書評データベース(2007年度1月分)
■2007年1月に掲示板にて紹介された本■
私という病 中村うさぎ 新潮社
労働ダンピング 中野麻美 岩波新書
旅のハジはヤミツキ 川嶋康男 柏艪舎
旅で出会ったローカルごはん 上村一真 生活情報センター
タクシーストーリー 大平安夫 新風舎
どっからでもかかって来い! 日垣 隆 WAC
出られない五人 蒼井上鷹 祥伝社
図書館内乱 有川 浩 メディアワークス
風の墓碑銘 乃南アサ 新潮社
求愛 柴田よしき 徳間書店
巨人軍タブー事件史 別冊宝島編集部編 宝島社文庫
警視庁少年課事件ファイル 駒田史朗 講談社
景気変動と経済政策がよーくわかる本 山澤成康 秀和システム
ブルー・ローズ(上下巻) 馳 星周 中央公論新社
ホット・スクランブル 高野裕美子 徳間書店
儲かる!!集客革命 吉田正幸 現代書林
借金は身を滅ぼす 青島 主婦の友社
少しのお金で優雅に生きる方法 吉村葉子 双葉社
新平等社会 山田昌弘 文藝春秋
世界に挑んだ日本馬109頭 洋泉社
自転車依存症 白鳥和也 平凡社
狼花 新宿鮫\ 大沢在昌 光文社
アメリカ第二次南北戦争 佐藤賢一 光文社
息がとまるほど 唯川 恵 文藝春秋
オレンジの季節 鯨統一郎 角川書店
後ろ傷 東 直己 双葉社
営業のバイブル 渡辺明日香/飯島淳代 PHP研究所
【あ行】
<本紹介>
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【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 狼花 新宿鮫\
【著者名】 大沢在昌
【出版社】 光文社
【初 刊】 2006年9月25日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】日本国のあり方を問う大事件の発端は、ナイジェリア人のささい
な喧嘩だった…。国際犯罪者、エリート警官、不法滞在の中国人
女性、それぞれの思惑と野望に、孤高の刑事・鮫島が迫られる
「究極の決断」とは? シリーズ第9弾。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
地獄を覗かされ、日本を捨てた国際犯罪者・仙田。外国人犯罪を撲滅するた
め、限界を超えようとするエリート警官・香田。どん底からすべてを手に入れ
ようとする不法滞在の中国人女性・明蘭。自ら退路を断ち突き進む男女の思惑
と野望が一気に発火点に到達した時、孤高の刑事・鮫島が選ばざるを得ない究
極の決断とは?
「新宿鮫」シリーズの最新作も約5年振りとなりましたが、待ちに待ったシ
リーズ最新作です。新宿中央公園で起こったナイジェリア人同士の障害窃盗事
件を発端として、物語が大きく発展していきますが、スケールの大きさといい、
骨太かつスピーディな展開は、シリーズとしての面白さをより一層引き立たせ
ています。新宿鮫シリーズ初期に比べるとパワーダウンした部分は感じられま
すが、一気に読み進むことができた作品ですし、次作が今から待ち遠しいです。
<本紹介>
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【ジャンル】近未来小説
【著書名】 アメリカ第二次南北戦争
【著者名】 佐藤賢一
【出版社】 光文社
【初 刊】 2006年8月25日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】2013年、「世界の警察官」アメリカに内乱が勃発。死傷者の
飛躍的な増加。即時停戦に向けた国際社会の努力は急がれている。
そのとき日本は、世界は、どう動くのか。直木賞作家が描く、起
こりうる明日の世界。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
物語は、近い将来にアメリカが再び南北に引き裂かれる内乱に突入し、北米
全体が戦火に包まれたらどうなるかという設定で描かれた近未来小説。201
3年、アメリカ初の女性大統領がダラスで暗殺され、黒人の副大統領が昇格し
て銃規制に乗り出す事を契機に、南部諸州を中心としたアメリカ連合国が独立
を宣言し、合衆国と内乱状態に陥った。世界各地に配備されていたアメリカ軍
は本国に引き返し、連合国と合衆国に分かれ、軍事的に優位な連合国が合衆国
に空爆し、内戦状態が勃発。この内戦の背景を探るレポーターの森山サトルの
ドタバタ劇も交えて、その後の日本と世界が描かれます。
小説としての読み物としては、それなりに面白い展開だとは思いますが、ア
メリカ文明批判も評価が分かれるところだとも思いますし、登場人物の心理も
アッサリと描かれすぎで、折角のテーマが活かしきれていない印象を受けまし
た。
<本紹介>
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【ジャンル】恋愛小説集
【著書名】 息がとまるほど
【著者名】 唯川 恵
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2006年9月30日
【金 額】 1333円+税
【カバー文】同僚にプロポーズされたのを機に、不倫中の上司と別れる決意を
した朋絵だったが、最後のデートをしているところを後輩に目撃
