書評データベース(2003年度12月分)
■2003年12月に掲示板にて紹介された本■
枯葉色グッドバイ 樋口有介 文藝春秋
蒼い瞳とニュアージュ 松岡圭祐 小学館
がなり説法 高橋がなり インフォバーン
マネーの虎 栗原甚/土田世紀 日本テレビ
透明人間 浦賀和宏 講談社
殺人の門 東野圭吾 角川書店
リスクテイカー 川端裕人 文春文庫
セブン セブン
セブン ひし美ゆり子 小学館
全図解
インターネットでいいモノ安く直輸入 嶋津典代
あさ出版
はみ出し銀行マンの「勝ち組」個人経済学 横田濱夫 講談社
千里眼の死角 松岡圭祐 小学館
コンタクト・ゾーン 篠田節子 毎日新聞社
指輪をはめたい 伊藤たかみ 文藝春秋
三都物語 船戸与一 新潮社
国籍不明(上下巻) 麻野 涼 新潮社
キッドナップ 藤田宜永 講談社
天窓のある家 篠田節子 実業之日本社
二度目のノーサイド 堂場瞬一 小学館
史上最大の銀行強盗 森下香枝 幻冬舎
草にすわる 白石一文 光文社
コンビニの仕事が見える図鑑 竹内 稔 日本実業出版社
図解[痛快]節約術 横田濱夫 KKベストセラーズ
どこにでもある場所とどこにもいないわたし 村上 龍 文藝春秋
殺し屋はバスに乗る 山本音也 講談社
【あ行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】サスペンス
【著書名】 蒼い瞳とニュアージュ
【著者名】 松岡圭祐
【出版社】 小学館
【初 刊】 2003年9月20日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】歌舞伎町雑居ビル火災の生き証人となった風俗店勤務の女性たち、
そのPTSDを予防するために、一人の臨床心理士が派遣された
…。第三のカウンセラー・一ノ瀬恵梨香登場。波乱のサイコサス
ペンス最高傑作。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
歌舞伎町雑居ビルで火災が発生し、火の元の理由を知っていそうな風俗の女
性達のもとへ臨床心理士・一ノ瀬恵梨香が派遣された。その頃同じくして発生
した手製爆弾テロ阻止のために内閣情報調査室の宇崎俊一は彼女のある能力に
気付き、独断で応援を要請することになるが……。
「千里眼」シリーズを期待して読みましたが、第三のカウンセラー登場とい
う宣伝文があったものの、主人公のキャラクターが軽すぎて違和感を感じまし
た。そのキャラクターが狙いだったのかもしれませんが、これまでのシリーズ
ものとは違い、物足りなさを覚えました。
【か行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリー
【著書名】 枯葉色グッドバイ
【著者名】 樋口有介
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2003年10月8日
【金 額】 2000円+税
【カバー文】マンションで親子三人が惨殺された。一人残された美少女が心を
開いたのは、デカ上がりのホームレス探偵! 傑作書き下し長篇。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
とあるマンションで親子3人の惨殺事件が起きた。その後唯一難を逃れた長
女の友人の女子高校生が代々木公園で他殺自体で発見される。惨殺事件を担当
する女性刑事は、代々木公園で見かけた、かつて敏腕刑事といわれたホームレ
スを日当2000円で雇い、事件を追うことに……。
樋口有介の新作で期待して読みましたが、やや期待ハズレのミステリーでし
た。事件へのトリックらしさもなく、刑事がホームレスになるという設定は面
白いとは思うものの、登場人物の存在感もそれほど感じず、事件も簡単に解決
しているのは物足りなかったです。
<本紹介>
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【ジャンル】ビジネス
【著書名】 がなり説法
【著者名】 高橋がなり
【出版社】 インフォバーン
【初 刊】 2002年11月1日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】人生は苦労したからといって報われるほど単純なものではない。
しかし、ここで言う苦労(生き方)をすれば必ず成功する。その点
では「簡単な」ものだ…。日本テレビ系「マネーの虎」で人気の
カリスマ社長が説くビジネス指南。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
以前の深夜枠放送の時から見ていた「マネーの虎」ですが、その中でも一番
興味がひかれる社長(虎)が、本書の著者でもある高橋がなりでした。本書では
AV業界のトップともいえるソフトオンデマンド代表取締役になるまでのサク
セスストーリーは勿論のこと、下積み時代の苦労や経験など、成功者としての
熱い言葉が散りばめられています。雑誌でのエッセイ+インタビュー+講演内
容と、読みやすい内容でしたし、特に「マネーの虎」に出演するまでの内容は
面白かったです。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 コンタクト・ゾーン
