書評データベース(2004年度11月分)
■2004年11月に掲示板にて紹介された本■
不祥事 池井戸潤 実業之日本社
自殺自由法 戸梶圭太 実業之日本社
よくあるパソコントラブル382 高作義明ほか 新星出版社
なぜか、お金が貯まる 魔法のマネー講座 平原彰子 大和書房
白い手の残像 汐見 薫 ダイヤモンド社
パズラー 西澤保彦 集英社
追憶のかけら 貫井徳郎 実業之日本社
夜のピクニック 恩田 陸 新潮社
アサシン 新堂冬樹 実業之日本社
雨の暗殺者 鳴海 章 光文社
青色発光ダイオード テーミス編集部 テーミス
50歳からお金の心配がなくなる本 生島ヒロシ 幻冬舎
M8 高嶋哲夫 集英社
クロス・ゲーム 中野順一 文藝春秋
グリズリー 笹本稜平 徳間書店
カタブツ 沢村 凛 講談社
FLY 新野剛志 文藝春秋
間違いないっ! 長井秀和 KKベストセラーズ
「あの馬は今?」ガイド 2004-2005 流星社
真夜中の神話 真保裕一 文藝春秋
恋しい女 藤田宜永 新潮社
馬男 桃谷方子 講談社
螢坂 北森 鴻 講談社
マンガ終身旅行者 木村昭二/夏生灼 Pan
Rolling
全部無料で儲けるネット副業 (株)ユニゾン 翔泳社
【あ行】
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 アサシン
【著者名】 新堂冬樹
【出版社】 実業之日本社
【初 刊】 2004年8月31日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】子供のころから殺人だけを教わり、冷たい心を持って育てられた・
涼。親の仇をうつために、ナイフで襲い掛かった女子高生・リオ。
涼はリオを助けて逃げることになった…。暗殺者と女子高生の“恋”
の逃避行。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
人を殺すことのみ教えられ、命令どおりにターゲットを暗殺するアサシンと
なった涼。ヤクザの組長にはめられ自殺した父親のため、復讐を誓う女子高生・
リオ。2人のターゲットは偶然にも同じ男だった。涼は、自分の目の前で組長
にナイフを突き刺したリオを連れて逃亡。逃避行のなかで、涼とリオはお互い
にひかれ合っていくが…。
物語は、冷酷な殺人者として育てられた涼が、リオと出会い人間性を取り戻
すという純愛小説。新堂冬樹の恋愛小説は確か「忘れ雪」以来だとは思います
が、暗黒小説として読み慣れているせいか、緊迫感のある展開ではあるものの、
迫力という点では他の作品に比べると物足りなく、現実離れしすぎている内容
も正直面白味に欠けていたのが残念です。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 雨の暗殺者
【著者名】 鳴海 章
【出版社】 光文社(KAPPA NOVELS)
【初 刊】 2004年6月25日
【金 額】 952円+税
【カバー文】雨の夜の東京で起きた拳銃乱射事件。狙撃者の狙いは何なのか。
捜査にあたった警視庁機動捜査隊員・加藤裕子と岸本辰朗は、現
代の志士「鉄虎会」を名乗る武装集団と、その背後に潜む巨大な
「黒い野望」へと辿り着き…。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
強い雨の降る深夜の東京で、銃撃による惨殺事件が起きた。犠牲者は8人。
捜査に当たる警視庁機動捜査隊員・加藤裕子と岸本辰朗は、現代の志士「鉄虎
会」を名乗る武装集団、そしてその背後に潜む巨大な“黒い野望”へと辿り着
く……。
本書は、「冬の狙撃者」の続編で、その前作から4年後を描いた物語。警察
内の暗闘に主眼を置いており、シリーズとしても前作を読んでいただけに楽し
めるサスペンスです。
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 青色発光ダイオード
【著者名】 テーミス編集部
【出版社】 テーミス
【初 刊】 2004年3月30日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】独力で発明したと主張する中村修二氏。だが「青色発光ダイオー
ド」は、日亜化学が莫大なリスクを背負う中、若い技術者たちの
新発明と協力で完成された…。開発の真相を初めて日亜化学が語
り尽くす。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授と日亜化学が争った、
青色発光ダイオードの特許の価値を巡る裁判の一審判決は、多くのマスコミの
トップニュースとなって大騒ぎになりましたが、本書は日亜化学側から書かれ
