書評データベース(2006年度11月分)

 

■2006年11月に掲示板にて紹介された本■

 愛闇殺                笹倉 明     早川書房
 いつもの朝に             今邑 彩     集英社
 赤い指                東野圭吾     講談社
 あなたにもできる悪いこと       平安寿子     講談社
 頭の筋トレ              米山公啓     PHP研究所
 就活コーチが開く 仕事力スイッチ 藤原直哉/大谷賢司  万来舎
 死してなお君を            赤井三尋     講談社
 象の墓場 王国記Y          花村萬月     文藝春秋
 カオスコープ             山田正紀     東京創元社
 甲子園怪物列伝            小関順二     草思社
 格差社会を生き抜くためのおカネの新常識 宮本久史    きこ書房
 健康食品 本当に役立つ使い方     渡辺 勉     洋泉社新書
 偽装狂時代              爆笑問題     幻冬舎
 監視カメラは何を見ているのか     大谷昭宏     角川書店
 こちら北国、山の中          三上亜希子    小学館
 ブラッドタイプ            松岡圭祐     徳間書店
 走ろうぜ、マージ           馳 星周     角川書店
 受命                 帚木蓬生     角川書店
 存亡                 門田泰明     光文社
 小説 経済産業省           大下英治     徳間書店
 情けは人の死を招く          射逆裕二     角川書店
 ニューヨーク地下共和国(上下巻)    梁石日      講談社
 贄の夜会               香納諒一     文藝春秋
 なぜかいい町 一泊旅行        池内 紀     光文社新書
 忌品                 太田忠司     徳間書店
 踊る天使               永瀬隼介     中央公論新社

【あ行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリ
【著書名】 愛闇殺
【著者名】 笹倉 明
【出版社】 早川書房
【初 刊】 2006年6月30日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】恐喝事件容疑者の一言で別件の保険金殺人を確信した刑事岩海は、
      相棒の女性刑事坂野と現地バンコクへ赴く。彼らを待っていたの
      は、夫婦、兄弟、親子といった人間関係に潜む、大河のように深
      い因果と因縁の絡み合いだった。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 恐喝事件から派生した殺人事件を取り調べ中の刑事岩海は、手口にからむ容
疑者の一言に余罪の存在を嗅ぎとった。相棒の女性刑事坂野と捜査を進める中、
やがてタイのバンコクを舞台にした保険金殺人が浮かび上がってきた。だが、
現地へと赴いた彼らを待っていたのは、夫婦、兄弟、親子といった人間関係に
潜む因果と因縁の絡み合いだった……。
 物語はバンコクを舞台に、殺人事件の裏側に潜む人間の因果と因縁を奥深く
描いたサスヘンス。ミステリというよりもサスペンス要素が強い作品でしたが、
人間関係の奥に潜んでいる悪意や因果をうまく展開に活かし、最初から最後ま
で目が離せませんでした。ラストも充実した結末で締めくくられており、読み
ごたえのあるサスペンスでした

