書評データベース(2005年度5月分)
■2005年5月に掲示板にて紹介された本■
希望格差社会 山田昌弘 筑摩書房
デリー中央刑務所 服部富久 文芸社
ボーナス・トラック 越谷オサム 新潮社
銀行仕置人 池井戸潤 双葉社
TVJ 五十嵐貴久 文藝春秋
逃亡くそたわけ 絲山秋子 中央公論新社
アジア最終予選 大住良之 双葉社
分解マニア 三推社
大震災 これなら生き残れる 山村武彦 朝日新聞社
2008年 破綻する家計 生き残る家計 荻原博子 ダイヤモンド社
現実入門 穂村 弘 光文社
背の眼 道尾秀介 幻冬舎
FOXY 宇佐美游 文藝春秋
ミッキーマウスの憂鬱 松岡圭祐 新潮社
聖殺人者 新堂冬樹 光文社
当面の敵というのを決めることにしたのだ。 稲本喜則 草思社
うまい日本酒に会いたい! 蝶谷初男 ポプラ社
十二月のひまわり 白川 道 講談社
焦痕 藤沢 周 集英社
MURAMURA 満月の人獣交渉史 三島浩司 徳間書店
エリカ 小池真理子 中央公論新社
生き方 稲盛和夫 サンマーク出版
球界再編は終わらない 日本経済新聞社編 日本経済新聞社
アマゾンの秘密 松本晃一 ダイヤモンド社
次にくる波 浅井 隆 PHP研究所
【あ行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 ボーナス・トラック
【著者名】 越谷オサム
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2004年12月20日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】こいつ、なかなかいい奴だ、幽霊であることを除いては。ハンバ
ーガー屋で働く僕は、ひき逃げを目撃したため、死んだ若者の幽
霊にまとわりつかれ、犯人探しに巻き込まれる。ユーモアホラー
の快作!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
ハンバーガーショップで働く僕は、ある日帰宅途中にひき逃げを目撃してし
まったがために、その被害者の幽霊にまとわりつかれるはめになった。横井亮
太と名乗る幽霊は、幽霊らしくなく陽気でしかも前向きな奴。年下の幽霊に指
図されながら、仕事をこなす傍ら、どうにか犯人を突き止めようとパトロール
を開始するが…。
本書は、第16回日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作品。物語は、
人のいい男と人のいい幽霊の心優しき交流をテンポ良く描いた物語です。登場
人物も存在感があり、暗くなりがちな設定が明るく描かれている点も良かった
です。
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 アジア最終予選
【著者名】 大住良之
【出版社】 双葉社
【初 刊】 2005年2月9日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】2006年サッカーワールドカップに向けたアジア最終予選が始
まる。厳しい戦いが予想される今、過去のジョホールバル、ドー
ハの当時の綿密な取材データなどで過去の最終予選を分析し、ジ
ーコ・ジャパンの戦い方を探っていく。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
読み始める前は、今回のアジア最終予選の展望が書かれているノンフィクシ
ョンだと思いましたが、本書は93年と97年の代表を追い、今回のの代表に
期待する内容となっています。一戦ごとにアジア予選を振り返る記述に、当時
のことを思い出しましたが、日本代表がどのように進化し、監督によりどう戦
術が変わっていき成長しているのかが分かりやすく書かれており、サッカーフ
ァンなら読んで損のないノンフィクションともいえます。
<本紹介>
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【ジャンル】酒
【著書名】 うまい日本酒に会いたい!
