書評データベース(2003年度3月分)

 

■2003年3月に掲示板にて紹介された本■

 よるねこ               姫野カオルコ   集英社
 Oyaggi        おむすび。+プロジェクトO 小学館
 クローズアップ現代2002 NHK「クローズアップ現代」製作班編 NHK出版
 拉致救出運動の2000日       荒木和博編著   草思社
 消費の正解             松原隆一郎/辰巳渚 光文社
 他人と深く関わらずに生きるには    池田清彦     新潮社
 フライ,ダディ,フライ        金城一紀     講談社
 負け犬                志水辰夫     講談社
 それ行け!トシコさん         群ようこ     角川書店
 劇場の神様              原田宗典     新潮社
 インターネットでできるおこづかいの稼ぎ方 
             株式会社イシザキ/浦信司 情報センター出版局
 ノーベル賞おもしろ雑学事典     ノーベル賞研究会編 ヤマハ
 闇の子供たち             梁石日      解放出版社
 評論家になろう!          評論家評論委員会編 婦人生活社
 あんまりな              中野 翠     毎日新聞社
 Webショップ            加藤ちえ     西東社
 パソコンでできた おうちdeおしごと大図鑑 肥後紀子  主婦の友社
 オールアバウトまぐまぐ        まぐまぐ編集部  秀和システム
 誰にも聞けなかった値段のひみつ    小川孔輔     日本経済新聞社
 ねっとのおやつ            佐藤雅彦     マガジンハウス
 りんごは赤じゃない          山本美芽     新潮社
 プリズムの夏             関口 尚     集英社
 アイドル政治家症候群         矢幡 洋     中公新書ラクレ
 何はさておき             ナンシー関    世界文化社

【あ行】

<本紹介>
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【ジャンル】?
【著書名】 Oyaggi
【著者名】 おむすび。+プロジェクトO.著
【出版社】 小学館
【初 刊】 2002年10月10日
【金 額】 1100円+税
【カバー文】あなたは「自分はゼッタイおやじじゃない!」と言い切る自信が
      ありますか年? 年齢・性別を超えた誰もがもつ「おやじ的要素」
      をさまざまな角度からユーモラスに考察する、抱腹絶倒の一冊。
      ターゲットは10〜50代の男女。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、おやじのユニークな生態をユーモラスに考察した内容で、おやじの
聖地、おやじ百景などは面白かったです。プチおやじ指数やクーポンなど詰ま
らない内容もそれなりにありますが、暇潰しに笑いながら気軽に読める一冊で
す。

<本紹介>
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【ジャンル】生活
【著書名】 インターネットでできるおこづかいの稼ぎ方
【著者名】 株式会社イシザキ/浦信司
【出版社】 情報センター出版局
【初 刊】 2000年3月9日
【金 額】 1200円+税(\400)
【カバー文】家でてっとり早くおこづかいを稼ぐには、インターネットが一番。
      ネットオークション、ネットギャンブル、ネット通販など、誰に
      でも簡単にできる「稼ぎ術」15種類を紹介する。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、ネットを仕事に役立てるだけではなく、個人的にネットを使ってお
金を稼ぐ方法を指南する一冊。会員制の有料サイトを開いたり、オークション
や個人売買などの物販、懸賞で賞品や賞金を稼ぐなど、様々な方法があるが、
本書では現在考えられる「こづかい稼ぎ術」を15種類に整理して紹介してい
ます。最終章では、ネット特有のトラブルと予防法がまとめて紹介しており、
マニュアルとして具体的に役立ちます。参考になる個所も幾つかありましたが、
個人的には大体ネットユーザーなら知られていることばかりで、個人的には物
足りなかったですが、主婦の人やネット初心者にはお勧めできる一冊です。

<本紹介>
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【ジャンル】コラム
【著書名】 あんまりな
【著者名】 中野 翠
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2002年12月20日
【金 額】 1333円+税
【カバー文】前半は日韓共催ワールドカップ、後半は北朝鮮拉致問題で揺れた
      一年を、中野翠流に振り返る。『サンデー毎日』連載を中心にま
      とめる。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 中野翠のこのコラムシリーズはこれまでのものも全部読んできていますが、
昨年の様々な出来事が改めて思い出されます。共感する部分もそれなりに多く、
中野翠らしさが相変わらず全面に出ています。巻末の「風貌のいい男80人」
は、これまでにない企画で、こちらもそれなりに良かったです。