され…。「無邪気な悪魔」他、全8編を収録した恋愛小説集。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は8つの作品が収録された短編集。恋愛や仕事に悩む等身大の女性達が、
それぞれの作品で描かれます。最初に収録されている「無邪気な悪魔」は、上
司と2年越しの不倫をしながら、同僚の新木と付き合っている朋絵が、新木に
プロポーズされ、上司と最後のデートをしていたところを後輩の美保に目撃さ
れ、寿退社する美保が、送別会で「とっておきの秘密」を暴露すると言い出し
てしまう物語。どの作品にも女性達のフトした悪意が描かれますが、日常の残
酷さがよく表現されていた作品集だと思います。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 オレンジの季節
【著者名】 鯨統一郎
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2006年7月31日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】会社員の立花薫は、憧れの上司・戎怜華にプロポーズした。怜華
が突きつけた結婚の条件は「薫が専業主夫になること」だった。
泣く泣く戎家の主夫となる薫。慣れない家事に忙殺され、薫のス
トレスは爆発寸前になり…。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
会社員の立花薫は、憧れの上司・戎怜華にプロポーズした。そして怜華が突
きつけた結婚の条件は「薫が専業主夫になること」だった。そして会社を辞め
た薫を待っていたのは、大家族である戎家のしきたりと膨大な量の家事。専業
主夫として慣れない家事に忙殺される薫。やがてストレスが爆発しそうになっ
たとき、戎家である事件が起きる……。
物語は、大家族の中に、料理の経験もなく、主夫として飛び込んた薫の奮闘
記を描いたもの。その大家族の戎家は、ボケかかって介護の必要な祖母、保険
会社の支店長である厳格な父、市の助役を務め次期市長の呼び声も高い母、女
優志望の姉、大学生の弟、高校生の妹。その中に入った薫のストレスやドタバ
タ劇は中々痛快に読むことができました。ミステリ作家の鯨統一郎なのに、ミ
ステリ部分が少ないな…と思いきや、ラストの展開はひっくり返る程で、最後
に鯨統一郎らしさが出た作品です。
<本紹介>
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【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 後ろ傷
【著者名】 東 直己
【出版社】 双葉社
【初 刊】 2006年10月25日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】鬱々とした大学生活を送っていた省吾は、ある時、同校の生徒が
ヤクザに暴行を受けている現場に遭遇する。交番に駆けこむが警
官はとりあわず、逆に省吾自身が逮捕されてしまう…。「ハーフ
ボイルド」シリーズ第2弾。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
松井省吾は、北海道で最も偏差値の低い私立大学、道央学院国際グローバル
大学(通称・グロ大)の1年生。北大受験に失敗し半ば自棄になって選択した結
果だが、学校になじめず、また回りを頭の悪いバカと見てしまう自分に激しい
嫌悪を抱いている。そんな最悪な日々を送る省吾はある日、グロ大の学生がヤ
クザにリンチされている現場に遭遇してしまう。交番に駆けこむが警官はとり
あわず、それどころか、省吾自身が公務執行妨害と傷害の現行犯で逮捕されて
しまう…。
物語は「ススキノハーフボイルド」の続編で、前作で高校生だった主人公が
大学生となり、事件に関わるという設定で、道警の悪行、ヤクザと海外マフィ
ア、学生運動など、東直己の世界が活きる作品です。また、前作同様「ケラー」
を通しての「便利屋」も登場し、他の作品の登場人物をうまく取り入れている
のもファンとして嬉しく思います。
<本紹介>
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【ジャンル】ビジネス
【著書名】 営業のバイブル
【著者名】 渡辺明日香/飯島淳代
【出版社】 PHP研究所
【初 刊】 2006年9月11日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】ブリタニカ世界142カ国中のトップセールスウーマンとなった
ふたりの営業の極意を本邦初公開! 様々な苦労を乗り越え、サ
ンプル百貨店のグランドオープンにこぎ着けるまでの物語も紹介。
「最強の営業力」が身につく一冊。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、ブリタニカの英語教材の販売で世界142ヶ国中ナンバーワンに輝
いた2人が営業の極意を本邦初公開。2人とも敬虔なクリスチャンでありなが
ら、ときに絶妙の掛け合い漫才を披露するユニークなコンビでもあります。現
在は「ルーク19」という会社を立ち上げ、サイト「サンプル百貨店」が大ヒ
ット中。会社経営のかたわら講演にもひっぱりだこの忙しさで、個人営業も法
人営業も男顔負けの成功を収めてきた2人の、ベールに包まれていた究極のノ
ウハウがついに明かされる……。
本書では、細かい営業テクニックよりも、人とのコミュニケーションがどれ