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリ
【著書名】 いつもの朝に
【著者名】 今邑 彩
【出版社】 集英社
【初 刊】 2006年3月30日
【金 額】 2300円+税
【カバー文】容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能の兄と、何をやらせても落ち
      こぼれの弟。顔のない少年の絵、いびつな兄弟、30年前の凄惨
      な事件…。全てを覆しうる、出生の秘密。本当のユダは誰だ? 
      現代を生きるカインとアベルの物語。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 父を事故で失った日向家。画家の母、容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能の
兄、そして兄とは正反対で何をやらせても落ちこぼれの弟。そんな兄弟がある
きっかけで知ってしまった恐ろしい出生の秘密とは……。
 ホラーミステリーではあるものの、ホラー要素はそれほど強くなく、三浦綾
子の「氷点」を思い出すような作品です。上下段で500ページとボリューム
はありますが、比較的アッサリと読める作品だとは思います。物語で描かれる
家族愛や兄弟愛は、展開として深く描かれますが、ラストと共に印象に残りま
す。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 赤い指
【著者名】 東野圭吾
【出版社】 講談社
【初 刊】 2006年7月25日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼
      等自身によって明かされなければならない…。犯罪を超えたその
      先に、本当の闇がある。2日間の悪夢と、孤独な愛情の物語。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 照明器具メーカーに前原昭夫は、ある日「とんでもないことが起こった」と
いう妻からの電話を受け、急いて帰宅した。そして家で待っていたは、妻の八
重子、中学生の息子・直巳、昭夫の母で老人性痴呆症の症状が出ている政恵、
そして幼女の死体で、殺したのは息子の直巳らしい。事態に動転すると同時に、
直巳のいじめ体験、幼女趣味疑惑、母の病、母と妻の確執など、家族を重荷と
考え、問題から避けることだけを考えてきた自身を振り返る昭夫。妻の八重子
は、そんな彼を責め、自分はどんなことをしても直巳をかばうとするが、そん
な妻の言い分を聞いているうちに、昭夫の脳裏にはあるアイデアが浮かんだ…。
 東野ファンとしては、読む前はかなり期待していましたが、読後に思ったの
は、良い意味でも悪い意味でも「容疑者Xの献身」の二番煎じではないかとい
うこと。これまで様々な作品に登場する加賀刑事が出てきて、その加賀刑事の
家族の問題を絡めて展開は進んでいきますが、加賀シリーズとしてのシリーズ
の繋がりみたいなものは感じましたし、家族問題を扱っているのも設定として
は良いとは思います。ただ、ミステリとしては物足りなさを大いに感じました
し、長所と欠点がそれぞれ目に付く作品でした。

<本紹介>
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【ジャンル】連作短編集
【著書名】 あなたにもできる悪いこと
【著者名】 平安寿子
【出版社】 講談社
【初 刊】 2006年7月31日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】インチキセールスならお任せあれの口先男、檜垣が出会った無愛
      想女、里奈。「バイトしない?」の里奈の誘いで、詐欺師コンビ
      が結成された! 偽善も保身もかる〜く笑う、痛快ユーモア小説。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 物語は、お金大好き男一人一匹営業マン・檜垣と、クールな女策士・里奈の、
地道なカツアゲ道を描いた連作短編集。セクハラ、収賄などなど表沙汰には出
来ない人の弱みをついて、あの手この手で、お金を巻き上げる様子を、ユーモ
ラスに描いています。これまでの作品同様にユーモア溢れる悪漢小説で、キャ
ラクターも個性的です。

<本紹介>
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【ジャンル】脳の健康
【著書名】 頭の筋トレ
【著者名】 米山公啓
【出版社】 PHP研究所
【初 刊】 2006年5月10日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】クイズ形式で脳に関するさまざまな知識をまとめる。42問の簡
      単なクイズに取り組んでいくと、「記憶力」「発想力」「推理力」
      「判断力」を強化する効果的な方法がわかる。逆境に強い強い脳
      にするためのトレーニング法も解説。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、「記憶力」「発想力」「推理力」「判断力」などのジャンルに分け、
クイズ形式で脳を強化する効果的な方法を解説したもの。また、逆境に強い脳
にするためのトレーニング法も解説し、楽しみながら脳を鍛える方法が書かれ
ています。

<本紹介>
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【ジャンル】ホラー短編集
【著書名】 忌品(いみしな)
【著者名】 太田忠司
【出版社】 徳間書店(TOKUMA NOVELS)
【初 刊】 2006年8月31日
【金 額】 819円+税
【カバー文】それは彼岸からの声。死者の魂が、あなたを裁く! 「遺品」に
      秘められた魔の力と、それに引き寄せられてしまったひとびとを
      描く、身も凍る戦慄ホラー小説集。書下ろし短篇「手紙」を含む
      全8篇を収録。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は8つの作品が収録されるホラー短編集。死者が残した品からの奇妙な
世界が描かれ、思わずゾッとしてしまう作品集です。これまでの作品同様に非
常に読みやすく、短編の良さが出ています。不思議かつ不条理な世界が描かれ、
独特のホラー作品でもあります。

