書評データベース(2005年度2月分)
■2005年2月に掲示板にて紹介された本■
藁の楯 木内一裕 講談社
崩れる日 なにおもう 白川 道 小学館
郵貯崩壊 仁科剛平 祥伝社
黒い看護婦 森 功 新潮社
調教師ほどステキな商売はない! 高崎武大 オークラ出版
スト決行 プロ野球が消えた2日間 朝日新聞スポーツ部 朝日新聞社
日本一怖いインターネットの本
関口啓貴&株式会社コネクタス 明日香出版社
世界を変えるお金の使い方 責任編集 山本良一 ダイヤモンド社
オレたちバブル入行組 池井戸潤 文藝春秋
ゆらゆら橋から 池永 陽 集英社
長恨歌 不夜城完結編 馳 星周 角川書店
暗黒の城 有村とおる 角川春樹事務所
ヤフオク裏ビジネス 秋山繁之 星雲社
ヤフオクで毎月5万円稼ぐ本 大槻典博 マイクロマガジン社
ベストセラー徹底ガイド2005 ミスター・パートナー出版部 星雲社
小森課長の優雅な日々 室積 光 双葉社
墓石の伝説 逢坂 剛 毎日新聞社
跡目 伝説の男・九州極道戦争 大下英治 祥伝社
三度目の正直 浅井 柑 マガジンハウス
アイム ソーリー、ママ 桐野夏生 集英社
俯いていたつもりはない 永井するみ 光文社
パンドラの火花 黒武 洋 新潮社
うたう警官 佐々木譲 角川春樹事務所
【あ行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 オレたちバブル入行組
【著者名】 池井戸潤
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2004年12月5日
【金 額】 1667円+税
【カバー文】崩壊した銀行不倒神話。給料は下がり、ポストも減り、逆境にさ
らされるバブル入行組の銀行員たちの意地と挑戦を鮮やかに描く
痛快長編小説。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢は、5億円の負債を抱えて倒産し
た西大阪スチールの債権回収を命じられていた。しかし、調べを進めるうちに
おかしな点がでてきて、半沢は銀行内では不良融資を行ったということで責任
を押しつけられそうになっていた。納得のいかない半沢は、その煽りを受けて
倒産した会社の社長とともに裏を調べはじめる……。
物語は、バブル時に、銀行に就職し、今は中間管理職となった慶応OB達の
「その後」の悲哀を描いた物語。銀行内の派閥についてや、銀行員達の意地な
ど、面白い展開で、比較的アッサリと読むことができました。池井戸潤の作品
では非常に読みやすい作品です。
<本紹介>
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【ジャンル】実録小説
【著書名】 跡目 伝説の男・九州極道戦争
【著者名】 大下英治
【出版社】 祥伝社(NON NOVEL)
【初 刊】 2004年11月30日
【金 額】 876円+税
【カバー文】九州別府の新興勢力・石井組組長に惚れ込んだ荒木美喜雄は、対
立する組織の幹部を列車内で刺殺、全国の極道を戦慄させた…。
極道の中の極道の型破りな生き様を描いた実録小説。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
九州別府の新興勢力・石井組組長に惚れ込んだ荒木美喜雄は、対立する組織
の幹部を列車内で刺殺。20歳の若者の凄惨で鮮やかな手口は全国の極道を戦
慄させた。特別少年院時代には在院者を撲殺し、その侠気は刑務官をも魅了し
た。石井組の盃を受けた荒木は、抗争の仲裁にマサカリで自らの手首を切断。
その後、収監中に組長から「跡目を託す」と遺言を残された。だが、出所する
と、組は別の男が仕切っていた……。
物語は、極道の型破りな生き様を描いた実録小説。大下英治らしく、非常に
読みやすく、最初から展開に引きこまれました。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 アイム ソーリー、ママ
【著者名】 桐野夏生
【出版社】 集英社
【初 刊】 2004年11月30日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】児童福祉施設の保育士だった美佐江が、自宅アパートで25歳年
下の夫と共に焼死した。事件の背景に盗み、殺人、逃亡を繰り返
す女、アイ子の姿が見える時、更なる事件が引き起こされる。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
児童福祉施設「星の子学園」の保育士であった美佐江と同学園の生徒であっ
た稔の25歳年の離れた夫婦は、ある日、稔と同じく星の子学園の生徒であっ
た松島アイ子と再会し、その夜に炎に包まれて非業の死を遂げた。殺したのは、
アイ子。かつて学園に引き取られていた彼女は、学園を出て以後、ホテルのメ
イド、娼婦、焼肉屋の店員として、転々と生き場所を変えてきて、その先々で
盗みや裏切り、そして殺人を行ってきていた。そのアイ子が更に目を付けたの
は……。
「グロテスク」「残虐記」に続く流れの作品ですが、悪の犯罪を徹底的に追
求した作品といえるのが本書。人々の内実が細密に描写され、アイ子と登場人
物の悪意の因縁がよじれ、ラストまで読み手を引きこむ展開は面白かったです。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 俯いていたつもりはない
【著者名】 永井するみ
