書評データベース(2006年度6月分)
■2006年6月に掲示板にて紹介された本■
KAIKETSU!赤頭巾侍 鯨統一郎 徳間書店
ロマンティスト狂い咲き 小川勝己 早川書房
シャイロックの子供たち 池井戸潤 文藝春秋
バスジャック 三崎亜記 集英社
パラドックス学園 開かれた密室 鯨統一郎 光文社
ひとりで、居酒屋の旅へ 太田和彦 晶文社
ヒルズ黙示録 検証・ライブドア 大鹿靖明 朝日新聞社
パチンコ「30兆円の闇」 溝口 敦 小学館
老人駆除 竹本善次 光文社
家族の痕跡 斎藤 環 筑摩書房
美人司法書士の事件簿 相続殺人編 山本浩司 日経BP社
讃歌 篠田節子 朝日新聞社
アコギなのかリッパなのか 畠中 恵 実業之日本社
ウルトラ・ダラー 手嶋龍一 新潮社
「大人」がいない… 清水義範 ちくま新書
図説 団塊マーケット 日本経済研究センター編 日本経済新聞社
食品の裏側 安部 司 東洋経済新報社
使えるレファ本150選 日垣 隆 ちくま新書
貯蓄率ゼロ経済 櫨 浩一 日本経済新聞社
できるアフィリエイト
小林智子・杉村崇・和田亜希子&できるシリーズ編集部 インプレス
できるブログ 田口和裕&できるシリーズ編集部 インプレス
チェケラッチョ!! 秦建日子 講談社
エンド・ゲーム 恩田 陸 集英社
Op.ローズダスト(上下巻) 福井晴敏 文藝春秋
「責任」ってなに? 大庭 健 講談社現代新書
千円札は拾うな。 安田佳生 サンマーク出版
【あ行】
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 アコギなのかリッパなのか
【著者名】 畠中 恵
【出版社】 実業之日本社
【初 刊】 2006年1月25日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】昔は不良だった青年事務員が、元大物代議士のもとに持ち込まれ
る陳情、難題、要望から、その裏にある日常の謎を解決する。セ
ンセイ方の実態もリアルな現代ミステリー。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
21歳の大学生・佐倉聖は、腹違いの弟を養うため、元大物国会議員・大堂
剛の事務所に事務員として勤めている。ここに持ち込まれるのは、大堂の弟子
にあたる議員からの様々な問題で、飼い猫の毛の色が変わる謎、後援会幹部が
何者かに殴打された事件の始末、宗教団体へ入信の秘書が寄進した絵画の奪還
などの厄介ごとに関わっていく。そして聖は、元不良の負けん気と機転の利く
頭で、問題解決をしていく……。
物語は、昔は不良だった事務員が、元大物代議士のもとに持ち込まれる陳情、
難題、要望から、その裏にある日常の謎を解決する現代ミステリ。5つの作品
の連作となっており、それぞれの物語がテンポ良く描かれます。ミステリより
も陳情や難題を解決していく部分に重点が置かれていたので、ミステリとして
は物足りなさは感じるものの、作品自体は読みやすく、続編が出れば再度読ん
でみたいです。
<本紹介>
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【ジャンル】ドキュメンタリー・ノベル
【著書名】 ウルトラ・ダラー
【著者名】 手嶋龍一
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2006年3月1日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】昭和43年暮れ。東京・荒川に住む若い彫刻職人が忽然と姿を消
した。それから35年以上の月日が流れ、ダブリンに超精巧偽1
00ドル札あらわる。震源は「北」! 前NHKワシントン支局
長が放つドキュメンタリー・ノベル。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
アイルランドの首都・ダブリンに、超精巧な偽100ドル札「ウルトラ・ダ
ラー」が出現した。震源は北朝鮮との機密情報をつかんだ英・BBC東京特派
員スティーブンは、その闇を追い始める。同時に日本でも、官房副長官の女性
キャリア・高遠が情報戦を開始。交錯する大国の思惑、北朝鮮の狙い、衝撃の
取引、そして「拉致」を超える驚くべき真実とは……。
本書は、昨年6月までNHKワシントン支局長としてニュース番組に頻繁に
登場していた著者の初の小説。発売時に大きく取り上げられましたが、初めて
の作品としては、完成度の高い作品といえます。北朝鮮による拉致、偽ドル紙
幣、核兵器問題など、かなりハードな題材を扱う一方で、ファッションやグル
メ、更には競走馬の話も織り交ぜて、正に国際感覚を活かした作品といえます。
結末には物足りなさを感じましたが、読みごたえのある作品でした。
<本紹介>
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【ジャンル】教育
【著書名】 「大人」がいない…
【著者名】 清水義範
【出版社】 ちくま新書
【初 刊】 2006年1月10日