【著者名】 蝶谷初男
【出版社】 ポプラ社
【初 刊】 2004年12月3日
【金 額】 1650円+税
【カバー文】「美味しいお米だと、美味しいお酒ができる?」など、お酒を造
る原点である原材料の話から、おすすめの銘柄、普段よく耳にす
る素朴な疑問まで、一問一答形式でシンプルにまとめる。旨い酒
に巡りあうためのハンドブック。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は日本酒についての「うんちく」が多く書かれているもので、日本酒は
米から造られるということは知っていても、コシヒカリやササニシキといった
食料米とは別に酒造好適米というものがあり、産地・銘柄によってランク分け
され、さらにはその米の精米の度合いによってランクが分けられるということ
など、違いや特徴を一問一答形式で答えており、雑学的で情報源にはなる一冊
です。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 エリカ
【著者名】 小池真理子
【出版社】 中央公論新社
【初 刊】 2005年1月22日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】恋に溺れながら、私の愛は渇いていく……。急逝した親友を偲ん
で親友の不倫相手だった男と会ったエリカは、彼から甘い言葉を
浴びせられ、やがて逢瀬を重ねるようになるが……。高ぶるほど
空虚、充たされるほど孤独。現代の愛の不毛≠ノ迫る、待望の
長篇恋愛小説。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
急逝した親友の告別式の夜に、エリカはその親友の不倫相手だった男性から
誘われ、不倫を重ねることに……。物語では、恋に溺れる男と女の心情、主人
公エリカの孤独と自立心など、複雑ながら大人の男女の恋愛を描いた作品です。
淡々とした流れではあるものの、小池真理子らしい作品で、読みやすいものの
主人公の存在感がたっぷりと描かれています。
<本紹介>
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【ジャンル】人生論
【著書名】 生き方
【著者名】 稲盛和夫
【出版社】 サンマーク出版
【初 刊】 2004年8月10日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】人間として正しい生き方を志し、ひたすら貫きつづける。それが、
いま私たちにもっとも求められている-。混迷の時代に打ち込む、
「生き方」という一本の杭。京セラとKDDIを創業した著者が
語りつくす、人生哲学の集大成。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は、サブタイトルに「人間として一番大切なこと」と書かれており、
「思いを実現させる」「原理原則から考える」「心を磨き、高める」「利他の
心で生きる」「宇宙の流れと調和する」と5章から構成されています。これま
で幾つか読んた著者の著作と内容がダブっているところも多く、経営論よりも
宗教色が濃いため、読み手によっても評価は分かれるようには思います。
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 アマゾンの秘密
【著者名】 松本晃一
【出版社】 ダイヤモンド社
【初 刊】 2005年1月27日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】2000年11月、ネット書店アマゾンが日本でオープン。直前
まで立ち上げを隠し続けた同社の内部では何が行われていたのか?
巨大なシステムの裏側を当時のスタッフが語る門外不出の成功秘
話。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、アマゾン・ジャパン立ち上げ期に、同社に参加していた著者による
体験記。成功した海外サイトが日本ではうまくいかないケースが多い中、世界
最大のネット書店・アマゾンは、いかに日本で成功したのか。徹底して貫かれ
るユーザー中心思想、開発・運営体制など、ネットビジネス成功のためのエッ
センスも凝縮されている内容です。
個人的にもアマゾンのレビューを書いてきていますが、そのカスタマーレビ
ューの仕掛けや、アマゾンの名前の由来など、ユーザーとしても親しみが更に
持てました。
【か行】
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 希望格差社会
【著者名】 山田昌弘
【出版社】 筑摩書房
【初 刊】 2004年11月10日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】僅かな「勝ち組」が脚光を浴びる一方、努力しても報われないと
悟った多くの人間が、やる気を失う「希望格差社会」。二極化を
緊急総括。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書はサブタイトルに「“負け組”の絶望感が日本を引き裂く」とも書かれ
