書評データベース(2006年度9月分)

 

■2006年9月に掲示板にて紹介された本■

 紙魚家崩壊              北村 薫     講談社
 空は、今日も、青いか?        石田衣良    日本経済新聞社
 昭和30年代パノラマ大画報               宝島社
 愚行録                貫井徳朗     東京創元社
 ケッヘル(上下巻)           中山可穂     文藝春秋
 この国を支配/管理する者たち   中丸薫/菅沼光弘   徳間書店
 ガンちゃんの世界一おもしろいプロ野球の本 岩本 勉   青春出版社
 競走馬たちの休日           東邦出版編    東邦出版
 こぐこぐ自転車            伊藤 礼     平凡社
 こころの格差社会           海原純子     角川書店
 懐かしの札幌 昭和探索ガイド       エムジー・コーポレーション
 農で起業する! 脱サラ農業のススメ  杉山経昌     築地書館
 ニッポン不公正社会        斎藤貴男/林信吾   平凡社新書
 のりたまと煙突            星野博美     文藝春秋
 ママの狙撃銃             荻原 浩     双葉社
 もっとも虚しい仕事          戸梶圭太     光文社
 名探偵はどこにいる          霧舎 巧     原書房
 厭魅の如き憑くもの          三津田信三    原書房
 骸の爪                道尾秀介     幻冬舎
 ぶぶ漬け伝説の謎           北森 鴻     光文社
 不滅のハローワーク          八汐田藍     教育評論社
 古本通                樽見 博     平凡社新書
 廃競馬場巡礼             浅野靖典     東邦出版
 北海道アクティブ移住      西川栄明/西川晴子   北海道新聞社
 下流社会               三浦 展     光文社新書
 今日からできるやさしい儲かる株投資 東山一平/武生孝二 現代書林

【あ行】

 