だけ大切か、何をやるにしてもそれがベースになっていることを改めて理解さ
せてくれる内容で、単なる営業のノウハウを書いているのではなく、コミョニ
ケーションと営業についてが分かりやすく書かれています。
【か行】
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 風の墓碑銘
【著者名】 乃南アサ
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2006年8月30日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】解体工事現場から白骨死体が3つ。そして徘徊老人の撲殺事件。
貴子の脳裏で、ある「笑顔」が2つの難事件を結びつけた。白骨
たちの悲しみが貴子を「信じがたい」解決へと運ぶ…。音道貴子
と滝沢保の名コンビ復活!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
東京・下町の解体工事現場から白骨死体が3つ。そして大家である徘徊老人
の撲殺事件。真夏の下町を這いずり回ること2ヶ月あまり。中年の毒気を撤き
散らす滝沢の奇妙な勘働きと、女刑事・音道貴子の大脳皮質は、「信じられな
い善意の第三者」でようやく焦点を結んだ。名コンビは狂気の源に一歩ずつ近
づいてゆく…。
本書は、「凍える牙」「鎖」に続く音道貴子シリーズの3作目。そして主人
公の貴子は、ベテラン刑事滝沢保と再び顔を合わせることになり、物語は、貴
子と滝沢の視点が章ごとに交替するかたちで、テンポよく進められていきます。
勝ち気な独身の女性刑事に、叩き上げの頑固な中年刑事の、それぞれの視点か
ら見た互いの性格や気質が、地道な聞き込み捜査の間を縫って巧みに描かれて
います。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 求愛
【著者名】 柴田よしき
【出版社】 徳間書店
【初 刊】 2006年9月30日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】フリーランスの翻訳者・弘美は、親友の死の真相をつきとめたこ
とをきっかけに、探偵事務所の調査員となる。ささやかな毎日を
懸命に生きる女たちと関わって、弘美自身が掴んだ人生の真実と
は…。サスペンス・ロマン。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
フリーランスの翻訳者・弘美は、親友の死の真相をつきとめたことをきっか
けに、探偵事務所の調査員となる。自殺願望の女子中学生、浮気疑惑のエリー
ト医師夫人、砂場に生ゴミを埋める主婦…。ささやかな毎日を懸命に生きる女
たちと関わって、弘美自身が掴んだ人生の真実とは。自殺した親友から届いた、
一枚の絵葉書。雨で滲んだ文字が語る、予期せぬ悲劇…。
本書は、サスペンスでもあり、主人公自身の再生も描かれる物語。柴田よし
きらしく読みやすい物語でもありますが、登場人物の背景をもう少し深く掘り
下げれば良かったとは思いました。
<本紹介>
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【ジャンル】ドキュメント
【著書名】 巨人軍タブー事件史
【著者名】 別冊宝島編集部編
【出版社】 宝島社文庫
【初 刊】 2006年8月30日
【金 額】 619円+税
【カバー文】巨人において「弱さ」はそれ自体がタブーであり、それを回避す
るためなら、多少の醜聞は必要悪にすぎない。それが「巨人の論
理」である…。これまで語られてこなかった巨人軍にまつわる
「裏面史」の証言と記録。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、第一次長嶋政権「解任劇」で囁かれた「自宅電話盗聴疑惑」。王貞
治「バース敬遠疑惑」の新証言。世紀の内幕本『巨人軍の最高機密』出版の裏
側…など壮大なフィクション劇を演じ続けてきたジャイアンツの苦悩の歴史を
検証した迫真のドキュメント。他にも、江川の空白の一日、桑田のドラフト指
名問題、河原の風俗嬢結婚報道など、タブーといえる事実を取り上げており、
興味深い内容になっています。
<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 警視庁少年課事件ファイル
【著者名】 駒田史朗
【出版社】 講談社
【初 刊】 2006年8月16日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】カツアゲ、ひったくり、おれおれ詐欺、連続強姦、ホームレス襲
撃…。凶悪化する子どもたちに、大人はどう向き合えば良いのか。
元警視庁敏腕捜査官が、少年犯罪の最前線を報告。「危機管理」
の視点から対処法を提言する。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、元警視庁少年事件課警部の著者が実際に扱った事件記録集。ネット
を通じた架空暴走族、オレオレ詐欺、連続婦女暴行の性犯罪、オヤジ狩りなど、
実際にあった事件を、少年犯罪や性犯罪事件など、カテゴリー別に収録されて
おり、現在の少年犯罪の傾向も分かりやすくまとめています。
<本紹介>
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【ジャンル】経済
