さよりも、
経済の流れやマーケット市場の動きが読み取れ、比較的経済に疎くても実に楽しく
読めました。経済を舞台とした小説は数多いですが、主人公の白戸青年と小塚老人
のコンビが何とも魅力的で、白戸が今後どこまで成長続けるかもぜひ読んでみたい
ものです。また後半のまつば銀行との5週間戦争での仕掛ける罠や作戦、意外な白
戸のその後の展開……とドラマの先読みはしてしまいましたが、満足いくラストで
もあり、今までに読んだ経済サスペンス小説では一番の面白さでした。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】経済
【著書名】 2003年、日本国破産[警告編]
【著者名】 浅井 隆
【出版社】 第二海援隊
【初 刊】 2000年12月20日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】国家破産した国では必ずすさまじいインフレと大混乱が起こり、国民
生活は無惨にも破壊される。800兆円の国や自治体の借金の脅威、
郵貯・年金が抱える100兆円の爆弾など、瀬戸際の日本への警告の
書。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
現在の日本はデフレ状態に陥っていますが、それをいち早く言い当てた著者がデ
フレよりも恐ろしい出来事、すなわち“日本国の破産”を予言する衝撃的な一冊。
本書では「日本国破産」の論拠を、新聞、雑誌といった一般の人でも手に入る情報
をはじめ、極秘で入手したという経済企画庁総合計画局や通産省産業政策局などの
内部資料、専門家、元大蔵省幹部などの話などさまざまな媒体をもとに分析してお
り、実に説得力のある内容となっています。まだまだ安全なイメージの強い郵貯、
将来受け取る年金に関しても、資金運用の実態について批判を込めた論調で解説さ
れています。著者によると90年代に日本から消えた土地、株を中心とした資産は
なんと2000兆円で、それは90年代の国家予算の30年分に相当するのだとか。
景気後退、不況による企業の経営悪化、相次ぐ倒産と、この国の異常事態に政府が
とった行動は、金融機関救済のための公的資金導入、景気回復のための公共事業や
予算のばらまきなど、とにかく金を使うこと。その「ツケの先送り」による国家破
綻は、けっきょくはすさまじいインフレ、大増税(消費税20%以上)となって国
民を襲うと著者は予測し、ハイパーインフレの可能性も示唆しています。特別経済
のことを詳しく知らない人でもすんなりと頭の中に入ってくる工夫がなされており、
「警告編」としては立派な内容で、これからの続巻に期待が持てます。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 熱球
【著者名】 重松 清
【出版社】 徳間書店
【初 刊】 2002年3月31日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】ヨージは、雑誌の休刊に伴い、故郷に戻った。妻はボストンに単身留
学中。小学5年の娘を連れて、母亡き後の父一人の家での同居生活だ。
そこへ母校の高校野球のコーチを頼まれて…。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
主人公のヨージは会社の出版業務の縮小に伴い退職し、小学校5年の娘を連れて
故郷に戻った。妻は勤務先の私立の女子大からボストンに特別研究員として派遣さ
れ単身留学中で、父親との同居生活が始まった。かつて高校野球の地区予選の準決
勝まで進んだ時のエースだったヨージだったが、ある事件がきっかけで決勝戦への
出場が叶わなかった。そんなこともあってか、故郷に戻っても同級生と会うことも
避けていたヨージだったが、かつての仲間との再会から、それぞれに問題を抱えて
いることも知る。そして娘が学校でいじめにあっていることを知るが、だからとい
って何もできない自分自身を問い詰める。家庭とは何なのか、故郷とは何なのか。
戸惑いながらも故郷で自分自身を見つめ直す主人公を描いた作品です。
つい先日発刊されたばかりだった「流星ワゴン」を読みましたが、本書も重松清
らしく、現実問題を随所に散りばめた作品。親そして夫婦間での問題、子供のいじ
め、同級生それぞれの抱える現実、母校のコーチとなるものの自分達の高校時代と
今の高校生のギャップ……と、現実の抱える重みをズシリと感じます。自分自身、
高校卒業後に故郷を出、そして家庭の事情もあり、再び故郷へと戻り現在に至って
いるわけですが、そんな中で主人公の悩みや迷いが、当時自分自身が思っていたこ
とでもあっただけに、読みながら当時のことをフト考えさせられました。またタイ
トルにもなっている「熱球」ですが、実に物語の中身が詰め込まれたタイトルでも
あり、悩みや戸惑いの中から主人公が見つけ出したものを物語として巧く表現して
おり、重松作品の中でも代表作になる作品のように思います。