【金 額】 680円+税
【カバー文】「親の顔が見たい」という言葉があるが、最近のこの国は「大人
の顔が見たい」というような状況にある。「大人」はどこへ行っ
てしまったのか? 誰も教えてくれなくなった「大人のあり方」
を考える、平成版「大人入門」。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は中で著者が書いていますが、「雑談風」の「大人」論考で、日本社会
の大人論を書いています。知恵や分別のある「大人」が減ってないか、少子高
齢化が進む時代にこそ、思考をじっくり組み立てられる大人が必要だ…という
一文は非常に納得できましたし、清水義範らしい文章の上手さも感じます。た
だ、若干矛盾する部分もあり、結論が出ない内容でもありましたが、考えさせ
られた一冊ではありました。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 エンド・ゲーム
【著者名】 恩田 陸
【出版社】 集英社
【初 刊】 2006年1月10日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】「裏返さ」なければ「裏返される」。裏返されたら、どうなる?
正体不明の「あれ」と戦い続けてきた一家。最後のプレイヤーと
なった娘が誘い込まれたのは、罠と嘘の迷宮だった…。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は、「光の帝国」「蒲公英草紙」に続く「常野物語」シリーズの第3弾。
不思議な能力を持つ一族の姿も見えない敵との戦いが描かれる作品ですが、シ
リーズの前作を読んでいないこともあり、やや面白さに欠けた印象を受けまし
た。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 Op.ローズダスト(上下巻)
【著者名】 福井晴敏
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2006年3月15日
【金 額】 1800円+税(上下共)
【カバー文】連続爆弾テロをしかけた「ローズダスト」のリーダー、入江一功
を追う防衛庁情報機関ダイスの丹原朋希。ふたりの間には深い因
縁があった。誰も予測しえなかった悪夢が始まる…。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
2006年秋、ネット財閥のアクトグループの役員を狙った連続テロが起き
た。実行犯は入江一功をリーダーとする「ローズダスト」を名乗る五人グルー
プ。警視庁の並河警部補は防衛庁情報本部の丹原朋希と捜査にあたるうちに、
朋希と一功の間の深い因縁を知る。かつて二人は防衛庁の非公開組織「ダイス」
に所属し、従事していた対北朝鮮工作が失敗、二人が思いを寄せていた少女が
死んだ。朋希を除く生き残った工作員たちはテロリストとなり、アクトグルー
プ役員となった元上官に復讐しようとしていた……。
上下巻とかなりボリュームのある作品でしたが、赤坂の爆破テロから始まり、
クライマックスのお台場崩壊まで、一気に読ませる大長編です。スピード感あ
る展開が続き、福井晴敏らしい作品ですが、特に下巻の格闘場面は迫力もあり、
登場人物も存在感があり、それぞれの思惑も非常に展開とマッチしていて読み
ごたえがありました。
【か行】
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】時代ミステリ
【著書名】 KAIKETSU!赤頭巾侍
【著者名】 鯨統一郎
【出版社】 徳間書店
【初 刊】 2006年2月28日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】寺子屋で子供たちに読み書きそろばんを教える浪人者、久留里一
太郎。しかしその正体は世の悪党どもを切り捨てる怪傑赤頭巾で
あった…。いささか直情径行の気味、そのうえ早トチリの剣豪の
活躍を描く、異色の時代ミステリー。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は8つの作品が収録された連作時代ミステリ。時代劇とミステリをうま
くミックスさせ、それに駄洒落を交え、鯨統一郎らしいミステリです。元々時
代小説は苦手で殆ど読みませんが、本書はユーモアも交えていることもあり、
非常に読みやすく、こじつけの推理は中々面白かったです。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】エッセイ
【著書名】 家族の痕跡
【著者名】 斎藤 環
【出版社】 筑摩書房
【初 刊】 2006年1月10日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】ひきこもり、家庭内暴力、アダルト・チルドレンなどの病の温床
である家族だが、他のどんな人間関係よりましだ! 多くの家族
の症例をみてきた精神科医である著者だけが書ける、刺激的にし
