書評データベース(2004年度9月分)
■2004年9月に掲示板にて紹介された本■
メリーゴーランド 荻原 浩 新潮社
爆笑問題のそんなことまで聞いてない 爆笑問題 集英社
シネマと書店とスタジアム 沢木耕太郎 新潮社
駄日記 花村萬月 太田出版
帰ってきたアルバイト探偵 大沢在昌 講談社
夜空のむこう 香納諒一 集英社
刀 辻 仁成 新潮社
本を読まないとバカになる。なぜか。 池ノ上直隆 日新報道
龍時 03-04
野沢 尚 文藝春秋
ユニット 佐々木譲 文藝春秋
ヘーメラーの千里眼 松岡圭祐 小学館
ドアの向こう側 二階堂黎人 双葉社
約束 石田衣良 角川書店
地方は変われるか 佐々木信夫 ちくま新書
「税金のムダ喰い」のカラクリ 樺嶋秀吉 光文社
ぼくのボールが君に届けば 伊集院静 講談社
なぎさの媚薬 重松 清 小学館
風の歌、星の口笛 村崎 友 角川書店
みんな誰かを殺したい 射逆裕二 角川書店
ザ・競馬トリビア2 田中貴英 廣済堂出版
「好き」をシゴトにした人 大岡まさひ/高橋里彩 主婦と生活社
DVD/CD−Rパーフェクトデータ 森 康裕 三才ブックス
藤巻健史の「個人資産倍増」法 藤巻健史 講談社+α文庫
ただ風が冷たい日 北方謙三 角川書店
朽ちた花びら 白川 道 小学館
【あ行】
【か行】
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 帰ってきたアルバイト探偵
【著者名】 大沢在昌
【出版社】 講談社
【初 刊】 2004年2月25日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】消えた核爆弾を探せ! 父親のアブナイ仕事を手伝う高校生リュ
ウ。今度の敵は国際テロ集団。東京と美女を核爆弾から守れるか
? ノリも女好きも正義感もそのままに、あの親子が帰ってきた!
人気シリーズ完全復活。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
前作「拷問遊園地」から、約10年ぶりとなりますが、冴木親子は相変わら
ずで、10年経ってもリュウは高校生のまま。そのリュウが大学受験を控え、
国家権力に恩を売り、特別推薦をもぎとろうと、ある事件に首を突っ込む……
という物語ですが、コメディとシリアスの絶妙な展開といい、久々のアルバイ
ト探偵が読めて嬉しかったです。次作こそは早めに出してほしいです。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 刀
【著者名】 辻 仁成
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2004年4月1日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】幼い頃から魂に棲み着いた一本の刀が、私を脅かす。すべてを書
け、お前のすべてを、と。東京の郊外に生まれた少年が、ロック
へ、映画へ、文学へと飛翔するまで。女優ナナとパリに漂着する
まで。真実の愛、運命と出逢うまで。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
本書は、女優と結婚して離婚して、元アイドル歌手と結婚した、元ロッカー
である芥川賞作家が主人公の、自伝的小説。ワイドショー的関心を引きそうな、
現在の妻・ナナとの出会い、結婚、出産……が描かれていますが、どうせなら
自伝的小説ではなく、自伝として書いた方がより良かったようには思いました。
これまでの辻作品と比べると軽さが目に付き、印象にはあまり残らない作品で
した。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 風の歌、星の口笛
【著者名】 村崎 友
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2004年5月31日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】交通事故で頭を打って入院していた僕は、退院した日に恋人のス
ウに会いに行く。ところが彼女はどこにもいない。誰も彼女を知
らない。僕の記憶がおかしいのか、それとも…。第24回横溝正
史ミステリ大賞受賞作。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
物語は、西暦3000年、地球から25光年離れた琴座のベガ近くで起きる
人類の悲劇を描いたSFファンタジー&ミステリー。横溝正史ミステリ大賞受
賞作ということで、期待して読み始めましたが、これまでの受賞作と比べると
インパクトも感じられず、ファンタジーとしては面白いのかもしれませんが、
終盤の展開にも疑問が残りましたし、期待ハズレの作品でした。
<本紹介>
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【ジャンル】ギャンブル小説
【著書名】 朽ちた花びら
【著者名】 白川 道
【出版社】 小学館
【初 刊】 2004年7月20日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】明日なき放蕩に身を任せる愛すべきロクデナシたちが繰り広げる、
蕩尽無頼の超弩級ギャンブル小説。『週刊ポスト』連載に大幅加