たもので、内容は中村氏の従来の主張は相当に誇張されたもので、実は青色LED
(発光ダイオード)や青色LD(レーザーダイオード)を真に開発したのは、彼
以外の若い技術者たちで、彼は綺麗事を主張しているが実は守銭奴だ、という
ような批判的内容となっています。内容を全て信用すべきかどうかも疑問です
が、日亜化学側に寄りすぎており、できれば両者サイドから取り上げてほしか
ったとは思います。
<本紹介>
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【ジャンル】競馬
【著書名】 「あの馬は今?」ガイド 2004-2005
【出版社】 流星社
【初 刊】 2004年8月20日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】引退後にもドラマがあった! 威風堂々・シンボリクリスエス、
味のある名優メジロマックイーン、ジャニーズ顔の暴れん坊ロサ
ードなど、名馬500頭のその後の消息をたどる。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
ここ馬産地の話が中心なだけに、毎年出ているこのガイドは全て読んでいま
す。特に興味深い内容はありませんでしたが、名馬が現在どこにいるのかは殆
ど記載されているので、競走馬を観光で見に来る人には最適な1冊でしょう。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 恋しい女
【著者名】 藤田宜永
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2004年8月20日
【金 額】 2100円+税
【カバー文】いまや社友の身にある大手ゼネコンの元会長・江田俊太郎は、複
数の女性と同時に関係を持つ自由気ままな生活を送っていた。と
ころが、友人の部下・由香子と出会い、大人の成熟を欠いて身勝
手にふるまう彼女に、いつしかのめりこんでいく……。捉えどこ
ろのない女心に憑かれた現代のドンファンを描いた、恋の新しい
バイブル。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
54歳の江田俊太郎は、曾祖父の代から引き継いだ準大手ゼネコン“江田章”
の社長の座を退き、自由気ままな生活をしている。江田はかつて複数の女たち
と同時進行関係を持っていて、自分のペースで女と関わる生活こそが、彼にと
って最良の日々だった。そんな江田が、友人の部下である26歳の由香子と出
会い徐々に変わっていく。これまでの女達とは異なり、男に媚びたところが全
くなく、メールを出しても返事がないし、食事に誘えばのっては来るが、色っ
ぽい会話は望めない。用意周到に関係を持ってみても、態度は何ら変わりがな
い。男に感情を乱されることのないその姿に、江田は次第にのめりこんでいっ
た……。
大人の恋愛小説といえる本書ですが、金持ちで無類の女好きの主人公と、男
に媚びず自己完結していると称される由香子との物語は、中々読ませる展開で
した。約550ページと分厚い内容でしたが、その分読みごたえがあり、様々
な女性達が登場しますが、登場人物をうまく展開に活かした物語です。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 馬男
【著者名】 桃谷方子
【出版社】 講談社
【初 刊】 2004年5月10日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】男と女、男と男、女と女…。胸の奥に突き刺さる若くて切ない恋
愛の機微。愛の切なさ、恋の刹那さを独自に描いた5つの愛の物
語。『小説現代』掲載を単行本化。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は5つの作品が収録されている短編集。表題作の「馬男」は、主婦が昔
の不倫相手と9年ぶりに偶然出会う話。男は63歳、女は40歳になっていが、
二人は、ベッドをともにするものの、老いた男は性交ができない。女は男の背
中に裸のまま馬乗りになり、幼子のように「お馬さんごっこ」をする……とい
う物語。それぞれの作品は、テンポよく展開されていますが、どこかに毒があ
り、この毒の部分が物語を引き立たせています。
【か行】
<本紹介>
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【ジャンル】マネー
【著書名】 50歳からお金の心配がなくなる本
【著者名】 生島ヒロシ