て愛情あふれる家族擁護論。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
本書は、精神科医である著者が書いた家族論。幾つかの事件などを例に出し、
家族についてを論じているのですが、精神分析の専門用語が多く、正直理解す
るのが難しい内容です。精神医学の分野からの説明なだけに、興味のある人に
は理解できるでしょうが、結論として何が書きたかったのかがよく分からず、
かなり難解な書でした。
【さ行】
<本紹介>
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【ジャンル】連作小説
【著書名】 シャイロックの子供たち
【著者名】 池井戸潤
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2006年1月30日
【金 額】 1619円+税
【カバー文】たたき上げの副支店長、社内恋愛中のOL…。出世のため、家族
のために奮闘する行員たち。現金紛失事件をきっかけに支店内に
不穏な空気が立ち込め、そして一人の男が失踪した。支店の中に
「怪物」がいる…。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
物語は、東京第一銀行長原支店を舞台として、そこに勤務する10人の銀行
員が10話で描かれてます。たたき上げの副支店長、なかなか昇進できない係
長、支店の憧れの的と交際しながらちょっぴりお金に困っているOL、お調子
者で部下思いの課長代理、外資への転職を考えている新人行員……など、一話
ごとに主人公が代わり、それぞれの人生、夢や挫折が等身大で描かれる短篇連
作ですが、読み進めるうちに、犯罪が浮かび上がり、銀行小説とミステリを上
手く融合された作品です。途中で意外な展開もありますが、後半のミステリは
読みごたえありました。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 讃歌
【著者名】 篠田節子
【出版社】 朝日新聞社
【初 刊】 2006年1月30日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】テレビ制作会社の小野は、ある日耳にしたヴィオラ奏者の演奏に
魂を揺さぶられ、番組制作を決意。天才少女の栄光と挫折を追っ
たドキュメンタリーは好評を博すが…。事実かヤラセか、感動の
正体とは?
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
テレビ制作会社で働く小野は、ある日耳にしたビオラ奏者・柳原園子の演奏
に魂を揺さぶられ、番組制作を決意する。天才少女の栄光と挫折を追ったドキ
ュメンタリーは好評を博し、園子も一躍スターになるが、経歴詐称疑惑が発覚。
感動と視聴率のはざまで揺れるテレビ制作現場の複雑な人間模様を描きながら、
「人の心を打つ」とは一体どういうことなのかを問いかける……。
本書は、推理小説仕立てで展開していく社会派小説。音楽とは何か、そして
テレビ制作現場の人間ドラマを登場人物の価値観の対立と共に、読ませる物語
として描かれます。篠田節子らしく、丁寧な描写で読後に音楽の余韻が感じら
れるような作品です。
<本紹介>
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【ジャンル】経済
【著書名】 図説 団塊マーケット
【著者名】 日本経済研究センター編
【出版社】 日本経済新聞社
【初 刊】 2006年2月24日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】仕事、貯蓄、住宅、消費…。2007年、流れはこう変わる!
退職後、団塊世代が生活時間の配分、将来の収入の確保、消費と
資産選択において、どんな選択をし、影響が生じるかを、独自デ
ータで解明する。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、団塊の世代が60代になることで消費だけではなく金融資産や住宅
事情がどのように変化するのか、また団塊世代はこれからどう生きていこうと
しているのかをアンケート調査などからまとめたもの。所得、消費、資産選択
の特徴、生活時間の配分、将来の収入の確保など、それぞれに細かくデータで
図にしていることから、予測しやすく分かりやすい内容になっています。
<本紹介>
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【ジャンル】生活
【著書名】 食品の裏側
【著者名】 安部 司
【出版社】 東洋経済新報社
【初 刊】 2005年11月10日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】廃棄寸前のクズ肉も30種類の「白い粉」でミートボールに甦る。
コーヒーフレッシュの中身は水と油と「添加物」だけ…。食品添
加物の元トップセールスマンが明かす、食品製造の舞台裏。知れ
ば怖くて食べられない!