【か行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリ
【著書名】 愚行録
【著者名】 貫井徳朗
【出版社】 東京創元社
【初 刊】 2006年3月30日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】一家を惨殺した「怪物」はどこに潜んでいたのか? さまざまな
      証言から浮かび上がる、人間たちの愚行のカタログ。人間という
      生き物は、こんなにも愚かで、哀しい…。痛烈にして哀切、「慟
      哭」「プリズム」に続く、第3の衝撃。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 首都圏に住む一般市民の田向さん一家惨殺事件について、ルポライターが田
向さんにまつわる人々にインタビューを取材。そして、それぞれの裏側に隠さ
れていた本音の部分を引き出しながら殺人犯に近づいていく……。
 物語は、全文口語体のミステリ。会話文のみで書かれているため、読み始め
は多少の違和感もありましたが、インタビューを通して、殺害された一家の人
物像を浮き彫りとし、読みごたえある作品に仕上がっています。表に出ない人
間の悪意や本音はよく描けており、読後に多少不快感もありましたが、物語の
中での3件の事件がうまく絡み合い、印象に残る作品です。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 ケッヘル(上下巻)
【著者名】 中山可穂
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2006年6月10日
【金 額】 1762円+税(上下共)
【カバー文】伽椰は海峡の町で出会った男に職を斡旋される。モーツァルトの
      音楽に取り憑かれた男と、過去の亡霊から逃げ続ける女。出会う
      はずのない2人の人生が交差した瞬間、狂おしい復讐の幕が上が
      る。『別冊文芸春秋』連載を単行本化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 モーツァルトに取りつかれた音楽家・鳥海武を父に、彼が渡り歩く女達とピ
アノを母に、特殊な環境に育てられた異彩の少年・遠松鍵人。そして辰巳代議
士の妻・千秋を奪い、逃避行のすえ常軌を逸し始めた千秋からも逃げ、疲れ果
てた欧州の地でモーツァルトの話ばかりする不思議な教授に出会う伽耶。伽耶
が教授の計らいで勤めることになった旅行社業で起こる事件から、不思議な縁
で関わっていく……。
 物語は、数奇な運命に翻弄される鍵人と、伽椰の行き着く先、そしてモーツ
ァルトの楽曲に付けられた「ケッヘル番号」が絡み合い、人と芸術との、切実
で哀しい関係がうまく表現された作品です。これまでの中山可穂の作品は同性
愛をテーマにした作品が殆どでしたが、本書で新たな新境地を開き、芸術の奥
深さを展開に活かした見応えある作品でした。復讐劇をより深く描いてほしか
ったとも思いますが、上下巻共にじっくりと読むことができて期待以上の内容
ともいえます。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】コラム
【著書名】 この国を支配/管理する者たち
【著者名】 中丸薫/菅沼光弘
【出版社】 徳間書店
【初 刊】 2006年2月28日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】本当の情報を知らさずに、卑劣な陰謀の中で眠らされている日本
      人に向けて、世界186カ国を歩いたジャーナリスト・中丸薫と、
      元公安調査庁調査第2部長・菅沼光弘が、「闇の権力」について
      タブー無しで語る。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
 本書は、ジャーナリストの中丸薫と元公安調査庁調査第2部長・菅沼光弘が
キーワードを挙げて、それについて書き連ねる形式となっています。読む前は
対談集かと思っていましたが、コラムの掛け合いのような感じになっています。
本書の中では、2006年6月6日から闇の権力者が牙をむき出し、2009
年から11年にかけて世界は大混乱になる、そして食糧危機は必ずやって来る
と書かれていますが、信憑性が乏しく、推測の考えで書かれている部分が多す
ぎて、違和感を覚える内容でした。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】野球
【著書名】 ガンちゃんの世界一おもしろいプロ野球の本
【著者名】 岩本 勉
【出版社】 青春出版社
【初 刊】 2006年5月10日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】まいどっ。おおきに! WBC日本代表選手たちの素顔やベンチ
      裏で繰り広げられるドラマをぜーんぶ教えます! 現在のプロ野
      球界でも最も顔が広い著者だから書けた、「プロ野球通」になれ
      る一冊。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、昨年北海道日本ハムファイターズを引退した著者が書いたプロ野球
本。冒頭にWBC日本代表選手達とのエピソードなどが書かれ、他にも新庄選
手との交流秘話や小笠原選手の愛称「ガッツ」命名の裏話、各球団の代表選手
らとの交友録など、プロ野球選手達の知られざる一面を読むことができます。
現役時代の「まいどっ。おおきに!」のマイクパフォーマンスなど、しゃべり
が面白い著者であるので、本書にも面白さを期待しましたが、やはり著者の魅
力はしゃべることで、文章からはその魅力が全面に伝わってきていないように
感じられたのは少々残念ではありましたが、知られざるエピソードなど、それ
なりの面白さはありました。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】競馬
【著書名】 競走馬たちの休日
【著者名】 東邦出版編
【出版社】 東邦出版
【初 刊】 2006年2月2日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】サラブレッドは皆、オモシロかわいい個性を持っている。厩舎の
      方々に聞いたそれぞれの性格、クセ、好物など、ファンが覗くこ
      とのできない競走馬たちの「レース以外の時間」にスポットを当
      て、知られざる日常に迫る。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、闘うアスリートといえる競走馬が、厩舎などで「お馬さん」へと戻
った瞬間に見せる表情、微笑ましいエピソードをライター陣が聞いてまとめた
もの。怯えて人間の背後に隠れようとする馬、長靴が大好物な馬、ひなたぼっ
こが好きな馬、人間に乗っかかるのが趣味な馬など有名な競走馬の個性が満載
です。我々は競馬場で走っている姿ぐらいしか知りませんが、厩舎内での様子
などファンにとっては嬉しい内容といえ、写真も多数収録されています。ただ、
競馬本というよりも動物好きに勧める一冊で、内容としては個人的にも物足り
なかったです。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】エッセイ
【著書名】 こぐこぐ自転車
【著者名】 伊藤 礼
【出版社】 平凡社
【初 刊】 2005年12月16日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】古希の手前で伊藤センセイは自転車を始めた。病みおとろえた細
      腕・細脚に筋金を入れ、街中の危険や田舎の急坂、世の荒波を乗
      り越えて、ついにはお仲間を引き連れて北海道自転車旅行に。老
      熟サイクリストの生活と意見。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、古希を過ぎた著者の自転車エッセイ。自宅から勤めていた大学まで
の12・5キロを自転車に乗り、迫り来るトラックやバイクをかわし、デコボ
コ道も乗り越え、痛むお尻にも耐えつつ、なんとか走破。以後、天気が良けれ
ば自転車通勤を実行することにし、今や年間走行距離5000キロ、所有自転
車が6台の自転車愛好者。本書では、そうした著者の自転車紀行が書かれてお
り、北海道縦断など、数々の自転車旅行が書かれており、自転車からの世界が
上手く文章として書かれています。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】一般
【著書名】 こころの格差社会
【著者名】 海原純子
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2006年6月10日
【金 額】 686円+税
【カバー文】現代日本は、がんばっても報われないことの多い格差社会である。
      格差に横たわるコミュニケーション不全や、日本経済の迷いと個
      人心理の相関を分析し、システム崩壊社会での「こころ」の持ち
      方を説く。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書はサブタイトルに「ぬけがけと嫉妬の現代日本人」とありますが、本書
は格差社会の概念が広まっている中で、勝ち組と負け組それぞれの心理的な葛
藤について述べており、どうやって自分らしさに対するのかを、寓話や童話、
古典などを引用しながら書いています。新書として読みやすい文章ではありま
したが、著者が言う「コミュニケーション不全がすべてのゆがみのもと」とい
うのは、やや拡大し過ぎではないかとは思いました。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】社会論
【著書名】 下流社会
【著者名】 三浦 展
【出版社】 光文社新書
【初 刊】 2005年9月20日
【金 額】 780円+税
【カバー文】「いつかはクラウン」から「毎日百円ショップ」の時代へ。もは
      や「中流」ではなく「下流」化している若い世代の価値観、生活、
      消費を豊富なデータから分析。「下流社会」とはどんな社会なの
      か? 階層問題における消費社会論。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
 本書は、日本社会の階層格差が拡大し、収入も消費意欲も低い人々が増えて
いる、階層化の実態を描いたもの。昨年話題となっていたので、読んでみまし
たが、データは多く書かれているものの、サンプル数が少なく、意見も強引的
な意見が多く、分析も中途半端で、正直物足りない内容でした。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】マネー
【著書名】 今日からできるやさしい儲かる株投資
【著者名】 東山一平/武生孝二
【出版社】 現代書林
【初 刊】 2005年3月13日
【金 額】 952円+税
【カバー文】景気の回復とともに、初めて株式投資を経験する新しい投資家も
      増えています。株の基礎知識から株式市場のしくみ、銘柄選びと
      売買のタイミング、ネット取引、確実に儲かる投資テクニックま
      で、まるごとガイド。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書はタイトルでも分かるように、初心者向けの株投資についての内容で、
約80ポイントをQ&Aとして分かりやすく解説しています。これから株を始
めようという人には参考にはなるとは思いますが、初心者向けならもう少し図
やイラストを増やしたり、カラーページを付けてほしかったとは思います。