ていますが、著者はこれからの日本は、ごく少数の「勝ち組」と大多数の「負
け組」に二極化し、「努力しても報われない」と感じる人々は希望を失ってい
く…とし、様々なな統計や意識調査のデータを使って描き出しています。学校
を卒業しても学歴に相応しい仕事に就けない。フリーターのまま年を取り、家
庭を持つこともない男女は100万人規模に達するという。近未来の社会は彼
らの老後の生活を保障はどうなるのか? 暗い見通しばかり続いていますが、
データに基づく分析には説得力があり、国の総合対策の必要性を訴える終章に
至るまで、考えさせられる一冊です。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 銀行仕置人
【著者名】 池井戸潤
【出版社】 双葉社
【初 刊】 2004年12月20日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】メガバンクに巣食う悪党どもに鉄槌を…巧妙な罠に嵌り黒部一石
は出世街道から、真っ逆さまに落ちた。重役、部長、支店長みん
な叩き潰せ!″平成の岩窟王”の至難の復讐劇が始まった。池井
戸潤の金融長編ミステリー第8弾。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
池井戸潤お馴染みの金融ミステリの最新作の本書ですが、前回の「オレたち
バブル入行組」と内容や展開がそっくりで、テリリングな展開にも関わらず迫
力を欠いており、正直やや期待ハズレではありました。それでも池井戸潤らし
く、金融とミステリをうまく描いており、読ませる内容にはなっています。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 現実入門
【著者名】 穂村 弘
【出版社】 光文社
【初 刊】 2005年3月25日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】このまま一生何もせずに終えることはできない……。「現実」を
怖れ、逃げ続けてきた男が、42歳にして初めて挑む。やるぞ、
献血、合コン、部屋探し、そして遂にプロポーズ!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
著者のエッセイは初めて読みましたが、カバー文にも書いているように、合
コンや鳩バスツアー体験など、様々なな未経験の現実に一つ一つ挑戦していく
体験レポ的エッセイで、結構共感できるエッセイでした。
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 球界再編は終わらない
【著者名】 日本経済新聞社編
【出版社】 日本経済新聞社
【初 刊】 2005年3月22日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】球団統合、選手会のスト、新規参入、球団買収など激動の背景を
徹底検証。球界再編の舞台裏に隠された真実、構造的な問題を明
らかにしながら、今後の展望、復活への道を探る。球界再編報道
をリードしてきた日経新聞記者による書き下ろし。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
昨年の球界再編問題について取り上げた本は他にもありましたが、本書は球
界再編に関わる様々な問題を徹底的に検証し、更にはマスコミでも取り上げな
かった真実を紹介しています。マスコミ報道で大体の流れなどは分かっていま
したが、近鉄の赤字の実態、水面下で進められていた1リーグ構想ではセリー
グの合併案も浮上し8チーム構想だったこと、ライブドアと楽天の新規参入で
の仙台を選んだ背景、ホークスを買収したソフトバンクの事情など、知られざ
る真相が多く、ファンとしても読みごたえある内容でした。
【さ行】
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 背の眼
【著者名】 道尾秀介
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2005年1月20日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】ホラー作家の道尾が耳にした霊の声と、自殺者の背中に写る眼。
すべてが繋がったとき、血塗られた過去に根差した悲愴な事件の
真実が明らかになる。第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
ホラー作家の道尾は、旅先の福島・白峠村の河原で不気味な声を聞いた。地
元で起きた児童連続失踪事件との関連を疑った道尾は、東京で「霊現象探求所」
を構える友人・真備を訪ねた。その真備のもとには、すでに白峠村周辺で撮影
された異様な心霊写真が届いており、被写体の背にいずれも2つの目が写りこ
み、後に彼らは全員自殺していた。道尾は真相解明のため、真備とその助手と
