書評データベース(2004年度12月分)

 

■2004年12月に掲示板にて紹介された本■

 大独身                監修 清水ちなみ 扶桑社
 犯人に告ぐ              雫井脩介     双葉社
 ブルータワー             石田衣良     徳間書店
 ラストドリーム            志水辰夫     毎日新聞社
 偽りの館               折原 一     講談社
 イマジン               清水義範     集英社
 クールトラッシュ           戸梶圭太     光文社
 馬映画100選            旋丸 巴     源草社
 ビンボー脱出のルール         和田秀樹     扶桑社
 警察幹部を逮捕せよ!         大谷昭宏他    旬報社
 日本警察の正体            大谷昭宏     日本文芸社
 ヤクザの実戦心理術          向谷匡史  KKベストセラーズ
 武打星                今野 敏     毎日新聞社
 ランドマーク             吉田修一     講談社
 アフリカの瞳             帚木蓬生     講談社
 狩野俊介の記念日           太田忠司     徳間書店
 郵政民営化で始まる 物流大戦争    鈴木邦成     かんき出版
 もし世界の経済が100万円とかだったら 鳥羽 賢    こう書房
 「巨人の星」から「ルパン三世」まで
   アフター・ストーリー”全掲載"!!  安垣 理     辰巳出版
 テレビキャスター、
  コメンテイターは本当に信用できるか 板垣英憲     日新報道
 だれが「音楽」を殺すのか?      津田大介     翔泳社
 3秒でお客をつかむ、ホームページの作り方 荻野浩一朗  翔泳社
 頭がいい人、悪い人の話し方      樋口裕一     PHP新書
 競馬「裏」事件簿                    宝島社
 スウィングガールズ          矢口史靖 メディアファクトリー
 男の始末               藤堂志津子    講談社