筆。98年刊「病葉流れて」の続編。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
カバー文にも書かれていますが、本書はギャンブル小説「病葉流れて」の続
編となる作品。著者の自伝的ギャンブル青春小説で、時代背景は学園紛争の全
盛期。名門国立大学に入学しながらも、放蕩とギャンブルに身を持ちくずす主
人公・梨田の姿が鮮やかに描かれた作品です。近々続編となるパート3も出さ
れるようで、その続編もぜひとも読んでみたく思います。
【さ行】
<本紹介>
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【ジャンル】コラム
【著書名】 シネマと書店とスタジアム
【著者名】 沢木耕太郎
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2004年4月28日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】人生を彩るあまたの楽しみの中で「映画」「読書」「スポーツ観
戦」この3つは群を抜いて素晴らしい。『朝日新聞』『スポーツ
ニッポン』等でのコラム99篇をまとめ刊行。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、映画評、書評、スポーツ観戦記として新聞紙上に書かれたコラムを
まとめたもの。その中でも、スポーツ観戦記の長野オリンピックの16日間を
追った「冬のサーカス」、日韓ワールドカップ観戦ルポ「ピッチのざわめき」
は、テレビ映像だけでは分からない人間模様がしっかりと描かれ、表現力の巧
さも改めて感じた1冊です。
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 「税金のムダ喰い」のカラクリ
【著者名】 樺嶋秀吉
【出版社】 光文社
【初 刊】 2004年6月30日
【金 額】 952円+税
【カバー文】公務員はリストラはなし、給料も下がらない、しかも休暇は取り
放題と、不況どこ吹く風。そんな公務員への視線が厳しくなって
いる現状を踏まえて、国家・地方公務員、天下り官僚たちによる
税金ムダ使いのあきれた実態に迫る。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
サブタイトルに書かれていますが、本書は「政治家、公務員、都道府県別の
“ひどさ”を総検証」したもので、正に税金のムダ喰いの実態が書かれていま
す。いかにして税金がムダ遣いされてきたか、そしてそのムダ遣いをする体質、
民間からは考えられないことばかりの実態に著者は鋭くメスを入れています。
公務員や政治家にはぜひとも読んでもらいたい1冊です。
<本紹介>
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【ジャンル】競馬
【著書名】 ザ・競馬トリビア2
【著者名】 田中貴英
【出版社】 廣済堂出版
【初 刊】 2004年5月1日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】競馬版トリビア第2弾が登場! ハルウララよりも負け続けた馬、
「レースに乗りたくない」とごねた騎手、馬名がたった1文字の
馬、デパートで販売されたサラブレッドなど、「へぇ」とつい口
にしたくなる雑学情報がいっぱい。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
前回の「競馬トリビア」に続く続編の本書ですが、正に「へぇ〜」と言える
競馬雑学が続いています。個人的には知っている内容が多く、特別新鮮さは感
じられませんでしたが、競馬ファンには暇潰しになる雑学本です。
<本紹介>
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【ジャンル】インタビュー
【著書名】 「好き」をシゴトにした人
【著者名】 大岡まさひ/高橋里彩
【出版社】 主婦と生活社
【初 刊】 2004年6月14日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】犬服デザイナー、ラーメンコンサルタント、移動カフェ…。自分
の仕事を自分でつくった人。みんなが見落としてた「すきま」を
仕事にした人。好きなことを職業にした人。59人のストーリー、
それぞれのスタイルを紹介。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
カバー文にも書かれているように、本書は色々な職業の、経歴も年齢もバラ
バラの59人のインタビューを1冊の本にしたもの。実に様々な職種の人達が
取り上げられていて、写真と文章でうまくまとめてはいるものの、登場する人
達の仕事へのこだわりや仕事観があまり伝わってこず、インタビューに深さが
足りなかったように思えました。非常に興味深い人選ではありましたが、多少
期待ハズレの内容だったのが残念です。
【た行】
<本紹介>
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【ジャンル】日記
【著書名】 駄日記
【著者名】 花村萬月
【出版社】 太田出版