共に再び白峠村に向かうのだが…。
物語は、福島山中を舞台に、不可解な連続自殺・殺人事件を霊視探偵が解決
する、本格なホラーミステリ。物語の背後に潜ませた天狗伝説や、神殺し伝承、
心霊現象や憑依現象の分析など、オカルト的要素はかなり強いものの、ミステ
リとしてもしっかりとした謎解きが描かれています。著者のデビュー作のため
か、粗さも目に付きましたが、読みごたえある作品に仕上がっています。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 聖殺人者
【著者名】 新堂冬樹
【出版社】 光文社
【初 刊】 2005年3月1日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】シチリアの冷獣・ガルシアを襲う、終わりなき復讐の連鎖! 最
強の刺客は、笑いも涙も忘れて、人を殺すためだけに育てられた
青年だった…。「悪の華」続編。『小説宝石』連載「聖隷」を改
題して単行本化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は「悪の華」の続編で、その「悪の華」は、シチリアのマフィアのボス
である父と家族を皆殺しにされ、組織をナンバー2のマイケルに奪われたガル
シアが日本に逃れ、日本の闇社会の抗争に巻き込まれる物語でしたが、本書は、
日本で生き延びたガルシアに、マイケルが新たに最強の殺し屋を放つという展
開。舞台は東京・歌舞伎町や六本木での都心の闇社会で、新宿・歌舞伎町で殺
された叔父がかつて経営していたクラブの社長におさまっていたガルシアだが、
かつてガルシアに兄を殺されたヤクザのカタギリがマイケルに取り入り、歌舞
伎町に巣くう大手組織を巻き込み、ドラッグビジネスを横取りしようと策謀を
巡らせ、マイケルはガルシアの完全抹殺を目指し、カタギリに殺人マシン・ジ
ョルジオを託し、東京で新たな抗争が始まる……。前作の「悪の華」を読んだ
時程のインパクトは感じなかったのは残念ではありましたが、セックスとドラ
ッグの巨大な闇利権も絡み面白い展開に描かれています。引き続き次作もぜひ
読んでみたいです。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 十二月のひまわり
【著者名】 白川 道
【出版社】 講談社
【初 刊】 2004年12月15日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】捨てたはずの過去が、降りつもる。練達の筆致が織りなす珠玉の
作品集老舗の温泉旅館の息子と、下働きの息子。複雑な感情を抱
きあいながらも、ともに成長した2人の前に、ひとりの女が現れ
る。やがて訪れる破局。そして再会。表題作「十二月のひまわり」
他、全5編を収録。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
本書はカバー文にも書いてありますように、5つの物語が収録された短編集。
いずれもハードボイルドの雰囲気ある作品ではあるのですが、短編でもあるせ
いか単調な作品が続き、作品内容も似ている内容が続き、物足りなさを感じる
作品集でした。
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 焦痕
【著者名】 藤沢 周
【出版社】 集英社
【初 刊】 2005年2月10日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】焼け焦げた記憶から立ち上る友人の不確かな死の謎を描く表題作
をはじめ、登場人物の奇妙な連鎖を通じて、全11編がウロボロ
スの蛇のように絡み合う、気鋭の芥川賞作家が放った連作短編集。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は11の作品を収めた短編集。リストラにおびえるサラリーマン、不倫
関係の男女、ずいぶん前に小説を1冊自費出版で出しただけの「作家」…など、
人々の感情と行き先なしの暴走振りを巧みに描いています。主人公の焦燥感な
どは、実に読ませる内容で、短編の特徴を活かした作品集でもあります。藤沢
周の作品は久々に読みましたが、読みごたえある作品集でした。
【た行】
<本紹介>
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【ジャンル】自伝小説
【著書名】 デリー中央刑務所
【著者名】 服部富久
【出版社】 文芸社
【初 刊】 2005年3月15日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】インドで逮捕され刑務所に収監された著者がドラッグの恐怖と絶
望を描いた自伝小説!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、オピューム(茶褐色をした生阿片)、ガンジャ(大麻の葉を乾燥さ
せたもの)、スタッフ(ヘロインのスラング語)など、多種のドラッグに手を
