書評データベース(2005年度6月分)

 

■2005年6月に掲示板にて紹介された本■

 テロリストハンター          柘植久慶    角川春樹事務所
 燦(きら)めく闇            井上雅彦     光文社
 ワーキングガール・ウォーズ      柴田よしき    新潮社
 宮崎駿の「深み」へ          村瀬 学     平凡社新書
 孫正義大いに語る!!          竹村健一     PHP研究所
 流血の魔術 最強の演技        ミスター高橋   講談社
 水原勇気0勝3敗11S        豊福きこう  情報センター出版局
 これは絶対面白い!    太田出版営業部面白本探検隊編 太田出版
 競馬業界就職読本2                   流星社
 うちのパパが言うことには       重松 清     毎日新聞社
 痙攣的 モンド氏の逆説        鳥飼否宇     光文社
 ぼくが愛したゴウスト         打海文三     中央公論新社
 熊の場所               舞城王太郎    講談社
 科学者が見つけた「人を惹きつける」文章方程式 鎌田浩毅 講談社+α新書
 小さなお店の売れる改装術       河野英俊     ぱる出版
 住宅喪失               島本慈子     ちくま新書
 問題な日本語             北原保雄編    大修館書店
 堤義明 闇の帝国           七尾和晃     光文社
 母の言い訳              黒木 瞳     集英社
 魂萌え!               桐野夏生     毎日新聞社
 インディゴの夜            加藤実秋     東京創元社
 再生巨流               楡 周平     新潮社
 データで読み解く危ない銀行安全な銀行 齋藤 裕     大和出版
 しんシン体操             室井 滋     文藝春秋
 ゼロ成長の富国論           猪瀬直樹     文藝春秋

【あ行】

<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 うちのパパが言うことには
【著者名】 重松 清
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2005年4月25日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】「生きる」って、ただそれだけで、けっこうすごいじゃん、とぼ
      くは思うのだ…。家族、友、街、絆をみつめ、自らの歩みを綴っ
      た、2001年夏から2004年の暮れにかけて書いた短文の中
      から自選したエッセイ集。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 家族をテーマに執筆を続ける著者が、自らの少年期、青春期、不惑、親子の
絆などを語るエッセイ集。小説同様に文章から温かさの伝わるエッセイでもあ
り、懐かしさもあり、つい頷いてしまったりと、小説以上に重松清の人間味が
伝わってくるエッセイです。

<本紹介>
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【ジャンル】短編ミステリ
【著書名】 インディゴの夜
【著者名】 加藤実秋
【出版社】 東京創元社
【初 刊】 2005年2月28日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】女性ライター・高原晶が、編集者の塩谷に漏らした一言から、す
      べてが始まった。二人は謎めいた美形の敏腕マネージャー・憂夜
      の助力を得て、一風変わったホストクラブ<club indigo>を渋谷
      の片隅に開いたが、順調な経営とはうらはらに、思わぬトラブル
      に巻き込まれる……。個性豊かなホストの面々をはじめ、<indigo>
      に集う人々の活躍! 創元推理短編賞受賞作に始まる、スタイリ
      ッシュでウイット溢れる新世代探偵小説連作、ここに登場。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 女性ライター・高原晶の「クラブみたいなハコで、DJやダンサーのような
男の子が接客してくれるホストクラブ」との発案に、大手出版編集者の塩谷が
乗り、美形の元ホスト・憂夜をマネジャーに渋谷に「club indigo」
がオープンした。ホストのユニークさも手伝って店は繁盛するが、VIP客の
成り金女性が殺されたり、歌舞伎町の王道系ホストクラブとの確執で裏世界の
犯罪に巻き込まれたりと、事件が襲う……。
 物語は、表題作を始め、今時の若者文化を背景にした3編の事件を収録する
短編ミステリ集。表題作の「club indigo」の紹介とともに、性同
一性障害の絡む謎のストーカー殺人が発生し、渋谷の夜を生きる若者たちの生
態も相まって、魅力ある都会派ミステリとなっています。

【か行】

<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 燦(きら)めく闇
【著者名】 井上雅彦
【出版社】 光文社
【初 刊】 2005年3月30日
【金 額】 2300円+税
【カバー文】短編ホラー小説の魅力はここにすべて凝縮されている。目眩く怪
      奇幻想の世界。「異形コレクション」シリーズなどでアンソロジ
      ストとしても活躍する著者の、自薦傑作短編集。闇を愛するすべ
      ての者に捧ぐ。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は「異形コレクション」収録作を主とした短編集。収録されている13
の作品はいずれも「闇」の世界が描かれ、ホラー要素の強い作品集です。ホラ
ー好きにはお勧めですが、重々しいホラーでもあり、個人的には満足度も可も
なく不可もなくといったところです。

