書評データベース(2004年度1月分)
■2004年1月に掲示板にて紹介された本■
生保はどうなる 日本経済新聞社編 日本経済新聞社
2004年日本はこうなる UFJ総合研究所 講談社
天皇家の財布 森 暢平 新潮新書
ターフの女王 武 豊 朝日新聞社
武豊インタビュー集2 美技 島田明宏 廣済堂出版
負けたらあかん 新競馬読本 坂本日出男 文芸社
パソコンのトリビア パソトリ編纂委員会 九天社
飛び出せ!自分マニア みうらじゅん 日本文芸社
駐在巡査 佐竹一彦 角川書店
熱欲 堂場瞬一 中央公論新社
ツ、イ、ラ、ク 姫野カオルコ 角川書店
ポンポンしてる? 大石 静 小学館
人生激場 三浦しをん 新潮社
僕が最後に言い残したかったこと 青木雄二 小学館
競馬の経営学 堀 紘一 PHP研究所
’60s!流行モノ大図鑑 水曜社
北海道警察の冷たい夏 曽我部司 寿郎社
競馬GI名勝負読本 宝島社
GMO(上下巻) 服部真澄 新潮社
街角の犬 鳴海 章 講談社
学校の事件 倉阪鬼一郎 幻冬舎
龍時 02-03
野沢 尚 文藝春秋
ロックンロール 大崎善生 マガジンハウス
LAST 石田衣良 講談社
あるべき金融 堺屋太一/刈屋武昭/植草一秀 東洋経済新報社
ルポ 解雇 島本慈子 岩波新書
【あ行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】経済
【著書名】 あるべき金融
【著者名】 堺屋太一/刈屋武昭/植草一秀
【出版社】 東洋経済新報社
【初 刊】 2003年12月4日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】日本の金融は何が問題で、どう解決すべきか。3人の論客が浮か
び上がらせた日本金融の病とその処方箋。平成15年に開催され
た「京都大学経済教育シンポジウム」での講演をもとに加筆修正
してまとめたもの。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
本書は経済界でも著名な3人の講演をもとにしてまとめた一冊。日本の金融
の問題点などは確かに語られているものの、いずれも著者がテレビなどのメデ
ィアで言っていたことを繰り返しているもので、特に目新しさは感じませんで
した。ただ政策の転換などを叫ぶのはいいですが、それではどういう方向性に
すればいいのかなど、肝心な「あるべき金融」が今一つ見えなかったのは残念
です。
【か行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】競馬
【著書名】 競馬の経営学
【著者名】 堀 紘一
【出版社】 PHP研究所
【初 刊】 2003年12月10日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】閉鎖的で差別的な「村」のような競馬界。因習にとらわれ、個人
の自由を奪う競馬界が存続する限り、日本競馬は衰退の一途を辿
るのみ。活性化へのロードマップを馬主が描く。『サンケイスポ
ーツ』のコラム「馬事正論」を書籍化。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
著者はテレビなどでもおなじみの堀紘一氏ですが、競馬ファンにとっても冠
アイアム馬の馬主としても知られます。その堀紘一氏がサンスポでの競馬コラ
ムをまとめたのが本書。サンスポでのコラムは毎週読んでいるので、個人的に
は内容には新鮮味は感じませんでしたが、「競馬の経営学」についてを書いて
いるのではなく、競馬社会への提言を鋭く指摘しており、競馬ファンなら読む
価値ある一冊です。人気低迷の原因、社台グループと他の生産者との格差、サ
ービス向上のポイント、控除率の改善……など、ファンの声を代弁し、更には
今後の競馬界の活性化について多いに参考になる意見が集約されています。特
にグリーンチャンネルの司会進行やカメラワークのアングル改善については非
常に共鳴できる意見でした。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】競馬
【著書名】 競馬GI名勝負読本
【出版社】 宝島社
【初 刊】 2003年10月8日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】レースごとの名馬、名勝負、名ジョッキー、名オーナーなどの物
語を一冊に! ヒシミラクル、フサイチペガサス、オグリキャッ
プ、噂の2億円男…。あのGIレースの真実と裏ドラマを満載。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
本書は中央競馬のGIベストレースを選ぶと共に、GIレースの舞台裏など
も紹介している内容です。フサイチペガサスの関口オーナーへのインタビュー
は興味深い内容でしたが、匿名座談会はもう少し本音を語ってほしかったです
し、競馬ファンとしては物足りなさも感じました。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】連作ミステリ
【著書名】 学校の事件
【著者名】 倉阪鬼一郎