【出版社】 光文社
【初 刊】 2004年9月20日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】あのとき、身を切る思いで彼と別れたのに。16年後、彼女の前
に男は現れた…。錯綜する思いと疑惑。確かな自分を求めて揺れ
動くミステリー。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
物語は、託児所を舞台に、経営者である緋沙子と母志乃の、2人の恋愛をミ
ステリーに絡めた作品。永井するみらしく読みやすい作品ではあるものの、肝
心のミステリ部分が弱く、恋愛に重点が置かれているのか、それともミステリ
に重点がおかれているかが中途半端で、読み手によって評価も大きく分かれる
作品だとは思います。
<本紹介>
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【ジャンル】警察小説
【著書名】 うたう警官
【著者名】 佐々木譲
【出版社】 角川春樹事務所
【初 刊】 2004年12月18日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】警官殺しの容疑をかけられた刑事に射殺命令が下された。捜査を
外された有志たちによって、彼の潔白を証明するための極秘の捜
査が始まるのだが…。北海道警察を舞台に描く、書き下ろし警察
小説。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査の変死体が発見された。彼女の交
際相手だった津久井巡査部長が容疑者となり、射殺命令が下されるが、所轄署
の佐伯警部補には納得がいかない。津久井の潔白を信じる有志たちによる極秘
調査が始まった……。
物語は、北海道警の不正事件を土台とし、道警本部と所轄とのしがらみも交
え、読みごたえある作品に仕上がっています。非常にテンポの良い警察小説で、
最初から最後まで目が離せず、一気に読ませる作品です。キャリア官僚、おと
り捜査の後遺症に悩む実直な巡査部長など、警察内の様々な顔が物語を一層引
き立たせています。
【か行】
<本紹介>
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【ジャンル】ギャンブル小説
【著書名】 崩れる日 なにおもう
【著者名】 白川 道
【出版社】 小学館
【初 刊】 2004年9月20日
【金 額】 2000円+税
【カバー文】平均的サラリーマンの生活になじめなかった梨田は、早々にギャ
ンブルの深遠に落ちてゆく。そしてついに、先物取引の世界に…。
自伝的ギャンブル小説『病葉流れて』完結編。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
主人公・梨田雅之は、大学を卒業し社会人となった。だが、毎朝決まった時
間に会社に出かけ、夕方になると同僚と飲みに出て、上司の悪口や同僚のうわ
さ話をする平均的サラリーマンの生活に馴染めるわけもなかった。月々の給料
から貯金して、やがては結婚してマイホームを購入するという人生設計を望む
べくもなかった。早々に、際限もないギャンブルの深淵へ落ちてゆくのである。
競輪で大穴を当てて、いきなり年収の3年分のカネを手にした。そしてイカサ
マ麻雀で大金を失い、借金まで負った。もう後戻りはできない。梨田は遂に先
物取引の世界に足を踏み入れてゆく……。
本書は「朽ちた花びら」に続く自伝的ギャンブル小説の完結編。600ペー
ジの分厚いボリュームですが、最初から最後まで物語に惹き付けられて一気に
読まされました。展開が目まぐるしく変化していきますが、正にギャンブル小
説の醍醐味が味わえる作品です。
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 黒い看護婦
【著者名】 森 功
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2004年11月25日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】福岡県久留米市の看護婦が惹き起こした連続保険金殺人事件の全
容。吉田純子を主犯とする堤美由紀、池上和子、石井ヒト美の四
人組が医療知識を駆使した犯行の根幹に迫る本格犯罪ノンフィク
ション。平凡な女たちを冷血な『黒い看護婦』に変貌させたもの
とは何だったのか。事件の背後に横たわる恐怖を描いてあますと
ころない問題作。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は福岡県久留米市で起きた連続保険金殺人事件を題材としたノンフィク
ション。事件に関わる4人の看護婦それぞれの生い立ちと経歴、事件の背後、
そして犯罪の構造を鋭く描いています。新聞やニュースで知り得た内容以上に、
事件の背後に何があったのかは興味深かったですし、人間の悪の根源をうまく
掘り出していたノンフィクションでした。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 小森課長の優雅な日々
【著者名】 室積 光
【出版社】 双葉社
【初 刊】 2004年7月20日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】不眠不休で働いて、金はたまらずストレスたまり、行きつく先は