<本紹介>
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【ジャンル】ガイドブック
【著書名】 これは絶対面白い!
【著者名】 太田出版営業部面白本探検隊編
【出版社】 太田出版
【初 刊】 2005年3月25日
【金 額】 1100円+税
【カバー文】日本の作家であることなど、5項目の条件を基本的に満たすロン
      グセラー作品を書店員に聞き、年間7万点にも及ぶ新刊発行の中
      で、どんな本がどういうきっかけで生き残り、日本の出版界が次
      世代に何を残していけるのかを探る。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 サブタイトルに「書店員が見つけたロングセラー」とあるように、本書は2
003年末以前に刊行された単行本の中で、書店員個人が思い入れがあって、
その店でロングセラーになっているものについて、69名へのインタビューと
50名の回答をまとめたもの。インタビュー内容は充実した書評にもなってい
る他、書店での本の置き方や置き場所、POPの使い方など、本についての充
実したガイドブックとなっています。

<本紹介>
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【ジャンル】競馬
【著書名】 競馬業界就職読本2
【出版社】 流星社
【初 刊】 2005年5月5日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】本書は、大好評をいただき、ロングセラーとなっている『競馬業
      界就職読本』の続編。多くの競馬関係者に取材を敢行!「競馬業
      界で働きたい……」と夢見るキミたちへ、業界で働く先人たちか
      らのメッセージをお届けする。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書はカバー文にもあるように、『競馬業界就職読本』の続編で、再び競馬
サークルの多岐にわたる職種をピックアップし、その道の先人達のインタビュ
ーなどで、実際の仕事内容を紹介しています。知人が出ていたことから読みま
したが、単に牧場や厩務員など、馬に直接関わる仕事だけではなく、競馬アナ
ウンサーなど、幅広く競馬業界を取り上げていることから、興味のある人にと
っては参考になる一冊だとは思います。

<本紹介>
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【ジャンル】連作ミステリ
【著書名】 痙攣的 モンド氏の逆説
【著者名】 鳥飼否宇
【出版社】 光文社
【初 刊】 2005年4月25日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】伝説的バンドのステージ上で起きた密室殺人! 前衛舞踏家が遺
      したダイイング・メッセージ! 客の前から消失したイリュージ
      ョニストへの罠!……ジャンルの境界線を越え、ときには科学と
      も融合する現代アート界に巻き起こる、芸術的不可能事件の数々。
      これら美しい謎がすべて解かれたとき、読者は最後に驚愕の真実
      に気づかされることになる。挑戦的で幻惑的な鳥飼ワールドの、
      ひとつの到達点がここにある!
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 伝説のロックバンド「鉄拳」のライブ中に起きた密室殺人。前衛的舞踏家掘
賀舟海の残した謎のダイイング・メッセージ。大勢の人々の前で忽然と消失し
たイリュージョニスト。「アート」の中で起こる不可解な事件。批評家寒蝉主
水(ひぐらしもんど)の遭遇した事件の真相とは?
 本書は5つの作品からなる連作短編ミステリ。叙述トリックもそれなりの面
白さはありますが、読み手によって好みは分かれそうな作品です。

<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 熊の場所
【著者名】 舞城王太郎
【出版社】 講談社(KODANSHA NOVELS)
【初 刊】 2004年12月5日
【金 額】 780円+税
【カバー文】僕がまー君の猫殺しに気がついたのは、僕とまー君が二人とも十
      一の時、一緒に西暁小学校に上がり、同じ教室で勉強し始めて五
      年目の頃だった…。第15回三島由紀夫賞候補作の表題作ほか、
      2篇を収録した短篇集。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、表題作「熊の場所」の他、「バット男」「ピコーン!」の3作品が
収録された短編集。その表題作「熊の場所」は猫殺しの少年と対峙し、そして
成長する少年を描いた作品ですが、いずれの作品もスピード感とパワーを感じ
させる作品でした。著者の作品は初めて読みましたが、引き続き読んでみたい
作家です。