【さ行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】短編ミステリ
【著書名】 紙魚家(しみけ)崩壊
【著者名】 北村 薫
【出版社】 講談社
【初 刊】 2006年3月20日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】狂気にとらわれていくOLを描いた「溶けていく」、日常の謎を
      描く「おにぎり、ぎりぎり」、『メフィスト』連載の「新釈おと
      ぎばなし」など、優美なたくらみにみちた「9つの謎」を収録し
      たミステリ短編集。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、過去に雑誌掲載された作品を9編収録した短編集。北村薫らしい普
通の生活の中に表現される不思議な事件の数々が収録されていますが、どうも
古い作品が多いせいか、読後は寄せ集めの印象を受けましたし、面白い作品と
そうでない作品との差がハッキリしていて、やや期待ハズレでした。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】エッセイ
【著書名】 空は、今日も、青いか?
【著者名】 石田衣良
【出版社】 日本経済新聞社
【初 刊】 2006年3月15日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】五月病へのアドヴァイス、勝者のいないM&A、日本人男性の
      「電車男」率、インフルエンザの初体験…。硬軟織り混ぜたテー
      マで時代の最先端を鮮やかに、やわらかな語り口で切り取る初エ
      ッセイ集。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、著者の初となるエッセイ集。「R25」というフリー・ペーパーと、
日本経済新聞に掲載されたものを中心に構成されているので、ややビジネスマ
ン向きの内容でもありますが、テロやM&A、恋愛、転職、人生についてなど
幅広い内容となっており、小説とは違った一面を読むことができます。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】スタイルブック
【著書名】 昭和30年代パノラマ大画報
【出版社】 宝島社
【初 刊】 2006年2月15日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】オリンピックを目指してすさまじい勢いでモダン化された時代。
      お洒落なニュースタイル、モダン・デザイン、魅惑のリズム…。
      昭和30年代の映画、音楽、ファッション、電気製品からインテ
      リア雑貨までを集めたスタイルブック。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、1991年に発行された『1960年代大百科』を大判にして、増
補・改訂・改題したもの。映画『3丁目の夕日 オールウェイズ』の背景とな
った昭和30年代の世界が写真と共に紹介されており、東京タワー、新幹線、
オリンピック、ビートルズ、フラフープ、だっこちゃん、力道山、テレビ番組、
当時の流行歌……など、昭和30年代の名シーンが満載の一冊です。個人的に
は、生まれる前の世界ではあるものの、当時の状況を写真などで振り返ること
ができ、非常に懐かしさを覚える内容です。