<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 Webショップ
【著者名】 加藤ちえ
【出版社】 西東社
【初 刊】 2001年10月30日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】現実の世界で自分のお店を持つのは大変ですが、インターネット
      なら努力次第でビジネスとして成功するのも可能です。インター
      ネットの基礎知識からWebショップを開店、運営していくため
      のノウハウを実例も交えて解説。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書はオンラインショップの出店の手続きからサイト作り、代金回収、プロ
モーションまでを幅広く網羅し、丁寧に解説したマニュアル書。内容は、ネッ
トで販売しやすい商品のアドバイスにはじまり、各ショッピングモールの紹介、
必要な機器、ソフト、通信回線、プロバイダ選びのポイント、代金回収法、運
送業者の選び方、宣伝方法、サイトの作り方、決済方法、クレーム対応など、
実に多岐にわたっています。データや写真、図を用いて丁寧に説明されている
ため、非常に読みやすく、ショッピングモールに関しては、楽天市場にはじま
り、約10種類のモールの特徴がわかりやすく書かれ、魅力的な商品写真の撮
り方なども写真入りで詳しく説明されています。HPを作るのに参考になるの
ではないかと図書館から借りた本でしたが、Webショップを利用する立場と
しても、とても興味深い内容でしたし、顧客対応についても大変勉強になりま
した。技術的な細かな面に関しては他の書籍を参考にする必要があるとは思い
ますが、ショップオーナーが読む最初の参考書としては、最適の一冊だと思い
ます。

<本紹介>
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【ジャンル】政治
【著書名】 アイドル政治家症候群
【著者名】 矢幡 洋
【出版社】 中公新書ラクレ
【初 刊】 2003年1月10日
【金 額】 720円+税
【カバー文】特定の政治家に寄せられる熱狂的な支持。高い人気の秘密は一体
何なのか。彼らのパーソナリティーを、最新の理論を用いて徹底
      的に分析し、同時に新しい政治現象を検証する。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、田中康夫、田中真紀子、石原慎太郎、小泉純一郎のパーソナリティ
を分析したもので、なぜ、有権者がこれらの政治家に高い支持率を与えるのか、
新しいタイプの政治家の役割などを鋭く分析しています。政治家の心理学(心理
分析)としても読むことができますし、著者の上手い表現としての、田中真紀子
は集中力が3分しか持たないウルトラマンや、田中康夫は宴会王かヒトラーか
など、なるほどと思える文章で、政治についての本ではあるものの、面白く読
むことができました。

【か行】

<本紹介>
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【ジャンル】社会
【著書名】 クローズアップ現代 2002
【著者名】 NHK「クローズアップ現代」製作班編
【出版社】 NHK出版
【初 刊】 2002年12月10日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】NHK「クローズアップ現代」で取り上げられた政治、経済、事
      件、国際関係、生活情報など53本のテーマをピックアップして、
      ジャンル別に年鑑形式に編集。この1冊で2002年の世相が理
      解できます。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は昨年NHK「クローズアップ現代」で取り上げられた様々な社会問題
をピックアップしたもの。読後は改めて昨年を振り返りましたが、構造改革、
企業倫理、環境問題、アフガン問題、北朝鮮問題など、テレビでの放送分をし
っかりとまとめていて、読みやすくそして分かりやすかったです。図や写真も
多く、それぞれに問題点もしっかりポイントとして書かれており、興味深い内
容でした。

<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 劇場の神様
【著者名】 原田宗典
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2002年12月20日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】悪いことはなかなかやめられない。でも、こんな神様に出会った
      ら……。笑って、泣いて、どきどきして、あっと驚くどんでん返
      し。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
 本書は4つの作品が収録されている短編集。近年はエッセイ中心で、小説を
見かけなかった原田宗典ですが、久々の小説となる本書はいずれもちょっぴり
切ない物語となっています。ただ、かつての「スメル男」のような非常に面白
い作品を期待していただけに、作品は今までの原田宗典とは違う一面を読ませ
てくれますが、物足りなさも正直感じました。