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2004年1月15日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】貯蓄、株、アパート経営、生命保険、年金…。「幸せな小金持ち」
になる人は、3000万貯蓄法を知っている! 著者がファイナ
ンシャル・プランナーを目指したわけから、50歳から知ってお
きたいお金のことまでを紹介。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
著者はフリーアナウンサーの生島ヒロシで、ファイナンシャル・プランナー
の資格を取っていることは知らず、証券会社のCMに出ていたので、それがき
っかけなのかと思い、読みましたが、本書は中高年向きのマネー本となってい
ます。大きく3つの章に分けられ、第1章では著者がファイナンシャル・プラ
ンナーを取得することになった理由や勉強法についてが書かれ、第2章ではモ
デル家庭を例にしてライフスタイルをアドバイスし、第3章で50歳から知っ
ておきたいお金の基本をわかりやすくまとめてあります。文章としては非常に
読みやすかったのですが、マネープランについてはありきたりの内容で物足り
なかったですし、モデルケースというよりも、著者自身がどう資産運用してい
るのかを書いてほしかったです。ただこれから資産運用を検討したい人には、
ジャンル別に分かりやすくは書かれているので、参考にはなるかと思います。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 クロス・ゲーム
【著者名】 中野順一
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2004年7月25日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】ゲーム。チャット。仮想世界の中で愛と憎しみが生まれる…。己
の分身を仮想世界に送り込み、チャットで会話を交わす二人。こ
の距離の壁が取り払われたときに、以前のような、ごくありふれ
た恋人同士に戻れるのだろうか…。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
東京から名古屋へ転勤した沢口航太は、オンラインゲームで出会った恋人・
優衣と遠距離恋愛を始めた。しかし3ヶ月ほど前に航太は優衣が苦労して手に
入れたアイテムを失態で失い、航太の転勤のために優衣はますますゲームにの
めりこんでいく。ある日、航太は暴漢に襲われ、仕事ではささやかな不正がば
れる。ついてない航太はアパートの火事に遭遇し、その火事には放火の疑いが
……。
物語は、航太と沙也加の物語が同時進行していきます。沙也加の物語は悪質
な消費者金融に関わっており、それぞれの物語が交差する時、ゲームの謎が解
けるミステリ。ミステリかつホラー要素のある作品で、最初から最後まで目が
離せない展開でした。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 グリズリー
【著者名】 笹本稜平
【出版社】 徳間書店
【初 刊】 2004年8月31日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】元北海道警SAT狙撃班の城戸口は、今では斜里警察署の山岳救
助隊員だ。ある日、知床連山最高峰の羅臼岳に登山中に出会った
一人の男が言った。「城戸口通彦。俺の心の友を射殺した男だ」
極限の知床で、壮絶な闘いが始まる!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
元北海道警狙撃手の城戸口は、登山中にかつて城戸口が直接関わった事件の
犯人と出会った。男は「真に理性に拠って立って殺人を犯せるのは国家だけだ」
という言葉を残し立ち去るが、この言葉が大きな壮絶な闘いの序章となった…。
過去に狙撃手の任務とはいえ、人を殺したことのある、城戸口。そして元自
衛隊のエリートで独特の政治観を持つ男・折本の目標とするテロを実現させる
過程が描かれた冒険小説。超大国による世界支配を覆そうとする、日本人テロ
リストの物語でもあり、厳冬の知床半島での生死をかけた闘いは息詰まる追跡
劇となっています。
<本紹介>
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【ジャンル】短編ミステリ
【著書名】 カタブツ
【著者名】 沢村 凛
【出版社】 講談社
【初 刊】 2004年7月7日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】気まじめに生きる男女ゆえの殺人、不倫、自殺…。世界に例のな