家庭不和。こうなったのは部下のせい。だから奴らをコロしたい。
「お前ら、みんな死刑!」 『小説推理』連載「シリアル・パパ」
を改題して単行本化。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
主人公・小森課長の最近のストレスは、部下の問題児社員と、通勤電車で乗
り合わせるはた迷惑な女性。毎日チクチクと人を傷つけている人間は、殺人を
犯しているのと同じで死刑に値するとばかり電車のホームから突き落としたと
ころ、気分は爽快となり、性欲は増進。仕事と夫婦生活ともこれ以上はないと
いう位順調に展開。しかし、皆のストレスを排除し人の為にもなったと納得し
ていたら、殺人の輪が広がってしまった……。
物語は、最終的には3桁にもおよぶ大量殺人の話ですが、かといってサスペ
ンス的でもなく、ホラー的でもなく、展開はどんどんエスカレートしているも
のの、単に殺人が繰り返される物語で、あまりにも短絡過ぎる内容です。これ
までの著者の作品からユーモアを期待していたものの、かなり引いてしまう作
品で、かなり期待ハズレとなりました。
【さ行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 スト決行 プロ野球が消えた2日間
【著者名】 朝日新聞スポーツ部
【出版社】 朝日新聞社
【初 刊】 2004年12月30日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】今年の夏、プロ野球界を震撼させたプロ野球界再編問題。交渉の
現場では何が起こったのか? 誰がどういう目論見で動いたのか?
選手会はいかに闘ったのか? 古田選手会長の単独インタビュー
を交え朝日新聞スポーツ部がその全貌に迫る。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、昨年のプロ野球の球界再編を巡る騒動をまとめたもので、プロ野球
の合併問題から始まり、スト決行に至った経緯を辿り、当時の朝日新聞の論説
を付け加えています。この問題は興味深く見ていましたし、合併反対の署名に
も参加させていただきましたが、改めて、球界再編を巡る騒動がどのような流
れだったかを日を追ってまとめてあります。また巻末には古田選手会会長への
インタビューが載せられており、選手会側とオーナー側のやりとりについても
詳しく語ってくれています。
<本紹介>
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【ジャンル】経済
【著書名】 世界を変えるお金の使い方
【著者名】 責任編集 山本良一
【出版社】 ダイヤモンド社
【初 刊】 2004年12月9日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】100円でミャンマーの子ども5人にポリオワクチン接種。30
0円でタイとカンボジア国境1m2の地雷を除去。3000円で
イラクの国内避難民キャンプで暮らす家族に越冬用の灯油。10
000円で釧路湿原周辺の森林を625m2買い取り保全。30
000円で100m2の棚田オーナーになり、米づくりに参加。
1兆2000億円で全世界の子どもたちに初等教育を。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、環境改善・社会改善に50の事例を挙げ、小額から高額までお金を
使うということについて考える為のガイドブックで、募金であったり、障害者
が作ったパンを買うことであったり、自然保護の為に皆で森を買うことであっ
たり……と、様々な方法を提示しています。お金による貢献を分かりやすくま
とめたもので、子供から大人まで理解しやすく書かれています。お金の意味を
改めて考えさせられた一冊でした。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 三度目の正直
【著者名】 浅井 柑
【出版社】 マガジンハウス
【初 刊】 2004年12月17日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】こんな子がいたらどうしますか? 思えばなな子は今まで、自分
の「秘密」を守るために、ずっと戦ってきたのだ。サトシ君と、
女風呂と、そして何より自分自身と。こいつは俺に、戦友であっ
てほしかったのだ。19歳の女性作家が世に問う、第8回坊っち
ゃん文学賞大賞受賞作! 他に新しい家族像を描いた書き下ろし
小説『ラブリーベイベー』を収録。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
物語は、レズビアンであることを、幼なじみの男子だけに打ち明けている女
子高生が主人公で、片思い相手の同級生や幼なじみとの交流を軸に、ネット犯
罪に巻き込まれた末に両親に自分の秘密を告白しようとするまでを描いた物語。
第8回坊っちゃん文学賞大賞受賞作の帯にひかれて読みましたが、かなり物足
りなさの残る内容でした。受賞した表題作と「ラブリーベイベー」という作品
が収録されていますが、その「ラブリーベイベー」の方が読みやすく作品とし
ては良かったようにも思いました。
【た行】
<本紹介>
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【ジャンル】競馬
【著書名】 調教師ほどステキな商売はない!