<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 踊る天使
【著者名】 永瀬隼介
【出版社】 中央公論新社
【初 刊】 2006年5月25日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】命も、夢も、欲望さえも焼き尽くす灼熱の闇。新宿歌舞伎町で雑
      居ビルが炎上。恋人を喪い真相を追う男の前に、バブル崩壊とと
      もに封印されたはずの事件が浮かび上がる…。現代の暗部を抉る
      渾身の書き下ろし長篇。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
 歌舞伎町の風俗ビル火災で恋人を喪った男は、事件の背後にわだかまるバブ
ル崩壊に絡む闇経済の存在を知り、真相を追うが……。
 物語は新宿歌舞伎町を舞台としたサスペンスですが、ビルの炎上の場面など
も淡々と描かれていて、迫力があまり感じられず、折角の題材を活かしきれて
いない作品でもありました。

【か行】

<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 カオスコープ
【著者名】 山田正紀
【出版社】 東京創元社
【初 刊】 2006年7月28日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】窓際の読書机に、切断された女の首が置かれてあった…。連続殺
      人犯を追う刑事。断片化した記憶を抱えて彷徨うぼく。2人の運
      命が交わるときに明かされる事実とは? 幻惑と衝撃のサスペン
      ス。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 記憶障害に悩む作家・鳴瀬君雄は、ある朝自宅で他殺死体を発見した。ポケ
ットには血の付いたナイフがあり、自分が殺人者になってしまったか? 一方、
街を震撼させている「万華鏡連続殺人事件」を追う刑事・鈴木は、奇妙な傷害
事件に興味を抱いた。被害者の名は鳴瀬君雄。重傷を負ったまま行方不明にな
った彼を捜して鳴瀬宅へ向かうが、その2人は衝撃の事実に直面すること……。
 物語は、2つの視点から物語が交互に繰り返される作品で、途中までこの視
点でのもどかしさを味わいますが、その視点での不安定さは良い意味での幻惑
感となっています。点と線が交わる過程では評価が分かれるようにも思います
が、全編を通して読みごたえはありました。

<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 甲子園怪物列伝
【著者名】 小関順二
【出版社】 草思社
【初 刊】 2006年8月14日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】すべては甲子園から始まっていた。高校卒業後の野球人生で成功
      しようが失敗しようが、高校時代の3年間は完結された小宇宙と
      して、永遠に存在し続けるのだ。一瞬の光芒を放ったヒーローた
      ちの「その時」、そして「それから」。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 「負けたら終わり」の緊張感が生みだした伝説、大舞台でその潜在能力を余
すところなく発揮した松坂、清原、連続敬遠されることで伝説になった松井、
不完全燃焼のまま甲子園を去らざるをえなかった江川、イチロー。才能と努力
がせめぎ合う夢舞台に登場した伝説の球児たちの軌跡を追う……。
 本書は、甲子園を舞台に圧倒的な存在感を見せつけた球児達の「その時」と
「それから」を追ったスポーツノンフィクション。大舞台で活躍できた松坂、
桑田、清原といった選手だけではなく、圧倒的な潜在能力を封印されたまま甲
子園を去らざるをえなかった江川卓や松井秀喜、美しき敗戦によって人々の記
憶に残っている太田幸司や荒木大輔といった選手についても、その後の彼らの
野球人生と重ね合わせながら描いています。

<本紹介>
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【ジャンル】経済
【著書名】 格差社会を生き抜くためのおカネの新常識
【著者名】 宮本久史
【出版社】 きこ書房
【初 刊】 2006年8月31日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】おカネは銀行に預けっぱなし、保険は入りっぱなし、そんなあな
      たの人生を左右する、ほんの少しの金融知識を身につけよう! 
      普通の家庭の家計相談を受けてきたファイナンシャルプランナー
      がお金の貯め方、使い方をアドバイス!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、5年間普通の家庭の家計相談を4時間1万円で受けてきたファイナ
ンシャル・プランナーである著者によるお金の貯め方、使い方のアドバイスが
書かれたもの。資産運用、資産管理といっても、どうしたらいいか分からない
人が大半だと思いますが、ここでいう資産管理とは、何億ものお金を稼ぐこと
ではなくて、安心した老後の生活、日々の生活に困らないためには、どう準備
していけばいいのかをシュミレーションして計算し、先々かかるであろう必要
資金のことを明らかにして、大まかな必要額をつかむことで、今やるべきこと
をわかっておくことが重要だというポイントを分かりやすく説明しています。