【さ行】

<本紹介>
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【ジャンル】経済
【著書名】 消費の正解
【著者名】 松原隆一郎/辰巳渚
【出版社】 光文社
【初 刊】 2002年12月20日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】ブランド財布に5万円と温泉旅行に3万円……円熟した消費はど
      っち? フィギュア目当てで食玩を買うのはいけないこと? そ
      もそも「消費」ってなんだろう。「消費者」って誰だろう。ゼミ
      ナールスタイルで消費の正解に迫る。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、消費経済学の専門家である東大教授の松原氏と、『「捨てる!」技
術』『「くらす!」技術』などの著者の辰巳氏が、消費について徹底的に対談
し、考えたもの。「消費」とはただお金を払ってものを買うだけのことではな
いと再認識させられ、「買うこと」「消費」の役割を教えてくれます。対談と
して書かれ、消費者と消費経済学者としての立場から本音や素朴な疑問が語ら
れ、消費経済も非常に分かりやすく説明してくれています。でも消費不況の謎
は結局分からないままの内容で、もう少しポイントを絞ってまとめた方が良か
ったようにも思います。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 それ行け!トシコさん
【著者名】 群ようこ
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2002年8月5日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】次々と襲いくる家族との葛藤、トラブル。悩める妻・トシ子さん
      のもとに幸せは訪れるのか? 笑いと元気の素がたっぷり詰まっ
      た、悲喜こもごもの家族小説。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 不倫に傷心し、やけで出掛けた旅行で出会った男と「大当たり」。いきなり
の出ちゃった婚の相手は6男で運良く資産もある。姑は癖のある手強い相手だ
ったが、相手が6男との結婚ならばと安心したのも束の間、何故か資産は目減
りし、さらに舅はボケ、舅姑との同居、介護のトシコの苦難が始まった……。
 物語は、笑いの中にも主人公の頑張りが描かれ、群ようこらしい面白い作品
です。頼りなくてもトシコの気持ちを、汲んでくれる夫。個性的な家族。気楽
でいるようでありながら、その気楽さが、厳しい現実を緩めてくれる。終始甘
い話はなく、嫁の立場の悲しいところ部分が多く出てくるが、群ようこ独特の
笑いに転じさせてくれる楽しい作品です。

【た行】

<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 他人と深く関わらずに生きるには
【著者名】 池田清彦
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2002年11月30日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】対人関係はなるべく希薄な方がよい。やりたくないボランティア
      はしない方がよい。心を込めないで働こう……他人をあてにしな
      い生き方のすすめ。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 著者の主張がエッセイとなっている本書ですが、「車もこないのに赤信号で
待っている人はバカである」「病院へはなるべく行かない」「おせっかいはな
るべくやかない」など、他人と深く関わらずに生きるためのシステムの提言と
なっており、不況対策から不要な省庁なども挙げられ、不要な制度など、ユニ
ークな提言が全体的には見受けられました。ただし、確かに著者の提言は納得
させられるものも多かったですが、社会そのものが他人との関わりにもなって
いることから、面白い提言とは思うものの、そのまま主張を受け入れるという
感じではありませんでした。

<本紹介>
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【ジャンル】経済
【著書名】 誰にも聞けなかった値段のひみつ
【著者名】 小川孔輔
【出版社】 日本経済新聞社
【初 刊】 2002年6月25日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】スーパーの特売ってどういう仕組み? ブランド品は高くてもな
      ぜ売れる? 値段に隠された秘密を探りながら、したたかな企業
      戦略からマーケティング手法まで、意外な事実を楽しく説明しま
      す。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、様々な値段についての疑問を大学教授である著者が分かりやすく解
説したもの。物の値段が決まる仕組みなど、分かりやすい文章で書いているた
め、雑学的な感じで読むことができました。ただ、もう少し経済について踏み
込んだ内容を期待していたのと、知っていることが殆どだったため、物足りな
さを感じた一冊でした。