【た行】

 

【な行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ガイドブック
【著書名】 懐かしの札幌 昭和探索ガイド
【出版社】 エムジー・コーポレーション
【初 刊】 2006年4月11日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】ここに来れば昭和がある! 昭和のものを手に入れる骨董品店・
      古書店、昭和でくつろぐ食堂・カフェ、昭和の雰囲気で飲む居酒
      屋・バーなど、札幌のいろいろな「昭和」が探索できるガイドブ
      ック。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、昭和の懐かしグッズの紹介を皮切りに、札幌市内での駄菓子屋、お
もちゃ屋、昭和の雰囲気いっぱいの居酒屋、喫茶店、ライブバーを始め、中古
レコードから古本・マンガまで、レトロな雰囲気のお店を紹介したガイドブッ
ク。更に、タバコのパッケージで知る歴史など、知られざる昭和も発見できま
す。幾つか知っている店もありましたが、知らなかった店もあり、読んでいる
だけで行きたくなる店が多く出てきます。時間があれば、これらの店をハシゴ
してきたいものです。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ビジネス
【著書名】 農で起業する! 脱サラ農業のススメ
【著者名】 杉山経昌
【出版社】 築地書館
【初 刊】 2005年2月15日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】「感覚」や「感じ」「雰囲気」のような曖昧な領域であった農テ
      クニックを、誰でもできるようにマニュアル化し、ビジネス的シ
      ミュレーションによって成功にみちびく。めざすは、週休4日、
      上司のいない農家生活!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、会社を辞めて宮崎県綾町で農業を始めた著者が、外資系企業で培っ
たマネジメントノウハウを駆使して、悠々自適の農業生活を築くまでを書いた
もの。本書の中では、農業を始めるにあたってまず大切な心構えは「大金を狙
わず、ゆとりを愛する」こと。そして、「借金はしない」「暇でも余計な作物
はつくらない」「他人のマネはしない」など、悠々自適な農業経営ができる方
法を紹介しています。また、日本の農業の問題点やゆとりのある農業経営を目
指す方法など、農業転職を考えている人は読んでみて損のない内容です。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】対談
【著書名】 ニッポン不公正社会
【著者名】 斎藤貴男/林信吾
【出版社】 平凡社新書
【初 刊】 2006年3月10日
【金 額】 740円+税
【カバー文】ただの格差・不平等ではない。いまの日本は、はなから勝ち組・
      負け組が決められている「不公正社会」だ! 世間にはびこるイ
      カサマな構造を徹底的に告発、格差拡大のペテンを衝く渾身の対
      談本。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、ポスト団塊世代でもある「機会不平等」の著者であるジャーナリス
トの斎藤貴男と、「しのびよるネオ階級社会」を著した作家の林信吾が、格差
拡大の影が忍び寄る現代日本の構造について語り合った対談本。対談形式のた
め、読みやすかったですが、話の内容ですれ違う部分が多く、そのためまとま
りに欠けていたのは残念です。ただ、教育についての不公正社会の意見は、今
後考えていかなければならないところでしょう。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】エッセイ
【著書名】 のりたまと煙突
【著者名】 星野博美
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2006年5月15日
【金 額】 1762円+税
【カバー文】遠ざかる昭和…。私たちは何を得て、何を失ったのか? 類稀な
      る作家を育んだ原体験が明かされる、長篇小説的傑作エッセイ。
      懐かしく、愛しく、切ない「記憶」の扉が開かれる。全12章を
      収録。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、万博、ドリフターズ、商店街、工場の煙突、傷痍軍人、刺青、花札、
のりたまなど、懐かしくも切ない昭和の記憶を甦らせるエッセイ。昭和の時代
から何かを得て、何を失ったのかを、思い出を辿り、じっくりと書かれていま
す。正統派のエッセイで、他にも死についてや切ない記憶などが書かれ、昭和
の時代を思い出すエッセイです。