出してインドで逮捕され、デリー中央第一刑務所に収監された経験をもつ著者
が、実体験をもとに綴った自伝小説。刑務所内でも容易に服用できる実態、ド
ラッグが引き起こす恐怖と絶望を克明に描く衝撃作です。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 TVJ
【著者名】 五十嵐貴久
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2005年1月10日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】テレビ局本社が入るお台場の高層ビルが正体不明の武装ゲリラに
乗っ取られ、局員が人質に。結婚間近のOLが恋人を救わんと大
活躍。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
物語は、正体不明のテロリストに占拠された高層ビルで、放送局勤務のOL
が恋人を救うために奮闘する……という展開で、女性版「ダイ・ハード」とい
える作品です。本書は2001年にサントリーミステリー大賞優秀作品賞を受
賞し、その後、大幅に筆を加え、今回の刊行に至った経緯があります。笑いも
交え、読みやすい作品ではありますが、格闘シーンでやや迫力が欠けていて、
テーマを活かしきれていないようにも感じましたが、娯楽という点では中々面
白かったです。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 逃亡くそたわけ
【著者名】 絲山秋子
【出版社】 中央公論新社
【初 刊】 2005年2月25日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】逃げるのに理由なんていらない。川端康成文学賞作家、糸山秋子
初の書き下ろし長編小説。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
物語は、入院中の女が、同じ患者の男と精神病院を脱走し、男の車で九州を
南下し逃亡劇を描いたもの。福岡で生まれ育った直情的な女と、名古屋出身の
理屈屋の男とのちぐはぐな2人の道中には、緊張感があり、重苦しい展開にな
りがちな場面でも博多弁と標準語の会話が思わず笑いを誘います。躁鬱の2人
の逃亡に至る背景などもしっかりと描かれていて、読みごたえある作品でした。
<本紹介>
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【ジャンル】防災マニュアル
【著書名】 大震災 これなら生き残れる
【著者名】 山村武彦
【出版社】 朝日新聞社
【初 刊】 2005年2月28日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】「机に隠れろ」「まず火を消せ」「地震=避難」は間違い! 防
災アドバイザーの著者が、マンガ・イラストでわかりやすく指南
する実践的防災術。一人暮らしや共働きなど、シチュエーション
別のヒントも満載!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
「地震から身を守るための『常識』は、実は間違いだらけ」……との書き出
しで始まる本書は最新といえる防災マニュアル本。新潟中越地震やスマトラ沖
地震についても書かれていますが、著者は防災システム研究所で40年間にわ
たり所長を務め、地震防災の研究に取り組んできているだけに、正しい地震の
防災法を分かりやすく説明しています。落下物から身を守るために机の下に隠
れることは、逃げ遅れの原因になりかねず、家具を固定するなど、机の下に隠
れずにすむようにすべきだという。また、阪神大震災で国道上に立ち往生した
車があふれたことを踏まえ、「消防車や救急車の通行を妨げないためにも、車
が動くようなら、駐車場か広場にとめるのが正しい」と述べています。この他、
一人暮らしの女性や共働き夫婦、お年寄りらが備える際の注意点や水道水を長
期保存する方法、離ればなれになった家族の安否を確認する手段など、サバイ
バル術も紹介しています。
<本紹介>
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【ジャンル】日記
【著書名】 当面の敵というのを決めることにしたのだ。
【著者名】 稲本喜則
【出版社】 草思社
【初 刊】 2005年1月28日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】「毛筆の能書きを掲げるラーメン屋」など日本に跋扈するおかし
なモノ・言葉を、適当に力を抜きつつ斬るインターネット爆笑日
記。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、著者のブログをまとめたもので、「行政のなんでもかんでもひらが
な表記」とか「毛筆で書いた能書きを掲げる飲食店」などを「当面の敵」と認
識するほか、日本語特有のあいまい表現や、語尾にやたらと「!」をつけたが