【な行】

<本紹介>
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【ジャンル】雑学
【著書名】 ノーベル賞おもしろ雑学事典
【著者名】 ノーベル賞研究会編
【出版社】 ヤマハ
【初 刊】 2002年12月20日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】世界最高の賞は人間ドラマでいっぱい! ノーベル賞創設の事情
      とその後の歴史、受賞者や受賞を逃した人たちのエピソード、授
      賞式とそれに続く晩餐会と舞踏会など、様々な知識や情報、雑学
      によってノーベル賞の真の姿に迫る。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 タイトル通り、本書はノーベル賞に関する雑学本。昨年小柴氏と田中氏がそ
れぞれ物理学賞と科学賞を受賞し、大きな話題にもなりましたが、本書はその
ノーベル賞の歴史や創設の事情を含め、ノーベル賞の数々の人間ドラマも紹介
され、雑学としても中々面白く、いい情報源となりました。

<本紹介>
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【ジャンル】ショートアニメーション
【著書名】 ねっとのおやつ
【著者名】 佐藤雅彦
【出版社】 マガジンハウス
【初 刊】 2002年7月10日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】so-netで配信されたショート・アニメーション作品の集大成。コ
      マ並びやセリフなどを大幅に描き直して単行本化。「いつもここ
      から」との対談も収録。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書はネット上で配信されたショートアニメーションを一冊にまとめたもの。
独特のユニークな画風はそのままで、笑えるもの、不思議なものと、様々な物
語が繰り広げられています。非常に短い物語でもあるため、気軽に読むことが
できましたし、「いつもここから」との対談もそれなりに面白かったです。

<本紹介>
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【ジャンル】芸能コラム
【著書名】 何はさておき
【著者名】 ナンシー関
【出版社】 世界文化社
【初 刊】 2002年11月30日
【金 額】 1000円+税
【カバー文】2002年6月に急逝した消しゴム版画家・コラムニスト、ナン
      シー関の単行本未収録コラム集。週刊誌連載とはちがう、様々な
      雑誌媒体に発表された多ジャンルにわたるコラムが一冊に。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、様々な雑誌などで連載していた著者の未収録のコラムをまとめたも
の。内容としては古いものもありますが、いずれもナンシー関独特の芸能コラ
ムが満載です。消しゴム版画も勿論各ページで載っています。

【は行】

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 フライ,ダディ,フライ
【著者名】 金城一紀
【出版社】 講談社
【初 刊】 2003年1月31日
【金 額】 1180円+税
【カバー文】おっさん、空を飛んでみたくはないか? はい、とりあえずやっ
      てみます……。鈴木一、47歳。平凡なサラリーマン。破綻した
      世界を取り戻すための、ひと夏の冒険譚。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
 大手家電メーカーの子会社で経理部長をつとめるサラリーマン・鈴木一は、
学生時代に知りあった妻と、17歳になるひとり娘が唯一の自慢。そんなある
日、娘が何者かに殴られ入院したという知らせが入る。娘を殴った相手は、ボ
クシングの高校生チャンピオンで、学校では品行方正で通っているという石原。
復讐を決意した鈴木は、石原の通う高校を目指すが、そこで向いにある学校の
おちこぼれ集団「ザ・ゾンビーズ」と出会う。そして家族の崩壊を必死に食い
とめようともがく石原が、高校生の助けを借りながら復讐という目標に向かっ
て邁進する姿を、軽妙なタッチで描いているのが本書。
 物語は、父親が娘の仇をうつ復讐劇ではあるのだが、その復讐に至る過程の
中で、様々な問題が描かれます。父親としての存在感を取り戻そうといる主人
公の姿は勿論のこと、その石原に協力する「ザ・ゾンビース」の面々は、連作
短編集『レヴォリューションNo.3』にも登場するオチコボレ高校生集団ですが、
この高校生集団が日本の歪みを現しており、特に主人公と舜臣との奇妙な師弟
関係は印象的でした。前作ともいえる『レヴォリューションNo.3』も軽快なタ
ッチが描かれる痛快作品でしたが、本書も金城一紀らしさが全面に出ている痛
快作品です。

