書評データベース(2003年度11月分)
■2003年11月に掲示板にて紹介された本■
見たことも聞いたこともない 原田宗典 光文社
お父さんエラい! 重松 清 講談社
紙の中の黙示録 佐野眞一 ちくま文庫
ネットのパン屋で成功しました 田中明子 ちくま書房
アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか? 草薙聡志 徳間書店
天使の爪(上下巻) 大沢在昌 小学館
ワイルド・ソウル 垣根涼介 幻冬舎
球漫 伊集院光 実業之日本社
被告A 折原 一 早川書房
トーキョー偏差値 林真理子 マガジンハウス
マンガ金正日入門 奇友情/奇英和 飛鳥新社
ハリガネムシ 吉村萬壱 文藝春秋
トカジャクソン 戸梶圭太 光文社
さくらインテリーズ 戸梶圭太 早川書房
葬式の値段にはウラがある 黒木昭雄 草思社
あなたが怖い すっぴん魂5 室井 滋 文藝春秋
消えたマンガ家 大泉実成 太田出版
消えたマンガ家2 大泉実成 太田出版
放送ってなんだ? テレビってなんだ? 伊藤裕顕 新風社
真夜中のマーチ 奥田英朗 集英社
マイネル軍団の謎 流星社
anego 林真理子 小学館
昭和最後のアナウンサー 福澤 朗 弘文堂
さらば外務省! 天木直人 講談社
【あ行】
<本紹介>
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【ジャンル】ルポルタージュ
【著書名】 お父さんエラい!
【著者名】 重松 清
【出版社】 講談社
【初 刊】 2003年9月30日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】仕事に生きるぞ、お父さん!家族をだいじに、お父さん!がんば
ろう!お父さん!!家族小説の第一人者が、北は北海道・稚内か
ら、南は中国・上海、南極まで、単身赴任のお父さんたちを熱烈
応援する、新感覚ルポ。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は日本国内は勿論のこと、中国や南極まで単身赴任で出向いて仕事をす
る父親を応援するルポルタージュ。重松清の原点はルポルタージュでもありま
すが、小説とは違う人間味溢れるルポルタージュで、家族のために頑張る父親
を精一杯応援しています。読みごたえある内容なのは勿論のこと、単身赴任の
父親を持つ家族、そして家族のために仕事に励むお父さん達に読んでほしい一
冊です。
<本紹介>
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【ジャンル】アニメ史
【著書名】 アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか?
【著者名】 草薙聡志
【出版社】 徳間書店
【初 刊】 2003年7月23日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】1958年『白蛇伝』Panda and Magic Ser
pentから2001年『千と千尋の神隠し』Spirited
Awayまで、43年間にアメリカに輸出された、日本のアニメ
ーション約170本の運命!年代記・米国の和製アニメ。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は1958年製作の「白蛇伝」から「千と千尋の神隠し」までの、海外
での日本アニメに対するアメリカでの反応を掘り起こしたもの。「鉄腕アトム」
が暴力的だと批判されたり、その反響の数々には驚かされましたが、もう少し
海外へ輸出されたアニメ作品の経緯などを紹介してほしかったです。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 あなたが怖い すっぴん魂5
【著者名】 室井 滋
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2003年9月26日
【金 額】 1238円+税
【カバー文】一見、怖いものなしのムロイだが、周囲にはコワ〜イことがいっ
ぱい。オバケ話に天カス出火事件、銀行強盗まで、身近な怖い話
が勢揃い。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
室井滋最新のエッセイは、おなじみの「すっぴん魂」から、とびっきり怖い
話を厳選したもの。天カス出火事件や銀行強盗など、霊感の強い著者に怖い話
が集まってきます。厳選本だとは知らないで読みましたが、すでに読んだ話が
中心となっていたため、新鮮味はありませんでしたが、読みやすく暇潰しには
最適です。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 anego
【著者名】 林真理子
【出版社】 小学館
【初 刊】 2003年11月5日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】大手商社に勤める33歳の独身OLがふとしたことで知り合った