<本紹介>
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【ジャンル】健康食品
【著書名】 健康食品 本当に役立つ使い方
【著者名】 渡辺 勉
【出版社】 洋泉社新書
【初 刊】 2006年8月21日
【金 額】 860円+税
【カバー文】アンチエイジング、免疫力アップ、脳力アップ、メタボリックシ
      ンドロームには、何が効く? 大学や民間の研究者に直接取材し、
      消費者が知りたい、体にいい健康食品の使い方を伝授。すぐに使
      える健康食品選びの「虎の巻」!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、大学や民間の研究者に直接取材し、消費者が知りたい体に良い、健
康食品の使い方、健康食品を選ぶ際の情報が詰まった健康食品のガイドブック
的な内容。例えば、アミノ酸はとり過ぎると脂肪として蓄積し、ダイエットに
はならず、人体は余分なアミノ酸を体外に排出しようとするため、腎臓に負担
がかかるが、適切な量をとれば、免疫力アップ、睡眠効果がある…などの情報
が分かりやすく書かれており。健康食品は、本当に知りたい役立つ情報が少な
い中、分かりやすくて有用な情報が多い役立つ一冊ともいえます。

<本紹介>
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【ジャンル】時事評論
【著書名】 偽装狂時代
【著者名】 爆笑問題
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2006年5月25日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】太田光が、13年間休むことなく日本原論を書き続けてわかった
      こと。世の中、すべて偽装でした…。イラク自衛隊派遣から、牛
      丼の販売休止、年金未納問題、ライブドア、耐震強度偽装まで、
      爆笑問題が掛け合い漫才で斬る!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、爆笑問題の日本原論シリーズの5作目で、イラク自衛隊派遣、年金
未納問題、耐震強度偽装問題など様々な偽装問題を、お茶の間を騒がせた事件
やニュースを面白おかしく、爆笑問題らしい切り口で取り上げています。

<本紹介>
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【ジャンル】新書
【著書名】 監視カメラは何を見ているのか
【著者名】 大谷昭宏
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2006年8月10日
【金 額】 686円+税
【カバー文】共謀罪、監視カメラ、官による情報操作と隠蔽…。のぞかれる私
      生活、裁かれる心の中。もう「監視包囲網」であなたの周りは埋
      まっている!? 気鋭ジャーナリストが安全社会の現実と嘘をえ
      ぐり出す。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本の帯に「のぞかれる私生活 裁かれる心の中 共謀罪、監視カメラ、官に
よる情報操作とは何か」と書いてありますが、安全社会のカラクリ、国家によ
る監視と囲い込み、覗かれるプライバシー、住基ネット、グローバル化に対応
したはずの個人情報保護法、過剰反応で混乱する民間業者、加害者の人権だけ
を守ってきた司法、犯罪弱者を生む匿名報道、情報を操作する警察……など、
便利なようで超監視社会になっている現在のあり方を書いており、社会に対す
る問題提議の一冊といえます。

<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 こちら北国、山の中
【著者名】 三上亜希子
【出版社】 小学館
【初 刊】 2006年7月20日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】最寄りのコンビニまで車で1時間半!? 農作業から日常生活、
      人間模様、食卓、四季の移ろいまで、農家の嫁の1年のをユーモ
      ラスに綴る。ブログ『農家の嫁の事件簿』から選別し、若干の修
      正・加筆、書き下ろしを加えて書籍化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 岩手の山の中、3世代6人家族に牛10頭、犬・猫・ヤギが2匹ずつ。夏は
川で遊ぶ子供の声と祭り囃子が聞こえ、秋には新米を味わい、雪に覆われる長
い冬が過ぎれば、仔牛が誕生する春がやってくる…。農作業から日常生活、人
間模様、食卓、四季の移ろいまで、農家の嫁の1年をユーモラスに綴る……。
 本書は、ブログ「農家の嫁の事件簿」を書籍化したもので、3世代家族の中
での忙しい農家の生活をユーモアに書いたもの。田舎の生活を、町場育ちの新
鮮な驚きで見つめた文章と、色鉛筆の達者なイラストが非常に読みやすく、過
疎や高齢化も自然な風景として描かれています。ブログ本も最近では多く見か
けるようになってきましたが、本書は明るい生活の様子が垣間見えて、面白い
内容でした。