【著書名】 景気変動と経済政策がよーくわかる本
【著者名】 山澤成康
【出版社】 秀和システム
【初 刊】 2006年10月20日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】景気を軸にして、さまざまな面から経済活動を説明。景気循環の
メカニズムから、統計・指標の読み解き方、財政政策や金融政策
の仕組みや効果、経済ニュースの見方・読み方までをやさしく解
説する。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、日銀短観、GDP、GNP、国際収支、国債などの景気にまつわる
用語の解説と、景気循環のメカニズム、財政政策、金融政策など、景気や経済
を読み解く上で必要になる知識をまとめてやさしく解説した経済・金融入門講
座。なぜ景気は動くのか、景気を見るための指標、財政政策、金融政策、これ
からの景気を考える……と5つの章に分けて、分かりやすく解説しています。
【さ行】
<本紹介>
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【ジャンル】ブログ
【著書名】 借金は身を滅ぼす
【著者名】 青島
【出版社】 主婦の友社
【初 刊】 2006年9月30日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】ネット界を震撼させたブログがついに単行本化。ごく普通の青年
がギャンブルをきっかけに、現代クレジット事情の隙間をぬって、
借金地獄へと転落していく様を鮮烈に描いた真実の借金物語。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、ごく平凡な青年が、ギャンブルをきっかけに総額400万円の借金
を抱えてしまうまでを書いたブログを書籍化したもの。大学生活を送るものの、
パチスロでお金を使ってしまい、学費が払えなくなり消費者金融でお金を借り
ることになってからの悲惨な生活は読んでいても壮絶でしたが、残念に思えた
のはブログの書籍化ということもあってか、文章が単発となっているため、細
かな点が書かれておらず、パチスロを辞めることができたのかどうか分からな
いのは残念。それでも興味深い内容ではありました。
<本紹介>
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【ジャンル】生活
【著書名】 少しのお金で優雅に生きる方法
【著者名】 吉村葉子
【出版社】 双葉社
【初 刊】 2006年9月20日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】お金はなくとも十分楽しく、センスある生活はできる。20年間
のパリ生活を経験した著者が、フランス人から学んだ節約生活術
を紹介。お金の呪縛からフリーになり、今よりもなん倍も楽しく
生きよう!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、フランス生活の長かった著者が、何にお金を使い時間をさくのか、
そのコツをまとめたもの。フランス人の生活に対するシンプルな意識が分かり
やすく書かれており、お金を使わず楽しく暮らす、お金のかからない趣味を持
つという節約生活での楽しさを勧めています。日本とフランスでの節約での価
値観の違いみたいなものを感じることもできましたし、節約術に興味のある人
にはお勧めです。
<本紹介>
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【ジャンル】社会問題
【著書名】 新平等社会
【著者名】 山田昌弘
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2006年9月15日
【金 額】 1429円+税
【カバー文】中流生活が崩壊し、社会の「底抜け」がはじまった−。仕事と家
族のリスクが増大し二極化が進む今、経済・家族格差を希望の格
差に結びつけない新しい社会のあり方を提案する刮目の書!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、格差社会の分析を行った前著「希望格差社会」に続く内容で、市場
原理にすべてを委ねず、競争原理を前提とする一方で、参入機会の平等、及び
能力開発機会の平等をあらゆる人に担保することが、「希望格差」を緩和する
と本書では説いていますが、収入の格差については、税や社会保障以外に、家
族形態別に生じる不平等を補うような分配のシステムも必要だと訴えています。
前著「希望格差社会」で記述した内容を繰り返している部分や、幾らか補足す
るようなことを書いている部分が大半でもあるのは不満ですが、全体的には著
者の真面目な論旨には好感を覚えます。
<本紹介>
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【ジャンル】競馬
【著書名】 世界に挑んだ日本馬109頭
【出版社】 洋泉社(ムック052)
【初 刊】 2006年9月30日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】1959年ハクチカラから2006年ディープインパクトまで、