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2003年7月30日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】吹上市の学校関係者たちは、みなあやしい輩だった。そんな吹上
の町に、怪事件が相次ぐ。その裏には、とんでもない真相が隠さ
れていた…。思いどおりに犯罪をとげられない人々の悲しさと可
笑しさを描いた書き下ろし連作小説集。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は6つの物語(事件)からなる連作ミステリで、青山県吹上市という閉鎖
的な田舎町が舞台となっています。いずれの作品も狂気に駆られた学校関係者
が次々と犯罪を犯していくのですが、これでもかというほどの怪事件が続きま
す。残忍な犯罪が描かれてはいますが、最後への展開の持っていき方が非常に
上手い作品集ではありました。
【さ行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 生保はどうなる
【著者名】 日本経済新聞社編
【出版社】 日本経済新聞社
【初 刊】 2003年10月14日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】生保が一旦契約した保険金の支払いを軽減できる「予定利率下げ」
が認められることになった。個々人の保険契約はどうなるのか、
破綻は避けられるのか…。第一線の記者が解明する。平成15年
度新聞協会賞「編集部門」受賞。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、日本経済新聞が「生保予定利率下げ問題」の報道で新聞協会賞を受
賞し、その一連の流れをまとめたもの。予定利率下げで保険はどうなるか、生
保の財務実態、生保の今後についてを詳しくまとめており、読む価値ある内容
でした。日本人の殆どが生保と関わっているにも関わらず、なぜこの問題を大
きく取り上げないのか不思議でもありますが、保険会社の運用の失敗について
など、もっと多くの国民が声を大きくしてもいいように思いますし、生保につ
いても更に情報収集したいとも思いました。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】エッセイ
【著書名】 人生激場
【著者名】 三浦しをん
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2003年10月25日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】身持ちはかたく、身のまわりは(なにかと)騒がしい二十代(後半)。
プレーンな日常を「非日常」に変えてしまうマジカルなツッコミ
と冴えまくる嗅覚。『週刊新潮』も白羽の矢を立てた気鋭作家の
身辺雑記集。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
著者のエッセイは初めて読みましたが、笑いのツッコミと視点の鋭さを感じ
た面白いエッセイ集でした。テレビネタもつい笑ってしまうものが多かったで
すし、個人的にはワールドカップネタが良かったです。最近は笑えるエッセイ
が少なくなりつつあるだけに、今後も著者には注目してみたいです。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】サスペンス
【著書名】 GMO(上下巻)
【著者名】 服部真澄
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2003年7月30日
【金 額】 1600円+税(上下共)
【カバー文】殺虫機能を持つジャガイモや大豆。しかし、それはほんの「序曲」
に過ぎなかった……。神の手を自在に操る巨大企業とワインビジ
ネスの闇、優雅なるセレブたちの光と翳、北米アナポリスの放火
殺人と南米ボリヴィアの奥地。すべての仄かな点と線が結びつい
た時、あなたは驚愕の中に立ちすくむ!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
蓮尾一生は、ある事件により日本を追われ、米国で専門書の翻訳をしながら
隠遁生活を送っていた。その蓮尾の唯一の友人である隣家の少年が、ある朝惨
殺された。この事件を機に、蓮尾にかつて培ったジャーナリズム魂が蘇り、事
件の真相を追うことに。親友の死、遺伝子組み換え技術、そしてワイン……こ
の3つの点が、北米アナポリスから南米ボリビアへと舞台を変えながら、複雑
に絡み合い、事件の真相に迫る。
物語はGMO(遺伝子組み換え作物)をテーマにした作品で、種を操作する科
学の恐ろしさが物語として描かれています。上巻では非常にテンポよい展開が
続いていましたが、下巻は展開の幅を広げすぎたせいなのか、臨場感が失われ
ていたのが非常に残念でしたが、遺伝子組み換え作物についてを興味深い物語
としていたのは読んでいて面白かったです。
【た行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】経済(になるのかな?)