【著者名】 高崎武大
【出版社】 オークラ出版
【初 刊】 2005年1月17日
【金 額】 1333円+税
【カバー文】あの後藤騎手を殴った暴力調教師T。デムーロとS師の調教バト
ルで刃物。藤沢和師「65馬なり」のトリックとは? JRAを
テキに回す競馬界のウラ、全部見せます。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
「こんな騎手」「チクル騎手」など、トレセン関係者の著者が競馬界の騎手
の暴露話を書いたシリーズが出ていますが、本書は調教師についての暴露話を
まとめたもの。特に目新しいという話は少なく感じましたが、競馬界の裏側が
次々書かれ、競馬ファンなら楽しく読むことのできる内容です。
<本紹介>
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【ジャンル】暗黒小説
【著書名】 長恨歌 不夜城完結編
【著者名】 馳 星周
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2004年11月30日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】劉健一。あの男がいる限り、おれは安らかに眠ることができない。
あの男の目を、口を、耳を、塞がなければならない−。血塗られ
た憎悪の連鎖に終止符を打つのは誰か。永遠の闇の淵へ、衝撃の
終幕!「不夜城」完結編。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
「不夜城」から8年目で完結編となる本書が出ましたが、感想を先に書くと、
やや物足りなさが残る完結編でした。これまで同様に、劉健一を軸に、中国人
犯罪者たちの騙し合う人間模様が描かれており、本書では日本人の戸籍を買い、
残留孤児として日本に入国した李基を中心に物語が展開しています。結末を急
ぎ過ぎた感もありますし、読んで良かったシリーズ完結編ですが、正直やや期
待ハズレ的な感じも受けました。
<本紹介>
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【ジャンル】ホラー
【著書名】 暗黒の城(ダーク・キャッスル)
【著者名】 有村とおる
【出版社】 角川春樹事務所
【初 刊】 2004年12月18日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】ホラーゲーム制作中に主要スタッフが相次いで変死。事件の真相
を追いはじめた優作と茜の前に現れたのは、ある狂信的な医学研
究と、恐るべき過去のカルト宗教団体事件の全貌であった…。第
5回小松左京賞受賞作品。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
バーチャルリアリティを使ったホラーゲーム「ダークキャッスル3」開発中
に、ゲームクリエイターが相次いで変死した。一人は時速270キロでフェラ
ーリを走行中の激突死、もう一人はロシアンルーレットで後頭部を吹き飛ばす
という、あたかも死を望んでいたかのような死に方だった。更に、ゲームの営
業担当である早川優作は、同僚で恋人の佐藤美咲までが死を恐れない自傷行為
をとるのを見て愕然とする。「ダークキャッスル3」と一連の事態との間に何
らかの繋がりを感じた優作は、大学時代の女友達で今は雑誌記者の鷹石茜とと
もに事件の真相を追いはじめる。二人の前に現れたのは、「死の恐怖を取り除
く」外科手術を行い、8年前に集団自殺を遂げたカルト集団の謎の指導者だっ
た……。
物語はゲームの中からスタートし、ゲームの終了で終わりますが、主人公・
早川優作と佐藤美咲の悲劇的なラブストーリーを軸とし、バーチャルゲーム、
「死の恐怖」からの解放、ハッキングとクラッキングなどがSF的素材として
登場します。その物語ですが、ホラー要素、サスペンス要素、SF要素が上手
くミックスされており、重量感ある作品に仕上がっています。
【な行】
<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 日本一怖いインターネットの本
【著者名】 関口啓貴&株式会社コネクタス
【出版社】 明日香出版社
【初 刊】 2004年12月31日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】インターネットを利用する際、個人情報を守るために必要な対策・
対処法をわかりやすく説明。インターネットの課題やその背景も
解説する。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
タイトルは結構過激ではありますが、本書はインターネットのセキュリティ
についての対策と対処についてを分かりやすく説明しているもの。セキュリテ
ィは難しいイメージがありますが、本書では事例や対策、更に図解もされてい
るので非常に読みやすく参考にはなりました。
【は行】
<本紹介>
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【ジャンル】生活
【著書名】 ベストセラー徹底ガイド2005