【あ行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリ
【著書名】 偽りの館 --叔母殺人事件--
【著者名】 折原 一
【出版社】 講談社
【初 刊】 2004年9月27日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】広大な公園に接して立つ三階建ての洋館。建物は周囲に不気味な
威圧感を与えていた。人が住んでいれば、また違った印象がある
      かもしれない。「お、ば、さ、ん」 訪問者は建物の奥へ呼びか
      けた…。書下ろしミステリー。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 名倉智樹は、ある日見知らぬ叔母が依頼した探偵によってその居場所を探し
出され、遺産相続候補として呼び出された。しかし、その叔母・清瀬富子は意
地悪く、なおかつ死にそうな気配すらなく、智樹は叔母殺害計画を練ったが、
計画は失敗に終わり、この事件をノンフィクションにして書こうとしているも
のがこの館を借り上げるが……。
 本書は折原一おなじみの叙述ミステリ。その叙述トリックも他の作品のよう
に複雑化しておらず、ミステリとして気軽に読めて、存分に楽しめました。ミ
ステリファンにはお勧めの折原一の新作です。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 イマジン
【著者名】 清水義範
【出版社】 集英社
【初 刊】 2004年9月30日
【金 額】 2000円+税
【カバー文】2003年から1980年にタイムスリップした翔悟は若き日の
      父・大輔と出会い、ある計画を思いつく。それはジョン・レノン
      の救出。NYに向かった二人は果たしてジョンを救えるのか? 
      父子の奇妙な友情物語。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
 物語は、父親を尊敬できなくなった息子が、父親の青年時代へタイムスリッ
プしてしまい、スパイに追われ、ジョン・レノンを救おうとアメリカへ行き、
父親との友情が芽生えるという展開。読んで最初に思ったのは、東野圭吾の
「トキオ」に非常に似ている展開で、そのため作品としてはそれなりの面白さ
はあるものの、どうしても二番煎じという印象を受けてしまい、作品の良さと
いうよりも欠点が目に付いた作品です。また、主人公を始めとする登場人物に
もインパクトは少なく、やや期待ハズレでした。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】映画
【著書名】 馬映画100選
【著者名】 旋丸 巴
【出版社】 源草社
【初 刊】 2004年9月25日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】馬が主人公、或いはテーマである作品、馬、或いは馬に関する競
      技、作業、祭典を描いた作品、馬がかなりの時間登場する作品、
      馬による優れた(印象的な)シーンのある作品、馬、或いは馬に関
      する競技、作業、祭典の描き方が、映像作品史上重要な意味をも
      つ映画を100点掲載した。また、馬描写の充実度を5段階評価
      で示した。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は国内外の「馬」の登場する映画を100本を選んで紹介しているもの。
競馬から乗馬・馬術、ロデオ・西部劇、その他の競技と、スポーツに関わる馬
の映画、馬産地物語、ファンタジーなど、数多くの馬映画を取り上げています。
著者は競馬ライターでもあるだけに、解説もかなり詳しく紹介されており、映
画を見たような気にさせてくれる1冊です。読後は幾つか見ていない馬映画を
むしょうに見たくなりました。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 アフリカの瞳
【著者名】 帚木蓬生
【出版社】 講談社
【初 刊】 2002年7月5日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】国民の10人に1人がHIVに感染。毎日200人の赤ん坊が、
      HIVに感染したまま生まれてくる国。ここではエイズという絶
      望すら、白人資本に狙われる…。いまわれわれに生命の重さを問
      う衝撃作。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、著者の作品「アフリカの蹄」の続編。その前作から12年が経ち、
南アフリカを舞台に、アパルトヘイトこそなくなったものの、エイズが蔓延す
るこの国で、医師として国内外の問題に立ち向かう主人公・作田医師の活躍を
描いています。深刻で重いテーマを描いているものの、登場人物の描写は愛情
がこめられていて、人間愛を感じる感動作です。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】エッセイ
【著書名】 頭がいい人、悪い人の話し方
【著者名】 樋口裕一
【出版社】 PHP新書
【初 刊】 2004年7月2日
【金 額】 714円+税
【カバー文】何気ない会話に、その人の知性が現れる。難しい議論をしたわけ
      ではない、他愛のない世間話をしただけなのに…。社会に出れば
      話し方ひとつで、仕事ができるかどうか判断されてしまう。本書
      では、巷にあふれる愚かな話し方の実例をあげ、その傾向と対策
      を練る。「知ったかぶり」「矛盾だらけ」「繰り返しが多い」
      「具体例がない」「説教癖」など、思わず身近なあの人の顔が浮
      かぶ。そして、あなた自身も「バカに見える話し方」をしている
      のだ! 文章指導のプロが「書くこと」と「話すこと」の共通項
      を見つけ、痛快に綴る。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
 本書では、さまざまな「頭の悪い話し方」の例をあげて、そのどこが「頭が
悪いのか」と分析して、それと並行しながら「頭のよい話し方」を提案してい
きます。また、様々なタイプの「頭の悪い話し方」の相手とどうしても話をし
なければならないときの対策までも書いてあります。ただ、事例は極端にデフ
ォルメしている箇所が多く、正直参考にはなりませんでした。ベストセラーと
なっているようですが、読みやすくはあるものの、もう少し中身濃くしてもら
いたかったです。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 男の始末
【著者名】 藤堂志津子
【出版社】 講談社
【初 刊】 2004年8月6日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】愛した人は、邪魔な人。大好きだった。けれど今は、別れたいだ
      け。自分がどれだけ心を傾けられる相手を必要としているか、そ
      の淋しさは痛いほど分かっているけれど…。優しさと凄味をあわ
      せ持つ、驚愕の長編小説。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
 毎朝、美衣子の元に無言電話かかってきていた。子供が自立し、母の桐が亡
くなった後にさびしい思いをしないためと、同居している青野との関係がうま
くいってないせいか、美衣子はその無言電話の相手が父であってほしいと願っ
ている。物語は、熟年期の美衣子と桐の愛することを求める姿と男の始末のつ
け方を描いた作品。
 藤堂志津子の作品は久々に読みましたが、家族像と恋愛がアンバランスで、
そのためにあまりにも現実離れしすぎていたのは作品としての欠点であるとも
思います。ラストも展開からハズれすぎており、もっと違った展開で描いてほ
しかったです。