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、食品添加物の専門商社の敏腕セールスマンだった著者が、食品メー
カーの食品添加物の実態を暴露した内部告発書ともいえる一冊です。テレビで
取り上げられていたので、読んでみましたが、その実態は驚くべき内容でもあ
りました。廃棄寸前のクズ肉も30種類の白い粉でミートボールに甦り、水と
油と添加物だけのコーヒーフレッシュ。殺菌剤のプールで何度も消毒されるパ
ックサラダ。虫をつぶして染めるハムや健康飲料……など、知られざる食品添
加物の実態が本書で明らかにされています。ただし、食品添加物の毒性だけで
はなく、著者も本書で書いていることですが、食品添加物の良い点も明らかに
しています。必ず口にしている食品添加物ですが、情報の開示によって消費者
の選択が広げた点は大いに評価できるとも思いますし、改めて食を見直したく
なる一冊でした。
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 「責任」ってなに?
【著者名】 大庭 健
【出版社】 講談社現代新書
【初 刊】 2005年12月20日
【金 額】 740円+税
【カバー文】私は悪くない。与えられた「役割」を果たしただけ。「ほんとう
の自分」は違うんだ…。これ、どこかおかしくないか? 「責任
と自由」「自分と社会」などのテーマを哲学的に分析、日本を覆
う「構造的無責任」の源泉を明かす。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
本書は、責任について、著者の専門である倫理学、哲学からまとめたもの。
哲学的抽象論の世界が書かれているため、捉え方として難しい部分もありまし
た。自己責任が問われる時代になり、責任に関して考えることも多くなってき
ていますから、その点で期待して読みましたが、正直期待ハズレの内容でした。
また、戦争責任について書かれていますが、歴史的な問題表記が曖昧になって
いるのも残念です。
<本紹介>
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【ジャンル】ビジネス
【著書名】 千円札は拾うな。
【著者名】 安田佳生
【出版社】 サンマーク出版
【初 刊】 2006年1月25日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】残業をやめれば、給料は増える。常識に「右にならえ」では、仕
事も人生もうまくいかない。見えてる人には見えている、常識の
「半歩先」の考え方を紹介。安田式・人生を劇的に変えるビジネ
スバイブル。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
本書は、著者の実践している発想をまとめたビジネス書。「形に残らないも
のへの出費を惜しむ男は大成しない」、「変化の時代には変化を、安定の時代
には安定を選択する」など、なるほどと思う記述はあるものの、特別凄い内容
が書かれているという感じではなく、当たり前のことを実践していく大切さが
書かれている内容です。文章が平易なため、気軽に読むことができますが、も
う少し内容に具体的な重みを入れてほしかったです。
【た行】
<本紹介>
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【ジャンル】参考図書
【著書名】 使えるレファ本150選
【著者名】 日垣 隆
【出版社】 ちくま新書
【初 刊】 2006年1月10日
【金 額】 780円+税
【カバー文】ものを書いたり調べたりする時に役立つ辞書、事典、年鑑、白書、
教科書といった参考図書(レファ本)を厳選紹介。理系の知から
社会風俗まで、政治経済から文学歴史まで、あらゆるジャンルを
網羅した、ネット時代の必需品。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、ものを書いたり調べたりする時に役立つ辞書、事典、年鑑、白書、
教科書といった参考図書(レファ本)を厳選紹介し、理系、社会風俗、政治経済、
文学歴史など、多くジャンルを取り上げています。また、本書には、プロの書
き手のみならず、増殖し続けているブログ開設者のために「読む人を唸らせ、
恥をかかない」よう、著者が厳選した参考図書が並べており、役立つ一冊とも
いえます。
<本紹介>