【著者名】 篠田節子
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2003年4月30日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】邦人女性3人消息不明! 襲撃された楽園。暗転の休日。戦場
と化した島に出口はない。「生きろ。何があっても」今、女た
ちの戦いが始まった! 『サンデー毎日』連載の単行本化。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
物語の舞台は東南アジアのリゾート地「バヤン島」。当該リゾート島を含
むとある国家の政変による通貨暴落を好機とみて現地入りした30代後半の
独身女性3人が、同島の独立運動やら、イスラム原理主義勢力の勃興やら、
政府軍やらによる交戦に巻き込まれ、したたかに生き延びていく姿を描き出
した作品。
物語は「女たちのジハード」的な活劇冒険小説で、特に前半部分は面白く
読むことができました。現地の生活習慣や社会構造、複雑な政治・経済の状
況の描写は細かくて展開を盛り上げています。ただ残念に感じたのは、紛争
による悲惨な周りとは逆に、主人公達がラストで安易に生き延びるという設
定は物足りなさを覚えました。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】サスペンス
【著書名】 国籍不明(上下巻)
【著者名】 麻野 涼
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2003年7月27日
【金 額】 1600円+税(上下共)
【カバー文】北朝鮮工作員はなぜ南米で死んだのか。スパイとはなにか。権力
者の冷酷とはなにか。日本人はまだ知らない…。日本・平壌・ソ
ウル・ブラジルで繰り広げられる、愛と憎悪の本格国際サスペン
ス。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
日本人を名乗り、大量の偽ドル紙幣を持ち込んだ北朝鮮工作員。パラグアイ
の拘置所で自殺したこの工作員には、山崎と名乗る協力者がいた。しかし日本
で実在した山崎修は行方不明で、何者かが目まぐるしく何度も住民票を移動し
ていた。そして「2人の山崎」を追うなかで浮上する、日本人拉致事件との奇
妙な接点、そして朝鮮戦争直後にブラジルにわたった帰順捕虜の存在……。歴
史と共に壮絶な謀略のドラマが始まる……。
物語の時代的背景は、日本の朝鮮支配時代、戦後の朝鮮戦争を経て現在まで。
日本人拉致、麻薬取引、偽ドル・ロンダリングなどの事件を絡めたサスペンス
となっています。ここで描かれる北朝鮮の過去ど現実は興味深いものではあり
ましたが、展開が飛躍しすぎて、下巻ではまとまりが無くなっていたのが残念
でした。本格的な国際サスペンスとしては読みごたえがありましたが、上巻の
流れをそのままに描かれれば更に良かったようには思います。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 キッドナップ
【著者名】 藤田宜永
【出版社】 講談社
【初 刊】 2003年8月25日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】赤ん坊の時に誘拐された過去を持つ17歳の島本真人は、両親と
の折り合いが悪い。家出した真人は、誘拐犯・黒江愛子に会うこ
とにした。そして事件が始まった…。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
物語は、17歳の主人公が、新生児の時に自分を誘拐した犯人に会ってみた
くなり、その誘拐犯だった女性を探し当て、その女性の経営する食堂でバイト
をし、その生活を描いた作品。近年の藤田作品では大人の恋愛が主に描かれて
きましたが、本書は主人公が高校生だけに、清々しさを感じる展開になってい
ます。複雑な親子関係、主人公と元誘拐犯との関係と、すれ違う対人関係をう
まく物語で描いています。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 草にすわる
【著者名】 白石一文
【出版社】 光文社
【初 刊】 2003年8月20日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】生きていることを噛みしめられますか…。小説の大きな役割に挑
む著者の覚醒の物語。『小説宝石』掲載の表題作のほか、書下ろ
しの「砂の城」を収録。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は表題作と「砂の城」という2つの作品を収録した小説集。表題作は、
生きるための理由を求めて会社を辞めた主人公が、人生に躓き、そこから立ち
上がる姿を描いた作品。もう一つの「砂の城」と共に両作品共に「生きるとは
何か」をテーマとしています。前作「僕の中の壊れていない部分」が読みごた
えある作品で、同じようなテーマのもとで描かれていますが、深く考えさせら
