書評データベース(2005年度3月分)
■2005年3月に掲示板にて紹介された本■
ここに幸あり 中野 翠 毎日新聞社
マンガ中国株入門 小倉治喜 宙出版
すすきのの女 八柳鐡郎 北海道新聞社
蒼煌 黒川博行 文藝春秋
漱石先生大いに悩む 清水義範 小学館
ケータイ雑学読本 酒井昌也 ダイヤモンド社
マンガで読む びっくり仰天!年金浪費 長沼昭/赤池キョウコ グラフ社
いい老人 悪い老人 鈴木康央 毎日新聞社
社長解任動議 金沢好宏 ダイヤモンド社
駅までの道をおしえて 伊集院静 講談社
ヤフオクでもっと儲ける100のルール 達人編 桜井もえ 技術評論社
日産 復活のヒミツ 増木清行 ぱる出版
BG、あるいは死せるカイニス 石持浅海 東京創元社
水の迷宮 石持浅海 光文社
すべての美人は名探偵である 鯨統一郎 光文社
さまよう刃 東野圭吾 朝日新聞社
銀輪の覇者 斎藤 純 早川書房
破裂 久坂部羊 幻冬舎
ビーストシェイク 戸梶圭太 光文社
ニッポン泥棒 大沢在昌 文藝春秋
封印作品の謎 安藤健二 太田出版
できる人の書斎術 西山昭彦/中塚千恵 新潮新書
今日からはじめるインターネットわくわく懸賞生活 小島かつら 翔泳社
サウスポー・キラー 水原秀策 宝島社
冥い天使のための音楽 倉坂鬼一郎 原書房
工学部・水柿助教授の逡巡 森 博嗣 幻冬舎
【あ行】
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 いい老人 悪い老人
【著者名】 鈴木康央
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2004年11月20日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】誰も知らない老人の内面。孤独、寂しさ、恨み、そして…「六十
にしてグレる」団塊の世代。介護刑務所は満杯。どうする日本?
「いい老人・悪い老人」度自己チェックテスト付き。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
老人の犯罪増加に伴い介護施設付の刑務所は常時満杯なのだとか。本書は犯
罪心理を分析し、どうすれば悪い老人にならずにすむのかを考える内容です。
悪さやその手口、振る舞い方など、興味深いことが書かれていますが、その対
策についてが少なく、これから老人大国を迎える日本ですから、「悪い老人」
との付き合い方をもう少し深く掘り下げてもらいたかったという部分はありま
した。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 駅までの道をおしえて
【著者名】 伊集院静
【出版社】 講談社
【初 刊】 2004年10月25日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】友だち以上の、君と見ていた夏の海とまぼろし。夏の宵、長嶋監
督がくれた真っ白な贈り物。古都の冬、生体肝移植に見た夫婦の
絆。二度と逢えなくとも、想い続ける人たちの物語。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は、犬好きの少女サヤカと、幼くして息子を亡くしたフセ老人の犬を介
したほのぼのとした交情を描いた表題作を含めた8つの作品が収録されている
短編集。それぞれに淡々とした流れの物語ではありますが、最後に感動を与え
てくれる作品となっています。
【か行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】コラム
【著書名】 ここに幸あり
【著者名】 中野 翠
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2004年12月25日
【金 額】 1333円+税
【カバー文】「サンデー毎日」連載の「満月雑記帳」が今年も一冊に。時事問
題からエンタテインメントまで、2004年が丸ごと見えるコラ
ム集。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は「サンデー毎日」での昨年の連載コラムをまとめたもの。毎年読んで
いるコラムシリーズですが、その時々に起きたことへの時事コラムも面白く、
読んでいて飽きのこないコラム集です。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】雑学
【著書名】 ケータイ雑学読本
【著者名】 酒井昌也
【出版社】 ダイヤモンド社
【初 刊】 2004年12月16日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】「携帯家さかい」のトップが語るケータイのからくり。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
サブタイトルに「携帯電話から見えてくるビジネスと社会」とありますが、
本書は携帯電話販売会社の社長が、携帯業界の裏事情や携帯を取り巻く社会状
況などについて書いたもの。携帯裏事情が、販売代理店の立場からの話になっ
てて面白く、また携帯のウンチクも多く、面白く読むことができました。また、
文字が非常に大きいため、読み疲れることもなく、アッサリと読めてためにな