【さ行】

<本紹介>
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【ジャンル】就職活動ガイド
【著書名】 就活コーチが開く 仕事力スイッチ
【著者名】 藤原直哉/大谷賢司
【出版社】 万来舎
【初 刊】 2006年11月1日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】会社選びに失敗しないためのチェックポイント、脳を「開き」、
      就職活動をスムーズに乗り切るための実践テクニックを、就活コ
      ーチが徹底指導。親子で学ぶ仕事選び成功法。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、就職コーチの大谷賢司氏と藤原直哉氏の共著による就職活動ガイド。
格差社会として益々格差が広がる中で、定職を持たないフリーターやニートも
急増しており、将来に対して希望を持てない人達も増えている中で、どのよう
に仕事選びをしていくか、そしてきちんとした就職観を身に付けさせるために、
親はどのように子供に関与していくかも取り上げた、親子で読む就活コーチン
グ本です。我が子をニートにさせないため、その問題点と対処法をポイント別
に紹介し、就職を成功に導くための実践方法を、ドキュメントとしての「就活
セミナー」の様子も交えて紹介しています。特に「ドキュメント・就活セミナ
ー」の章での「販売ゲーム」のやりとりと内容については、販売を成功される
ためのアイデアも満載で、単なる就職ガイドとしてではなく、成功に導くビジ
ネスのノウハウにも触れられているため、幅広い読者に読んでほしい一冊です。

<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 死してなお君を
【著者名】 赤井三尋
【出版社】 講談社
【初 刊】 2005年12月20日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】昭和32年、東京地検をドロップアウトした元特捜検事・敷島航
      一は、夕子という娼婦と巡りあう。と同時に、検察庁内部の派閥
      抗争に否応なく巻き込まれる。選ぶべきは愛か、正義か…。渾身
      の長編サスペンス。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 昭和32年、売春防止法の施行により、赤線の灯が消えようとしている時、
東京地検をドロップアウトした元特捜検事・敷島航一は、夕子という娼婦と巡
りあった。そして、政官を巻き込んだ売春汚職、読売新聞記者の「不当逮捕」
事件、検察庁内部の派閥抗争という時代の流れに、否応なく巻き込まれていく。
夕子との愛に生きようともがきながら、敷島は奈落の底に落ちていく……。
 本書は、故本田靖春のノンフィクション「不当逮捕」との著作権上の問題が
あるため、自主回収された本で、図書館で見つけて読むことができました。そ
の「不当逮捕」の方は読んでいないので、著作権上の比較については全く分か
りませんが、物語は時代背景を深く描き、検察内部の派閥争いなど、中々読ま
せる展開ではありました。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 象の墓場 王国記Y
【著者名】 花村萬月
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2006年7月15日
【金 額】 1524円+税
【カバー文】八ヶ岳山麓に拠点を移し、異能の子・太郎を奉ずる「王国」はい
      よいよ形をなし、動きはじめる。太郎よ、お前は神なのか? 朧
      は息子に厳しい教育を施すが…。驚愕の急展開、「王国記」第6
      弾。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 人を二人殺し、一度は離れたカトリック系修道院兼教護院に舞い戻ってきた
青年・朧。農作業のかたわら、修道女を犯し孕ませ、時には躊躇なく激しい暴
力を行使した朧は自らの王国創造を目指すが、やがて自分には王の資格がない
ことに気づく。そして、真の王はシスターテレジアに産ませた息子・太郎と悟
った。元修道士・赤羽が八ヶ岳に開いた「悠久寮」で、太郎を囲む共同生活が
始まった。特殊な能力を示す太郎は集団内で圧倒的な崇拝を集めるが、仲間た
ちの間には微妙なきしみも生じ始める。そんな中、朧は宗教法人に昇格した悠
久寮の代表役員になった教子と再び関係を持ち、新たな命を芽生えさせること
になるが……。
 本書は、芥川賞を受賞した『ゲルマニウムの夜』に始まる「王国記」シリー
ズ第6弾で、現代におけるW神と人間Wの関わり、そして新しい倫理の可能性
を問い続けています。シリーズを通しての新たな展開となりますが、シリーズ
の結末はどうなるのかが非常に気になりますし、次の7弾で今から待ち遠しい
です。