【は行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリ
【著書名】 ぶぶ漬け伝説の謎
【著者名】 北森 鴻
【出版社】 光文社
【初 刊】 2006年4月25日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】知る人ぞ知る名刹・大悲閣千光寺に、今日も珍妙な事件が持ち込
      まれる。元裏世界の住人の有馬次郎、マイナー新聞の記者・折原
      けい、スチャラカ作家のムンちゃんが難事件の謎を追う! 古都
      ならではの謎解きの珍妙をご堪能あれ。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、裏京都ミステリーのシリーズの第2作目で、京都を舞台に、マイナ
ーなネタと美味しそうな料理と事件とがうまくミックスされたミステリでもあ
ります。物語としてはユーモアも交えて、読みやすい作品ではあるものの、京
都ならではの謎解きミステリにはやや弱さも感じました。それでもシリーズの
3作目が出たら読んでみたいです。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】転職エッセイ
【著書名】 不滅のハローワーク
【著者名】 八汐田藍
【出版社】 教育評論社
【初 刊】 2006年4月12日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】転職は天職探し。大切なことは、その仕事を「楽しいと思えるか
      どうか」なのです! 高校を卒業後、美容師、トリマー、キャデ
      ィなど、21年間で計52回の転職を通して、見て、聞いて、感
      じたことをありのままに記す。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、21年間で52回の転職を経験した著者の実体験を書いたエッセイ。
転職に関することは勿論のこと、体験した仕事の紹介も書かれているため、仕
事ガイド的な部分もあり、それぞれの仕事内容や待遇や給料など、情報源にも
なった内容です。これから仕事を探している人にも参考になるところは多いで
しょうし、面白く読むことができる転職エッセイです。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】古本
【著書名】 古本通
【著者名】 樽見 博
【出版社】 平凡社新書
【初 刊】 2006年4月10日
【金 額】 700円+税
【カバー文】古本の面白さを知っていますか? マスコミも伝えない古書業界
      の仕組み、古本探索の奥義と秘策、古今のユニークな蔵書家たち
      とアッと驚く蔵書のエピソード、果ては蔵書処分の方法まで、古
      本とつきあう法が満載。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、古本愛好家の雑誌「日本古書通信」の編集に27年間携わってきた
著者が、古書業界の仕組みや価格設定のメカニズムについてを書いたもの。
「古本とは何か」「古本の価格はどうやって決まるのか」といった仕組みや、
「岩波書店や有斐閣も元は古本屋」「与謝野晶子『みだれ髪』の初版本は保存
が良ければ70万円は下らない」といった蔵書知識も含み、古本について幅広
く情報が詰まっています。この他にも、増え過ぎた蔵書の処分などにも触れて
おり、個人的にも参考となるところが多い新書でした。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】競馬
【著書名】 廃競馬場巡礼
【著者名】 浅野靖典
【出版社】 東邦出版
【初 刊】 2006年3月3日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】中津、仙台、石巻、春木、下関、都城、鹿屋、鹿児島、宮崎、柏、
      福間、三島、上諏訪、松本、徳島、鳴門、紀三井寺…。廃競馬場
      を巡礼する旅がはじまった。かつて150以上あった昭和の競馬
      場が、いま蘇る!
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、全国の「かつて開催され今はなくなった競馬場」を訪ね歩いた競馬
紀行文。現在、日本で競馬が行われているのは中央、地方あわせて30競馬場。
しかし、昭和10年以降だけでも、今も存続している競馬場を含め150以上
の競馬場が存在していたことが確認されており、そうした「廃競馬場(跡地)」
のうち17ヶ所を、著者が現地まで訪ね歩き、現在の状況をレポートすると同
時に、当時の様子を知る現地の方々を取材、競馬関係の資料はもとより、競馬
を主催していた各自治体の県史・市史などの資料を丹念にあたり、かつての競
馬場の熱気、雰囲気、光景を蘇らせています。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】エッセイ
【著書名】 北海道アクティブ移住
【著者名】 西川栄明/西川晴子
【出版社】 北海道新聞社
【初 刊】 2006年6月8日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】北海道の林の中でのSOHO生活。豊かできびしい自然や新しく
      知り合った友人たちに囲まれながら暮らす夫婦の日々を綴る。
      『朝日新聞』夕刊(北海道内版)連載コラム「都会のネズミと田
      舎のネズミ」を大幅加筆して単行本化。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、東京でのサラリーマン生活から、SOHOでの生活として北海道の
弟子屈町に移り住んだ夫妻の暮らしを綴ったエッセイ集。摩周湖に近い林の中
にある自宅兼仕事場のログハウスで、夫は執筆業、妻は通訳翻訳業をしており、
「田舎暮らし」にも多様な形があることを示しており、厳しくも豊かな自然の
魅力とともに、地域の運動会や自治会への参加などご近所付き合いを通じて見
えてきた弟子屈暮らしの良さが語られています。