<本紹介>
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【ジャンル】文章
【著書名】 科学者が見つけた「人を惹きつける」文章方程式
【著者名】 鎌田浩毅
【出版社】 講談社+α新書
【初 刊】 2004年11月20日
【金 額】 838円+税
【カバー文】一見論理的、たたみかけ、価値逆転etc.魔法の技!! 意外
      に簡単!! 小学生にも使える文章術! 「わかりやすい文章」
      を書くために、名人たちの文章を科学的に分析し、見つけた「方
      程式」!!
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、読んで分かりやすい文、読者を感動させる力を持つ文はなぜ名文と
感じられるのかを、多くの例を挙げて分かりやすく解説したもの。その解説は
参考にはなりましたが、文章方程式がタイトルではあるものの、その方程式と
はどのようなものなのかの説明がないのは残念でした。

【さ行】

<本紹介>
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【ジャンル】対談
【著書名】 孫正義大いに語る!!
【著者名】 竹村健一
【出版社】 PHP研究所
【初 刊】 1999年12月1日
【金 額】 952円+税(\100)
【カバー文】ヤフー、ナスダック、Eトレード、デジタル情報革命のトップに
      立つ! 日本人の生活を劇的に変える「ネット財閥」戦略。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、著者とソフトバンク社長・孫正義氏との対話形式でネット戦略が語
られているもの。古書店で100円で見つけ読んでみましたが、対話形式でも
あるためか、非常に読みやすく約6年前の出版ではあるものの、内容の古さを
殆ど感じない点は、ある意味孫正義の時代を見る目が浮き彫りになっていると
もいえます。個人的にはソフトバンクグループのYahoo!BBや日本テレコムでの
強引すぎる勧誘など、大きな問題を抱えているとも思いますし、好きになれな
い会社ではありますが、ネット事業展開など、読みごたえあるビジネス本でし
た。

<本紹介>
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【ジャンル】ルポルタージュ
【著書名】 住宅喪失
【著者名】 島本慈子
【出版社】 ちくま新書
【初 刊】 2005年1月10日
【金 額】 700円+税
【カバー文】リストラ・非正規雇用への転換により急増するローン破綻。住宅
      金融公庫も廃止され、ローンを完済しても建て替えで追い出され
      るかもしれない……これは他人事じゃない!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、以前に著者が書いたルポ「倒壊」の続編といえる、住宅の様々な問
題を浮き彫りにしたルポルタージュ。戦後日本の住宅政策が「長期安定雇用」
という労働政策の上に成り立つ問題点を鋭く指摘し、持ち家思想はほんとうに
正しいのか、非正規雇用者に冷たい住宅ローンの現状をどのように変えていく
べきかを追求しており、考えさせられる内容でした。

<本紹介>
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【ジャンル】経済小説
【著書名】 再生巨流
【著者名】 楡 周平
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2005年4月20日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】このプロジェクト、死んでも成功させてみせる……「失格」の烙
      印を押された男は再起を賭けて、壮大な流通革命を仕掛けた! 
      差し迫った巨額の決済、保身に走る上司、君臨するカリスマ社主
      ……。業界一位の巨大運輸企業を舞台に、男たちの熱いドラマが
      弾ける! 実現可能なビジネスモデルを織り込んだ、話題騒然の
      経済小説。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
 スバル運輸の営業マン吉野は、形だけの昇進によって、部下ひとりだけの部
長となった。その吉野は、元高校野球選手の蓬莱と出会う。蓬莱は、スバル運
輸のセールスドライバーとして稼ぎながら、様々なビジネスアイディアを持っ
ており、そのアイディアを吉野が、だんだん形にして行き、そして会社を巻き
こんでの巨大プロジェクトへと成長していく……。
 物語は、佐川急便とアスクルをビジネスモデルとした作品で、物流業界を舞
台としていることもあり、実にスピード巻溢れる展開となっています。主人公
と共に成長している企業の姿は、テレビでの「プロジェクトX」を見ているよ
うな感じで、新たなビジネスヒントなども盛り込まれており、登場人物も魅力
たっぷりに描かれ、読みごたえ満点です。楡周平の新境地ともいえる本書は、
文句なしに面白い作品で、お勧めの一冊です。

<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 しんシン体操
【著者名】 室井 滋
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2004年10月15日
【金 額】 1238円+税
【カバー文】砂塩風呂でリフレッシュ、足ツボマッサージに大絶叫。手作り石
      けんでお肌を磨き、前世の自分に会いに行く。噂の風水を伝授さ
      れ、宇宙パワーで肩凝りスッキリ…。ムロイの突撃体験エッセイ。
      『クレア』連載を再構成。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、著者の心と身体の突撃体験記で、エステや心療内科、風水などの効
果を紹介しています。女性誌での連載エッセイだっただけに、いかにも内容は
女性向きではありますが、浅野ゆう子さんとの対談での便秘談など、意外で面
白いエッセイ集です。