い「地味でまじめな人たち」にスポットライトを当てた短編集。
誠実度100%人間たちのミステリー。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は6つの作品が収録された短編ミステリ。それぞれの主人公がカタブツ
で、そのカタブツさをうまくミステリに仕上げています。真面目で平凡ながら、
その裏側の残虐性を現代的な作品としていますが、短編のせいなのか、物語が
淡々としているように感じられた。それでも平凡な人間の裏側にスポットを当
て、ミステリとしているところは読みごたえがありました。
【さ行】
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 自殺自由法
【著者名】 戸梶圭太
【出版社】 実業之日本社
【初 刊】 2004年8月25日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】ある日突然、日本に「自殺自由法」施行された。しかし、日本国
民は相変わらずの無関心。次々と公共自殺幇助施設「自逝センタ
ー」に向かう人の群れ。人間心理の闇をえぐる衝撃の問題作。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
物語は、「日本国民は満15歳以上になれば何人も自由意志によって、国が
定めたところに施設に於いて適切な方法により自殺することを許される。但し、
服役者、裁判継続中の者、判断能力のない者は除外される」という「自殺自由
法」が施行された日本という設定で始まり、個人を取り巻く種々の状況から自
殺を考える人々が、全国に設置された自殺を実施する公的施設「自逝センター」
での自殺をめぐって物語は展開していきます。人が殺されまくるという展開的
には、多少「バトル・ロワイヤル」に似ているものの、「バトルロワイヤル」
で見られたような、殺し合う人間同士の心理描写が殆どなく、衝撃的かつイン
パクトのある展開ではあるものの、戸梶作品にしては物足りなさがありました。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 白い手の残像
【著者名】 汐見 薫
【出版社】 ダイヤモンド社
【初 刊】 2004年7月15日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】すべては一人の女性の自殺から始まった…。敏腕経済記者、正義
感あふれる会計士、そして謎のBIS老人が、銀行と建設会社の
癒着に渦巻く策謀の数々を解き明かす。第1回ダイヤモンド経済小
説大賞・優秀賞受賞。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
物語は、ゼネコンと銀行と監査法人の癒着を新聞記者、若手公認会計士、元
検事の3人が解明する展開。非常に読みやすかったものの、展開がアッサリと
しすぎていて、策謀に関わる銀行常務やゼネコンの財務部長が殆ど登場せず、
他の登場人物や語り手がその2人について語るだけという仕立てになっていた
のは大きな欠点でもあり、癒着に至る構図が全く見えておらず、物語で重要な
動機が分からないのも残念でした。
<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 全部無料で儲けるネット副業
【著者名】 (株)ユニゾン
【出版社】 翔泳社
【初 刊】 2004年9月2日
【金 額】 1280円+税
【カバー文】懸賞/アンケート/モニターといった月3万円のプチお小遣い稼
ぎから、ポイントによるインセンティブ、ヤフオク活用、アフィ
リエイト収入、メルマガ配信、オンライントレードなどなどネッ
ト副業のすべてを掲載。成功者インタビュー&充実の各種無料サ
ービス、ソフト紹介あり。なにしろ平日・夜間・初心者・在宅で
全部OKだからもう安心。会社を辞めずに稼ぎたいサラリーマン
ならネット副業だ!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
内容は紹介文で分かるかと思いますが、インターネットを利用したネット副
業についてをまとめたのが本書。7つの章に分かれて紹介されていますが、幅
広く取り上げているものの、これまでに多くのことが本になったり、ネット上
で大きく公開されているものばかりなだけに、特に新鮮な内容ではありません
でしたが、サイト写真が多いため読みやすく、お役立ちサイト一覧、ノウハウ
&テクニックは参考になりましたし、これからネットをしようとする人には入
門書として最適だとは思います。