【初 刊】 2004年6月14日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】花村萬月が自身のHP「ブビヲの部屋」で毎日書き続けている日
記を単行本化。現役の小説家はこんな毎日を過ごしているのぢゃ
!ということを、やたらと読みやすい「小説から遠く離れた文体」
で問う、著者入魂の問題作。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は03年6月から04年1月までの著者のHP上で書かれた日記を単行
本化したもの。上下2段と3段でページによって違う構成にもなっていたので、
やや読みにくいところもありますが、小説家の日常生活の一端が書かれ、中々
興味深かったです。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 ドアの向こう側
【著者名】 二階堂黎人
【出版社】 双葉社
【初 刊】 2004年5月25日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】渋柿探偵シリーズ第3弾。次々と舞い込む難事件を、大胆な行動
力と子どもらしからぬ推理力で次々と解決していく、ハードボイ
ルド・ミステリー。『小説推理』連載を単行本化。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は表題作を含む全4編の作品集。このシリーズは初めて読みましたが、
6歳時の幼稚園児で主人公の渋柿信介の推理も冴えます。これまでのシリーズ
を読んでいれば、更にシリーズとしての面白さも広がるでしょうし、このシリ
ーズは今後も読んでいきたい作品です。
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 地方は変われるか --ポスト市町村合併--
【著者名】 佐々木信夫
【出版社】 ちくま新書
【初 刊】 2004年6月10日
【金 額】 740円+税
【カバー文】いま日本の政治や行政の体制が大きく変わろうとしている。その
中で改革の中心となる動きが、「市町村合併」である。しかし、
「合併」それ自体を目的としているのでは、真の課題はみえてこ
ない。どういう「構造改革」をしたいのか、どういう「地域」を
つくりたいのか、そのヴィジョンを持つことによって、はじめて
「市町村合併」が地方再生のチャンスとなる。本書では、市町村
合併の進め方から、議会のあり方、地域づくりの方向、自治体プ
ロのあり方、さらには将来の地方制度など、幅広く具体的な提案
をまじえて、これからの日本を考える。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は、三位一体、市町村合併、といった自治体改革が目前にせまった中で、
その問題点を的確に指摘している内容です。合併をどうプラス志向で受け入れ
るか、議会や自治体職員の性格をどう変えていくのか、地方財政をどう考えて
いくのかなど、客観的にイメージされています。中々市町村合併のヴィジョン
が見え難い部分もありますが、自治体の職員こそ読むべき1冊だとは思います。
<本紹介>
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【ジャンル】メディアデータ
【著書名】 DVD/CD−Rパーフェクトデータ
【著者名】 森 康裕
【出版社】 三才ブックス
【初 刊】 2004年7月20日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】メーカー筋はもちろん、一般のPC雑誌・書籍が公表しないDV
D/CD−Rメディアの品質チェックデータと裏技的活用術を余
すことなく公開。記録ミスやデータ消失に泣きたくないアナタに
朗報!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書はサブタイトルに“焼きミスよさようなら”とも書かれていますが、最
新90製品のメディアを測定データに基づいての品質チェック、DVDの意外
なトラブル回避&裏ワザ的活用術、データを失わないためのDVD/CD−R
保存&メンテナンス術など、メディアを使うユーザーとしての立場から、非常
に参考になる情報が多く載っていました。DVDやCDの各メーカー別の品質
測定や各ドライブとの相性など、知りたくても中々知り得なかったことが書か
れ、多いに参考となりました。特にドライブでエラーが起きる人などは絶対に
読むべき一冊でしょう。
<本紹介>
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【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 ただ風が冷たい日
【著者名】 北方謙三
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2004年6月30日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】「死ぬ時は笑おうと思っていた」彼は確かに笑ったように見えた。
どうすることもできない怒りに震えた…。欲望にまみれ、哀しき
約束の街にブラディ・ドールの男たちが乗り込む。『BS&CS
ザテレビジョン』連載を単行本化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