【か行】

<本紹介>
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【ジャンル】犯罪小説
【著書名】 クールトラッシュ
【著者名】 戸梶圭太
【出版社】 光文社(KAPPA NOVELS)
【初 刊】 2004年9月20日
【金 額】 800円+税
【カバー文】鉤崎は三人の同業者とチームを組んで、地方のパチスロ屋のアガ
      リを狙った強盗を企てた。しかし、裏切りにあい、金を持ち逃げ
      される。鉤崎は裏切り者の追跡をはじめるが、敵もまた彼を狙っ
      て攻撃を仕掛けてきた! 鉤崎は、金を取り戻せるか? 徹底し
      てクールな主人公と、どこかファニーな悪党たちの闘いを痛快に
      描く、超娯楽小説。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 鉤崎、米田、植本、浜村の同業の4人は、現金輸送車を襲撃しようと計画し
ていた。彼らが襲うのは、パチンコ屋のアガリ。鉤崎と浜村は、組んで仕事を
するのは3度目で、浜村と米田は2度目。植本と鉤崎は2年ぶりで、米田と鉤
崎は初顔合わせ。その襲撃は見事に成功したが、潜伏した先で裏切りが発生。
金を持ち逃げされ、犯罪者同士の追跡劇が始まった……。
 物語は戸梶圭太らしいスピード感溢れる犯罪小説。テンポの良さといい、登
場人物の個性といい、実に魅力ある作品に仕上がっています。喜劇的な残虐シ
ーンもあり、時には笑いもありと、戸梶パワー全開の作品です。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 警察幹部を逮捕せよ!
【著者名】 大谷昭宏/宮崎学/北海道新聞取材班
【出版社】 旬報社
【初 刊】 2004年6月30日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】元警視長の告発を契機に北海道をはじめ全国の警察での裏金づく
      りが暴かれつつある。国民の税金である調査費等が裏金としてど
      のように作られ使われているのか、その真相を追究する。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、著者達による警察の裏金問題についてを徹底追及したもので、警察
の裏金作りの実態や警察とマスコミの癒着の構図について、対談形式で詳しく
解説されています。対話形式のため、内容も読みやすく、また鋭い指摘による
真相追究は読みごたえもありました。なお、巻末には、資料として道警裏金問
題の経緯や、実名証言した原田宏二・元釧路方面本部長と斎藤邦雄・元弟子屈
署次長の証言内容、全国警察の裏金づくりリストなどがまとめられています。

<本紹介>
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【ジャンル】連作ミステリ
【著書名】 狩野俊介の記念日
【著者名】 太田忠司
【出版社】 徳間書店(TOKUMA NOVELS)
【初 刊】 2002年9月30日
【金 額】 819円+税
【カバー文】「イブの夜九時思い出の場所で待つ」。老人のもとに5年前に死
      んだはずの妻からの電報が届く。石神探偵事務所を訪れた老人の
      依頼を受けた狩野俊介は、そこで誰かが待っているはずだと推理
      し……。センチメンタルで心温まる連作ミステリー集。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 前作の「久遠堂事件」から4年ぶりとなる狩野俊介シリーズ最新作の本書で
すが、主人公・狩野俊介の記念日にまつわる4つの物語で構成されており、
“心の忘れ物”がキーワードとなっています。久しぶりのシリーズ作で、この
シリーズは好きなだけに、待ち望んだ作品でしたが、見事に期待に応えてくれ
る作品でした。読後も心地良く、中学生探偵の狩野俊介の推理も存分に楽しめ
ました。