【た行】
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 追憶のかけら
【著者名】 貫井徳郎
【出版社】 実業之日本社
【初 刊】 2004年7月25日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】妻を交通事故で亡くした大学講師。彼が手に入れた、ある作家の
未発表原稿。それはさらなる災いを彼にもたらすことに…。長篇
ミステリアスロマン。『ジェイ・ノベル』連載を単行本化。
【満足度】 ★★★★☆
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交通事故で妻を失い、失意のどん底にいる国文学者・松嶋。義父である教授
との関係もギクシャクし、愛娘も義父の元へ行くことに。そんな松嶋の元へあ
る原稿が持ちこまれた。それは、戦後僅かに文壇に登場して自殺した作家が自
殺の直前に記した手記だった。手記に隠された謎を解こうとするが、失意のど
ん底にいる主人公に悪意の罠が襲いかかる……。
物語は、妻に死なれ、最愛の娘を姑夫婦に奪われた主人公に次々襲いかかる
罠を描いたミステリ。展開も二転三転し、そのスリリングな展開に一気に読ま
されましたが、ラストには感動が仕掛けられ、実に読みごたえある作品でした。
手記が長くなりすぎていた点は、やや欠点だとは思いますが、その欠点を補う
謎解きミステリでした。
【な行】
<本紹介>
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【ジャンル】生活
【著書名】 なぜか、お金が貯まる 魔法のマネー講座
【著者名】 平原彰子
【出版社】 大和書房
【初 刊】 2004年6月5日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】貯められる人とダメな人を分けるポイントは、お金への関心や知
識、計画性やバランス感覚にある。「貯蓄体質」になるための
「体質改善」の基礎知識をわかりやすくまとめる。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
著者は、マネー誌「あるじゃん」創刊編集長で、その著者が、貯蓄の基本か
ら社会保険や生命保険、投資などを盛り込み、お金を貯めるノウハウを分かり
やすく紹介したものが本書。サブタイトルに「女が得するお金レッスン」とあ
りますが、女性だけでなく男性が読んでもお金に関する役立つ情報がまとめら
れています。
【は行】
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 不祥事
【著者名】 池井戸潤
【出版社】 実業之日本社
【初 刊】 2004年8月15日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】圧巻の事務処理能力と歯に衣着せぬ物言いで、エリート銀行マン
をも蹴散らす究極の女子行員・花咲舞は、前代未聞の不祥事に揺
れるメガバンクの危機を救えるのか!? 『ジェイ・ノベル』連載
を単行本化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
事務処理に問題を抱える支店を訪れて指導し解決に導く、臨店指導。若くし
てその大役に抜擢された花咲舞は、独特の慣習と歪んだ企業倫理に支配された
メガバンクを「浄化」すべく、舞は今日も悪辣な支店長を、自己保身しか考え
ぬダメ行員を、叱り飛ばす。前代未聞の不祥事に揺れるメガバンクの危機を彼
女は救えるか……。
本書は、職場で弱い立場の人間が、エリート行員たちをバッサリとやっつけ
るという痛快な物語。その主人公・花咲舞のキャラクターは、著者のこれまで
の作品の中でも強烈な個性を発揮しており、その個性が物語をうまく引き立た
せています。中身以上に主人公の存在感が重視された描かれ方のため、読み手
によっては評価が分かれるとは思いますが、展開も読みやすかったですし、面
白い作品でした。
<本紹介>
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【ジャンル】短編ミステリ
【著書名】 パズラー
【著者名】 西澤保彦
【出版社】 集英社
【初 刊】 2004年6月30日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】高築俊朗の殺害時刻、アリバイがあるはずの淳子はなぜ、自分が
彼を殺したと供述するのか…。本格パズラー作品集。『ミステリ