【著者名】 ミスター・パートナー出版部
【出版社】 星雲社
【初 刊】 2004年9月29日
【金 額】 1000円+税
【カバー文】日本で売れているものを簡単に探せる本。全250件掲載。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は、ジャンル別に日本で売れているベストセラー商品250件を紹介し
たもの。全て写真や価格入りで、問い合わせ店舗も書かれ、URLも紹介され
ています。iPodを始めとしてガイド説明があり、見ているだけでも楽しめ
る一冊です。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 小森課長の優雅な日々
【著者名】 室積 光
【出版社】 双葉社
【初 刊】 2004年7月20日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】不眠不休で働いて、金はたまらずストレスたまり、行きつく先は
家庭不和。こうなったのは部下のせい。だから奴らをコロしたい。
「お前ら、みんな死刑!」 『小説推理』連載「シリアル・パパ」
を改題して単行本化。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
主人公・小森課長の最近のストレスは、部下の問題児社員と、通勤電車で乗
り合わせるはた迷惑な女性。毎日チクチクと人を傷つけている人間は、殺人を
犯しているのと同じで死刑に値するとばかり電車のホームから突き落としたと
ころ、気分は爽快となり、性欲は増進。仕事と夫婦生活ともこれ以上はないと
いう位順調に展開。しかし、皆のストレスを排除し人の為にもなったと納得し
ていたら、殺人の輪が広がってしまった……。
物語は、最終的には3桁にもおよぶ大量殺人の話ですが、かといってサスペ
ンス的でもなく、ホラー的でもなく、展開はどんどんエスカレートしているも
のの、単に殺人が繰り返される物語で、あまりにも短絡過ぎる内容です。これ
までの著者の作品からユーモアを期待していたものの、かなり引いてしまう作
品で、かなり期待ハズレとなりました。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】サスペンス
【著書名】 パンドラの火花
【著者名】 黒武 洋
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2004年9月30日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】凶悪殺人を犯す直前の自分を説得し、犯行を阻止せよ! 期限は
72時間。成功すれば釈放、失敗なら死。過去へと送られた死刑
囚は、その全てを知る青年に対峙した! 戦慄と余韻に魂が震え
る巨編誕生。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
死刑制度が廃止された近未来で、死刑を宣告されていた死刑囚の扱いに困っ
た政府は時空移動装置で死刑囚を過去に送り、犯罪を起こす前の自分を説得し
て犯罪を未然に防ぐよう命じる。説得の持ち時間は72時間。3人の死刑囚が
それぞれ自分を説得するために過去に送り込まれるのだが……。
著者の3作品目となる本書ですが、これまでの「そして粛清の扉を」「メロ
ス・レベル」に比べるとワンパンチ足りない作品でした。設定はSF仕立ての
サスペンスと個人的には好みなのですが、展開にまとまりが欠けていて、これ
までの作品に比べると物足りなさの残る作品です。ネタバレになるので細かく
は欠けませんが、かなり大きな欠点が目に付き、この点も評価を下げざるをえ
ない要因でした。
【ま行】
【や行】
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 郵貯崩壊
【著者名】 仁科剛平
【出版社】 祥伝社
【初 刊】 2004年11月1日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】2008年、政府債務1000兆円が郵貯を食いつぶす!「小泉
vs抵抗勢力」という茶番の裏で進む「犯罪的な責任逃れ」の
全貌を暴く。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書のサブタイトルには「国が民営化を急ぐ本当の理由」とも書かれていま
すが、この点を鋭く追及したノンフィクションです。大きく5つの章に分けて
書かれていますが、第1章では、民営化の理由として、地方銀行救済のために
郵貯、簡易保険の資金を使うという官僚の責任逃れ、その結果としての「国債
暴落」と外資の餌食になることの指摘。第2章では、政府債務1000兆円が
郵貯を食い潰すという物語、第3章では、ドイツポストの比較において郵政民
営化の失敗の予見、第4章では、郵政民営化が日本破産を招いて「預金封鎖」
が現実になる日を予測、第5章では、郵政崩壊対策としての外貨建て金融商品、
株式等を検討することが書かれています。
ショッキングな内容ではあるものの、中身は読みやすく、アッサリと読むこ
とができました。読む前は内部に迫るルポルタージュだとばかり思っていまし