<本紹介>
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【ジャンル】ルポルタージュ
【著書名】 評論家になろう!
【著者名】 評論家評論委員会編
【出版社】 婦人生活社
【初 刊】 2003年1月1日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】TVや雑誌に登場する様々な評論家たち。有名無名から超レアな
      評論家までその実態を完全ルポ。経歴・活動・収入、どうすれば
      なれるのか、就職にも役立つ評論家Howto本。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は様々なメディアで活躍する14人の評論家の実態を紹介したもの。評
論家になるきっかけ、経緯、活動内容、収入など、自分独自のジャンルを形成
した人達のルポは面白かったです。また評論家になるためのヒントも書かれ、
文章表現についての多少なりの勉強にもなりました。

<本紹介>
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【ジャンル】SOHO
【著書名】 パソコンでできた おうちdeおしごと大図鑑
【著者名】 肥後紀子
【出版社】 主婦の友社
【初 刊】 2002年11月20日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】花のネット通販、建築パース制作、DTPデザインなど、パソコ
      ン・インターネットを使ってできる仕事の情報が満載。在宅ワー
      クやSOHOスタイルで活躍する12人の主婦の姿も紹介する。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書はカバー文にも書いていますが、在宅ワークやSOHOで活躍している
主婦12人を紹介しています。仕事内容は勿論のこと、仕事を始めるようにな
ったきっかけから、開業資金の目安、仕事の進め方、営業・宣伝活動、売上推
移、仕事で使うソフトや使用パソコンと周辺機器、必要なスキルと習得方法な
ど、かなり細かく紹介してくれているのは興味のある人には嬉しい説明です。
また、ここでは女性のみ取り上げられているため、どちらかというと主婦向け
の内容ではありますが、男性でもSOHOに興味があれば、読んで損のない内
容だとも思います。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 プリズムの夏
【著者名】 関口 尚
【出版社】 集英社
【初 刊】 2003年1月10日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】海辺の街に住むごく普通の高校三年生の「ぼく」のある夏の経験
      を、インターネット上の日記を巧みに駆使して綴った青春小説。
      第15回小説すばる新人賞受賞。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 物語は、純粋な青年の視点から、年上の女性、友人の家庭環境を通じて、非
合理な大人の世界に反発しながらも、理解し、少しずつ成長していく姿を表現
しています。ネット上の掲示板を使った構成も文章に立体感を出していて、読
み終わった後に非常に爽やかな気分になる青春小説です。小説すばる新人賞受
賞作としては前回受賞の「ジョッキー」の方が荒削りながら作品としては楽し
めましたが、本書は爽快感があり、フト自分の高校時代を思い出してしまう、
そんな作品でした。

3/29

【ま行】

<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 負け犬
【著者名】 志水辰夫
【出版社】 講談社
【初 刊】 2002年4月22日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】愚連隊やズベ公と呼ばれ、振り返るにはあまりにも若すぎたアウ
      トローとしてしか生きられなかった男たちが、人生の分かれ道に
      舞い戻ったときに思い知る「時」の重さと残酷さを綴った切ない
      短編集。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は8つの作品が収録されている短編集で、いずれも中高年の男性が、悪
さをしていた過去を訪ねる物語。作品は情景描写は丁寧で、苦い話も多かった
ですが、中高年が読むと心に響くものがあるでしょうが、個人的にはまだ主人
公の思いを知るまではいかず、物語の淡々とした流れが多少退屈さを覚えまし
た。かつての志水辰夫のハードボイルドと比べると、物足りなさも感じました
が、作品としては良い作品だとは思います。