マガジン』掲載、既刊の文庫所収作品等をまとめて単行本化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、短編6作を収録した短編ミステリ集。いずれの物語も本格ミステリ
として楽しめ、最初から綺麗に伏線が張られていて短編ながら存分にミステリ
を堪能できます。短編のため読みやすく、作品によっては好みも分かれるかも
しれませんが、全て楽しめた作品集です。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 FLY
【著者名】 新野剛志
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2004年8月10日
【金 額】 1905円+税
【カバー文】すべてはあの夏の「出会い」から始まった。恋人を目の前で殺さ
れた男が犯人を執念で追う。15年の歳月の果てに判明する衝撃
の事実。『別冊文芸春秋』連載を単行本化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
北九州の小さな町で、ボクシング部に所属する向井広幸は、自主トレのコー
スの裏山の展望台で一人の男と出会った。テント暮らしのその男は、九州をめ
ぐる旅の途中であると語る。そんなおり、広幸は交番に貼られた指名手配写真
の中に、テントの男の顔があることに気付く。男の名は戸浦康文といい、妻の
浮気相手を刺殺した元学校教師だった……。 そして十余年が経ち、戸浦によ
って恋人を殺された広幸、戸浦と関わったおかげで歌手として成功した人生を
歩むことになった千恵理、高校生になった戸浦の娘祥子とボーイフレンドの藤
代俊介、そしていまだに逃亡を続ける戸浦。複数の男女の数奇な人生、複雑な
因縁が絡み合いクライマックスへと向かっていく……。
長年にわたり強固な意志を持ち続けた男の復讐物語でもあり、意外性に満ち
た結末に導かれていきます。正にどんでん返しといえるラストは逆転劇でもあ
り、最初から最後まで目が離せないミステリでもありました。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 螢坂
【著者名】 北森 鴻
【出版社】 講談社
【初 刊】 2004年9月21日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】カウンターでゆるり、と時が流れる。「香菜里屋」に今日もまた、
事件がひとつ。わだかまっていた謎が、旨いビールと粋な肴で柔
らかくほぐされる。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
「香菜里屋」という名のビアバーの主人、工藤哲也は訪れた客に、身近で起き
た奇妙な出来事を物語。そして事件の真相は、その店主によって解き明かされ
ることに。物語ではビアバーでの数々の料理も登場し、池波正太郎の作品を思
い出すような感じです。実際に飲みに行ってみたいビアバーでもあり、ビール
を飲みながらの読書がお勧めです。
【ま行】
<本紹介>
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【ジャンル】シュミレーション小説
【著書名】 M8
【著者名】 高嶋哲夫
【出版社】 集英社
【初 刊】 2004年8月30日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】愛する人よ! かけがえのない街よ! マグニチュード8。20
05年12月×日、東京大地震発生! 10年前、神戸ですべて
を失った者たちが今、立ち上がる! 最新研究をもとに描かれる
大地震シミュレーション巨編。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
神戸の震災で家族を失った瀬戸口は、地震の研究で博士号を取得し、大学に
残り地震予知の研究を続けていた。その瀬戸口は、独自の計算で半年以内にマ
グニチュード8以上の東京直下型地震が起きることを予測し、瀬戸口は神戸の
地震を予知できずに学界から消えた遠山元教授と出会う。遠山の助言を受け新
たに計算すると、なんと巨大地震が10日以内に発生するという結果が導き出
された……。
物語は、東京にマグニチュード8クラスの地震が起きる内容で、関西大震災
を経験した登場人物と絡めて、かなりリアルに描かれています。先日の新潟中
越地震が起きた後に読んだだけに、その迫力には現実味も感じましたし、実に
インパクトのある作品で、今年を代表する作品といっても過言ではないです。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】お笑い
【著書名】 間違いないっ!