<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 ゼロ成長の富国論
【著者名】 猪瀬直樹
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2005年4月30日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】低成長下でもひとりひとりが豊かになる方法はある。道路公団改
      革で辣腕をふるった著者が、江戸末期100年のゼロ成長期に活
      躍した二宮金次郎の手法から考える。『文芸春秋』掲載を中心に
      改稿・加筆して単行本化。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、二宮尊徳の手法から「人口減少時代に経済的に豊かになる方法」を
論考する内容で、江戸時代も経済的に超低成長期だったものの、二宮尊徳は人
口一人あたりの生産性を向上させて藩の財政赤字を建て直した実績を残してお
り、この点に着目して改革論を説いています。二宮尊徳の業績については詳し
く書かれているものの、富国論というよりも歴史論が多く、この点が少々読み
にくかったのが残念です。

【た行】

<本紹介>
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【ジャンル】冒険小説
【著書名】 テロリストハンター
【著者名】 柘植久慶
【出版社】 角川春樹事務所(HARUKI NOVELS)
【初 刊】 2005年4月8日
【金 額】 800円+税
【カバー文】スリランカのコロンボから、シンガポールとマニラを経由して香
      港に至る2週間の船旅。豪華客船に乗り込んだ藤掛と呂恵は、テ
      ロリストたちの乗っ取りにに遭遇してしまう。味方も武器もない
      状況で、藤掛の運命は果たして…。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 スリランカのコロンボから、シンガポールとマニラを経由して香港にいたる
二週間の船旅。豪華客船「クイーン・オブ・インディアンオーシャン」に乗り
込んだ藤掛一統と呂恵は、アルカイダのテロリストたちの乗っ取りに遭遇して
しまう。藤掛は、一人、船の中でテロリストたちに立ち向かい、殲滅を図る。
味方も武器もない状況で、藤掛の運命は……。
 柘植久慶の作品は久々に読みましたが、豪華客船のハイジャックの設定は迫
力もあり、また4千人もの人質が拘束され、敵の本拠地へ船を移動される展開
など、緊張感ある描写でした。主人公の藤掛がかっこ良すぎますが、ノベルズ
本としてはスケールの大きな作品でした。

<本紹介>
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【ジャンル】ビジネス
【著書名】 小さなお店の売れる改装術
【著者名】 河野英俊
【出版社】 ぱる出版
【初 刊】 2004年5月24日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】店舗は年数が経つと古くなるものという考え方から、売れるお店
      にする具体的な改装法のヒントと手順をまとめる。外観、入口、
      売り場、什器全般、照明、駐車場など、具体的な場所別の改装ポ
      イントをやさしく解説。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書はタイトルでも分かるように、売れるお店にする改装術をまとめたもの。
売れる店をつくる上手な改装の進め方、立地と改装の関係、売り場の場所別改
装ポイント、ゾーン・ディフェンス式売り場づくり……など、ポイント別に図
入りで分かりやすく解説しています。読みやすく、ポイントを最後にまとめて
いるため、仕事上の参考になった一冊です。

<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 堤義明 闇の帝国
【著者名】 七尾和晃
【出版社】 光文社
【初 刊】 2005年2月10日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】堅牢を誇った「西武帝国」崩壊は、ある男の残した貸金庫の中か
      ら出てきた一枚の書類がきっかけだった……。コクドからの圧力
      に屈せず、地を這う取材を続け、闇に埋もれようとしていた利益
      供与事件を公にし、ついに「帝王」堤義明の首を取ったジャーナ
      リストが活写する驚愕の舞台裏!本書は「西武帝国」の血脈と株
      支配の闇に迫る第一級の秘録である。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、「週刊新潮」の専属記者からフリーに転じ、西武グループの「血脈
と株支配」を追い続けた著者の記録の一冊。新聞記者、フリー、週刊誌・経済
誌スタッフ達の取材が、警視庁捜査員を動かし、帝王を追い詰めてゆく様子は
緊張感があり、驚愕のスクープの舞台裏と、日本を代表するカリスマ経営者の
裏の顔をを浮き彫りにしています。正に著者の足で稼いだ取材内容の集大成が
この一冊に込められており、堤義明氏逮捕の知られざる背景がよく書かれてい
ました。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 魂萌え!
【著者名】 桐野夏生
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2005年4月25日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】夫の急死後、世間という荒波を漂流する主婦・敏子。六十歳を前
      にして、惑う心は何処へ?ささやかな“日常”の中に豊饒な世界
      を描き出した桐野夏生の新たな代表作。
【満足度】 ★★★★
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 夫婦二人で平穏な生活を送っていた関口敏子は、夫の隆之が心臓麻痺で急死
してから、その人生は一変した。8年ぶりに現われ強引に同居を迫る長男。長
女を巻き込んで持ちあがる相続問題。しかし、何よりも敏子の心を乱したのは、
夫の遺した衝撃的な「秘密」だった……。
 これまでの作品とは違う新たな桐野作品ではありましたが、家族をテーマに、
じっくりと読ませる作品に仕上がっています。夫の秘密、子供達の遺産相続問
題、主人公の敏子の孤独感などが丁寧に描かれ、約500ページのボリューム
で、読みごたえある作品でした。