<本紹介>
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【ジャンル】国際サスペンス
【著書名】 受命
【著者名】 帚木蓬生
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2006年6月30日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】日系ブラジル人医師・津村は、平壌産院の医師に「北朝鮮に来て、
      技術と知識を伝えてくれ」と口説かれる。招聘医師として平壌で
      めざましい活躍を遂げてゆく津村の許に、最高権力者からの招待
      状が…。国際サスペンスの超大作。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
 日系ブラジル人医師、津村リカルド民男は、北京の国際学会で平壌産院の許
日好と知り合い、北朝鮮に知識と技術を伝え、指導して欲しいと熱心に勧誘さ
れる。返事を保留した津村は、その後、旧友のいる延吉を訪れる。そこは、中
国東北部、豆満江を境に北朝鮮と隣り合う朝鮮族自治州。旧友の車世奉は脱北
者を支援するNGO活動を行っていた。津村は、車世奉にガイドされ、川向こ
うの国を眺めているうちに、招聘医師として北朝鮮に行く決意を固める。北園
舞子は、在日朝鮮人の平山会長が経営するスーパーの庶務課で働いていた。北
朝鮮との強いパイプがある会長の目にとまった舞子は、万景峰号に乗船して会
長とともに元山に向かう。ツアー・コンダクターの寛順は、亡くなった恋人の
弟・東源とともに、中国国境から北朝鮮への潜入を敢行する。三者三様の北朝
鮮入国。だが、彼らの運命が交錯するとき、現代史を塗り替える事件が勃発す
る……。
 物語は、北朝鮮の真実を抉る国際サスペンス。物語では時を同じくして北朝
鮮へ渡る3組を描いており、平壌産院に客員として招かれる、日系ブラジル人
医師の津村リカルド民男。在日朝鮮人で会社経営者の平山昌浩と秘書名義で万
景峰号に同乗する社員の北園舞子。更に、脱北者の父親に手紙を届けるため、
密入国する韓国人の寛順とその義弟金東源の数奇な運命が描かれます。津村、
舞子、寛順はブラジルで知り合い、互いに面識があり、入国したあとも、ひそ
かに連絡を取り合おうと、危険を承知で携帯電話を持ち込み、そして3つの組
の消息を伝えるため、津村のブラジル時代の知人で、脱北者を支援する車世奉
が、中国からラジオを通じて、メッセージを送る。これら3つのグループが、
一見ばらばらの行動を取りながら、最後に日本海に面した元山に集結し、重大
な陰謀に荷担することになっていきます。タイトルの「受命」の意味の重さを
最後に知ることとなりますが、スケールも非常に大きく、読みごたえ満点の作
品です。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】サスペンス
【著書名】 存亡
【著者名】 門田泰明
【出版社】 光文社
【初 刊】 2006年6月25日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】創設された防衛庁長官直属のエリート部隊。国民の盾がない国に
      あって、彼らは壮烈な戦闘を展開する事態に追い込まれた! 陸
      上自衛隊最強の中央即応集団「打撃作戦小隊」33名と、外国武
      装分子の激闘を手に汗握る迫力で描く。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 初動が最も重要視される対テロ対ゲリラなどの事案に対し、緊急展開するこ
とを目的に創設された防衛庁長官直属部隊・陸上自衛隊中央即応集団。そこに
所属する陣保五郎は、同僚の故郷の敦賀で不審な男達を見かけた。釣り客を装
って屯しているが立ち入り禁止の岩場のうえ、地元では釣りには向かないとい
われている場所、しかも背後は敦賀原子力発電所。原発銀座といわれる敦賀半
島での不穏な動きと共に、山梨県甲府市では外務大臣の実家が何者かに襲撃さ
れた。日本は何者かの侵略を受けているのか? 国民の盾がない国にあって、
五郎たちは壮烈な戦闘を展開する事態に追い込まれた!
 物語は、陸上自衛隊最強の中央即応集団「打撃作戦小隊」33名と、外国武
装分子の激闘が描かれるサスペンス。日本侵攻のシュミレーションはかなり細
かく描かれ、迫力ある展開に読み始めから引きこまれていきました。テンポも
良く、読みごたえもあったものの、正直後半は呆気なく、ラストに物足りなさ
を感じたのは残念ですが、自衛隊と外国武装分子との闘いは日本の存亡に関わ
る劇的な闘いでもありました。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】経済小説
【著書名】 小説 経済産業省
【著者名】 大下英治
【出版社】 徳間書店
【初 刊】 2006年9月30日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】国家の未来を見据え、経済の舵取りに奮闘する経済産業省。知ら
      れざる同省の内側から、日本経済成長の鍵を握る戦士たちの熱き
      日々を描く、書下し長篇ドキュメント・ノベル。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、二階大臣という強いリーダーシップの下で新経済成長戦略の策定、
そしてそれを国家戦略の中に組み込むなど、経産省の官僚たちは予想以上に国
家の将来を見据え、奮闘する姿を描いたもので、国の経済施策を決める官僚た
ちがどんな思いで仕事をしているのか、省が進める経済政策などが分かりやす
く描かれています。