<本紹介>
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【ジャンル】?
【著書名】 「巨人の星」から「ルパン三世」まで
      “アフター・ストーリー”全掲載"!!
【著者名】 安垣 理
【出版社】 辰巳出版
【初 刊】 2002年9月25日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】名作マンガの”ヒーロー”たちのその後をストーリーをここに完
      全掲載。コミック、アニメ、実写、CMにいたるまでのアフター
      ストーリーや番外編などのサイドストーリーまで”驚愕の物語!
      !”とその真実!を今明らかにし、あのヒーローの現在がどうな
      っているのか?そのすべての”謎”を解き明かします。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
 カバー文にもありますが、本書は名作マンガのその後のストーリーを集めた
もので、タイトル以外にも「鉄腕アトム」「ドラえもん」「宇宙戦艦ヤマト」
など数多くのヒーローたちのその後が紹介されています。内容としては、アフ
ターストーリーだけでなく、作品本体のストーリーの概要も書かれているため、
読みやすかったですが、知っている内容が多く、それほどの新鮮さはありませ
んでした。ただ「ルパン三世」で、ルパンと不二子の間に子供が生まれ、子孫
8世まで話があったというのは知らなかっただけに意外でした。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】競馬
【著書名】 競馬「裏」事件簿
【出版社】 宝島社(別冊宝島1073)
【初 刊】 2004年10月28日
【金 額】 800円+税
【カバー文】専門誌では絶対に書けないウラ情報満載!
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
 表紙に「騎手・調教師・JRAの知られざるスキャンダル11連発」とあり
ますが、本書は競馬界での事件簿をまとめたもの。取り立てて目新しいと思う
ような内容は少なく、その内容も取材が甘いと思える部分もありました。また、
もう少し掘り下げて記事にしてほしいところも多く、競馬ファンとしては正直
物足りなさを感じました。

【さ行】

<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 3秒でお客をつかむ、ホームページの作り方
【著者名】 荻野浩一朗
【出版社】 翔泳社
【初 刊】 2004年10月8日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】ホームページで、メルマガで、オンラインショップで、オーバー
      チュアで、アドワーズで、顧客の獲得に悩んでいる、そんな読者
      に向けて、顧客の反応率を上げるキャッチフレーズづくりのスー
      パー・ノウハウをギュッと1冊に凝縮しました。今日から即効果
      が上げられるノウハウから、企業の長期戦略やブランド戦略にも
      つながる、奥深いキャッチフレーズ戦略までをお教えします。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
 本書はタイトルにもあるように、お客をつかむホームページの作り方のノウ
ハウを書いたもの。ホームページビルダーを使ってのHP作成について書いて
ありますが、この手のノウハウ本は多く出ており、他の本と内容もそう違いは
ないように思いましたし、特に参考にすべきと思えるところはそれほど多くは
なかったです。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 スウィングガールズ
【著者名】 矢口史靖
【出版社】 メディアファクトリー
【初 刊】 2004年9月1日
【金 額】 1000円+税
【カバー文】「ジャズやるべ!」ビッグバンドジャズに魅せられた田舎の少女
      &少年の、瑞々しくも大爆笑の日々。映画「スウィングガールズ」
      原作、監督・矢口史靖初の書き下ろし青春小説! 映画では語ら
      れなかったエピソードも満載です。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、邦画「スウィングガールズ」の原作本で、片田舎の女子高生が夏休
みの補習をサボる口実で参加した“ビッグバンド”で、いつしかジャズの魅力
に引き込まれ、自身のバンド結成しよう、という音楽への熱い思いを描いた作
品。映画は見ていませんが、文章からもジャズが聞こえてきそうで、登場人物
もそれぞれに個性的で魅力があり、物語を一層引き立てています。読後は映画
も見たくなりました。

【た行】

<本紹介>
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【ジャンル】?
【著書名】 大独身
【著者名】 監修 清水ちなみ
【出版社】 扶桑社
【初 刊】 2004年8月20日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】「30歳以上、独身女性の4人に1人は処女!」独身女性130
      人による綿密なアンケートの結果、負け犬”女性たちの姿が明ら
      かに。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、著者が主宰する「OL委員会」のメンバーの独身女性130人の綿
密なアンケートとデータ、そして体験談で構成されている「独身について」。
ここに出てくるのは、「老後の心配」「親の心配」「年金の心配」「すでに口
うるさくさえなくなった親兄弟・親戚」など。艶っぽい話はほとんどなく、独
身の現実が語られています。ただし、内容的にやや偏りが見られたのと、アン
ケートデータでは「適当な相手がいたら結婚する」というデータが多かったの
に、独身を通すことを前提として意見ばかりで、この辺のバラつきが気になり
ました。