<本紹介>
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【ジャンル】金融
【著書名】 データで読み解く危ない銀行安全な銀行
【著者名】 齋藤 裕
【出版社】 大和出版
【初 刊】 2005年3月3日
【金 額】 1000円+税
【カバー文】大切な資産を守るうえで必須の金融機関選びのコツと絶対に役立
      つデータをエリア別に大公開。ペイオフのしくみと対策も一目で
      わかる!
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 サブタイトルに「05年ペイオフ完全解禁版」とも書かれていますが、金融
機関のデータを都道府県別に紹介し、ペイオフのしくみと対策も図解で分かり
やすく説明しています。図解入りのムック本だけあって、非常に読みやすく分
かりやすい内容にはなっており、各都道府県別に地銀・第2地銀、信金・信組
の経営指標と総合評価を図にしているのは参考にはなるかと思います。一時的
なの財務諸表の内容の分析でありますが、ランク分けも分かりやすかったです。

【な行】

 

【は行】

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 ぼくが愛したゴウスト
【著者名】 打海文三
【出版社】 中央公論新社
【初 刊】 2005年4月25日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】それは初めて、少年が一人でコンサートへ行ったときからだった。
      帰り道に駅で人身事故を目撃してから、世界はどこか自分と違っ
      ていた。この不思議な世界、少年は何処へ向かうのか……。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
 11歳の翔太は、初めて一人でアイドルのコンサートへ行った帰り、駅で人
身事故を目撃してから、家族だけでなく、周りの人がみんな卵が腐ったような
臭いがして、世界はどこか今までと違っていることに気が付く。その翔太と同
様にこの世界に迷い込んだ男と出会い、彼らはこの世界をどのように生き抜く
のか。果たして元の世界に戻ってくることができるのか……。
 物語はSF要素の強い作品で、出だしは「時をかける少女」的な感じがしま
したが、設定こそ面白かったものの、読み進むにつれて、面白さが段々と半減
していく……そんな感じを受けました。ラストも物足りなく、設定が良かった
だけに、物足りなさを感じる作品でした。

<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 母の言い訳
【著者名】 黒木 瞳
【出版社】 集英社
【初 刊】 2005年4月10日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】愛する娘に綴った母、黒木瞳の長編エッセイ。テレビドラマに映
      画にCMに今、人気絶頂のトップ女優、黒木瞳。「メイプル」に
      2年半連載した人気エッセイが、待望の単行本化。最愛の娘と過
      ごす母の素顔を率直に書き綴った愛のメッセージ!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 著者のエッセイは初めて読みましたが、普段の生活の中でのご主人や娘さん
の話、共演者の方とのエピソードも数多く書かれていて、楽しく読むことがで
きるエッセイです。女優であり、妻であり、母親でもある著者の私生活が率直
に書かれ、好感のもてる内容です。

【ま行】

<本紹介>
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【ジャンル】?
【著書名】 宮崎駿の「深み」へ
【著者名】 村瀬 学
【出版社】 平凡社新書
【初 刊】 2004年10月8日
【金 額】 780円+税
【カバー文】今年11月に『ハウルの動く城』が公開される宮崎アニメ。『風
      の谷のナウシカ』から『千と千尋の神隠し』まで、主人公はいっ
      たい何を食べ、何を産み出したのかを問う画期的な宮崎論。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、児童文化論の専門家でもある著者が書いた宮崎駿論。宮崎駿作品の
世界を、生命=自然のリアリズムの理解という視点から分析していますが、
「紅の豚」に描かれた制作会社の裏事情や、「魔女の宅急便」でキキが乗るデ
ッキ・ブラシの意味などは興味深く読むことができました。