る習性を俎上にあげ、暴力団を「らんぼう団」と言い換えると力が抜けて良い
等々、日本社会にあふれかえる鬱陶しいモノや言葉をいじくって、心地よい脱
力の世界へ誘います。最近ブログが本になるケースが多いですが、本書は笑え
る内容で、息抜きに最適なエッセイでもあります。
<本紹介>
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【ジャンル】経済
【著書名】 次にくる波
【著者名】 浅井 隆
【出版社】 PHP研究所
【初 刊】 2005年3月14日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】長期金利6〜10%、1ドル=300円、年30%超のインフレ、
そして大不況の到来。「まさかの時代」を生き残るための法則と
は? 2年後からはじまる「国家破産時代」にどう対処するか。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、国民の金融資産総額1400兆円を、国家の債務総額が超える時、日
本は国家破産していることになるが、ここ数年は、国債だけでも毎年60兆円強
ずつ増えていることから、地方債その他を合わせれば、リミットまで長く見ても
2,3年で、日本は2007年頃から経済大変動に見舞われると著者は説き、そ
んな厳しい時代にどう対処してゆくべきか書いたもの。
著者のこれまでの著作と内容的にはダブっている点が多く、最初の読んだ頃の
インパクトはありませんが、政治批判など中々読ませるところもありました。
【な行】
<本紹介>
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【ジャンル】経済
【著書名】 2008年 破綻する家計 生き残る家計
【著者名】 荻原博子
【出版社】 ダイヤモンド社
【初 刊】 2005年1月7日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】2008年危機到来! あなたの家計が破綻する前に、今すべき
ことは。年金、保険、不動産、郵貯etc.国と家計の危機から身を
守る具体策。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書では、2007年から2010年が日本の家計にとって非常に重要なタ
ーニングポイントとなるであろうことを予測し、住宅ローンの金利アップによ
る返済額の大幅増、築30年超のマンションの割合の増大、オフィスビルの空
室問題の深刻化、財政再検証後に予想される国民年金の加入者負担増、郵政民
営化に伴う混乱の懸念、団塊の世代の同時大量退職、少子高齢化に伴う日本の
人口の減少傾向への転化、小泉政権の交代後に予測される消費税率のアップな
ど、家計に影響すべき点と、その対応策が書かれているもの。
タイトルはかなり過激ではありますが、内容は著者がこれまでテレビで話し
ていることと殆どが重複しており、内容の新鮮さはあまり感じられなかったの
は残念です。読みやすいものの、もう少しポイントを掘り下げても良かったよ
うには思います。
【は行】
<本紹介>
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【ジャンル】機械の仕組み
【著書名】 分解マニア
【出版社】 三推社
【初 刊】 2005年1月15日
【金 額】 1714円+税
【カバー文】図解で分かる!身近な機械の仕組み札幌ドーム/太陽光発電シス
テム/すばる望遠鏡/ゴミ焼却プラント/サービスステーション/
しんかい6500/H2−Aロケット/スケートリンク/原子力発電/
オフセット輪転印刷機/ボウリング場/発馬機/スリットビデオ
システム/映写機/エレベーター/エスカレーター/自動ドア/
自動販売機/自動改札機プリクラマシン/バーコードスキャナ/
立体駐車場(エレベータ方式)/泥水式シールドマシン/モノレ
ール/ロープウェイ……ほか。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、日常生活の中で使ってるものや、誰もが知っているものだけれど、
仕組みまでは分からない物を図解で分解して、簡単な構造を説明してくれてい
るもの。誰もが使っている冷蔵庫やエアコンやパソコンなどの電化製品から、
身近でははないものの、その構造が気になる原子力発電所、札幌ドーム、深海
探査船などまで、幅広く取り上げています。読むというよりも見ているだけで
楽しくなる内容で、ちょっとした雑学知識にもなります。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 FOXY
【著者名】 宇佐美游
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2005年2月10日
【金 額】 1524円+税
【カバー文】北海道から上京してきたモデル志望の千華は、騙されて一文無し
に。働き始めた銀座のクラブは男と女の欲望がぶつかり合う「戦
場」だった!