夫婦は心に深い闇を持っていた。不倫、セックス、泥沼の恋。恋
愛ホラーともいうべき衝撃長編。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
33歳の総合商社OL・奈央子は後輩からも慕われる姉御的な存在。その奈央
子がふとしたことで知り合った夫婦は心に深い闇を持っていた。合コン、セク
フレ、不倫、泥沼など、読み進むうちに明かされる真実、そして次から次へと
事件の数々が起きた……。
久々に林真理子の長編を読みましたが、読みやすさは相変わらずですが、恋
愛のドロドロした部分にスポットを当てた作品です。主人公の会社に対する考
えや派遣社員についてなど、同世代の女性には共感できるところも多いのでは
ないかとも思いましたが、恋愛のしたたかさや快楽、妬み、悲しさ、楽しさを
凝縮して仕上げた作品のようにも思います。「不機嫌な果実」にも若干似てい
るかなとも思いましたが、ホラーの要素も加え、読みごたえある作品でした。
【か行】
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 紙の中の黙示録
【著者名】 佐野眞一
【出版社】 ちくま文庫
【初 刊】 2003年8月10日
【金 額】 680円+税
【カバー文】新聞の片隅にひっそりと掲載される3行のメッセージ。尋ね人、
求人、お詫びと訂正、義絶告知、死亡広告…。そこからは新聞記
事以上に現代ニッポンの諸相が浮かび上ってくる…。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、新聞の広告記事をめぐるドラマや、広告業界の裏話やその裏側を取
材したノンフィクション。新聞の広告記事といっても、求人や尋ね人、お詫び
なども含まれ、凝縮された情報が掲載されていますが、時代背景も踏まえ、そ
の活字の持つ意味合いを感じさせられます。情報媒体を幅広く取り上げている
ため、項目が多くなりすぎていたのは、ややまとめりがないようにも思いまし
たが、佐野眞一らしい社会の裏側を書いたノンフィクションです。
<本紹介>
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【ジャンル】マンガエッセイ
【著書名】 球漫
【著者名】 伊集院光
【出版社】 実業之日本社
【初 刊】 2003年7月20日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】タレント・伊集院
光が、大好きな野球漫画を、熱く、ウンチク
たっぷりに語り倒す!「人生の大切なことは野球漫画に教わった」
と豪語する、伊集院光が、愛する“球漫(きゅうまん)”(=野球
漫画、流行語大賞希望)を熱く語り、さらに尊敬する巨匠漫画家
(水島新司、中島徳博、ハロルド作石)との対談も収録!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、野球好きでマンガ好きでもあるタレントの著者が野球マンガについ
て語った一冊。「ドカベン」「野球狂の詩」「アストロ球団」……など、メジ
ャーな作品からマイナーな作品までを熱く語っています。またマンガ家の水島
新司との対談なども収録され、単なるマンガ論に留まらない面白さがありまし
た。
<本紹介>
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【ジャンル】ルポルタージュ
【著書名】 消えたマンガ家
【著者名】 大泉実成
【出版社】 太田出版
【初 刊】 1996年8月20日
【金 額】 777円+税(\100)
【カバー文】画力もあり、ストーリーもうまい、力量のあるマンガ家が、ふと
気がつくといなくなっている。富樫義博、山田花子、ちばあきお
らの跡を追い、「消えたマンガ家」の裏にある、マンガ雑誌の苛
酷な現実を暴く。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
中古本として購入したものですが、内容はタイトルで分かるように、消えた
マンガ家の跡をルポ作家でもある著者が、マンガ雑誌の裏側事情なども交えて
追っているもの。本書では「幽・遊・白書」の冨樫義博、「キャプテン」のち
ばあきお、「マカロニほうれん荘」の鴨川つばめなど5名のマンガ家のその後
を取材しています。個人的には鴨川つばめへのロングインタビューは読みごた
えがありました。
<本紹介>
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【ジャンル】ルポルタージュ
【著書名】 消えたマンガ家2
【著者名】 大泉実成
【出版社】 太田出版
【初 刊】 1997年6月10日
【金 額】 800円+税(\100)
【カバー文】広大な戦後日本マンガ史。鮮やかな光を発しながらも突如消え失
せた天才たちのその後をたどり、マンガ界の全体構造をえぐる、