れるというよりは、淡々とした流れの中で、物語が進められるだけに爽快感も
感じさせる作品集でした。
<本紹介>
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【ジャンル】ビジネス
【著書名】 コンビニの仕事が見える図鑑
【著者名】 竹内 稔
【出版社】 日本実業出版社
【初 刊】 2003年6月1日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】コンビニエンスストアで働く人の仕事ぶりを中心に、経営システ
ム、モノやお金の流れなども説明する。イラストを活用した見て
楽しく読んで納得する一冊。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書はコンビニに関わる人達の仕事の裏と表をイラスト図解で分かりやすく
説明したもの。店内の仕事や商品発注、コンビニ店長になるには、本部の役割、
製造と物流など、業界事情として知らないところも多かっただけに、興味深い
内容でもありました。コンビニ経営に関心のある人や業界への就職希望者には
読んで損のない内容だとも思います。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 殺し屋はバスに乗る
【著者名】 山本音也
【出版社】 講談社
【初 刊】 2003年8月29日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】新宿の裏社会に生きる男女の追いつ追われつのドラマ。コールガ
ールとヒモ、喋れない青年と老刑事…。小悪党たちのヤクザ殺し
に感動の結末。松本清張賞作家初の切ないクライムノベル。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
物語は、借金のため体を売って生きるカナコと、カナコを金で縛る吉岡、そ
してカナコを覗く謎の青年ガーシー、退職直前の刑事・田中らが出会い、闘い
合う物語。タイトルからハードボイルドを想像して読み始めましたが、その期
待は見事にハズレ、切ない物語が描かれています。登場人物達の描写も曖昧な
部分が多く、展開は良かったものの、その展開が活かしきれていない作品に思
いました。タイトルにひかれて手に取る読者もいるのではないかと思いますが、
犯罪小説ならば、もう少し迫力ある犯罪を描いてほしかったです。
【さ行】
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 殺人の門
【著者名】 東野圭吾
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2003年9月5日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】どうしても殺したい男がいる。その男のせいで、私の人生はいつ
も狂わされてきた-。人間の心の闇に潜む殺人願望を克明に描く、
衝撃の問題作。『KADOKAWAミステリ』連載に加筆・修正し、単行
本化。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
物語は、裕福な家に生まれながらも一家離散し、その後も不幸に見舞われる
田島と、田島の小学校からの友人で、田島の人生に大きな影響を与える倉持と
の運命を、殺人をテーマに描いた作品。東野圭吾の「白夜行」に非常に近い作
品でありましたが、一人称で物語が進み、主人公達のエピソードや心理状況な
ど、東野圭吾らしくしっかりと描かれ、ラストまで一気に読まされた作品でし
た。人間の心の闇、そして主人公の心の葛藤を物語の中でうまく表現していた
と思います。評価が分かれる作品かもしれませんが、読む価値ある一冊でした。
<本紹介>
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【ジャンル】手記
【著書名】 セブン セブン セブン --わたしの恋人ウルトラセブン--
【著者名】 ひし美ゆり子
【出版社】 小学館
【初 刊】 1997年2月20日
【金 額】 1456円+税(\100)
【カバー文】テレビ史上に残る名作「ウルトラセブン」のアンヌ隊員としての
み名を残した著者が、「セブン」との出会い、共演者や撮影時の
思い出、その後の歩みなどを、秘蔵写真もまじえて、今、はじめ
て語る。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、ウルトラセブンでアンヌ隊員役だった著者が、ウルトラセブンでの
撮影秘話や各放送回数のエピソード、私生活についてを書いた手記。個人的に
はウルトラセブンは大好きだっただけに、各隊員についてと、第1話から最終
話までを振り返る「アンヌの見たウルトラセブン」は内容を思い出させてくれ
る貴重な内容でもありました。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】インターネット
【著書名】 全図解
インターネットでいいモノ安く直輸入
【著者名】 嶋津典代
【出版社】 あさ出版