【著書名】 天皇家の財布
【著者名】 森 暢平
【出版社】 新潮新書
【初 刊】 2003年6月20日
【金 額】 680円+税
【カバー文】皇居の月々の水道、電気代は? 家計をやりくりするのは誰?
きらびやかな宮中晩餐会の費用はどのくらい? 皇室費、宮内庁
費などを含めた、いわゆる皇室関連予算の総額は273億円。私
的なお小遣いである「御手元金」から、「御物」「御由緒物」と
呼ばれる皇室財産まで。菊のカーテンの向こう側、知られざる
「皇室の家計簿」の詳細を、情報公開法を駆使して大検証する。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、元宮内庁付きで毎日新聞記者の著者が、情報公開法に基づいて入手
した資料をもとにして、皇室経済についてを書いたもの。この中では、皇居の
電気代が月840万円だとかNHKは年178万円についての細かなデータは
勿論のこと、かつて御料牧場で収入があったものの、今では大赤字となってい
る財務事情など、知られざることが実に多く書かれ、非常に興味深かったです。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】競馬
【著書名】 ターフの女王
【著者名】 武 豊
【出版社】 朝日新聞社
【初 刊】 2003年10月30日
【金 額】 1000円+税
【カバー文】乗りこなすのが難しいと言われる牝馬でも、驚異的な成績を残す
天才ジョッキーの強さの秘密と、馬への深い愛。ベガ、ダンスパ
ートナー、エアグルーヴ…。15年間の騎手生活の中から名馬8
頭を選び出し、名レースをふりかえる。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
著者でもある武豊騎手が、これまでの騎手生活の中から8頭の牝馬GI馬を
選び、そのGIレースを振り返るという競馬エッセイが本書。ここで書かれる
名牝馬は、シャダイカグラ、ベガ、オグリローマン、ダンスパートナー、エア
グルーヴ、シーキングザパール、ファレノプシス、トゥザヴィクトリーの8頭
で、他にも各章でレースについてや血統についてを書いたコラムも収録されて
います。知られざるエピソードも多く載っており、競馬ファンなら競馬の更な
る魅力も感じると思います。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】競馬
【著書名】 武豊インタビュー集2 美技
【著者名】 島田明宏
【出版社】 廣済堂出版
【初 刊】 2003年11月1日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】華麗にして最強、天才騎手・武豊の思考を探るインタビュー集。
有馬記念&天皇賞回顧録、「武豊流」騎乗論・SS産駒論などを
収録。人間・武豊の真実に迫る。2002年刊「武豊インタビュ
ー集戴冠」の第2弾。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
本書はフリーライターの著者が、競馬雑誌を始めとして、様々な雑誌での武
豊へのインタビューをまとめたもの。雑誌で読んだインタビュー記事が多かっ
たので、新鮮味はなかったですが、GIレースの回顧や騎手としての技術論は
中々興味深かったです。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】?
【著書名】 飛び出せ!自分マニア
【著者名】 みうらじゅん
【出版社】 日本文芸社
【初 刊】 2003年10月24日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】安全坊や、ゆるキャラ、仏像、銅像、いやげもの、とんまつり…。
幾多の迷いを抱えつつ、「みうらじゅん探し」の旅は永遠に続く。
面白写真・イラスト満載でMJワールド全開! 『B.L.T.』連載
を単行本化。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
本書は著者であるみうらじゅんのマニアの世界を探したり、実践したりと数
多く掲載される写真は中々笑わせてくれるが、こちらも暇潰しにはなるものの、
読んで特に情報になるというものでもなく、みうらじゅんワールドがよく分か
らないだけに、何だかよく分からない内容でもありました。ただコレクション
の多さには驚かされます。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】警察ミステリ
【著書名】 駐在巡査
【著者名】 佐竹一彦
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2003年9月30日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】凶悪事件とは無縁の平和な村に突如起こった殺人事件。本署の刑
事と猪熊巡査のバトルがはじまった! 元警視庁警部補の著者が
駐在巡査の実態をリアルに描いた、異色の書き下ろし警察ミステ
リー。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
物語は人口600人程の山谷村を舞台に、2年前から出来た駐在所に赴任し
てきた猪熊巡査が関わる4つの事件を連作としてまとめたのが本書。心中、殺