渾身のスーパー・ドキュメント。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
こちらも同じく「消えたマンガ家」を追ったルポですが、こちらでは「トイ
レット博士」のとりいかずよし、「エースをねらえ」の山本鈴美香、「ガラス
の仮面」の美内すずえなど5名のマンガ家のその後を取材しています。山本鈴
美香の取材が本人とは会えず、中途半端となっていたのは残念ではありました
が、こちらもとりいかずよしのロングインタビューは面白かったです。
【さ行】
<本紹介>
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【ジャンル】連作小説
【著書名】 さくらインテリーズ
【著者名】 戸梶圭太
【出版社】 早川書房
【初 刊】 2003年9月20日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】未成年者を売春して解雇された元中学校教師、ストーカー行為が
露見して解雇された元図書館司書、発掘した遺跡で捏造だった元
考古学者……知的ホームレスの“激安な”日々を抉り出す連作中
短篇集。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
買春で人生を棒に降った元・中学生教師高木、同じく買春が新聞沙汰になり
役所を辞めた山根、遺物捏造で悪名を馳せた元・考古学者、藤守、会社の金を
着服して女に貢いでいたことがバレ、会社を追われた元サラリーマン安藤、本
の返却が遅れた女性にしつこくつきまとって、職を失った図書館司書、鳥越。
この5人は北新宿さくら児童公園に集まるホームレスで、リーダー格の木は、
自分達を「さくらインテリーズ」と名付けている。ホームレスのルールを守り、
平和に暮らしていたはずなのだが、いきなり根城に滲入していきた心神喪失の
巨体の男を半殺しの目にあわせ、しかも、その家族を騙して美味い汁を吸おう
としたことから、5人は、大トラブルに巻きこまれる。結果、山根・安藤が、
あっさり死に、残った3人も寝床を失うはめに……。
引き続いての戸梶作品ですが、本書はホームレスを主人公とした作品で、そ
の展開はとにかく目まぐるしく動いていきます。ホームレスを題材とした暖か
い作品でもなく、その展開には戸梶パワーらしく、人は次々殺されていき、救
いようのない展開ですが、とにかくパワーとスピードに圧倒されます。スピー
ド感溢れる展開と、ブラックユーモアが満載で、一気に読まされた作品です。
面白さではお勧めです。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】生活
【著書名】 葬式の値段にはウラがある
【著者名】 黒木昭雄
【出版社】 草思社
【初 刊】 2003年9月18日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】見積もりの2倍の請求なんてあたりまえ。悪徳業者のはびこる葬
式業界の驚くべき実態を明かし、納得のいく葬儀を出すための基
礎知識を教えます。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、タイトルで想像できると思いますが、葬式にまつわる値段について
の裏話がまとめられたもの。その内容ですが、「遺体争奪:警察の場合」「遺
体争奪:病院の場合」「悪徳業者の手口」「遺体ブローカーの告白」「互助会
の正体」「悪徳業者から身を守る方法」と、それぞれ6つの章で詳しく紹介さ
れています。葬式の裏で執り行われる醜い金の世界は、ある程度は知っていま
したが、それにしても酷い話ばかりです。誰もが経験する葬式ですから、こう
いう世界については知らないよりも知っておいて損はないでしょう。
<本紹介>
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【ジャンル】エッサイ
【著書名】 昭和最後のアナウンサー
【著者名】 福澤 朗
【出版社】 弘文堂
【初 刊】 2003年10月8日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】日本語、テレビ、人生、日本テレビアナウンサー福澤朗による本
格エッセイ!イラスト・馬場典子(日本テレビアナウンサー)
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、日本テレビアナウンサー福澤朗が書き下ろしたエッセイ。業界用語
についてや「ファイヤー!」誕生秘話、そしてフリーへの思いなど、著者のア
ナウンサーとしての真面目な思いが伝わるエッセイです。また私生活でも1歳
の子供の父親としての姿など、テレビとは違う意外な一面も読むことができま
す。
<本紹介>
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【ジャンル】手記
【著書名】 さらば外務省!