【た行】

 

【な行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ミステリ
【著書名】 情けは人の死を招く
【著者名】 射逆裕二
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2006年5月30日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】湯河原のリゾートマンションで起こった連続殺人。男と女は偶然
      の再会からこの事件に巻き込まれてしまう。2つの密室、複雑な
      人間関係に隠された愛憎劇、巧妙に仕組まれた完全犯罪の真相は?
      女装探偵狐久保シリーズ第2弾。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 湯河原のリゾートマンションで起こった大学教授撲殺事件。斉藤和樹と皆井
順子は偶然の再会からこの事件に巻き込まれてしまう。しかも、マンションは
それ自体が巨大密室の様相を呈していた。容疑はマンションの住人および関係
者に向けられるが、決め手となる手がかりがみつからない。しかも第二の悲劇
が発生、真相は混迷を極めることに…。そこに滞在していた最もあやしい女装
マニア・狐久保朝志はこの二つの惨劇に不審な点を見出し、独自の調査を開始
するのだが……。構築された二つの密室。複雑な人間関係に隠された愛憎劇、
巧妙に仕組まれた完全犯罪の真相は?
 本書は、女装探偵狐久保シリーズの第2弾で、巧みなトリックと大ドンデン
返しが描かれるミステリ。登場人物の存在感もしっかりしていて、何より密室
トリックを暴く主人公・狐久保の存在が際立っています。前作も面白かったで
すが、本書もミステリをしっかりと堪能できましたし、今から次作が楽しみで
す。

<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 ニューヨーク地下共和国(上下巻)
【著者名】 梁石日
【出版社】 講談社
【初 刊】 2006年9月11日
【金 額】 1800円+税(上下共)
【カバー文】超大国アメリカを破滅させる脅威とは。破滅へと向かう世界を救
      うすべはあるのか。愛と暴力にあふれた街で、未来を夢見る男と
      愛に飢えた女が絡み合う人間ドラマ。ニューヨークで9.11事
      件を目撃した梁石日が描く長編小説。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
 物語は、ニューヨークでの9・11テロの真相を追う物語で、街の証券マン
や黒人の目を通し、悲劇を招いた米国の資源を巡る野望や経済犯罪を覆い隠す
暗黙の力を描いた作品。上下巻でかなりのボリュームでもありましたが、エン
ロン事件と同時多発テロを軸に展開されていきますが、ニュースでの報道がそ
のまま描かれているものの、事件の掘り下げが少なく、タイトルにしているニ
ューヨーク地下共和国なるテロ組織の正体もわからずじまいで、物足りなさが
残る作品でもありました。梁石日なだけに、かなり骨太の作品を期待していま
したが、作品としては消化不良でした。