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
19歳の小沢千華は、モデルクラブに入るため北海道から上京してきたが、
所持金の殆どを騙し取られ、成り行きで銀座のクラブに勤めることになった。
クラブでの激しい競争、足の引っ張り合い、女を品定めする男達の露骨さと、
戸惑う千華の教育係となったのは、クラブのナンバーワン・川村繭子だった。
いかに男に「させず」にお金を「引っ張る」か、その手練手管を千華に指南す
る繭子。徐々にその技術を会得してゆく千華。果たして夜の銀座は千華がモデ
ルになるためのステップとなるのか?
物語は、銀座を舞台に、男と女の欲望の綱引きを描いた作品。結構生々しさ
のある内容ではありますが、男女の欲望は上手く表現できていたとも思います
し、面白い作品ではありましたが、後半の展開がややしつこく、これまでの作
品に比べると、重苦しい展開となっていたのが逆に残念ではありました。
【ま行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 ミッキーマウスの憂鬱
【著者名】 松岡圭祐
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2005年3月20日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】史上初ディズニーランド青春小説。ようこそ裏舞台(バックステ
ージ)へ! 東京ディズニーランドのバイトになった21歳の若
者。友情、トラブル、純愛……。様々な出来事を通じ、やがて裏
方の意義や誇りに目覚めていく。秘密のベールに包まれた巨大テ
ーマパークの〈バックステージ〉で働く人々の3日間を描く、感
動の青春成長小説
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
21歳でフリーターの後藤大輔は、夢のある仕事がしたいからと、派遣会社
を通して「東京ディズニーランド」のキャストに応募した。セリフのテストで
は。とちり焦りまくり、実技のテストでは向こうから手を振るミッキーマウス
に向かって、「着ぐるみだ」と言ってしまい、不採用と思っていたが、アルバ
イトとして採用され、パレードで演技するクルーの着替えを手伝うことに。制
約も多い環境での仕事に、当初は不満で嫌気もさしていたのだが、やがて配属
された部署でミッキーマウスの着ぐるみが消えてしまうという事件が起こって
大騒ぎに……。
物語は、東京ディズニーランドを舞台に、そこで働く若者を描いた青春小説。
「催眠」や「千里眼」を描いた松岡圭祐が、ディズニーランドの舞台裏で働く
若者にスポットを当てながら、その裏側の人間ドラマを描きます。ミステリ要
素もあり、ファンタジー要素もありと、舞台をディズニーランドの舞台裏とし
た設定も非常に良く、最初から最後まで目が離せず一気に読むことができまし
た。ディズニーファンは勿論のこと、主人公と同世代の若者に読んでほしい作
品です。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】SF
【著書名】 MURAMURA 満月の人獣交渉史
【著者名】 三島浩司
【出版社】 徳間書店
【初 刊】 2005年3月31日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】伊佐チエはいわゆる普通の女子高生……だったはずなんだけど…
…。彼女が卒業した小学校が、この世から忽然と消えてしまうと
いう怪事件をきっかけに、何の因果か、ケッタイな獣たちが蠢く
不可思議な世界へ行く羽目に。そこはチエの曾祖父・小五郎のつ
くった夢の世界、夢羅。同級生のコザケンらを従え、夢羅に潜っ
て、果敢に闘いを挑むチエ。伝説の化け狐・キトネを追え!
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
女子高生のチエは、卒業した小学校が消えてしまうという怪事件をきっかけ
に、曽祖父・小五郎のつくった夢の世界「夢羅」へ行く羽目に…。
物語はファンタジー要素の強いSFですが、展開も分かりにくいところがあ
り、内容的にはあまり興味が持てませんでした。SFの好みによっては評価が
分かれる作品だとも思いますが、個人的にはもう少しエンターティメント性が
あった方が良かったと思います。
【や行】
【ら行】
【わ行】
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