人、失踪などの事件解決と共に駐在巡査の実態を交えて描いています。ミステ
リとしてというよりも駐在巡査の物語でしたが、連作としても読みやすく、こ
れまでの著者の警察小説と同様に読ませる中身でもありました。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 ツ、イ、ラ、ク
【著者名】 姫野カオルコ
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2003年10月31日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】すべての人の記憶に眠る、官能の目覚め。狂おしいまでの恋の痛
み、恋の歓び…。渾身の思いを込めて恋の極みを描ききった長編
小説。『ダ・ヴィンチ』掲載の連作短篇「キンコンカンコン」を
部分的に原案とした書き下ろし。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
物語は、市立長命小学校に通う森本隼子が。2年2組のクラスメートと共に
成長をしてゆく過程で経験する恋愛を描いた作品。恋に熱中する姿、中学生と
なり、恋と快楽に溺れる様子を登場人物それぞれの成長過程と共に描き、これ
までの姫野作品とは一味違う恋愛を文学的に描いています。恋愛と性を正直に、
そして懐かしく描いてくれ、自分の学生時代をフト思い出させてくれる、そん
な作品でした。
【な行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】経済
【著書名】 2004年日本はこうなる
【著者名】 UFJ総合研究所
【出版社】 講談社
【初 刊】 2003年10月15日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】現状を冷静に分析し、復活のヒントを提示! 相次ぐ大型倒産、
減らない不良債権、増加する国の借金など不安要素の多い中、幅
広く日本の底力を探り、再生の道を示す。年度予測本「日本はこ
うなる」の2004年度版。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、UFJ総合研究所の各分野の専門家が、豊富な研究成果をもとに総
力を結集し、2004年、更にはそれ以降の日本の姿を展望したもの。政治・
経済の動きから新たなビジネスの流れまで、圧倒的な資料と実践的な分析で、
未来を予測しています。様々な分野別での予測をしており、参考となるところ
も多かったです。また各72のキーワード別に図も入れて分析しているため、
過去、現在、未来予測というのも分かりやすかったです。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】警察小説
【著書名】 熱欲
【著者名】 堂場瞬一
【出版社】 中央公論新社
【初 刊】 2003年10月25日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】DVと悪徳マルチ商法。無関係に見えた二つの事件が捜査線上で
繋がった時、青山署刑事・鳴沢了の長く熱い夏が始まった。NY
市警の旧友との邂逅、関係者の怪死。鳴沢は一歩ずつ事件の核心
に近づいていく…。白熱の警察小説。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
警視庁青山署の刑事として再び事件現場に舞い戻った鳴沢了。そして詐欺事
件をめぐる連続傷害殺人に対峙する捜査は、NYの中国人マフィアへと繋がっ
ていく……。本書は「雪虫」「被弾」に続く、警察小説・鳴沢了シリーズの最
新作の第3弾。今回は中国系マフィアとの闘いなど、これまでのシリーズでも
更に幅を広げ、スケールの大きな展開となっており、シリーズをより充実させ
る第3弾となっています。勿論これまでのシリーズを読んでこそ本書の良さが
活きてきますが、本書だけ読んでも充実した内容とも思います。最初から最後
まで一気に読まされましたし、引き続き読んでいきたいシリーズです。
【は行】
<本紹介>
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【ジャンル】雑学
【著書名】 パソコンのトリビア
【著者名】 パソトリ編纂委員会
【出版社】 九天社
【初 刊】 2003年11月10日
【金 額】 762円+税
【カバー文】コンピュータが作られてからまだ100年も経っていない。しか
し、いつのまにか人類になくてはならない存在になってしまった
パソコン。「見ているだけでやせるデスクトップがある」等、パ
ソコンに関するトリビア101を紹介。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
タイトルでも分かるように、パソコンのトリピア本の本書ですが、101の
トリビアが紹介されてはいますが、特に「へぇ〜」と思えるものは少なく、逆
に知っている話が多くて、一般のトリビア本に比べると物足りなさがありまし
た。ちょっとした暇潰しには最適だとは思いますから、第2弾が出ればまた読
んでみたいとは思います。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】エッセイ
【著書名】 ポンポンしてる?