る雑学本でした。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 銀輪の覇者
【著者名】 斎藤 純
【出版社】 早川書房
【初 刊】 2004年6月30日
【金 額】 2000円+税
【カバー文】昭和9年、前代未聞の本州縦断自転車レースが開催された。多額
の賞金を狙い寄せ集めチームを結成した4人は、各々思惑を秘め
つつ、有力チームと死闘を繰り広げるが…。手に汗にぎる自転車
冒険小説。『岩手日報』連載に加筆。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
大戦前夜、前代未聞の本州縦断(大日本サイクルレース)が開催された。寄せ
集めチームの4人は、それぞれ異なる思惑を秘めつつ、有力チームと死闘を繰
り広げる……。
昨年の「このミス」で国内編5位となっていたので、読みました。大戦前夜
の自転車レースという舞台設定や、レース展開など、見応えある作品ではあり
ますが、終盤になると軍部や警察、ヤクザや宗教団体などが絡みすぎて、まと
まらない終わり方になってしまったのが何とも残念です。スピード感もあり、
ミステリ仕立てと面白い要素も多いのですが、個人的には「このミス」5位と
いうのは評価しすぎのようには思いました。
<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 今日からはじめるインターネットわくわく懸賞生活
【著者名】 小島かつら
【出版社】 翔泳社
【初 刊】 2005年2月7日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】当てるコツがあるんです! 240万円相当の賞品をゲットした
カリスマ主婦が、極意を公開! 空いた時間が活かせる! 好き
な時間にできる! パソコンひとつで簡単にできる!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
著者は懸賞生活キャリア9年で、毎月5〜10万円分を当てるという懸賞の
達人ですが、本書はネット懸賞を効率よくかつ安全に楽しむコツを、パソコン
の画面付で説明しています。他にも懸賞達人が9人登場し、それぞれに当たる
コツを公開していますが、懸賞に関する本の中でも、コツや情報の点に関して
は本書が一番分かりやすく、そしてまとめられているとも思います。懸賞好き
の人は読むべきです。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 冥い(くらい)天使のための音楽
【著者名】 倉坂鬼一郎
【出版社】 原書房
【初 刊】 2005年2月2日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】再び指揮者がヴァイオリンを弾きはじめる。照明はさらに暗く、
遠近法が微妙に狂いだす。後ろに控えるコンサート・ミストレス
の姿が紙のように薄くなる。音楽は技巧的なカデンツァになる。
長い髪が揺れ、弾き振りをする指揮者の顔に纏わりつく。だが、
その顔はまだ朧げにしか見えない。尖塔をいただく館、庭に埋め
られた屍体、十三楽章。鬼才が解き放つ書き下ろし本格ゴシック・
ミステリー。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
物語は、古い洋館の庭に次々と女の死体が埋められる事件が起こり、定年を
向かえ引退した老刑事が最後に犯人を追い詰めるというミステリー。幻想的な
作品ではありますが、正直不気味さが強すぎて、後味の悪さが残る作品でした。
倉坂鬼一郎の他の作品は結構面白かったので、読み始める前はかなり期待して
いたのですが、個人的には期待ハスレでした。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 工学部・水柿助教授の逡巡
【著者名】 森 博嗣
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2004年12月20日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】最初にお断りをしておくが、この作品は小説である。さて水柿君、
この巻で予想どおりN大学工学部助教授のままミステリィ作家に
なる。きっかけはとくになく、なんとなく書き始めたら、すぐに
書き上がった。それをミステリィ好きの妻・須摩子さんに見せた
が、評価はあまり芳しくない。それで出版社に送ってみたら、な
んと、本になることになり、その上、売れた! 時間があれば小
説を書き続ける毎日、そして幾星霜、水柿君は、すっかり小説家
らしくなったが…。若手研究者は、こうして小説家になった。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は前作「工学部・水柿助教授の日常」の続編で、特に今回は私小説風と
いうか、エッセイ風というか、著者のノンフィクション的作品ともいえるでし
ょう。個人的には前作の方が良かったようには思いますが、登場人物が実に個
性的でもあり、魅力あるキャラでもあり、笑いを交えて読みやすい作品となっ
ています。
【さ行】