【ま行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 ママの狙撃銃
【著者名】 荻原 浩
【出版社】 双葉社
【初 刊】 2006年3月25日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】世界の平和より、今夜のおかず! 福田曜子はふたりの子をもつ
      主婦。夫の孝平は中堅企業のサラリーマン。ふたりは、ごくふつ
      うの恋をし、ごくふつうの結婚をしました。ただひとつ違ってい
      たのは…。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
 二人の子供をもつ41歳の曜子は専業主婦。ある日、電話で25年ぶりの仕
事の依頼があったが、曜子には夫にも知られていない過去があり、実は凄腕の
スナイパーだった……。
 物語は、平凡な主婦が実は凄腕の暗殺者だったことから始まる展開で、テー
マとしては非常に面白いとは思うのですが、そのテーマを活かしきれていない
作品でもありました。笑いも散りばめられているものの、アッサリとは笑えな
い展開ばかりで、非常に中途半端な作品でした。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 もっとも虚しい仕事
【著者名】 戸梶圭太
【出版社】 光文社(KAPPA NOVELS)
【初 刊】 2006年6月25日
【金 額】 800円+税
【カバー文】押し込み強盗計画がきっかけで、過去の仲間の不始末に気づいた
      鉤崎。彼らを追ううち、無計画な犯罪者たちの思惑に再度巻き込
      まれていく。後始末という虚しい仕事に決着はつくのか? 痛快
      無類のパルプ・ノワール。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 売れっ子俳優宅への押し込み強盗計画がきっかけで、過去の「仕事仲間」の
不始末に気づいた鉤崎。アシのつきやすい拳銃を乱発し、暴走するかつての仲
間を追いかける鉤崎だが、またもや、勝手で無計画な犯罪者たちの思惑に巻き
込まれて…。後始末という虚しい仕事に、決着はつくのか?
 本書は「クールトラッシュ」「ビーストシェイク」に続く、クールな一匹狼
の鉤崎が主人公のギャング小説の第3弾。最初の現金強奪の展開が段々とズレ
て行き、役者同士の嫉妬、不倫、ヤクザの見栄も交えて、戸梶らしいハチャメ
チャな展開となっていきます。主役でもある鉤崎の冷静さが、他の登場人物と
比べても非常に浮き上がっていますが、それがクールながら存在感のある主人
公となっていて、面白かったです。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリ
【著書名】 名探偵はどこにいる
【著者名】 霧舎 巧
【出版社】 原書房
【初 刊】 2006年3月31日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】「わたしたちがやろうとしているのは、殺人なのよ」 双子の姉
      妹は決意とともに終ノ島へ向かう。死体で発見されたのは、彼女
      たちの通う高校の教師だった。「名探偵はもういない」に続く、
      「あかずの扉」研究会シリーズ外伝。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、「あかずの扉シリーズ」外伝としての「名探偵シリーズ」第2弾と
のことで、その前作の「名探偵はもういない」を読んでいないので、物語の背
景でやや分かり難い部分こそありましたが、主人公でもある今寺刑事を取り巻
く過去と現在の恋物語を交えたミステリ。推理と共に登場人物それぞれに物語
があり、トリックも中々読ませる内容でした。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリ
【著書名】 厭魅(まじもの)の如き憑くもの
【著者名】 三津田信三
【出版社】 原書房
【初 刊】 2006年2月28日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】カカシ様はいつでも見ている。悪巧みも隠し事も、人死にも…。
      因習に閉ざされた村で起こった、巫女と「黒の家」をめぐる連続
      死。民俗ホラーと本格ミステリーが、驚天の結末に禍々しく結晶
      する!
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 怪奇幻想作家の刀城言耶は、神々櫛村へ取材に出向いた。この村は憑き物筋
の「黒の家」と非憑き物筋の「白の家」の対立があり、神隠しと言われる子供
達の失踪が続いている村だったが、今もまた不可解な死が続いていた……。
 物語は民俗学を題材としたホラー作品。そのホラー要素は十分すぎる程のゾ
クゾク感があるのですが、普段慣れない民俗学が背景なだけに、全体的に読み
難く、怖さは感じたものの、作品の魅力としては複雑すぎる背景がマイナスだ
ったようには思います。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ホラーサスペンス
【著書名】 骸の爪(むくろのつめ)
【著者名】 道尾秀介
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2006年3月25日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】ホラー作家の道尾は、取材のために訪れた瑞祥房で、口を開けて
      笑う千手観音と頭から血を流す仏像を見た。話を聞いた真備は、
      早速瑞祥房へ向かう…。20年の時を超え彷徨う死者の怨念に真
      備が挑む、シリーズ第2弾。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
 ホラー作家の道尾は、取材先で闇に響きわたる不気味な声を聞くとともに、
頭から血を垂れ流す仏像を目撃した。彼は霊現象探求所を営む友人・真備に相
談し、真相の解明に乗り出すが……。
 物語は前作でデビュー作でもある「背の目」の第2弾で、超常現象研究所所
長真備とホラー作家道尾が呪いの謎を解くミステリ。ホラー要素は十分に感じ
たものの、仏像の描写などで物足りなさもあり、ラストも正直今一つの印象を
受けました。