【著者名】 天木直人
【出版社】 講談社
【初 刊】 2003年10月8日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】「拉致」「イラク」……小泉総理、あなたの外交政策は間違って
いる!外務省には、封印されたままの犯罪がある!キャリア官僚
が、自分の首と引き替えに、すべてを書いた驚愕の書!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
外務省について書かれた本は色々とありますが、本書は元キャリア官僚の著
者が実例を挙げて暴露しています。縁故採用や特権意識は勿論のこと、外務官
僚や政治家の汚職や体質を実名公表、そして著者の日本外交に対する提案と中
々読みごたえがありました。小泉首相批判など、批判部分は多かったですが、
外交について考えさせられる一冊です。
【た行】
<本紹介>
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【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 天使の爪(上下巻)
【著者名】 大沢在昌
【出版社】 小学館
【初 刊】 2003年7月15日
【金 額】 1700円+税(上下共)
【カバー文】麻薬取締官・神崎アスカは、狙撃され秘密裏に脳移植手術を受け
た。ある日麻薬取締部に全裸の女が篭城、背後に偽札をめぐる諜
報機関の思惑が。下巻同時刊行。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
麻薬取締官の明日香は、かつて警視庁の刑事・はつみと組織の凶弾を受けて
しまう事件があった。体に重傷を負いながら脳は無事だった明日香と、体は無
事だが、銃弾が脳を貫通してしまったはつみ。明日香は、はつみの体に脳を移
植し“アスカ”として甦った。華奢な体と完璧な美貌を武器に過酷な任務を遂
行するアスカだったが、彼女の前に、脳移植手術の技術を独占しようとSVR
(ロシア対外情報局)が接近する……。
本書は「天使の牙」の続編で、ロシア・マフィアとの闘いが描かれます。様
々な陣営の思惑が錯綜するため、闘いも死闘となり、戦闘シーンもふんだんに
出てきます。正直前作と比べるとやや見劣りするものの、大沢在昌のハードボ
イルドらしさが全面に出ていて、上下巻共に一気に読まされました。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 トーキョー偏差値
【著者名】 林真理子
【出版社】 マガジンハウス
【初 刊】 2003年9月10日
【金 額】 1000円+税
【カバー文】美女入門シリーズ第4弾、タイトル、装丁を新たにしてついに登
場! すべてを手にいれた美人女流作家マリコの新たな試練とめ
くるめく東京セレブの日々に注目。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
林真理子のエッセイ「美女入門シリーズ」の最新刊ですが、このシリーズは
全て読んできていますが、特別面白いというわけではないのですが、ついつい
読んでしまうエッセイです。女性誌連載エッセイだけに、いかにも女性向きの
エッセイではありますが、気軽に何か読みたい時には最適でしょう。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説
【著書名】 トカジャクソン
【著者名】 戸梶圭太
【出版社】 光文社
【初 刊】 2003年9月19日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】「この本をベストセラーにするぞ」 オレたちは本気だ! 頼む
ぞトカジ!!
世界に誇るスラプスティック・ノワールがここに!
全出版人必読の傑作「涙でベストセラー」をはじめ、激安ニッポ
ンに強引な"常識の大転換(パラダイム・シフト)"を迫る驚笑必
至の9編を収録!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は戸梶圭太3冊目の短編集。これまでの「トカジノフ」「トカジャンゴ」
と比べても戸梶パワーが全開で、更にブッ飛ぶ展開が増しています。収録作品
はいずれも楽しめましたし、今後の戸梶作品にも目が離せないのは勿論であり
ますが、次作の短編が今から楽しみです。
【な行】
<本紹介>
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【ジャンル】ビジネス
【著書名】 ネットのパン屋で成功しました
【著者名】 田中明子
【出版社】 ちくま書房
【初 刊】 2003年8月10日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】1斤2600円の最高級パンが数分で売り切れるのはなぜか?