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 すすきのの女
【著者名】 八柳鐡郎
【出版社】 北海道新聞社
【初 刊】 2004年11月30日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】ススキノの夜の世界を見つめ続ける著者が情愛をこめて綴る、女
たちの光と影。細やかな心遣いでキャバレーのトップを走り続け
る女性を描いた書き下ろし作「ナンバーワン」、どん底からはい
上がり成功をつかんだ「焼売」「花川の歌声」など44編を収録。
「すすきのの女たち」シリーズ完結編。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
著者は札幌のススキノでキャバレー「エンペラー」を経営する青木商事相談
役。その著者はの『すすきのの女たち』『続・すすきのの女たち』に続く、シ
リーズ最新刊で、完結編となるのが本書です。ススキノに浮き沈みする女性た
ちの人生を、キャバレーの支配人として見続けてきた著者の鋭く、そして温か
い視線が、エッセイを通して滲み出ています。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 蒼煌(そうこう)
【著者名】 黒川博行
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2004年11月25日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】次期芸術院会員の座を狙う日本画家の室生は、現会員らへの接待
攻勢に出る。名誉のために手段を選ばぬ彼に、周囲は翻弄されて
いく。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
次期補充選挙で芸術院会員の座を狙う日本画家の室生晃人。彼は京都画壇の
代理人と呼ばれる男を選挙参謀に立て、現会員らへの接待攻勢に打って出る。
その師のために奔走する書生役の中堅画家や家族たち。日本画に魅入られ、こ
の世界に足を踏み入れながら、名誉のためには手段を選ばない派閥抗争の巣と
化していった……。
物語は、日本画壇の裏側を描いた作品で、これまでの作品とは異質の物語で
はありますが、日本画壇の裏事情を鋭く描いた力作です。ドロドロとした内容
の割にはテンポ良く読むことができ、読みごたえある内容でした。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 漱石先生大いに悩む
【著者名】 清水義範
【出版社】 小学館
【初 刊】 2004年12月20日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】漱石の作家デビュー100年目の真実! パスティーシュの旗手
が、日本近代文学史上最大のミステリーに挑んだ怒濤の書き下ろ
し作品。この小説を楽しみながら日本文学の通になれる、ジャン
ルの文学探偵小説です!
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
物語は歴史ミステリーといえる内容で、主人公の「私」が語る現代部分と、
夏目漱石を主役にする部分とが交互にあらわれる展開になっています。清水義
範らしく読みやすい部分もあるものの、100年を交互に展開していくため、
非常に読みにくいところもありました。明治文学も取り入れた斬新な作品とも
いえますが、逆に清水義範らしさは少なく感じたのは残念です。
<本紹介>
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【ジャンル】企業小説
【著書名】 社長解任動議
【著者名】 金沢好宏
【出版社】 ダイヤモンド社
【初 刊】 2004年12月16日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】電子機器商社「アドバンス」は木田が社長を引き受けてから急速
に業績を伸ばしていた。そこへ、巨大総合商社と銀行が乗っ取り
を仕掛けてくる。木田を慕う幹部社員たちは何とか会社を守ろう
とするのだが…。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
急成長中の情報機器商社「アドバンス」の取締役パソコン事業部長・畑山に
とって、社長の木田はまるで父親のように重苦しく「超えられない存在」で、
常に畏怖の念を抱いていた。何とか木田を超えたいという思いと、木田の下で
ずっと働いていたいという思いが交錯する毎日である。そんななか、巨大総合
商社・扶桑物産が、室町銀行と組んでアドバンス乗っ取りを企てた。取締役の
中には、乗っ取り側と通じている人間もいる。彼らの要求は、社長の交代―そ
れを呑まなければ、銀行は融資を引き揚げるという。ここで木田を守ろうとす
れば、畑山も社を追われる。40代を迎えた身で、家族のことが頭をよぎる。
しかし、あの木田を見捨てろというのか…。「社長解任」の動議が出される取
締役会の日。畑山は、ある決断を胸に秘め、役員室へと向かうのだった……。
著者は元山一証券経済研究所のアナリストで、旧山一マンの作家転身として
も話題となっていたので読んでみましたが、最初から最後まで目が離せない良