【初 刊】 2000年11月3日
【金 額】 1500円+税(\100)
【カバー文】海外のネットショップから商品を購入する方法を紹介。ショッピ
ングカート・オークションのしくみから、送料、関税、困ったと
きの英文例まで、達人がこっそり教える84サイト&マル秘テク
をわかりやすく解説。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
表紙には「海外ネットショッピングガイド」とも書かれていますが、本書は
主に海外のネットショップでの買い物についてが書かれた内容です。日本語が
大丈夫なサイトの紹介や体験談、ジャンル別のショップの紹介と、海外のネッ
トショッピングに興味のある人なら参考にはなる一冊かと思います。ただ、入
門書としては読みやすい中身ではあるものの、手数料や送料などの記載が殆ど
なく、知りたい情報が限られている欠点はありました。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 千里眼の死角
【著者名】 松岡圭祐
【出版社】 小学館
【初 刊】 2003年11月1日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】「千里眼」シリーズの記念すべき第10作。ヒロイン岬美由紀は
宿敵メフィスト・コンサルティングとの最終決戦に挑む。「ミド
リの猿」から「ダビデ」まで、シリーズに散りばめられた謎が一
挙に解き明かされる。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
シリーズ10作目の本書はいよいよメフィスト・コンサルティングとの最終
戦が描かれた作品で、「千里眼」の岬美由紀や「催眠」の嵯峨敏也を始めとし
て、これまでの登場人物が勢ぞろいの豪華作品。意思を持つコンピューターと
岬美由紀の戦いは勿論のこと、岬美由紀と嵯峨敏也の恋の行方も描かれ、正に
記念すべき作品に仕上がっています。このところの松岡圭祐の作品はやや期待
ハズレの作品が続いていただけに、本書はより一層の面白さを感じました。
<本紹介>
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【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 三都物語
【著者名】 船戸与一
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2003年9月23日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】横浜、台中、光州、スタジアムの白熱が俺を誘う…。異国の球場
に招かれた助っ人たちが味わったのは、黒社会の触手、野球賭博
の蜜、そして未だ癒えぬ内戦の匂い…。『小説新潮』掲載を単行
本化。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
物語は、横浜、台中、光州と三都市を舞台に、プロ野球を引退した男達を描
いた物語。その物語は5つの独立した中編からなる作品集となっていますが、
物語はそれぞれに深く連関しあっていて、最後に線で結んでいます。プロ野球
界を離れ、野球賭博の甘い蜜に群がる黒社会の者と手を結ぼうとする男。自由
契約の身となって野球を諦めかけていたのに、あるきっかけから再び野球への
情熱に目覚め、台湾そして韓国へと漂流をくり返す在日韓国人の男。その男を
目覚めさせたのは、日本野球をお払い箱にされ、台湾野球のヘッドコーチとし
て辣腕をふるう男……と存在感たっぷりの登場人物が物語を支えており、更に
これらの男達をスカウトした老人も男達の生き様に深く関わっており、最初か
ら最後まで目が離せない展開が続きました。暴力シーンなどは少ないものの、
さすがは船戸作品といえるハードボイルドタッチで、読みごたえある作品でし
た。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 史上最大の銀行強盗
【著者名】 森下香枝
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2003年8月20日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】1994年夏、福徳銀行神戸支店での事件発生から8年。整形し
て逃げる主犯の男、警察にタレ込みながら追う女。奇妙な二人の
愛憎劇が捜査を混乱させ、時効に導いた。日本犯罪史上、最大の
銀行強盗事件の真相が今、明らかに。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
本書は1994年に福徳銀行神戸視点で起きた銀行強盗事件をノンフィショ
ンノベルとして追及したもの。時効を逃げきった森本と、その森本を追う安美
貞との愛憎劇にスポットを当て、捜査の全貌は勿論のこと、丹念な取材とイン
タビューでリアルな現実が浮かび上がってきます。被害額は日本最大であるに
も関わらず、あまり知られていないこの銀行強盗事件は実に興味深いノンフィ
クションでした。