「高級食パンのネット販売」という、これまでにないアイデアで
成功を収めた女性が、何もないところから約1年で軌道に乗せる
までのノウハウを一挙に公開する。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書はネット上でパン屋を営む著者が書いた手記で、天然酵母のシナモンパ
ン「@(アット)シナモン」(1片2600円)はネット通販専用で、手元に届
くのは数カ月後という人気商品とのこと。「こんなパンがあったらいいのに」
という素朴な思いを、商品化とビジネスモデル構築に繋げ、東京・三宿の小さ
なパン屋が、ネット通販で成功するための戦略とイメージ作り、資金調達や仕
入れ、マーケティングなどノウハウがぎっしりと書かれています。ネットビジ
ネスに興味がある人は勿論ですが、商売をしている人にもの参考になる1冊で
す。
【は行】
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 被告A
【著者名】 折原 一
【出版社】 早川書房
【初 刊】 2003年9月15日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】東京・杉並区の連続殺人事件は、毎回死体の傍らに悪魔の絵柄の
トランプが置かれることから“ジョーカー連続殺人事件”と呼ば
れた。その容疑者・田宮は犯行を自供したものの、裁判では一転
して冤罪を主張。同じ頃、息子を“ジョーカー”に誘拐されたと
信じる母親は、息子を取り戻そうと孤軍奮闘していた。裁判を、
そして母親を嘲笑う真犯人“ジョーカー”はどこに? 驚愕の結
末が待つ誘拐&法廷ミステリ。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
連続殺人犯として逮捕され、冤罪を主張する男が、裁判で放った逆転の秘策
とは何か。一方、わが子を誘拐された母親は、警察は別人を逮捕したと信じて、
たった一人で犯人に戦いを挑む……。
本書は折原一らしい叙述トリックの作品で、2つの物語が同時進行し、結末
で繋がっていきます。結末には驚かされ、作品としても面白かったですが、こ
れまでの作品と比べると、読みやすかった展開ですが、多少の物足りなさも感
じました。それでも相変わらず読み手として展開に翻弄されるだけに、ミステ
リ好きにはお勧めです。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 ハリガネムシ
【著者名】 吉村萬壱
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2003年8月28日
【金 額】 1143円+税
【カバー文】第129回芥川賞受賞作。客として知った風俗嬢と再会した時か
ら高校教師「私」は<異界>に踏み込んで行く……驚愕、衝撃、
センセーショナルな中に不思議なユーモアとモラリストの眼差し
が光る傑作小説。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
高校で倫理を教え、一人暮らしをする25歳の教師・中岡慎一の前に、半年
前に知り合った23歳のソープ嬢サチコが現れた。サチコは慎一のアパートに
入り浸り、昼間は遊び歩き、夜は情交と酒盛りの日々を送る。サチコの夫は刑
務所に服役中で、2人の子供は施設に預けたままだが、詳しい事情は明らかに
していない。慎一はサチコを伴い車で四国に旅立つが、幼稚な言葉を使い、見
境なくはしゃぎまわり体を売るサチコへの欲情と嫌悪が入り交じった複雑な感
情は、慎一の中で次第に暴力・殺人願望へと変容していき、慎一は、自身の中
に潜在する破壊への思いを、カマキリに寄生するハリガネムシの姿に重ね合わ
せていく……。
芥川賞受賞作ということで読みましたが、芥川賞作品としては非常に読みや
すい作品ではあるものの、エンターテイメント向きのテーマを純文学として描
いていたためか、不気味さばかりが浮き出ていて、迫力を感じなかったですし、
テーマを活かしきれていない作品のように感じました。おそらく読み手によっ
て評価は大きく分かれる作品だとも思いますし、芥川賞向きではないようには
思いました。
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 放送ってなんだ? テレビってなんだ?