街に怪しい男が入り込んできた。街の揉め事を解決する役回りの若月は、怪
しい男・高岸の観察をはじめた。高岸が狙っていたのは、弁護士の宇野という
男だった。高岸と宇野は、バレンシアホテルの詐欺まがいの借金問題の解決の
ために、街にやってきた。バレンシアホテルの権利書は借金のかたとして、街
に恨みのある崎田という男の手に渡っていた。そして、ブラデイ・ドールのオ
ーナー川中とピアニストの沢村が、問題解決のために街に乗り込んできた。す
べてのカードが街に揃った時、男たちの生き様を賭けた闘いが始まる……。
本書はブラディ・ドールシリーズの最新作。ここ数年の北方謙三作品にはパ
ワーダウンを感じていたものの、やはり代表作ともいえるこのシリーズを読む
と、ハードボイルドの北方謙三の健在ぶりを確認でき、男達の熱い闘いに圧倒
されました。
【な行】
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 なぎさの媚薬
【著者名】 重松 清
【出版社】 小学館
【初 刊】 2004年7月20日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】「どうも、薬を服まされるみたいだぞ、なぎさを買うと」夜の渋
谷にたたずむ娼婦・なぎさは、孤独な男たちに夢を見せる。それ
は、青春時代の忘れ物を取り戻す、せつなく甘い夢…。『週刊ポ
スト』連載に加筆して単行本化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、娼婦・なぎさが見せる青春時代の切ない夢を、「敦夫の青春」と
「研介の青春」の2編で構成された作品。物語での性描写がかなりリアルかつ
激しいため、読み手によっては評価が大きく分かれる作品だとは思いますが、
女性の身体で癒される性を真正面から捉え、物語に引きこまれた作品でした。
【は行】
<本紹介>
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【ジャンル】時事コラム
【著書名】 爆笑問題のそんなことまで聞いてない
【著者名】 爆笑問題
【出版社】 集英社
【初 刊】 2004年4月28日
【金 額】 952円+税
【カバー文】イラク戦争から新選組までを語る、爆笑問題の時事コラム第4弾。
『週刊プレイボーイ』連載「爆笑問題の今を生きる!」から選出
した34本と特集「爆笑問題のゆく年くる年」に加筆・訂正して
単行本化。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書はカバー文にもあるように、「週刊プレイボーイ」での連載コラムをま
とめたもの。昨年から今年にかけての流行や事件についてを取り上げ、爆笑問
題らしいネタで書かれており、暇潰しには最適な笑えるコラムです。
<本紹介>
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【ジャンル】?
【著書名】 本を読まないとバカになる。なぜか。
【著者名】 池ノ上直隆
【出版社】 日新報道
【初 刊】 2004年7月15日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】読書をすることによって、知性を司る前頭前野という部位が刺激
を受け、脳内に強固な知性のネットワークが形成され、脳の老化
を防ぐ。読書が身につく方法、これだけは読んでおきたい「知の
源泉380」などを紹介。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
タイトルにひかれて読みましたが、本書では読書による様々な利点を脳科学
の理論から紹介し、読書が身に付く方法、能力を高め老化を防ぐための本の紹
介など、6章に分けて書かれています。ただ、本は数多く読むものの、バカな
ままの自分はどうすればいいでしょうか(笑)
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 ヘーメラーの千里眼
【著者名】 松岡圭祐
【出版社】 小学館
【初 刊】 2004年8月1日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】女性自衛官初の戦闘機パイロット、岬美由紀の愛と青春、挫折、
生涯を賭けて挑む謎と戦争を描く。サイコスリラーの妙味を加え
た、新感覚冒険ミステリー長編。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
防衛大出身で元自衛隊のパイロット・岬美由紀は、現在、臨床心理士として
活躍している。ある日、航空自衛隊のエースパイロット・伊吹直哉が演習中に
過失事故を起こし、ひとりの少年を死に至らしめてしまった。伊吹の言動は波
紋を呼び、彼は精神鑑定を受けることになった。それを任されたのが、かつて
恋人だった美由紀である。伊吹を守るために、古巣の航空自衛隊に戻った美由
紀は、10年前「女性初の戦闘機パイロット」と呼ばれていたころの記憶を鮮
明に思い出す。そんな最中、美由紀は、日本海を騒がせていた麻薬密輸船の陰
謀に気づいてしまう。巨悪に立ち向かうため、敢然と立ち上がる美由紀。彼女
は再び戦闘機の操縦桿を握ることになった……。
物語は、岬美由紀の活躍を描く、「千里眼」シリーズの最新作。今回は、シ