<本紹介>
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【ジャンル】生活
【著書名】 図解[痛快]節約術
【著者名】 横田濱夫
【出版社】 KKベストセラーズ
【初 刊】 2003年10月7日
【金 額】 952円+税
【カバー文】節約とケチは違うことを前提に、マネーの達人が「明るく、美し
く、夢のある、痛快な」節約生活のアイデアを公開。図表と漫画
(イラスト)を多用した実用的な本。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、はみ出し銀行マンシリーズでもおなじみの著者が節約生活のアイデ
アを公開したもの。ムック本で全ページカラーで図やイラストも多いため、非
常に読みやすく、家庭内でのコスト削減と合理化についても分かりやすく参考
になるものが多かったです。ケチとは違う節約を考えさせられる内容で、家計
を預かる主婦だけではなく、男性が読んでもためになる一冊です。
【た行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリ
【著書名】 透明人間
【著者名】 浦賀和宏
【出版社】 講談社
【初 刊】 2003年10月5日
【金 額】 1100円+税
【カバー文】超才・浦賀にしか、この不可能犯罪は書き得ない。過去と現在、
二つの事件を安藤直樹が解く!?
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
物語は、自殺しようとしていた少女・理美を救い、その彼女と付き合い始め
た飯島が、彼女と共に隠された地下研究所に閉じ込められる。そこは10年前
に不審死を遂げた父親が隠していたもので、そこで連続殺人事件が起きる……。
本書はシリーズになっているようで、初めて読みましたが、中々凝った展開
の作品でした。推理をする主人公・安藤直樹が冴えていますが、設定が大掛か
りすぎていたのがちょっと気にはなりました。シリーズを読んでいれば面白さ
倍増だとは思います。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】短編小説集
【著書名】 天窓のある家
【著者名】 篠田節子
【出版社】 実業之日本社
【初 刊】 2003年9月25日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】誰も、気づかぬうちに、女は心に変調をきたす。幸せに見捨てら
れた女。偽りの幸せにすがる女…。緩慢な日常の流れの中に身を
まかせる女たちが、決意する一瞬を描く。円熟味あふれる9つの
物語。『週刊小説』等掲載を単行本化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は9つの短編集で、いずれも主人公は中年から老年にかけての女性で、
その女性達の悲しさが描かれる作品集です。サスペンス的な作品もあれば、S
Fもありと、描かれる作品は様々なジャンルでしたが、女性の人生を見事に描
いていた作品集でもありました。できればそれぞれの作品共に長編として読ん
でみたいものですが、悲しさだけではなく人格破壊を篠田節子らしく描いてい
る作品でした。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】短編小説集
【著書名】 どこにでもある場所とどこにもいないわたし
【著者名】 村上 龍
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2003年4月25日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】空港ロビー、居酒屋、コンビニ、公園、駅の自動改札…。日常の
一瞬に、ふと去来する心の揺らぎ、意識の流れを描く、8篇の本
格短篇を収録する。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
本書は8つの作品が収録されている短編集。物語は日常が誰もが利用する場
所を舞台として描かれています。印象に残る作品もあり、主人公の心理描写も
中々リアルな感じを受けましたが、共感できる部分はそれほど多くはなく、全
体的には普通の短編集でもありました。
【な行】
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 二度目のノーサイド
【著者名】 堂場瞬一
【出版社】 小学館
【初 刊】 2003年10月3日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】大切なのは家族や仕事だけではない。ラグビーは俺の生きざまな
んだ! 誇り高き男たちの姿が熱いスポーツ・スピリッツ小説。
『文芸ポスト』連載に加筆訂正を施し単行本化。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
物語は、会社の業績不振のため廃部となったラグビー部のメンバーが、それ
ぞれの生活で抱える問題を克服し、自分を見つめ直していく物語。最後の試合