<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 まぐまぐ公式ガイド オールアバウトまぐまぐ
【著者名】 まぐまぐ編集部
【出版社】 秀和システム
【初 刊】 2001年1月25日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】インターネット本屋「まぐまぐ」のメルマガ配信サービスを、効
      率よく利用するための公式ガイド。まぐまぐを利用するために必
      要な情報、もっと深く味わうためのオマケ情報、メルマガ発行者
      が知っておくと便利な知識などを掲載。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 メールマガジンの発行について色々と知りたいところがあったので、読んで
みましたが、このメールマガジン発行についての説明章は非常に分かりやすか
ったのは良かったです。ただ、まぐまぐ公式ガイドということで、まぐまぐで
発行されている人気のあるメルマガなどが紹介されていると思ったので、これ
が全く無かったのは公式ガイドとしての役目は完全に果たしていないようにも
思いました。

【や行】

<本紹介>
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【ジャンル】短編ホラー小説集
【著書名】 よるねこ
【著者名】 姫野カオルコ
【出版社】 集英社
【初 刊】 2002年8月10日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】ある日、美也子の母は唐突に呟いた。「猫は、向こうの方へ歩い
ていった」と。映画には絶対にできない恐ろしさ、ホラーの枠を
      超えた底知れぬ怖さをたたえた8編からなる短編集。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は8つの短編が収録されている短編ホラー集。いずれも淡々と描かれた
日常がいつのまにか異世界へと迷い込み、思いもよらぬ結末に至る作品です。
著者初のホラー小説集で、どんな物語が読み始める前から期待していましたが、
恐怖や不思議の新たな味を創出しており、物語のトリックと読後に味わうゾク
ゾク感はホラーとしてもしっかりと堪能できました。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 闇の子供たち
【著者名】 梁石日
【出版社】 解放出版社
【初 刊】 2002年11月20日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】ヤイルーンは八歳のときに売られてバンコクに連れて行かれた…
      …。幼児売春、臓器売買。抑圧と貧困が支配するこの世界で蹂躙
      される子供たちの運命を描く。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 物語で描かれる世界は貧困、暴力、悲惨な子供の末路……と衝撃的な内容で
す。そして、このような絶望的な状況を解決できることはできるだろうか?と
不安になりつつ、引き込まれて、どんどん読み進むことができました。読み進
めながらラストがとにかく気になり、一気に読んでいきましたが、そのラスト
はそれまでの展開に比べると物足りなさを感じました。ただ、世界には幼児の
売買などが今も起こっているのでしょうが、そういった世界を物語として世に
出したということはとても凄いことだとは思います。

【ら行】

<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 拉致救出運動の2000日
【著者名】 荒木和博編著
【出版社】 草思社
【初 刊】 2002年12月25日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】だれが事件の早期解明を阻んだのか。横田めぐみさんの事件発覚
      と同時に結成された被害者「家族会」と、これを支えた「救う会」
      が、北朝鮮に拉致を認めさせるまでの5年におよぶ活動の全記録。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 昨年、一番大きく衝撃的だったことは北朝鮮拉致問題ですが、本書は「救う
会」全国協議会の事務局長である著者がまとめた1996年から昨年2002
年までの活動の記録レポート。救出運動はどのように展開してきたか。政府・
外務省の問題先送り。拉致事件を否定いる学者や政党についてなど、それぞれ
年代別の活動記録と共に、救出運動の障害となっていた部分も明らかにされて
います。救出運動の活動の大変さ、様々な問題の困難さなど、活動の記録も興
味深かったですが、何より事件解決が済んでいないだけに、今後も拉致救出運
動を幅広く展開し、早く事件が解決し、拉致された人達が日本に帰ってこれる
ようになることを願うばかりです。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】教育
【著書名】 りんごは赤じゃない
【著者名】 山本美芽
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2002年5月20日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】どんな子でも、やればできる。正しく導きさえすれば……。数々
      の美術コンクールを総なめにした公立中学校のカリスマ教師が明
      かす、究極の教育方法とは? 子どもの世界観を大きく変えた
      「心を育てる」授業の感動の記録。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 著者は毎年のように全国的な美術コンクールで入賞者を出す公立校の美術教
師、本書では、その著者がどのように子供の能力を引き出したか、その教育法
を紹介しています。子供の自主性を尊重するその姿勢には共感しました、何で
も平等主義になりつつある、今の日本の学校教育の処方箋になってくれればと
も強く感じました。

【わ行】

 

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