たが、そういったことではなく、著者の予測が大半です。ただ、消費税につい
ての部分など、いささか説明不足な箇所があったのは残念ですが、結構事実に
近いと思える部分も多く、中々興味深い一冊でした。
<本紹介>
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【ジャンル】連作小説
【著書名】 ゆらゆら橋から
【著者名】 池永 陽
【出版社】 集英社
【初 刊】 2004年12月20日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】先生に憧れた小学生のころ。淡い初恋の中学時代。恋を重ね、大
人になってゆく。就職、結婚、浮気、子供が生まれる。いくつに
なっても男は恋心にゆらぐ。『コンビニ・ララバイ』の著者が詩
情豊かに描く。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
物語は、純粋でまじめな田舎の男の子・健司が女性に恋心を抱きながら成長
していく姿を描いた作品。中学の頃から好きだった加代子を中年になっても思
い浮かべ、その加代子の面影をいつまでも追い続ける健司と、その周りにいる
女性達との関わりは中々読ませる展開です。池永陽の作品は「コンビニ・ララ
バイ」「となりの用心棒」と読んでいますが、面白さと心地良い雰囲気のある
作品でした。
<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 ヤフオク裏ビジネス
【著者名】 秋山繁之
【出版社】 星雲社
【初 刊】 2004年11月9日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】4年で5000万円を荒稼ぎしたヤフオクマスターが金に群がる
「転売屋」どもの儲けの手口を全て公開!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
昨年から随分とオークションに関連する本が出版されていますが、本書はオ
ークション転売屋として4年で5000万円を荒稼ぎした著者が、転売で儲け
た経緯や、失敗話などの裏舞台を書いたもの。主に同人誌やチケットの転売で
荒稼ぎした話が中心ですが、ここで書かれていることは誰でもできることでは
なく、オークションの参考話は少ないとは思いますが、裏世界を見ることがで
きてサブカルチャー的な面白さはありました。
<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 ヤフオクで毎月5万円稼ぐ本
【著者名】 大槻典博
【出版社】 マイクロマガジン社
【初 刊】 2004年7月30日
【金 額】 1220円+税
【カバー文】手堅くお小遣いUPのためのヤフオク攻略本登場。Yahoo!オーク
ション完全対応。経済産業省「電子商取引に関する準則」に則し
た取引トラブル対策Q&A掲載。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
昨日に続いてのオークション本ですが、こちらはオークション初心者向きの
内容。ただし、オークションユーザーの立場からは、当たり前のことしか書か
れておらず、物足りない内容。これからオークションを始めるという人には参
考にはなるでしょうが、値段の割には内容は乏しく感じました。
【ら行】
【わ行】
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 藁の楯
【著者名】 木内一裕
【出版社】 講談社
【初 刊】 2004年10月1日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】2人の少女を惨殺した殺人鬼の命に10億円の値がついた。日本
警察史上、最も過酷な任務に投げ込まれた5人の男たち。「人間
の屑」の楯になることを拒否した警察官たちが直面する絶望の果
ての最悪とは!? 未曾有の殺意が充満する戦慄のサスペンス!
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
ある日、三大紙にの見開きに<この男を殺してください。御礼として十億円
お支払いします>と全面広告が掲載された。幼い少女を陵辱した挙句、惨殺し
た逃亡犯の命に懸賞金がかけられたのだ。前代未聞の殺人依頼広告を出したの
は、大富豪である被害者の祖父。命からがら福岡県警に出頭してきた犯人。そ
して、要人警護が専門のSP・銘苅に、本来の所轄である警視庁までの犯人移
送の命が下る。こうして、彼の人生で“最も長い一日”が始まった……。
著者は「ビーバップハイスクール」で知られ、本書は本名での初の小説。紹
介文を先に見ていたので、かなり期待して読み始めましたが、テーマは非常に
良かったものの、背景描写が非常に薄く、折角のストーリーが中途半端でアッ
サリしすぎていたのは残念です。むしろ小説というよりは、マンガか映像で見
ると面白くなりそうで、そういう意味では映像化に期待したいです。
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