質の企業小説でした。ベンチャー企業での苦労と成功、そして銀行の陰謀を舞
台とし、ビジネス世界、そして家族人間ドラマとしても実にリアルに描かれる
作品です。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 すべての美人は名探偵である
【著者名】 鯨統一郎
【出版社】 光文社(KAPPA NOVELS)
【初 刊】 2004年12月20日
【金 額】 867円+税
【カバー文】歴史学者・早乙女静香は、沖縄への研究旅行中に殺人事件に巻き
込まれた。事件には、徳川家の秘密が関係しているようなのだが
!? 静香は、彼女に憧れる学生・三宅亮太、美人女子大生・桜
川東子とともに、沖縄―北海道の同時殺人事件と、童謡に隠され
た歴史の新事実を探る。変幻自在、鯨ミステリーの集大成。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
21歳の女子大生・桜川東子は、貴族の血を引く母に育てられ、メルヘン研
究を専攻。美しいストレートのロングヘアが印象的な美人。一方、歴史学者の
早乙女静香は、いかにも鼻っ柱が強そうで、勝ち気な性格の美女である。まっ
たく関係のない2人が、殺人事件に巻き込まれ、事件を解明することに……。
物語は、著者の得意ともいえる歴史新解釈物で、「邪馬台国はどこですか」
の早乙女静香と「九つの殺人メルヘン」の桜川東子が共演という豪華設定で、
「ずいずいずっころばし」の歌の謎と徳川家の謎を交えたミステリ。歌の暗号
解読から歴史への新解釈の過程も面白かったです。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 さまよう刃
【著者名】 東野圭吾
【出版社】 朝日新聞社
【初 刊】 2004年12月30日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】蹂躙され殺された娘の復讐のため、父は犯人の一人を殺害し逃亡
する。「遺族による復讐殺人」としてマスコミも大きく取り上げ
る。遺族に裁く権利はあるのか? 社会、マスコミそして警察ま
で巻き込んだ人々の心を揺さぶる復讐行の結末は!?
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
埼玉県川口市で、15歳の少女が行方不明になった。地元の花火大会に出か
けて以来、消息が分からなくなってしまっていたのだが、荒川の下流部で死体
となって発見された。死因は薬物の多量摂取による心不全で、彼女は、不良少
年達に薬をかがされて拉致され、陵辱の後、殺害された。少女の父親、長峰重
樹は、事件を警察に任せ、犯人逮捕を待つ気にはなれず、娘が陥った不幸がい
がいかに理不尽であるのかを犯人たちに分からせ、罪の重さを思い知らせてや
るべく、亡き妻の形見であり、たった一人の娘の復讐のため、長峰は独自に事
件を追い、犯人にたどり着き、犯人の一人を殺害する……。
物語は、犯罪被害者による、加害者への復讐と報復を描いた作品。似たよう
なテーマの作品も多く、目新しさこそ感じなかったものの、しっかりとした展
開で、最後まで目が離せませんでした。少年年犯罪をテーマに、被害者による
仇討ちを警察、マスコミ、加害者家族、市民、読者がどのように見ているかと
いう点も細かく描かれており、正義の刃という意味を改めて考えさせられた作
品でもありました。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 サウスポー・キラー
【著者名】 水原秀策
【出版社】 宝島社
【初 刊】 2005年2月10日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】旧弊な体質が抜けない人気プロ野球チームの中で孤軍奮闘する、
クールな頭脳派ピッチャー。彼は奇妙な脅迫事件に巻き込まれて
いく……犯人の狙いはいったい何なのか? 孤高のヒーロー大奮
闘!
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
沢村航は、アメリカ留学を経て超人気球団オリオーズの葛城監督に見出され、
同球団に入団した2年目の左投手。コーチを無視して、理論的な筋力トレーニ
ングで鍛える沢村だが、古い体質が色濃く残るチーム内では浮いた存在でもあ
った。そんな沢村は、ある時、自宅前で見知らぬ男に襲われた。「約束を忘れ
るな」という謎の言葉と共に男は去ったが、その後オリオーズのエース・三浦
の150勝記念のパーティで、マスコミの前で複数の男たちから暴行を受け、
そして、球団首脳やマスコミ関係者あてに、「沢村は暴力団と関係し、八百長
をしている」という告発文が送られてきた。スキャンダルを徹底的に嫌う球団
副社長の強い意向もあり、二軍に落とされた沢村は、真相を自ら探る決意をす
る。ベテラン女性記者や、渦中で出会った女優、警察キャリアとなった大学の
同期生達の協力を得て、次第に事件の核心に迫っていく沢村だが……。
本書は「このミス」の第3回大賞受賞作。これまでの大賞作は正直詰まらな
い作品が続いていましたが、今年は大賞に相応しい作品が登場しました。プロ
野球を舞台としたミステリではありますが、ハードボイルドタッチともいえ、