<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 贄の夜会
【著者名】 香納諒一
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2006年5月30日
【金 額】 2857円+税
【カバー文】「犯罪被害者家族の集い」に参加したふたりの女性が殺された。
      ハープ奏者は両手首を切り落とされ、もうひとりは後頭部を石段
      に叩き付けられて…。猟奇的殺人の裏に隠された様々な秘密が、
      いま新たな悲劇を次々に生み出す。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 ある夜、「犯罪被害者家族の集い」に参加した女性2人が帰路、何者かに殺
害された。ハープ演奏者・木島喜久子は、両手首を切り落とされて、もう一方
の被害者・目取真南美は頭を石段に叩きつけられて殺された。警視庁刑事の大
河内は、捜査する中で南美の夫・渉の怪しい行動に注目。また、「集い」にパ
ネラーとして参加した弁護士・中條が、実は19年前におきた少年猟奇殺人事
件の犯人であった事実を突き止めた……。
 物語は、猟奇殺人から始まり、殺人鬼とプロの殺し屋の戦い、そして警察組
織の腐敗を目の当たりにした刑事の暴走と、読みどころが満載のサスペンスで、
香納諒一久々の長編はボリューム満点の作品でもありました。様々な要素が複
雑に絡み合う中、緊張感と迫力も申し分なく、読後の満足感も味わえました。
欠点として、犯人の動機が曖昧である点や価格が他の単行本の倍近くであるな
ど、気になったところもありますが、それらを補うだけのパワーある作品です。

<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 なぜかいい町 一泊旅行
【著者名】 池内 紀
【出版社】 光文社新書
【初 刊】 2006年6月20日
【金 額】 700円+税
【カバー文】味わい深い町がある。ふらりと訪ねて、1泊するのにちょうどい
      い。旅とエッセイの名手である著者が、日本各地の「肩書きのな
      い町」を訪ね歩く、気ままなひとり旅のすすめ。『小説宝石』
      『観光文化』掲載を単行本化。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、北海道・斜里町から熊本県・湯前町まで16町村を、旅慣れた著者
が土地を知り旅を楽しむこつを書いた旅行記。のんびり旅のようでいて日本の
小さな町々を見舞う変化の波についても書かれており、ふらり旅の様子が楽し
めるエッセイです。

【は行】

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 ブラッドタイプ
【著者名】 松岡圭祐
【出版社】 徳間書店
【初 刊】 2006年6月30日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】全世界で日本にのみ広がる非科学的な迷信、血液型性格論。なぜ
      人は信じてしまうのか…。人気シリーズの臨床心理士3名が、血
      液型で性格が変わらないことを証明する、心理エンターテインメ
      ント・ノヴェル。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
 血液型性格ブームが加熱しすぎた近未来…とりわけB型人間に対する差別や
偏見が広がっていく。ひとりの白血病患者の女性がつぶやいた。「骨髄移植を
すれば血液型が変わり、B型になっちゃう。B型になるくらいなら、死んだほ
うがマシよ!」全世界で、日本にのみ広がる非科学的な迷信、血液型性格論。
なぜ人は信じてしまうのか、なぜ当たっているように感じるのか。ないものを
ないと証明するのは極めて難しい。だが奇跡を起こさねば、彼女を救うことは
できない…。
 物語は「催眠」シリーズの嵯峨敏也、「千里眼」シリーズの岬美由紀、「蒼
い瞳とニュアージュ」の一ノ瀬恵梨香の、それぞれ人気シリーズの臨床心理士
が集合と、人気シリーズの主人公が総出演の作品。血液型をめぐって起きる事
態に対処する3人の活躍を描いており、日本人の血液型性格分類の迷信をうま
く展開に取り入れています。ぜひ3人のカウンセラーの競演は引き続きシリー
ズ化して描いてほしいですし、本書は小説のコラボレーションの見事な成功作
だとも思います。

<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 走ろうぜ、マージ
【著者名】 馳 星周
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2006年5月31日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】11年間を共に過ごしてきた愛犬マージが末期癌に。最後の夏を、
      酷暑の東京で過ごさせるわけにはいかない。馳星周の軽井沢生活
      が始まった。人と犬はここまでわかりあえる…。公式HP連載
      「軽井沢日記」に加筆修正して書籍化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 11年間を共に過ごしてきた愛犬マージの胸に、しこりが見つかった。それ
は一部大型犬に高発する癌で、有効な治療法はない。医師の診断による余命は
3ヶ月。マージにとって最後になるかもしれない夏を、このまま酷暑の東京で
過ごさせるわけにはいかない。馳星周は、この夏を軽井沢で過ごすことに決め
た……。
 本書は、がんに侵された愛犬マージの闘病・看病の日々をつづった日記。つ
きっきりでマージの世話と看病をする様子が書かれており、闘病生活での感動
と哀しみがこちらまで伝わってきて切なさを感じるエッセイでもあります。

【ま行】

 

【や行】

 

【ら行】

 

【わ行】

 

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