【は行】
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 フォーカス スクープの裏側
【著者名】 フォーカス編集部
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2001年10月5日
【金 額】 1100円+税
【カバー文】81年、FOCUSの登場によって、盗撮技術は革命的な変化をとげ
る。数多くの政治家、財界人、芸能人がターゲットになり、「フォー
カスされる」という流行語まで生まれた。休刊のいま、FOCUS2
0年の内幕を明かす。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は休刊となった写真週刊誌「FOCUS」の軌跡と共にジャーナリズムの存
在を問う内容。「田中角栄法廷写真」では、半年以上に及ぶ試行錯誤の末に成功し
た法廷内での隠し撮りの是非について、「酒鬼薔薇聖斗の顔写真掲載」では、当時
14歳の容疑者の顔写真掲載をめぐり回収騒ぎにまで発展するなど、社会全体を巻
き込む議論を呼んだ。また、芸能記事の常識を覆した「高部知子のニャンニャン写
真」、自然の脅威をあますところなく活写した「雲仙普賢岳の大火砕流」や「阪神
大震災」など、取材の裏側や秘話は非常に興味深かったです。しかし、入院中の人
物を撮影するために深夜に花火を打ち上げてみたり、隠し撮りのための「新兵器」
の開発に時間と労力をつぎ込んだりと、記者、カメラマンたちの執念たるや驚きを
通り越して呆れるほどでもありますが、彼らがそうまでしてこだわり続けた「事実」
を執拗に追いかけることこそが、ジャーナリズムの原点であり本質なのだというこ
とにあらためて気づかされる1冊でした。
<本紹介>
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【ジャンル】ビジネス本
【著書名】 沸騰する中国
【著者名】 週刊ダイヤモンド編集部[編]
【出版社】 ダイヤモンド社
【初 刊】 2001年12月60日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】WTOへの加盟を受けてグローバル化に踏み出す中国企業の実態に迫
る。巨大市場開拓の現場から、日系企業の中国進出成功のポイント、
WTO加盟後の中国経済全予測までを収録。『週刊ダイヤモンド』掲
載の特集記事を再編集。
【満足度】 ★★★
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本書は、北京、上海、成都、重慶、広州、廈門と、巨大市場開拓の現場から中国
進出成功・失敗のポイント、全予測「WTO加盟後の中国経済」まで中国に関する
事柄を収録したもの。今後も成長を続けるであろう中国ビジネスではありますが、
本書では特に中国でのビジネスの難しさや日本との違いが明確に書かれており、中
々興味深い内容でもありました。ただし、もう少し中国に進出している日本企業の
ビジネス成功例などを紹介しても良かったのではないかとも感じました。
<本紹介>
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【ジャンル】リポート
【著書名】 人妻風俗嬢
【著者名】 酒井あゆみ
【出版社】 幻冬舎アウトロー文庫
【初 刊】 2002年2月25日
【金 額】 495円+税
【カバー文】妻というレッテルに苛立つ女性たちは、なぜか風俗嬢という生き方を
選択した。そして実際に何を手にしたというのか。「初めて女として
扱われた気がする」と照れながら告白するファッションヘルス嬢の真
里子。「平凡な主婦で終わりたくない」と語る性感ヘルス嬢のルミ。
17人の風俗嬢たちのリアルな声を元風俗嬢の著者が密着リポート!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
元風俗嬢の著者が取材当時の現役の人妻である風俗嬢17人へのインタビューを
中心にリポートした内容が本書。なぜ風俗嬢となったのか、夫は風俗嬢をしている
ことを知っているのかということや、家庭環境や夫との結婚へのなれ初めといった
ことまで、取材を受ける人々が答えており、風俗嬢の実生活ぶりというよりも女性
の生き方の選択が正直に語られています。それぞれの風俗嬢へのQ&Aが最初に書
かれていますが、その内容がどれも同じであれば良かったですが、単に興味本位的
なものではなく、それぞれの苦悩が読み手にも伝わってきます。
<本紹介>
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【ジャンル】手記
【著書名】 100万回のコンチクショー
【著者名】 野口 健
【出版社】 集英社
【初 刊】 2002年2月28日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】怒りを忘れ無難を求めたらそれは死を意味する。タブーへの挑戦が冒