孤独に闘う主人公の沢村は存在感も十分です。物語でのオリオールズや葛城監
督は、読めばモデルとなっているのが、どの球団で、どの監督だったかという
のも分かりますが、その分物語はより面白さを増していました。ミステリとし
ての荒削りさはあるものの、ミステリと野球好きにはたまらない一冊で、著者
の今後も大いに期待したいです。
【た行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】書斎ライフ
【著書名】 できる人の書斎術
【著者名】 西山昭彦/中塚千恵
【出版社】 新潮新書
【初 刊】 2005年1月20日
【金 額】 680円+税
【カバー文】雇用不安時代においてサラリーマンがキャリアアップするために
はどうしたらいいか。役職を目指しても将来の保証がない、とい
う時代に必要なのは、専門家としての能力を日頃から高め、外部
でも通用する市場価値を自分に与えることだ。そのためには、ま
ず自分の書斎を持つことである。本書では、各界ビジネスマンの
豊富な実例を紹介しつつ、自己の能力を高める具体的な方法とそ
れに不可欠なツール活用法を伝授する。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は、「できる」人の書斎活用法から、一般人の書斎確保とその活用まで
、10数人の方々の書斎の紹介と様々な事例を集めたレポート。部屋のコーナ
ーを利用したり、子供と一緒の書斎だったりと、様々な形態の書斎が紹介され
ていますが、個人的にはあまり参考にはなりませんでした。でも、これから書
斎を持とうという人にはお勧めだとは思います。
【な行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ビジネス
【著書名】 日産 復活のヒミツ
【著者名】 増木清行
【出版社】 ぱる出版
【初 刊】 2004年12月10日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】倒産寸前だった名門企業はいかにして再生したのか。日産リバイ
バルプランでめざしたもの、成功したものとは何か。日産180
計画でめざしているものとは何か。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、日産自動車を復活させた戦略経営を、豊富なデータとともに読み解
いているもの。自己資本の4.53倍もの負債を抱えていた日産自動車が、カ
ルロス・ゴーン社長を迎え、こうした状況に陥った原因を指摘し、社員全員に
分かりやすい目標を掲げることから再生事業を開始した様子が細かく書かれて
おり、復活への過程がデータで非常に分かりやすく書かれています。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】サスペンス
【著書名】 ニッポン泥棒
【著者名】 大沢在昌
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2005年1月15日
【金 額】 1905円+税
【カバー文】世界各国の諜報機関のデータを盗み出した末に作られた未来予測
ソフトが完成。それを解凍する鍵を握らされた男女に魔の手が迫
る。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
失職し、妻にも去られた64歳の尾津は、見ず知らずの男に「あなたと、も
う一人の女性が、世界を変えるソフトウェアの鍵なのだ」と告げられた。突然
の出来事に驚く尾津だったが、様々な諜報機関が彼を囲い込むべく動き始めた。
そしてソフトの正体は、世界中の機密情報を盗み出した末に作られた未来予測
ソフト「ヒミコ」。これを開発した集団に、ソフト解凍の鍵を握らされた尾津
と、もう一人の女性・かおるの運命は……。
物語では、インターネットやパソコンに知識のない尾津が、若き頭脳集団が
発明したシュミレーション・ソフトの解凍の「鍵」の片割れにされ、諜報機関
の争奪戦が描かれる物語。これまでの大沢作品と比べると異質作品ともいえま
すが、ハードボイルドらしさが薄く、作品としてはそれなりの面白さはあるも
のの、大沢作品ということで期待して読んだものの、大沢在昌らしさを感じな
かったところはやや残念です。結末ももう一捻りしてほしかったとも思います
が、面白いテーマでネット社会の恐怖をうまく描いているとは思います。
【は行】
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 BG、あるいは死せるカイニス
【著者名】 石持浅海
【出版社】 東京創元社
【初 刊】 2004年11月30日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】男性化候補の筆頭で、誰からも慕われていた姉が殺害された。姉
に死をもたらしたのはこの世界に潜む大いなる謎? 全人類生ま
れた時はすべて女性、のちに一部が男性に転換するという特異な
世界を舞台に繰り広げる奇想の推理。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
天文部の合宿の夜、姉が学校で殺害された。男性化候補の筆頭で、誰からも
慕われていた優等生の姉が、誰かからレイプされかけたような状態で発見され