【著者名】 長井秀和
【出版社】 KKベストセラーズ
【初 刊】 2004年5月3日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】抱かれたくないランキングは5位以降からリアルなニオイがして
くるんだ。間違いないっ! 全部他人事だと思って読んでくださ
い。笑えます! テレビ・ライブを発表の場に、しゃかりきに作
ってきたネタの集大成。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
本書はお笑い芸人・長井秀和のネタが最初から最後までギッシリと詰まった
ネタ本。どんなものかと図書館から借りた本でしたが、面白いネタは多いもの
の、文字だけのネタよりも、テレビで見る方が面白いです。暇潰しには最適だ
とは思いますが、買ってまでも……という感じでした。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】サスペンス
【著書名】 真夜中の神話
【著者名】 真保裕一
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2004年9月15日
【金 額】 1619円+税
【カバー文】夫と娘を亡くし失意の中にいた晃子。アニマル・セラピーの研究
者である晃子は、インドネシアの島へ向かう航空機の墜落事故に
遭い、奇跡の生還を遂げる。その直後、胸を刺し貫かれた首なし
死体が発見され…。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
夫と娘を事故で亡くした失意の晃子が乗った飛行機が爆発、墜落したのは吸
血鬼伝説の伝わる村だった。朦朧とした意識の中、少女の不思議な歌声を聞き、
村人の手当によって奇跡の回復を遂げた晃子だが、町の人々には恐れられ、宿
泊もできず途方に暮れる。一方、猟奇的な首なし死体が発見されるが、その被
害者もまた村の関係者だった……。
物語は、神が見せる奇跡を歌声で現実化する少女と夫と娘を事故で失い失意
の底にあるアニマルセラピーの研究者が登場する、インドネシアを舞台にした
物語。綿密な取材と調査で構成されており、テンポの良さと特に後半はスピー
ド感も感じました。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】生活
【著書名】 マンガ終身旅行者
【著者名】 木村昭二/夏生灼
【出版社】 Pan Rolling
【初 刊】 2004年9月17日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】その国に生まれたという理由だけで人生のリスクをゆだねてしま
って良いのですか? ……用途ごとに国を使い分けてリスクを分
散する、まったく新しい「終身旅行者」という生き方。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書での「終身旅行者」とは1つの国だけで生活せず、数ヶ月や1年ごとに
様々な国に移り住み、どこの国の居住者ともならない生き方を意味します。つ
まり、居住者として、税金を払う義務が発生する前に次の国へ旅立つという生
活方法で、複数の国々を、「資産運用を行う国」「余暇を過ごす国」など目的
別にし、生活リスクを分散させることをマンガとして分かりやすく紹介してい
ます。マンガとして描かれているため、イメージはしやすく、海外移住を考え
ている人には入門書にはなるでしょう。ただし、大まかなことは描かれている
ものの、海外生活でのリスク面が殆ど描かれておらず、物足りなさは正直感じ
ました。
【や行】
<本紹介>
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【ジャンル】パソコン
【著書名】 よくあるパソコントラブル382
【著者名】 高作義明/荻原洋子/貝原典子
【出版社】 新星出版社
【初 刊】 2004年8月25日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】ユーザーからの問い合わせが多かった悩みランキング総合「TO
P30」はもちろん、パソコンを使っていて起こるさまざまな疑
問を、場面別に16分野に整理して解答。今までどうにもならな
かった悩みがこの一冊で解決します。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書はタイトルにもあるように、よくあるパソコンでのトラブルを382取
り上げたもの。全てQ&A式で分かりやすい説明が図を交えて紹介されており、
いざという時のトラブルの際には役立つ内容です。特にパソコン初心者にはお
勧めの1冊といえます。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 夜のピクニック
【著者名】 恩田 陸
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2004年7月30日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】高校最後のイベントに賭けた一つの願い。あの一夜の出来事は、
紛れもない「奇跡」だった、とあたしは思う。ノスタルジーの魔
術師が贈る、永遠普遍の青春小説。『小説新潮』隔月連載を単行
本化。
【満足度】 ★★★★
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夜を徹して80キロを歩き通すという、高校生活最後の一大イベント「歩行
祭」。生徒達は、親しい友人と話をしたり、好きな人への気持ちを打ち明け合
ったりして一夜を過ごす。そんな中、貴子は3年間わだかまった想いを清算す
るために一つの賭けを胸に秘めていた。今まで誰にも話したことのない、とあ
る秘密。折しも、行事の直前にはアメリカへ転校したかつてのクラスメイトか
ら、奇妙な葉書が舞い込んでいた。去来する思い出、予期せぬ闖入者、積み重
なる疲労。気ばかり焦り、何もできないままゴールは迫る……。
物語は「夜歩祭」というイベントを通して、貴子と融という周囲には秘密に
されている「異母姉弟」の二人を中心に、高校生達の様々な想いが綴られてい
く青春小説。「夜歩祭」の始まりから終わりまでが描かれているだけですが、
この行事によって登場人物達の成長が見事に描かれています。
【ら行】
【わ行】
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