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【ジャンル】経済
【著書名】 貯蓄率ゼロ経済
【著者名】 櫨 浩一
【出版社】 日本経済新聞社
【初 刊】 2006年1月23日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】かつてダントツを誇った日本の家計貯蓄率が高齢化で急低下し、
2020年にはゼロになるという。「貯蓄率ゼロ」の世界では、
これまでの常識は通用しない。「貯蓄」という視点から見えてく
る日本経済の未来とは。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
2007年問題が話題となっていますが、本書では生産や消費ではなく、貯
蓄に注目し、かつて日本経済の特徴と言われた高貯蓄が、高齢化に伴い貯蓄率
は急減しており、2020年にはゼロになるとも言われ、高貯蓄率の功罪と急
激な貯蓄減少が経済に与える影響を分析し、悪影響を最小限にとどめるための
対応策を提言しているもの。貯蓄率の急減により、設備投資のための資金が不
足し、企業の生産能力が落ちる。輸入が増えて経常収支は赤字になり、円安が
進む。金利が上昇して、財政赤字はさらに拡大する。日本にとって悪夢のよう
な事態が起きる……予想していますが、確かに著者の指摘は正しいものの、2
020年には貯蓄率がゼロになるというのは些か突発すぎるとも思います。貯
蓄率は間違いなく下がることになるでしょうが、貯蓄率の急落を避け、人々が
豊かな生活を送れるようにするためには、若い世代の労働時間を減らし、一方
で高齢者が働ける社会になることが必要だと著者も主張していますが、今後は
低賃金で再雇用するケースが自然と増加するでしょうから、内容的にもう少し
うまくまとめてほしかったとも思います。
<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 できるアフィリエイト
【著者名】 小林智子・杉村崇・和田亜希子&できるシリーズ編集部
【出版社】 インプレス
【初 刊】 2005年6月11日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】アフィリエイトプログラムとは、自分のホームページから提携E
Cサイトにリンクをして、商品の購入などの成果があった場合に
報酬が支払われるしくみ。ホームページに広告を貼って稼ぐため
の100の秘策を公開する。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
アフィリエイトに関する本は数多く出ていますが、本書はネットショップに
ポイントを絞り、ホームページで稼ぐコツを初心者にも分かりやすく解説して
います。全ページオールカラーで読みやすく、テーマや商品の選び方、集客・
運営についても優しく実列で説明しているため、理解しやすい内容です。個人
的にもブログでアフィリエイトを少しではありますが、やっているため参考に
なるところも多かったです。
<本紹介>
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【ジャンル】インターネット
【著書名】 できるブログ
【著者名】 田口和裕&できるシリーズ編集部
【出版社】 インプレス
【初 刊】 2004年10月11日
【金 額】 1580円+税
【カバー文】ケータイで毎日更新! 自分らしいデザインもラクラク! ケー
タイ写真をみんなに公開、会えない友だちとコミュニケーション、
かわいいペットも飼える…。楽しいブログの使い方満載。JUG
EM、ココログ対応。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
本書は、レンタルブログサービス「JUGEN」の入門書になっていて、付
録として収録された「ココログ」の解説も理解しやすい内容にはなっています。
しかしながら、現在はそのJUGENは新規登録ができない状態となっている
ため、初心者が本書の実例を読んでブログを始めようとしてもできない状態と
なっており、これからブログを始めるならば、他のブログ本を参考にするべき
だとも思いますし、個人的には参考にならない内容でした。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 チェケラッチョ!!