たが、男が女をレイプするなんて、この世界では滅多にないことなのだ。捜査
の過程で次第に浮かび上がってきた“BG”とは果たして何を指す言葉なのか
? そして事件は連続殺人へ発展する……。
物語は、全人類生まれたときは全て女性で、後に一部が男性に転換するとい
う特異な世界を舞台に繰り広げられるミステリ。SF的でもあり、設定は非常
に面白かったものの、登場人物の存在感が薄く、淡々とした展開にもなってお
り、もう少し展開に幅を持たせてほしかったです。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリ
【著書名】 破裂
【著者名】 久坂部羊
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2004年11月25日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】「新世紀版『白い巨塔』!」「まさに悪魔の計画書」「超新星の
大胆さ」と各書評家が絶讃! 大学病院の実態を克明に描き、日
本老人社会の究極の解決法まで提示する、医療ミステリーの傑作!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
元新聞記者でノンフィクションライターとして再出発を果たそうと夢見る松
野の元に、阪都大学麻酔科の江崎医師「痛恨の症例」なる企画を提案した。未
熟な研修医時代に犯してしまった医療ミスの例をインタビュー形式で掘り起こ
し、現在の医師育成システムを改善する為の啓蒙活動をしていこうとした企画
だったが、過去の罪として問われるような事例があり、その隠蔽に加担した側
から様々な妨害工作を受け始める。そして、その最中に心臓外科助教授が起こ
した医療ミスが明らかになり、訴訟へと発展していった……。
著者は医師でもあり、医療ミステリとして医療の問題点を鋭く描いた作品で
す。内部告発に端を発するサスペンスから、「白い巨塔」のような病院内部の
ドラマ、息詰まる法廷劇と、読みごたえある内容で、最初から最後まで目が離
せない面白さはありました。終盤にややまとまりのなさがあり、もう少しミス
テリ要素を強くしても良かったとは思いますが、現代版医療ミステリとしては
面白かったです。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】強盗小説
【著書名】 ビーストシェイク
【著者名】 戸梶圭太
【出版社】 光文社(KAPPA NOVELS)
【初 刊】 2005年1月25日
【金 額】 800円+税
【カバー文】希少動物の地下オークション会場には、常識では考えられない額
の現金が集まる。鉤崎はオークションの情報を知り、次のターゲ
ットとした。完璧かつ冷徹な、強奪の準備がはじまる。しかし、
希少動物の所有と飼育に人生を捧げたアニマルジャンキーたちの
執念は、鉤崎の想像を上回っていた…!!黒い笑いに満ちた、痛
快無類のクライム・ノベル。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は「クール・トラッシュ」の続編の作品で、稀少動物を取り扱う地下オ
ークションに流通する大量の現金を、主人公・鉤崎が狙い、強奪を果たしたと
思ったのも束の間、レアアニマルズ・ジャンキーの抱腹絶倒な反撃が始まる物
語。戸梶作品らしくハチャメチャな展開で、壮絶な闘いが繰り広げられます。
前作から更にパワーアップしている展開で、戸梶節も全開。ブラックな笑いも
交え、スピード感溢れる作品でした。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ルポルタージュ
【著書名】 封印作品の謎
【著者名】 安藤健二
【出版社】 太田出版
【初 刊】 2004年10月25日
【金 額】 1480円+税
【カバー文】DVDや衛星放送が普及し、あらゆる“埋もれた名作”が発掘、
復刻されている21世紀。しかしその片隅では、存在のみ知られ
ながら、いまだ決して目にすることができない一部の作品群が、
ひそかに語り継がれ続けている。これらの物語は、いったいなぜ
「封印」されてしまったのか? 誰が、いつ、どこで、「封印」
を決めたのか…? 大学生時代、ネット上での酒鬼薔薇聖斗の顔
写真公表の動きに関わった経験も持つ著者が、戦後の特撮、マン
ガ、ゲームを中心に、関係者の証言を徹底的に集め、その“謎”
に迫る。必読の新世代ルポルタージュ。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、カバー文でも分かるように、埋もれてしまった封印作品にスポット
を当てたもので、なぜ封印となってしまったのかに焦点を当てています。再放
送されることのない「ウルトラセブン」の第12話「遊星より愛をこめて」、
「怪奇大作戦」第24話「狂気人間」など、封印作品ということは知ってはい
たものの、なぜ封印されてしまったのかは知らなかっただけに、著者が関係者
に直接インタビューして、その理由が書かれているのは非常に興味深かったで
す。まだ封印作品は多いだけに、ぜひとも続編も期待したいです。
【ま行】
<本紹介>
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【ジャンル】経済