【著者名】 大石 静
【出版社】 小学館
【初 刊】 2003年11月10日
【金 額】 1100円+税
【カバー文】パンツ丸出しの女子高生に呆れ、姑の「子供はまだか?」に腹を
たて、50代の合コンにちょっとときめいて、輝かしい才能の死
に涙する…。人気脚本家がガマンだらけの人生を綴った痛快エッ
セイ。『週刊ポスト』連載を単行本化。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は「週刊ポスト」で連載していたエッセイをまとめたもの。連載時に読
んでいたものもあり、共感できる内容も結構多いエッセイ集でした。ただ収録
されているのが一昨年から昨年にかけてのもののため、内容的に古さを感じて
しまうのが多かったのはちょっと残念です。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】エッセイ
【著書名】 僕が最後に言い残したかったこと
【著者名】 青木雄二
【出版社】 小学館
【初 刊】 2003年11月10日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】日本へ、サラリーマンへ、若者へ、人生へ、息子へ、そして妻へ
…。漫画家青木雄二が死の病床で語り続けた最後のメッセージ。
生きること、そして死ぬこととは?
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
今年9月に亡くなった著者ですが、本書は春に末期の肺ガンを宣言されてか
ら、療養の合間をぬっての著者へのインタビューをもとに構成されたエッセイ
集です。これまでの色々な作品で青木氏が言いたかったことが、この一冊に凝
縮されて詰まっており、社会について、罪と罰、唯物論について、そして子供、
妻に向けた強烈なメッセージはとにかく印象に残るものでした。改めて、著者
の偉大さを感じた最後の作品です。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 北海道警察の冷たい夏
【著者名】 曽我部司
【出版社】 寿郎社
【初 刊】 2003年9月10日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】電話の向こうで「今朝、渡辺が死にました」と誰かが小声で囁い
ている…。執念の取材と検証で「覚醒剤警部」稲葉事件を説き明
かし、忠誠と壊乱の闇を抉った書き下ろし。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
北海道警察での稲葉事件については、「北海道警察 日本で一番悪い奴ら」
など、様々な人がノンフィクションとして書いていますが、本書は集大成とし
てまとめたといえる内容で、北海道警察だけではなく、警察組織の醜さを明ら
かにしているのは評価できます。著者は、地元の警察官や暴力団員、ロシアマ
フィアなど約200人に取材したそうで、その取材成果も本書のボリュームと
共に現れています。単に警察が酷いというのではなく、情報提供してくれた警
察官についても触れられており、組織の闇の部分を明らかにしてくれています。
【ま行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】競馬
【著書名】 負けたらあかん 新競馬読本
【著者名】 坂本日出男
【出版社】 文芸社
【初 刊】 2003年11月15日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】馬券を的中させる、競馬ファンの愉しみの原点を、馬の実績、血
統、厩舎、騎手等様々なヒントとなる要素をもとに『ケイバブッ
ク』編集局長を務めた著者が綴った情報満載の一冊。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
著者は元競馬ブック編集長で、その著者が長年の経験から得た競馬の馬券術
などを書いたのが本書。ただ競馬新聞の活用法や馬具の種類と効果などは、あ
る程度の競馬ファンならば自然と身に付くことでもあり、これから競馬を初め
てやるという人には知識としての書となるかもしれませんが、競馬ファンには
得る知識が少なく、物足りなさを感じるでしょう。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 街角の犬
【著者名】 鳴海 章
【出版社】 講談社
【初 刊】 2003年10月15日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】ガソリンに溶ける新種の覚醒剤・〇八二二。売買組織を追う警察
官・宇崎の心をだれかが組織的に汚していく。堕ちることは、な
ぜこんなに心地よいのか。正義はどこまで持ちこたえられるか。
書下ろし長編小説。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
物語は、最悪の犯罪といえる覚醒剤に手を染める警察官の主人公の堕落と恐
怖を描いた作品。鳴海章らしいハードボイルドタッチで、主人公の正義と悪の
狭間で揺れ動く苦闘がよく表現されており、最初から最後まで一気に読むこと
ができました。
【や行】
【ら行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】サブカルチャー
【著書名】 ’60s!流行モノ大図鑑
【出版社】 水曜社
【初 刊】 2003年7月11日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】テレビの8マンや11PM、CMの「大きいことはいいことだ」