【著者名】 秦建日子
【出版社】 講談社
【初 刊】 2006年2月10日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】「俺、わかっちゃったんだ」「何が?」「俺たちが今、やるべき
ことさ!」「ハイ?」「それはよー! ラップだよー!」 ラッ
プでラヴでライブでピース! 青春ラブ&ラップストーリーin
オキナワ。2006年4月映画化決定。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
物語は、沖縄を舞台に、男女4人の高校生が、ラップに出会って成長してい
く姿を描いた友情と恋のストーリーで、最後の夏を恋と音楽にかける高校生の、
熱い青春が描かれます。映画化されたことから、映画の方が有名かとも思いま
すが、原作は今風の青春ドラマとして楽しく読むことができました。映画は見
ていませんが、DVD化されたら見てみたいです。
【な行】
【は行】
<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 バスジャック
【著者名】 三崎亜記
【出版社】 集英社
【初 刊】 2005年7月31日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】奇想炸裂の快作から、胸を打つラブストーリーまで。日常を揺る
がす驚きと感動の全7編。表題作のほか、「二階扉をつけてくだ
さい」「しあわせな光」「二人の記憶」「雨降る夜に」「動物園」
「送りの夏」を収録。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、7つの作品が収録される短編集。作品はいずれも日常と非日常が交
錯する不思議な空間の物語が描かれます。全て短編ではありますが、僅か3ペ
ージの作品もあれば、中編もあったりと、それぞれ特徴がある短編集で、日常
を逸脱してゆく不条理を短編として良く描いています。デビュー作「となり町
戦争」が話題となりましたが、本書も期待ハズレとはならず、次の作品が待ち
遠しい作家です。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 パラドックス学園 開かれた密室
【著者名】 鯨統一郎
【出版社】 光文社(KAPPA NOVELS)
【初 刊】 2006年1月25日
【金 額】 800円+税
【カバー文】パラドックス学園パラレル研究会、通称パラパラ研。所属してい
る部員は、ドイルにルブラン、カーにクリスティー。矛盾と逆説
と機知と諧謔のパラダイス、パラドックス学園で起こった、奇怪
なる殺人事件とは!?
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
パラドックス学園パラレル研究会、通称パラパラ研。所属している部員は、
ドイルにルブラン、カーにクリスティ。新入部員のワンダは、彼らが著名なミ
ステリ作家であることを知っている。しかし、彼らは大学生で、ミステリ小説
など読んだことがないと言う。ワンダは、パラレルワールドに入り込んでしま
ったのか……。
ドイル、ルブラン、カー、クリスティーが普通の大学生として出てくる設定
は、ミステリファンとして興味深い設定ではあるものの、トリック部分が弱く、
おまけとして付いているパラパラ漫画部分も面白さを感じず、楽しめることは
楽しめるものの、中途半端な部分が多く見られ、読み手によって評価は分かれ
るとは思いますが、個人的には物足りない内容でした。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 ひとりで、居酒屋の旅へ
【著者名】 太田和彦
【出版社】 晶文社
【初 刊】 2006年2月10日
【金 額】 2300円+税
【カバー文】町を歩こう。町にはいろんなものがある。居酒屋に入ろう。うま
い酒と肴が待っている。旅に出よう。ひとり旅だ。そうして、居
酒屋に入ろう。至福のときの、はじまり、はじまり…。『東京人』
等に掲載したものをまとめる。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、日本酒と居酒屋をこよなく愛する著者の旅エッセイ。土地土地の味
覚に驚き感銘し、酒と料理の話題は勿論のこと、主人や客とのやりとりが楽し
いエッセイです。ひとり旅だからこその気軽も感じ、一緒に居酒屋を巡ってい
るような感覚にさせてくれる、楽しいエッセイ集です。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ルポルタージュ
【著書名】 ヒルズ黙示録 検証・ライブドア
【著者名】 大鹿靖明
【出版社】 朝日新聞社
【初 刊】 2006年4月30日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】堀江貴文氏の逮捕で日本社会を揺るがすライブドア。フジテレビ
との攻防。村上ファンド、楽天との闘い…。裏では誰がどう動い
ていたのか? 舞台裏の人間ドラマを描ききった、書き下ろしル
ポ。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
ライブドア問題についての書籍は多く出ていますが、本書は綿密な取材をも
とに、非常に細かくライブドア事件を分析したルポルタージュです。マスコミ
が報道した表の部分だけではなく、知られざる裏側の実態。事件の発端となっ
た某金融機関の不祥事、フジとの買収劇においてはトップに決断を促した村上
ファンドとの関係など、特筆に価する内容で、ライブドア事件についてを一番