【著書名】 マンガ中国株入門
【著者名】 小倉治喜
【出版社】 宙出版
【初 刊】 2004年12月31日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】中国株であなたの10万円が1000万円に!?素人投資家に贈
る最強入門書!マンガだから楽しくスラスラ読める。
【満足度】 ★★★★
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本書はタイルトで分かるように、中国株についてをマンガで描いた初心者向
けの入門書。全く中国株の事が分からないOL二人が、謎の上司に中国株につ
いてを色々と教わって行くというストーリーで、中国株をこれから学びたいと
いう人にはお勧めの内容かと思います。個人的にちょっと興味があったので読
みましたが、マンガで描かれているものの、内容はしっかりとしており、非常
に読みやすい入門書でした。
<本紹介>
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【ジャンル】生活
【著書名】 マンガで読む
びっくり仰天!年金浪費
【著者名】 長沼昭/赤池キョウコ
【出版社】 グラフ社
【初 刊】 2004年12月25日
【金 額】 952円+税
【カバー文】現役衆議院議員が「マンガ本」を出版! 給付以外に使われたカ
ネが、5兆6,000億円! 随意契約、監修料の不正受け取り
も止まらない! この本を読まずに年金は払えない! 詳しい最
新資料付き。
【満足度】 ★★★★
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著者は民主党衆議院議員で、本書では年金の問題を分かりやすく解説し、イ
ラストレーターの赤池キョウコがマンガとして描いています。わかりにくい年
金問題がテーマではありますが、マンガとして分かりやすく解説しているとこ
ろは大いに評価できます。議事録を始めとする巻末資料も充実しており、年金
問題を知る上で読んでおくべき一冊でもあります。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 水の迷宮
【著者名】 石持浅海
【出版社】 光文社(KAPPA NOVELS)
【初 刊】 2004年10月25日
【金 額】 848円+税
【カバー文】三年前、不慮の死を遂げた片山の命日に事件は起きた。首都圏の
人気スポット・羽田国際環境水族館に届いた一通のメール。そし
て、展示生物を狙った攻撃が始まった。姿なき犯人の意図は何か
? 自衛策を講じる職員たちの努力を嘲笑うかのように、殺人事
件が起きた! ……すべての謎が解き明かされたとき、胸を打つ
感動があなたを襲う。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
首都圏の人気スポット・羽田国際環境水族館に届いた一通のメールが届き、
そのメールには展示物の攻撃をほのめかす文章が書かれていた。困惑する水族
館職員を傍目に、殺人事件が起きた。それは3年前に過労死したと思われる元
職員を思い起こさせる内容だった……。
物語の舞台は水族館で、次々と水槽に悪戯を仕掛け、さらに観客に危害を加
えることまで暗示する犯人の要求によって、警察を介入させることができなく
なるという設定も読みごたえがあり、事件に派手さはないものの、犯人の巧妙
な仕掛けや、細かい手がかりなど、本格ミステリを堪能できます。昨日読んだ
「BG、あるいは死せるカイニス」が今一つだっただけに、本書はより面白く
感じました。結末は評価が分かれるところだとは思いますが、真相が解明され
るまでは非常に良かったです。
【や行】
<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 ヤフオクでもっと儲ける100のルール 達人編
【著者名】 桜井もえ
【出版社】 技術評論社
【初 刊】 2004年7月15日
【金 額】 1280円+税
【カバー文】売上総額1億円のノウハウとは? 商材(出品物)の入手方法につ
いてできるだけ詳細に解説するほか、ヤフオクのちょっと危ない
裏事情も紹介。2004年3月刊「本気で稼げ!ヤフオクで儲け
る100のルール」の続刊。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
数あるオークション関連の書籍の中では、かなりオークションに突っ込んだ
内容となっています。しかしながら、オークションユーザーとしては物足りな
いというのが実感で、確かに本書で書かれていることを実践すれば、それなり
の儲けは出るでしょうが、本書で書かれている手作り品や情報を売るというこ
とが、普段仕事をしている人などがどこまで実践できるかは疑問ですし、著者
は1日の全てをオークションに使っていたでしょうから、本書で書かれている
ことをできるのはほんの一部の人だけのようにも思います。それでもオークシ
ョンのノウハウとしては、かなり丁寧かつ読みやすく書かれているため、参考
となる人も多いようには思います。
【ら行】
【わ行】
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