険なのだから……。登山家・野口健のセブン・サミット登頂成功まで
の生い立ち、環境問題に挑戦し続ける現在、地球活動家としての未来
を自身が語る。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は以前にワイドショーで取り上げていて、それを見て興味を覚えて読みまし
た。著者で登山家の野口健が取り組む環境問題には、様々な課題が残っていますし、
特に環境問題と経済との共存の必要性は感じました。シュルパ基金の実現に向けて
はぜひとも日本だけでなく世界にも広がればと思います。
【ま行】
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 メロメロ
【著者名】 島村洋子
【出版社】 双葉社
【初 刊】 2001年12月10日
【金 額】 1450円+税
【カバー文】いつも元気な著者が、20世紀末に体験したメロメロ恋愛を中心に語っ
た、面白くてやがて切ないエッセイ。『weekly漫画アクション』連載
「それでもせずには帰れない」を中心に、加筆訂正してまとめる。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
島村洋子のエッセイは久々に読みましたが、読みやすいエッセイでもあり、楽し
い生活ぶりが読んでいて実感します。結婚していても「私の本業は恋である」と言
いきっているのは凄いとも思いますし、気楽に読めるエッセイです。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 目下(もっか)の恋人
【著者名】 辻 仁成
【出版社】 光文社
【初 刊】 2002年1月25日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】小さな物語の中にいくつもの一瞬が存在する。その一瞬の光の中で人
は恋と出会い、愛と暮らし、時を紡いでいく。世界のどこかに必ずい
るはずの「その人」を求めて、ひたむきに熱く永遠を旅する恋人たち
を描いた短編集。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
本書は、雑誌に掲載された8編と書き下ろしの2編を加えた辻仁成の初の短編集。
その10のストーリーは恋愛や友情、結婚、家族といった、人と人との関係がもた
らすせつなさや哀しみを描いた物語。いずれも決して甘すぎない恋愛小説ではある
ものの、テーマは良いとは思うものの、作品の面白さにバラツキがあり、全体とし
ては特に印象を強く受けませんでした。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 メロス・ノヴェル
【著者名】 黒武 洋
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2002年2月10日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】勝者には最高の名誉と金。敗者には凄絶なペナルティ。政府公認で選
出された10組のペアは、自らを賭けて闘った。絆を信じて、待つか、
走るか……。21世紀の人間の在り方に疑義を投げかける衝撃作。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
本書は近未来の日本を舞台としたサバイバルサスペンス。毎月1回第2日曜日に
ファミリーデーとして夜7時には家族が揃わなければならない法が定められた中、
政府公認の「メロス・ステージ」が始められることとなった。10組の出場者が2
人1組でステージに挑み、小説「走れメロス」のような結びつきがなければ生き残
れないサバイバルゲームだ。最終勝者には100億円を分割か50億円を一括で受
け取る権利が得られ、敗者には生命を託すというペナルティ。そして出場の10組
によるメロス・ステージがいよいよ始まった……。
デビュー作「そして静粛の扉を」を読んだ時に「バトル・ロワイヤル」に非常に
似た作品だとは感じましたが、こちらの「メロス・ノヴェル」の方が中身は似てい
ました。……といっても、スリリングさを十分に感じさせましたし、レヴェルが上
がる度の緊迫した闘いと敗者のペナルティは読んでいても緊張感が伝わってきます。
ただし「そして粛清の扉を」もそうでしたが、欠点も目に付き、ネタバレになるの
で詳しく書けないもののレヴェル3での下のジャージを脱ぐことはルール上不可能
でしょうし、応援する観客や家族の心境や参加者の思惑などが曖昧になっていた部
分もあり、テーマとしては面白い舞台設定ではあるものの、その展開に細かさをも
っと配慮してほしかったとは思います。しかし最後まで目が離せない展開が続いた
ことと、参加者の家族や絆についての在り方は読みごたえがありましたし、欠点を
カバーしていたように思います。とにかく次作にも期待したいです!