<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 テレビキャスター、コメンテイターは本当に信用できるか
【著者名】 板垣英憲
【出版社】 日新報道
【初 刊】 2004年10月16日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】電波ジャックされている!? 不偏不党、公平がモットーのはずの
      公共電波。しかし、特定の政党や勢力に加担するような発言をす
      るテレビキャスターやコメンテイターたちの跋扈をこのまま許し
      ておいていいのか。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、テレビキャスターとコメンテイターに対しての批判本。サブタイト
ルには「イデオロギー的偏向、恣意的批判−彼等は公平を欠いていないか」と
付けられているが、確かに公平性を欠く場面も見かけるものの、一部コメント
のみを取り上げての批判もあり、内容的にはかなり過激なだけに、そこまで掘
り返さなくてもという部分もありますが、ズバリ指摘しているところもあった
りと、それなりには読ませる内容にはなっています。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 だれが「音楽」を殺すのか?
【著者名】 津田大介
【出版社】 翔泳社
【初 刊】 2004年9月21日
【金 額】 1580円+税
【カバー文】いま日本の「音楽」を取り巻く状況がおかしい。CD売上げは年
      々下落し続ける一方で、レコード輸入権やCCCD、違法コピー
      といったさまざまな問題がアーティストと音楽ファンのあいだに
      深い亀裂となって横たわり、デジタル時代の新しい音楽の楽しみ
      方を見失わせてしまっています。本書は、いまの音楽業界のなか
      で複雑に絡み合った数多くの「論点」を、さまざまな視野から鋭
      くあぶり出し、アーティストと音楽ファンそして音楽業界の行き
      方を模索します。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、日本の音楽業界の現状を、自身のインターネットサイト「音楽配信
メモ」で2年間以上に渡って、いち音楽ファンの立場から発言し続けている著
者が、輸入権・CCCD・違法コピー&ファイル交換・配信サービスなど、現
在の音楽業界の抱える問題を取り上げたもの。単なる業界叩きとして書いてい
るのではなく、音楽業界で何が起きていて、今後の課題は何かをまとめていま
す。

【な行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 日本警察の正体
【著者名】 大谷昭宏
【出版社】 日本文芸社
【初 刊】 2000年10月30日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】神奈川県警不祥事発覚の真相、「グリコ・森永事件」の負の遺産
      など、新聞・TVではわからない、警察不祥事の恐るべき背景・
      真実を白日のもとにさらし、その「功罪」を徹底検証する。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、不祥事の裏側、その温床は何だったのかを、新聞やTVでは決して
知り得ない深層の情報を元に書き下ろされたもので、警察という組織の正体が
赤裸々に綴られています。「グリコ・森永事件」を境に、ジワジワと地盤沈下
を起こしていく組織、チェック機能を果たさないマスコミ、警察とマスコミの
知られざる真相、毒カレー事件の裏側、凶悪殺人事件や少年事件と警察の限界、
誇りを失ったキャリアと現場の苦悩など、警察の組織と事件を知り尽くした著
者にしか書きえない、警察問題の真相の数々が明かされています。