【や行】

 

【ら行】

 

【わ行】

 

生命保険の切り替えはココ 独自ドメインの取得をするなら 低金利でお得なローン探し
[PR] | 自動車保険監視カメラ消費者金融スピリチュアル八王子調布三郷久喜中国SEO対策消費者金融車 買取テンプレート沖縄旅行免許合宿二輪引越しプレゼントゴルフ会員権留学レーシックマッサージFXアフィリエイトFXホームページ制作デイトレードハワイ旅行タイバンコクハワイ レンタカーベスト ハワイ ホテル レーツバリ島Hawaii hotelsHawaii Activitiesbhhrハワイホテルテキスト広告
【運営会社「パラダイムシフト」サービス】 ハワイ現地オプショナルツアーリラックマ) - ビジネスクラス航空券 - 格安航空券(1) - 格安航空券(2) - 海外ホテル - 韓国旅行 - タイムシェア - ホテル 予約
無料ホームページ - 携帯ホームページ - 無料ホームページ作成 - レンタルサーバー - ブログ - ヴィラ - ハワイ コンドミニアム - バリ島 ホテル - プーケット ホテル - レピュテーション・マネジメント・ツール - ハワイ ブログ - Timesell - 国際通話 - ホノルルマラソン - サイト監視 - 風評被害 - ホテル比較 - Delta - ホテル予約