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 マリア・プロジェクト
【著者名】 楡 周平
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2001年11月30日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】妊娠22週目の胎児の卵巣に存在する700万個の卵子。この生物学
上の事実が、巨額の金をもたらすプロジェクトを生んだ。顕微鏡の中
で繰り広げられる生命創出の一部始終。快感に打ち震える狂気の科学
者。神を冒涜する所業に今、ひとりの日本人が立ち向かった。"朝倉恭
介シリーズ"で日本のエンタテインメント界に新風を吹き込んだ楡周平
が放つ、冒険サスペンス巨編。
【満足度】 ★★
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あらすじはカバー文で詳しく紹介されているので省略しますが、その本書はテン
ポがスローで読後感は正直いまひとつでした。アクションやSF色も中途半端だっ
たように感じましたし、登場人物の存在感も薄かったです。どうしても「Cの福音」
のイメージが残っているので、本書だけの評価としてならば悪くはないものの、つ
い期待してしまう作家でもあるだけに、物足りなさを感じました。
【や行】
<本紹介>
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【ジャンル】論説
【著書名】 読売VS朝日 --社説対決50年--
【著者名】 読売新聞論説委員会編/井沢元彦解説
【出版社】 中公新書ラクレ
【初 刊】 2001年8月25日
【金 額】 720円+税
【カバー文】講和問題、安保、PKO、消費税、住専、教育そして歴史教科書……。
言論の両雄が今日までの戦後史の上で鋭く対立したテーマを厳選。そ
の社説の全文と解説を付し、日本の進路の中で検証する。
【満足度】 ★★
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本書ですが、タイトル、そして読売新聞論説委員会と井沢元彦氏の組み合わせか
ら、朝日の批判になることは想像が付きましたし、それを問題だとは思いませんが、
対立したテーマ別に読売、朝日両紙の社説を引用しているものの、読売側の社説の
解説が少なすぎるのはマイナス材料でしょう。それでも読売と朝日の個性の違いが
際立っていた部分は面白かったですし、対立した31のテーマの意見や内容もそれ
なりの読みごたえはありました。ただ、できるならば、今度は朝日新聞側にこうい
った本を出版してほしいものです。
<本紹介>
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【ジャンル】日記
【著書名】 山谷崖っぷち日記
【著者名】 大山史朗
【出版社】 TBSブリタニカ
【初 刊】 2000年7月13日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】山谷労務者O氏の「生活と意見」。ドヤの臭いと騒音、露骨な仕事の
奪い合い、外国人就労者や過激派の組合活動など、山谷の人間模様を
実感的・省察的に綴った「現代の方丈記」。第9回開高健賞受賞。
【満足度】 ★★★★
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本書は、サラリーマンでいることに挫折し、山谷という過酷な日雇いの町で生き
ている一人の男性の日記。様々な人間模様、過酷な生活、底辺を生きている社会に
ついてを書いていますが、その目は冷静で淡々としています。静かで淡々とした文
体で書かれているだけに、リアルな山谷の世界が際だっており、著者の人生観につ
いてもヒシヒシと読み手に伝わるものがあります。
【ら行】
<本紹介>
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【ジャンル】ホラー
【著書名】 リカ
【著者名】 五十嵐貴久
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2002年2月10日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】本間隆雄は42歳のごく平凡なサラリーマン。軽い気持ちで始めたイ
ンターネットのナンパで、リカと名乗る女性と知り合う。しかし、リ
カの言動は徐々に常軌を逸していき……。第2回ホラーサスペンス大
賞受賞作。
【満足度】 ★★★
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物語は、主人公のサラリーマンで42歳の本間が、出会い系サイトで出会った女
性とのメール交換をしていく中で、その女性・リカが段々と常識を逸していき、携
帯電話の番号を変えて連絡を断つのだが、ある時ネットカフェを訪ねた本間はリカ
がネットで異常な執念で本間を探していることを知った。それからリカの恐るべき
ストーキングが始まり、やがて娘にまで手を出すこととなり、本間とリカの対決と
なるのだが、ネットを舞台に中々面白いホラー作品ではあるのだが、結局都市伝説
で終わっていたのが残念です。ラストはゾクゾクする恐怖を味わいましたが、リカ
の人物像をもっと掘り下げるべきだったでしょうし、面白さと共に欠点も多く目に
付いたのが少々残念です。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 ルート225
【著者名】 藤野千夜
【出版社】 理論社
【初 刊】 2002年1月
【金 額】 1500円+税
【カバー文】私と弟が迷い込んだのは、微妙なズレのパラレルワールド!? 変わら
ない日常、だけど誰かのいない世界。同時代のせつないくらいのリア
ルさを、軽やかにつかみとる著者初の書き下ろし長編。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
物語はSF的な作品で、変わらない日常であるものの、母親がいなくなったりす
る別の世界に主人公と弟が迷い込んだ物語。著者の作品は初めて読みましたが、主
人公と同世代の学生が読めば面白いと感じるかもしれませんが、一人称であること
が物語を単調にしていたように思えましたし、ラストも今ひとつ歯切れが悪かった
です。
【わ行】
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