【は行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】サスペンス
【著書名】 犯人に告ぐ
【著者名】 雫井脩介
【出版社】 双葉社
【初 刊】 2004年7月30日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】犯人よ、今夜は震えて眠れ-。連続児童殺人事件。姿見えぬ犯人
      に、警察はテレビ局と手を組んだ。史上初の劇場型捜査が始まる!
      『小説推理』連載に加筆、訂正して単行本化。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 6年前の幼児誘拐事件で失態を見せた男が、幼児連続誘拐事件を解決するた
め、「劇場型犯罪」ならぬ「劇場型捜査」の主役に抜擢。だが、敵は誘拐犯だ
けではない。マスコミも、警察内部も敵だらけ。裏切りと罠が交錯する中、彼
は犯人を炙り出す事が出来るのだろうか?
 物語は、、劇場型捜査という捜査官がニュース番組に出演して公開捜査を行
うという舞設定で、展開から「グリコ森永事件」をつい思い出してしまいまし
た。展開のテンポも良く、最初から最後まで目が離せず、一気に読まされた作
品です。ただ、裏切り者を炙り出す部分がメインに描かれているために、誘拐
犯人が捕まる部分が呆気なかった部分だけが残念ですが、ドラマを見ているよ
うなスリリングさがあり、非常に楽しめた作品です。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】SFファンタジー
【著書名】 ブルータワー
【著者名】 石田衣良
【出版社】 徳間書店
【初 刊】 2004年9月30日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】平凡な一人の男が、天を衝く塔を崩壊から救う。高さ2キロメー
      トルの塔が幾多の危機を越え、雲を分け聳え続けるのだ。世界を
      救うのは、夢みる力! 魂の冒険と愛の発見の物語。石田衣良の
      新たな挑戦…心ゆすぶられるヒューマン・ファンタジー。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 脳腫瘍による末期癌の瀬野周司は、父親の地所売却によって獲得した超高層
マンション新宿ホワイトタワーで余生を過ごしていた。そして脳腫瘍の痛みは
周司を200年後の未来へと誘う。周司が移行した未来の世界は、ウイルス兵
器黄魔によって各国が分断され、まともに外を歩けない状態にあり、周司は国
民全員が住むブルータワー最高責任者一人セノ・シューに転生していた……。
 物語は石田衣良初となるSF作品ですが、石田衣良らしく読みやすい作品で
はありました。ただし、物語での塔の一般人はどうやって生活しているのか、
塔内でいかなる利潤を上げているのかなど、設定を巡る疑問点が幾つも浮かび、
折角のテーマの良さが活かされていないように思えたのは残念です。石田衣良
だからこそ、もう少し捻ってほしかったという希望もありましたが、それなり
に楽しめた作品です。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】生活
【著書名】 ビンボー脱出のルール
【著者名】 和田秀樹
【出版社】 扶桑社
【初 刊】 2004年8月31日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】所得税、相続税減税でトクするのは金持ちだけ。ビンボーに甘ん
      じないで生きるための処方箋。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は「週刊SPA」で連載していた「年収300万円への道」を単行本と
して出版したもので、サブタイトルには「年収300万円から3000万円に
する知恵」と書かれています。内容的には森永卓郎氏の書かれている「年収3
00万円時代を生き抜く経済学」とダブるような内容だっただけに新鮮さは感
じられませんでしたが、収入アップのヒントは本書の中にありますし、参考に
なるところもありました。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 武打星(ぶだせい)
【著者名】 今野 敏
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2002年3月20日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】空手一筋の日本人青年・誠が、武打星(アクション・スター)を目
      指し、香港へ。喧燥と深い闇を湛えたこの街で、唸りをあげる手
      技・足技。全編カンフーのスピードで突き進むアクション・ノベ
      ル。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 ブルース・リーの死後70年代後半、一人の日本人が香港アクションスター
を夢見て香港へ渡った。香港で生活してる大学の先輩を頼って香港へ渡ったの
はいいが、金もコネもなく言葉も通じない。それでも、なんとか三羅という映
画会社で役をもらうことになり、武打星(アクションスター)を目指すことに。
 物語は、全てアクションという訳ではなく、香港マフィアや香港に関する話
が散りばめられており、スピード感溢れる作品です。テンポも良く、アクショ
ン映画を見ているような感覚で読めます。多少盛り上がりに欠けていたのはや
や残念ですが、格闘の動きがわかりやすいのは良かったです。