リーズを通して、驚異的な知力と体力を振り絞り、巨悪に立ち向かってきた美
由紀の青春時代が初めて明らかにされ、シリーズとしての面白さは勿論のこと、
新たな展開は存分に楽しませてくれました。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 ぼくのボールが君に届けば
【著者名】 伊集院静
【出版社】 講談社
【初 刊】 2004年3月30日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】あの時、どうしてあんなにときめいたのだろう。見上げたボール
の先は、どうして青空だったのだろう。いとしい人とひとつのも
のを見つめた、あの思いがよみがえる。大切な人に届けたい9つ
の物語。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は野球をテーマにした9つの短編小説集。全体的に清々しい野球小説と
なっており、短編ということもありアッサリと読むことができます。母を亡く
した少年が、野球に打ち込む中で父の再婚相手に心を開いていく姿を描いた表
題作「ぼくのボールが君に届けば」、病弱な双子の妹を持つ少年と野球の得意
な左利きの少女との出会いを描いた「どんまい」など、野球をめぐる切なく、
そして心温まる9つの物語です。
<本紹介>
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【ジャンル】経済
【著書名】 藤巻健史の「個人資産倍増」法
【著者名】 藤巻健史
【出版社】 講談社+α文庫
【初 刊】 2004年7月20日
【金 額】 590円+税
【カバー文】バブル経済崩壊以降、下落し続けてきた日本の資産価格が、つい
に転換点を迎えようとしている。資産価格の上昇こそが日本経済
の復活をもたらすのだ。「景気回復への大転換点」を見落とさな
いために注目すべき指標、これまでの預貯金を中心とした消極的
運用から積極的運用に切り替えるための方法など、これからの個
人資産の守り方・増やし方のすべてがわかる。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、著者がすでに出している「リスク時代の「資産倍増」勉強法」に加
筆、改筆を加えたもので、最近の金利動向や日経平均の動向を加えてあります。
著者の著書はこれまでも多く読んできていますが、非常に分かりやすく経済に
ついてを書かれており、資産運用の参考にはなるかと思います。
【ま行】
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 メリーゴーランド
【著者名】 荻原 浩
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2004年6月30日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】超赤字テーマパークを立て直すことになったのは、新しい部署に
移ったばかりの一公務員。地方都市の村興しと権力闘争に翻弄さ
れ、優雅なアフター5はままならない。おかしくて哀しき奮闘を
描く宮仕え小説。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
東京の民間会社から転職して、地方の市役所勤務をしている36歳の遠野啓
一。隣町のカルチャーセンターで染物を教える妻と、3歳の娘と小学1年生の
息子の4人家族で、両親が亡くなり改築した洋風一戸建てに住んでいる。激務
だった東京時代から比べると信じられないような生活だったが、地域活性型テ
ーマパーク・アテネ村の再建を目指す部署に移動になるが、集められたのはや
る気のない人間ばかり。啓一はなんとかしようと奮闘するのだが……。
物語は、仕事小説でもあり、家族小説でもあり、公務員の主人公の悪戦奮闘
ぶりをおもしろおかしく描いた作品。公務員の体質を実に巧く展開に折りこん
でおり、脇役の存在感もあり、最初から最後まで一気に読めた痛快小説です。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 みんな誰かを殺したい
【著者名】 射逆裕二
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2004年5月31日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】峠で発生した殺人事件。被害者は、禿げた小太りの中年男性。目
撃者は2人いて、事件は単純に解決するように思えたが…。緻密
なプロットと交錯する犯罪。第24回横溝正史ミステリ大賞優秀
賞、テレビ東京賞受賞作。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
本書は、第24回横溝正史ミステリ大賞優秀賞でテレビ東京賞を受賞した作
品。物語は第1部第1章で行われた殺人から派生する形で、係わった人達それ
ぞれが抱えるドラマが描かれたミステリ。前半はテンポ良く、面白い展開が続
きましたが、後半からペースダウンしたのは残念でした。昨日紹介した大賞作
「風の歌、星の口笛」よりは良かったとは思うものの、今年は賞自体のレベル
ダウンを痛切に感じました。