細かくまとめた一冊といえます。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ルポルタージュ
【著書名】 パチンコ「30兆円の闇」
【著者名】 溝口 敦
【出版社】 小学館
【初 刊】 2005年10月20日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】パチンコに寄生する周辺産業、吸い込まれたカネの行方…。ホー
ル経営者、メーカー幹部、カバン屋、ウラ屋、ゴト師から警察官
僚まで、あらゆる「業界関係者」に直撃取材。鉄火場の掟、教え
ます。『週刊ポスト』連載を単行本化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、30兆円産業とも言われるパチンコ業界を、ホール、メーカー、警
察、ゴト師など業界との関わりの現状を書いたルポルタージュ。風俗営業適性
化法下を潜り抜けるために、ホール、景品交換所、景品問屋の間で景品を回し、
換金する3店方式を行っているが、著者はこの風適法の下、パチンコ店を管理
下に置く警察は、パチンコ店の営業許可、パチンコ機の違法性審査、換金許可
など、何から何までコントロールし、「警察はパチンコを食い物にしてきた」
と指摘する。今まで中々知られていないパチンコ業界についてを鋭く追及し、
巨大産業の実像に迫るノンフィクションです。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリ
【著書名】 美人司法書士の事件簿 相続殺人編
【著者名】 山本浩司
【出版社】 日経BP社
【初 刊】 2006年3月13日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】宝石デザイナー殺人事件の鍵は、「相続人の欠格事由」(民法8
91条)にあった…。早稲田セミナーのカリスマ講師が書き下ろ
した、本邦初のツーウェイ方式による「司法書士試験対策」推理
小説。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
本書は、早稲田セミナー人気講師のツーウェイ資格試験シリーズの第4弾。
推理小説を読みながら、難解な民法を学習する、「司法書士試験対策」推理小
説という珍しい作品ではあり、内容としても目新しさはありましたが、正直ミ
ステリ要素が弱く、本格ミステリを期待していると裏切られる展開でもありま
す。柔術の達人で司法書士の主人公・松中楓が、宝石デザイナーで巨額の遺産
を残して不審な死を遂げた叔母の事件を解決していくという物語ではあります
が、司法書士試験対策というよりもトリックを重視してほしかったです。
【ま行】
【や行】
【ら行】
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 ロマンティスト狂い咲き
【著者名】 小川勝己
【出版社】 早川書房
【初 刊】 2005年7月31日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】望月は売れない作家。妻との冷えきった生活に倦んだ彼は、想い
を寄せる担当編集者の伏見裕子と共謀して、彼女の夫を殺害する
計画を立てるが…。性と暴力にまみれた純愛小説。『ミステリマ
ガジン』連載を単行本化。
【満足度】 ★★★
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物語は、売れない作家と妻との冷めた生活の中に、女性編集者を主人公の作
家が好きになっていくという物語。前半は恋愛小説、後半からは狂気が描かれ、
前後半で展開が一気に変化していきます。小川勝己らしい狂気が他の作品に比
べて、やや押さえぎみで、ラストもやや物足りなさを覚える結末でした。もう
少し、他の作品同様にハチャメチャに描いてほしかったとも思いますが、次作
に期待です。
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 老人駆除
【著者名】 竹本善次
【出版社】 光文社
【初 刊】 2006年3月1日
【金 額】 952円+税
【カバー文】日本の高齢化率は20%を超え、その一方で少子化はどんどん進
行している。この超高齢社会を支えるには、これまでの発想を大
転換し、制度を大胆に変えていくことが必要なのだ…。よりよい
少子高齢社会を迎えるための提言。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
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サブタイトルに「誰も語らない“少子高齢社会”の本質」とありますが、本
書は少子高齢社会の問題点についてを6つの章に分けて書いています。昨年、
日本の高齢化率は、20%を超え、老人医療費は年間12兆円にまで増大し、
高齢者関係の給付金も、社会福祉費用全体の7割を占めるまでになりました。
その一方で少子化がより一層進み、年金制度そのものも揺らいでいます。著者
は提言として幾つか挙げていますが、その中でも、年金給付のスリム化、税負
担の公平、老人の自助努力については大きく共感できました。斬新なタイトル
でありますが、このままだと今後社会に寄生する老人が増えるのは間違いない
でしょうし、年金および社会福祉についての先延ばしは、益々問題を大きくす
るばかりでもあります。本書は内容的にもかなり本質を突いており、多くの人
に読んでもらいたい一冊です。
【わ行】
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