【ま行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】経済
【著書名】 もし世界の経済が100万円とかだったら
【著者名】 鳥羽 賢
【出版社】 こう書房
【初 刊】 2002年9月10日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】国内総生産、インフレ率、観光収入、石油の埋蔵量…。大きすぎ
      てわかりづらい世界の経済数字を「100万円」などに置き換え、
      比べて解説。身近な数字にすれば実感としてわかる。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書はカバー文にもあるように、世界の経済数字を身近な数字に置き換えて
解説しているもの。全ページ、図やイラスト入りのため、非常に読みやすく、
小学生や中学生が読んでも十分理解できる内容だとも思います。

【や行】

<本紹介>
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【ジャンル】心理学
【著書名】 ヤクザの実戦心理術
【著者名】 向谷匡史
【出版社】 KKベストセラーズ
【初 刊】 2001年9月7日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】「正しいのはワイで、間違うとんのはアンタ」…恐るべし、カモ
      をドツボに追い込むヤクザ流パフォーマンス。彼らは心理学のプ
      ロフェッショナルなのだ! これまで体験・見聞してきた「天才
      パフォーマー」たちのノウハウを紹介。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、ヤクザの恐喝の手口を具体的に慨述したノンフィクションで、その
ヤクザを例にした実社会での心理術を紹介しています。サブカルチャー的で読
みやすかったですし、実践に基づいた行動がいかに心理学にかなっているかも
参考にはなりました。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 郵政民営化で始まる 物流大戦争
【著者名】 鈴木邦成
【出版社】 かんき出版
【初 刊】 2002年9月21日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】"民営郵政"を取り巻く国内外の熾烈な競争が始まる! 公社化か
      ら民営化への道筋をたどっていくことになる日本郵政公社は、郵
      便・物流・金融の各部門を有機的に融合した"企業空母"として、
      日本経済再生の強力な推進力となる可能性を秘めている。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は国際的な視点から郵政民営化をアプローチしている内容。日本の郵政
改革がどのような方向に進もうとしているのか、欧州における郵政民営化が物
流ビッグバンに結びつき発生した欧州郵便戦争と欧州物流の動静についての展
望、米国郵政公社の今後のゆくえと物流メガ企業の成立の背景と現況、グロー
バル化に伴う物流システムの激変事情、郵貯・簡保事業の未来図などを、グロ
ーバルな視点からの郵政民営化について書かれており、特にあまり知られてい
ない海外での郵政民営化については情報源となり、読んで良かった1冊です。

【ら行】

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 ラストドリーム
【著者名】 志水辰夫
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2004年9月30日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】妻を失った男は、妻との日々がかけがえのない輝く時間だったこ
      とに気づく。さまよう男の魂を導く「最後の夢」、そして旅路の
      果てに、たどりついた場所とは……。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 著者の4年ぶりとなる長編の本書は、妻をがんで失った衝撃で記憶を失って
しまった男の物語。妻に対する罪悪感、幸福にしてやれなかった後悔と悲哀。
そして、ビジネスマンとして出世の頂点を極めた男の回想と悔恨を描いていま
す。じっくりとした作品ではあり、ある意味志水辰夫らしい作品ではあります
が、様々な要素が盛り込まれすぎていて、まとまりを感じなかった点は残念で
す。それでも久々の志水辰夫の長編として物語は堪能できました。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 ランドマーク
【著者名】 吉田修一
【出版社】 講談社
【初 刊】 2002年7月15日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】大宮の再開発地区に建設される地上35階建てのスパイラルビル
      をめぐり交差する2人の男の運命と、照らし出される現代日本の
      光景。芥川賞作家が圧倒的迫力で現代を衝く傑作長編。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
 物語は、再開発中の大宮に建てられていくスパイラル状にねじれた高層ビル
をめぐって、ビル内部で働く鉄筋工・隼人とビル全体を俯瞰する設計士・犬飼
の二つの視点を通して、カウントダウン形式で進行するという構成で、かなり
ストイックな作品です。その主人公の2人の男は最後まで交わることがなく、
小説は突然終わり、現代的な都市小説なのでしょうが、どうも印象が薄かった
です。

【わ行】

 

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