【著者名】 伊藤裕顕
【出版社】 新風社
【初 刊】 2003年9月25日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】「何もしない方が儲かる」経営の終焉。ローカル局は50年にわ
たって何をしてきたのか?何をしてこなかったのか?“これまで”
を検証するとともに、“これから”のデジタル時代を生き抜く方
策を考える。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、元地方テレビ局社員である著者が、番組編成やCMスポンサー獲得
など、テレビ局の仕組みを分かりやすく解説し、地上波デジタル放送に向けた
地方局の問題点や課題を提示したもの。ローカル局の仕組みについては興味深
く読むことができました。また、民放業界・ローカル局がこれまで放置してき
た様々な問題を現場の視点から検証しており、読みごたえある内容でもありま
した。
【ま行】
<本紹介>
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【ジャンル】短編集
【著書名】 見たことも聞いたこともない
【著者名】 原田宗典
【出版社】 光文社
【初 刊】 2003年8月25日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】見たことも聞いたこともない、不思議な店&商品?を独特なユー
モアで定評のある著者が紹介します。クール床屋、ニヤケ止め、
おごり食堂、純和風電話機など、思わず吹き出してしまう、不思
議な世界がここに…。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は12編の作品を収録した短編集。エッセイ風でもあり、面白い世界が
描かれており、原田宗典らしさが出ている短編集だとは思います。ただ、初期
の頃の方が面白かったですし、本書も暇潰しとしては最適だと思いますが、か
つての面白さをもっと追求してほしいです。
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 マンガ金正日入門
【著者名】 奇友情/奇英和
【出版社】 飛鳥新社
【初 刊】 2003年8月14日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】韓国で発売禁止!! 独裁者キム・ジョンイルの全貌を膨大な資料
と証言をもとに描く、ノンフィクション・コミック328ページ!!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
ベストセラーにもなりましたが、タイトルで分かるかと思いますが、マンガ
で金正日のこれまでが紹介された内容です。韓国で発売禁止との帯にどれだけ
過激な内容だろうとは思いましたが、特別衝撃の新事実が描かれているという
わけではなく、確かにマンガで紹介されているのでインパクトはありますが、
これまでのメディア報道から知りえる北朝鮮事情と金正日についてのことの他
では、金正日の生い立ちやおぞましいエピソードが描かれています。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 真夜中のマーチ
【著者名】 奥田英朗
【出版社】 集英社
【初 刊】 2003年9月25日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】青年実業家気取りのパーティー屋ヨコケン。むっつりすけべの一
流商社マン、ミタゾウ。高飛車で強がりのモデル、クロチェ。ひ
ょんなことから10億円強奪の計画に乗ることになった3人だが
……。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
三田物産に勤めるミタゾウと出会い系パーティーを主催をするヨコケンが、
やくざの賭場の金庫からお金を盗もうとしたのだが、邪魔が入り、失敗に終わ
った。彼らの邪魔をしたのがモデルのクロチェだった……。
本書は10億円強奪の完全犯罪を目指すドタバタのコメディー作品。読み始
める前は「邪魔」や「最悪」などのハードボイルドの犯罪小説だと思っていた
ので、多少期待ハズレ的な内容ではありましたが、コミカルなテンポ、個性的
な登場人物と面白い展開ではあります。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】競馬
【著書名】 マイネル軍団の謎
【出版社】 流星社
【初 刊】 2001年10月22日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】競馬人気の低下が囁かれる中、会員を増やし続けている「ラフィ
アンターフマンクラブ」は、なぜ「軍団」と呼ばれているのか。
優れたリーダー、共通の思想、システマチックな確固たるメソッ
ドなど、「マイネル軍団」の謎に迫る。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
一口馬主クラブ「ラフィアンターフマンクラブ」の馬達はマイネル軍団とも
呼ばれていますが、そのマイネル軍団について紹介されているのが本書。古本
として購入しましたが、同じ静内町にも育成場があり、スタッフで知っている
人もいるので読んでみましたが、岡田社長のセリ市風雲録やロングインタビュ
ーは競馬ファンならば中々興味深い内容だとは思います。またクラブ会員やク
ラブに興味のある人ならば参考になる内容でしょう。
【や行】
【ら行】
【わ行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】サスペンス
【著書名】 ワイルド・ソウル
【著者名】 垣根涼介
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2003年8月25日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】覚醒した怒りが三百発の弾丸と化す! 嵌められた枠組みを打破
するために颯爽と走り出した男女の姿を圧倒的なスケールと筆致
で描く、史上最強の犯罪小説。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
1961年に楽園を夢見てブラジルへと移民した衛藤一家と移住者達はブラ
ジルの地で、逃げ出す場もないジャングルで獣に等しい生活を強いられ、ある
者は病に息絶え、ある者は逃散して野垂れ死……と想像絶する生活に次々と倒
れていった。それがすべて日本政府の戦後の食糧難を回避する政策によるもの
だと知った。それから40数年後、日本国へ復讐をするために4人の男たちが
行動を開始した。親を愛する人を自分の人生を日本政府に奪い取られた男達だ
った……。
物語は、ブラジル移民政策に基づく作品で、原稿用紙1300枚というボリ
ュームであるものの一気に読みました。移民の子が日本政府に報復するという
設定も丹念な取材をしたと思われる程丁寧に描かれ、魅力ある作品でした。
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