【や行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 夜空のむこう
【著者名】 香納諒一
【出版社】 集英社
【初 刊】 2004年5月10日
【金 額】 2200円+税
【カバー文】新宿2丁目に編集プロダクションを開いた篠原公一。締め切りに
追われる中、鳴り響く電話が事件を告げた! 取材する予定だっ
たカリスマ美容師が行方不明になってしまい一大事に…。『小説
すばる』連載を単行本化。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、弱小編集プロダクションを中心にした連作14話の人間ドラマ物語。
仲間達と編集プロダクションを立ち上げた篠原を中心に物語は淡々と進んでい
きますが、取材の相手が突然失踪したり、作家から無理な注文を突きつけられ
たり、過去の記事に恨みを持つ男から襲われたり……と、主人公の約5年の出
来事が描かれています。これまでのハードボイルド作品とは違い、淡々と流れ
る物語とボリュームの多さに、読後は多少読み疲れましたが、読みごたえのあ
る1冊でした。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 ユニット
【著者名】 佐々木譲
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2003年10月10日
【金 額】 2000円+税
【カバー文】少年に妻子を殺された男。夫の家庭内暴力に苦しむ女。ひょんな
ことから同じ職場で働くことになった二人は共に立ち直りを目指
すが…。少年犯罪、復讐権、そして家族のあり方を鋭く問う。
『別冊文芸春秋』連載を単行本化。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
主人公の真鍋は、7年前に17歳の少年に妻を陵辱され幼女を殺害され、無
気力な日々を送っていた。もう一人の主人公・祐子は、警察官の夫の家庭内暴
力に耐えかね息子を連れて逃げ出した。真鍋はどうしても克服できない心の傷
との葛藤に苦しみ、祐子は、執拗に追う冷酷で感受性のない夫の影におびえ続
けていた。それぞれの理由で家庭が崩壊した2人の男女は、ふとした運命で出
会い、自己再生を模索し始める。だが、無期懲役を言い渡されたはずの犯人が、
わずか7年で仮出獄すると知り、真鍋は復讐のために闇でピストルを手に入れ
た……。
物語は、凶悪犯罪で家族を失った者のやり場のない怒りと、心の傷、そして
癒やしを描いた作品で、復讐と自己再生をうまく表現しています。後半部分に
多少の物足りなさは感じたものの、中々読みごたえある作品でした。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 約束
【著者名】 石田衣良
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2004年7月30日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】もういちど、生きよう…。苦しみから立ちあがり、うつむいてい
た顔をあげて、まっすぐに歩きだす人々の姿を色鮮やかに切りと
った短篇集。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
本書は、表題作を含む7つの作品が収録される短編集。通り魔により唯一無
二の親友を殺された小学生、引きこもりの末に事故により片足を切断した少年
など、かけがえのないものを失った主人公が、あるきっかけにより立ち直る再
生を描いた作品集。いずれの作品も読みごたえはあったものの、個人的にはテ
ーマの重さの割には、アッサリと描かれすぎていて、作品の質の軽さを感じた
のは残念です。読み手によっては評価が分かれる作品だとは思いますが、個人
的にはそれぞれのテーマを更に掘り下げて長編小説として読んでみたくは思い
ました。
【ら行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 龍時 03-04
【著者名】 野沢 尚
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2004年7月10日
【金 額】 1333円+税
【カバー文】アテネ五輪代表に招集されたリュウジ。熱き聖地で世界の強豪と
戦う日本の行方は? 早すぎる死が惜しまれる作家が、日本代表
がアテネ行きを決める前から祈りを込めて書き綴った本格サッカ
ー小説第3弾。『別冊文芸春秋』連載。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書はシリーズ第3弾となるサッカー小説。主人公の龍時の少年時代を描い
た01-02、そしてスペインでのプロ生活が描かれる02-03、そして本書ではアテ
ネ五輪日本代表の中心選手として世界の強豪と闘う龍時の姿が描かれます。五
輪を通して更に成長を続ける龍時、そしてその龍時と絡んでゲームを展開する
日本代表選手達とのサッカー場面もスピード感溢れる展開が描かれ、サッカー
ファンとして楽しめたサッカー小説でした。残念なのは著者の早過ぎる死であ
り、龍時のドイツW杯での活躍が見られないのも本当に残念です。
【わ行】
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