<本紹介>
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【ジャンル】マンガデータ
【著書名】 水原勇気0勝3敗11S
【著者名】 豊福きこう
【出版社】 情報センター出版局
【初 刊】 2001年12月10日
【金 額】 1262円+税(\100)
【カバー文】驚異か? 狂気か? 脳髄まで沁みる新・マンガ体験術。「名投
      手水原は1勝もしていなかった!」などフツーでは味わえなかっ
      た真実と感動の数々。
【満足度】 ★★★
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 本書は、漫画の描写や記述から、勝率そのほかもろもろのデータを算出して
分析しているもので、ここでは「野球狂の詩」「ドカベン」「あしたのジョー」
「タイガーマスク」「巨人の星」「侍ジャイアンツ」が取り上げられています。
出版当時に読みたいとは思っていたものの、これまで読まず、古書店で見つけ
て今になって読みましたが、単なるデータ分析だけではなく、作品の舞台とな
った球場などに著者が足を運んだ写真などもあり、データの裏付けに著者の作
品に対する愛情も感じる一冊です。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】?
【著書名】 問題な日本語
【著者名】 北原保雄編
【出版社】 大修館書店
【初 刊】 2004年12月10日
【金 額】 800円+税
【カバー文】へんな日本語にもわけがある…「ご注文は以上でよろしかったで
      しょうか」「こちら和風セットになります」「全然いい」など、
      気になる、知らないうちに使っている“問題な日本語”を取りあ
      げ、それがどのような理由で生まれてきたか、どのように使えば
      よいかを、日本語の達人、『明鏡国語辞典』の編者・編集委員が
      わかりやすく解説!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、最近目に付く奇妙な日本語の是非を全国の高校教師が問い、辞書の
編纂者数名がそれに答えるQ&A方式の内容。解説はしているものの正しい日
本語の結論を付けていない点が気になりましたが、イラストもマッチしていて
読みやすく、気軽に読める内容が2ヶ月で70万刊を売り上げたというベスト
セラーにも繋がったのでしょう。読み物としては中々楽しい本です。

【や行】

 

【ら行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】プロレス
【著書名】 流血の魔術 最強の演技
【著者名】 ミスター高橋
【出版社】 講談社
【初 刊】 2001年12月10日
【金 額】 1500円+税(\100)
【カバー文】日本にプロレスが誕生して以来の最大にして最後のタブーを初公
      開! 「プロレスは完成されたエンターテインメントなのだ!」
      新日本プロレスのレフェリーとして、アントニオ猪木、坂口征二、
      藤波辰爾、長州力らの試合をもっとも数多く裁いてきた男が、プ
      ロレスを愛するがゆえに、ついに「魔術と演技」の真実を明らか
      にする。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、元新日本プロレスのレフェリー・ミスター高橋の内幕暴露本。サブ
タイトルには「すべてのプロレスはショーである」と副題にありますが、新日
本プロレスの試合がすべてショーであることを明らかにしています。当時のプ
ロレスは好きでもあり、テレビ中継も殆ど見ていただけに、「プロレスはショ
ーである」と言われれば「そうだろう」とは思うものの、何か悲しさを覚える
暴露本でもあります。

【わ行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 ワーキングガール・ウォーズ
【著者名】 柴田よしき
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2004年10月20日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】無能な上司や、使えない部下への鬱憤を抱え、今日もお疲れモー
      ド。有名企業の女性係長といったって、陰では「お局」呼ばわり
      で、都合のいいときだけ「ベテラン」だなんて、やってられるか。
      どんなに強く見えたとしても、たまには愚痴も聞いてほしいし、
      恋愛だって諦めるにはまだ早い……働く女の本音と弱音を描く本
      格「負け犬」小説!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 大手総合音楽企業で企画部の係長を務める墨田翔子は、37歳で結婚経験も
なく、目下のところ恋人もいない。周りからは恐れと尊敬を集めつつも、同時
に少し煙たがられる存在。そんなある日、部下の神林を陥れるような事件が起
きた。心身ともに疲れ切っていた墨田は、休みをとって突然オーストラリアの
ケアンズに行くことにしたが…。
 物語は働く女性達の本音が描かれる作品で、リアル感のある作品です。働く
女性の本音と現実が描かれ、帯には「負け犬小説」とありますが、登場人物は
それぞれに個性もあり、主人公の翔子は魅力ある女性として映りました。現代
の職場事情がリアルに描かれる面白い作品で、できるならば続編を読んでみた
いです。

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