で勝てた試合が引き分けとなり、それがそれぞれの心に残っており、5年後に
マネージャーの死をきっかけに仲間達との再会と、それぞれのドラマを描いて
います。
展開としても読みやすく、ラグビーを通した人間ドラマは面白味もありまし
た。堂場瞬一らしい人間味を全面に出した作品でもありました。再試合までの
過程でやや物足りなさを感じましたが、最初から最後まで一気に読まされた熱
い物語でした。
【は行】
<本紹介>
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【ジャンル】経済
【著書名】 はみ出し銀行マンの「勝ち組」個人経済学
【著者名】 横田濱夫
【出版社】 講談社
【初 刊】 1999年10月22日
【金 額】 1400円+税(\100)
【カバー文】「お金」をもうけるために、知っておきたい「抜け道」! もっ
ともらしい経済理論は実生活の役には立たない。金持ちになる人、
ならない人、沈む人…ボーダーラインはどこにある? 元・エリ
ート銀行マンがやさしく教示。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
はみ出し銀行マンシリーズの一冊で、古書店で買ったものですが、個人経済
についてが分かりやすく書かれており、得する情報も載っています。金融界の
掟や個人経済学の極意は参考になりましたし、生活な役立つ分かりやすい経済
学といえる内容でした。
【ま行】
<本紹介>
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【ジャンル】ビジネス
【著書名】 マネーの虎
【著者名】 栗原甚/土田世紀
【出版社】 日本テレビ
【初 刊】 2002年11月18日
【金 額】 850円+税
【カバー文】「マネーの虎」の深夜放送分が文字とマンガで完全復活。マネー
成立者のすべてがわかる。また、吉川幸枝、高橋がなり等、大物
社長の波瀾万丈な半生の特別インタビューも収録。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、日本テレビの人気番組「マネーの虎」の深夜放送分の中から、際立
った成功者のストーリーを抽出し、文字とマンガで再現したもの。マンガ部分
は土田世紀が描き、出演者の言葉をそのまま起こした原稿が、番組の緊張感を
そのままに表現しています。内容的にはテレビで全部見ていただけに、新鮮味
はあまりありませんでしたが、マンガでの表現は土田世紀が上手く再現してい
ましたし、文字部分もポイントは太字で書かれるなど、非常に読みやすく、か
つての深夜枠を知らなかった人ならより楽しめるでしょう。巻末に大物社長の
波瀾万丈な半生の特別インタビューも収録されています。
【や行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 指輪をはめたい
【著者名】 伊藤たかみ
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2003年10月8日
【金 額】 1238円+税
【カバー文】今月中にプロポーズするはずだったな…。転んで頭を打った僕は、
結婚相手が誰なのか忘れてしまった。しかも僕には魅力的な3人
の彼女がいるから大問題。29歳・男子の恋愛成長小説。『別冊
文芸春秋』連載を単行本化。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
29歳のテルはスケートリンクで転んで頭を打って、数時間の記憶が失って
しまった。付き合っている3人の女の子のうち、誰か一人にプロポーズをしよ
うとして指輪まで買っていたことは思い出したのだが、それは同じ会社の智恵
なのか、同級生の和歌子なのか、それとも明るいめぐみなのか……。
物語は一時記憶を失った主人公が、プロポーズしようとした相手を探すとい
う展開。30歳を前に結婚相手を決めたいということはまだいいとしても、そ
の結婚の目的が振られた相手に復讐するためという設定が現実離れしすぎてい
て、特に面白さも感じない作品でした。
【ら行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 リスクテイカー
【著者名】 川端裕人
【出版社】 文春文庫
【初 刊】 2003年10月10日
【金 額】 724円+税
【カバー文】天才物理学者と元ロックミュージシャン、邦銀転職者コンビが、
世界マーケットに仕掛けた三日間戦争の顛末。マネーは何を計る
のか。ヘッジファンドをテーマにした小説。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
物語はMBA出身の3人組が、経済物理学で為替を先読みするプログラムを
武器に、為替市場と戦っていくという物語。ディーリングの情景描写が不足し
ていて、ヘッジファンドについても、できるだけ詳しく書いてほしかったとは
思いますが、それでも金融をテーマに読みやすく文体で、国際金融市場を舞台
としている点は面白かったです。
【わ行】
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