やミニスカートの妖精・ツイッギーに東京オリンピック、スバル
360にビートルズにアヴァンギャルドに座頭市にアイビー族ま
で、60年代のハヤリもの満載図鑑。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書はタイトルからも分かるように、ファッション・映画
・アーティスト・
車・バイク・音楽・TV・マンガ・おもちゃ・カメラ・ラジオなど、懐かしいア
イテムとエピソードでつづる60年代ベスト・コレクション本。写真総数も約
2000点と多く、つい懐かしさを感じさせてくれる一冊です。60年代後半
生まれではありますが、カラーテレビなど写真入りで紹介されていて、当時の
流行を再確認しました。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 龍時 02-03
【著者名】 野沢 尚
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2003年9月30日
【金 額】 1333円+税
【カバー文】スペインに渡った無名の高校生リュウジ。セビリアに舞台を移し、
レアル・マドリー、そして世界で最も危険なダービーマッチに挑
む。本格サッカー小説第2弾。『別冊文芸春秋』連載。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
前作の「龍時 01-02」に続く、シリーズ第2弾の本書ですが、前作同様に引
き込まれるサッカー小説でした。スペインに単独で渡った主人公の龍時が、前
作から更にパワーアップして登場します。移籍して、ホアキンやデニウソンら
世界的フレーヤーと一緒にプレーをし、ラストでは所属するクラブチーム・ベ
ディスと日本代表との試合が描かれますが、試合場面は頭の中で映像化するよ
うな表現力で、躍動感とスピードが感じられ、丸でスポーツノンフィクション
を読んでいるような感覚も受けました。今後の龍時は勿論ですが、将来日の丸
を背負い日本代表として闘う龍時もぜひ読みたいです。このシリーズはサッカ
ー好きなら読むべき作品です。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 ロックンロール
【著者名】 大崎善生
【出版社】 マガジンハウス
【初 刊】 2003年11月20日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】ある中年新人作家が第2作執筆のためにやってきたパリ。そこに
突然新米女性編集者が訪ねてきた。新しい恋がはじまるのか、そ
れとも…。ツェッペリンの名曲をバックにパリで繰り広げられる
恋模様と人生を描く長編小説。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
物語は、デビュー第2作執筆のためパリのホテルに籠る作家のもとに、突然
ひとりの新米女性編集者が訪ねてきて、一夏のエピソードが描かれる作品。レ
ッドツェッペリンの曲をバックに描かれる作家と編集者の物語でもありますが、
これまでの作品と比べても新鮮味は感じられず、ツェッペリン世代には懐かし
く読めるとも思いますが、若い世代だと評価が大きく分かれる作品だとも思い
ます。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】短編小説集
【著書名】 LAST
【著者名】 石田衣良
【出版社】 講談社
【初 刊】 2003年9月25日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】運転資金に苦しむ町工場主が闇金の返済期日にとった行動とは?
零細企業のサラリーマンが旧式のテレクラで垣間見た地獄とは?
追い込まれた7人のそれぞれのラストを描く短編集。直木賞受賞
第一作。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は7つの作品が収録されている短編集。作品はそれぞれに「LAST」
が付けられており、それぞれ追い詰められる主人公の姿を描いた作品集です。
これまでの石田作品とは違い、暗黒的な部分をクローズアップしている作品な
だけに、今までの作品のような内容を期待して読むと裏切られる感じもあるで
しょうが、いい意味での期待を裏切る傑作です。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ルポルタージュ
【著書名】 ルポ 解雇
【著者名】 島本慈子
【出版社】 岩波新書
【初 刊】 2003年10月21日
【金 額】 700円+税
【カバー文】解雇ルールの新設を含む改正労働基準法が今年6月成立した。有
期雇用と裁量労働の拡大もさらに進む。規制緩和推進の流れのな
かで、日本企業社会や働く環境はどう変わるのか。解雇の実態、
労働裁判の現状、法改正の舞台裏などへの緻密な取材を通して、
次世代に手渡すべき「公正なルール」とはなにかを問いかける渾
身のルポ。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書はタイトルでも分かるでしょうが、様々な解雇についてのルポルタージ
ュ。中でも、会社から懲戒解雇を受け、法廷で戦った人のルポが収録されてい
ますが、無責任に解雇する企業側と、その企業に立ち向かう困難さの現実がこ
こに記されていますが、雇用の実態や裁判の現状など、現代が抱える問題点を
見事に指摘しています。
【わ行】
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