海外競馬に遠征した全ての日本馬を網羅して取り上げた、海外遠
征馬事典。快挙を成し遂げた者、夢破れた者…。日本馬が世界競
馬に残してきた足跡を記録する。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
本書は、海外競馬に遠征した日本馬を取り上げた競馬エッセイ。そういえば、
この馬も海外遠征していたのか……と思い出しましたが、エッセイ部分は個人
的にはもう少し正統派に書いてほしかったとは思います。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 自転車依存症
【著者名】 白鳥和也
【出版社】 平凡社
【初 刊】 2006年11月15日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】サイクリストは今日も愉しく「闘ビョー生活」! 増え過ぎた自
分の自転車を減らすための苦闘、出力過剰で走る人、オーダーメ
イド顛末記、クルマや鉄道・カメラ趣味とのつながり等々、怪し
く可笑しい自転車道楽の世界を描く。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
本書は、自転車好きな著者が、自転車にまつわる話をまとめたエッセイ。カ
メラや鉄道、音楽などの趣味とのあやうい接点を交えた、自転車遊びの奥の深
さと楽しさが書かれていますが、前半部分の楽しい自転車の話は良かったもの
の、後半の怪しい趣味の話になるとあまり馴染めず、イマイチでした。
【た行】
<本紹介>
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【ジャンル】旅行エッセイ
【著書名】 旅のハジはヤミツキ
【著者名】 川嶋康男
【出版社】 柏艪舎
【初 刊】 2006年6月12日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】美食家でもなく、健啖家でもない。さりとて評論家でもない。旨
い魚を旨い時期、旬の時期を見つけてぽっと食べに行く、そうい
う生き方に徹していたい…。JR北海道車内誌や『北海道新聞』
等の連載に加筆訂正してまとめる。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、札幌在住の筆者が、JR北海道の車内誌などに掲載した道内各地の
名産・温泉のルポをまとめたもの。秘湯や、ユニークな温泉郷、飲食店の案内
も紹介されているので、旅行ガイドとしても楽しめます。有名どころというよ
りも、北海道の穴場的なところが紹介されており、特に食と温泉に関する情報
は読みごたえがありました。
<本紹介>
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【ジャンル】料理エッセイ
【著書名】 旅で出会ったローカルごはん
【著者名】 上村一真
【出版社】 生活情報センター
【初 刊】 2006年8月20日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】謎の洋食、卵でとじないカツ丼、たぐると切れるうどん、土鍋で
煮込むラーメン…。この中で、いくつ食べたことがありますか?
北から南から、おかわり必至の77のオモシロご当地ごはん、大
集合。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、日本最東端の北海道・根室の謎の洋食「エスカップ」、卵でとじて
いない長野県伊那のカツ丼、京都のニシンそばにおばんざい、広島県は呉の軍
港ゆかりの肉じゃが、土鍋で煮込む高知県須崎のラーメンなど、全国北から南
から、77の郷土色豊かなおいしい食べ物を紹介する旅行エッセイ。郷土に根
付いた食を取り上げており、数多くカラー写真でも紹介しているので、読みや
すく、またつい食べたくなってしまう一冊です。単なるグルメ本とは違い、本
当に美味しくて面白い地域色の強いごはんが紹介されているので、情報源とし
ても役立ちます。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 タクシーストーリー
【著者名】 大平安夫
【出版社】 新風舎
【初 刊】 2006年1月25日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】「…運転手さん、小樽まで行ってくれる?向こうに着いたらお金払
うからそれでもいい?」泣いていた。足元は裸足で震えていた。
(「雨の中で」より)。タクシーの車中で、人はいつもより素直に
なる。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、札幌の現役タクシー運転手が出会った客への思いと、目にした光景
を軽やかに描いたエッセイ集。ホステス、僧侶、義足の男性、酔っぱらい、少
女……様々な客が、狭い車内で繰り広げる喜怒哀楽のドラマが描かれています。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 どっからでもかかって来い!
【著者名】 日垣 隆
【出版社】 WAC
【初 刊】 2006年7月19日
【金 額】 1333円+税
【カバー文】みずほ銀行も郵便局もペリカン便も不動産屋もネット古書店も、
思考停止のオマエらとは、とことん闘うよ! おもしろおかしく、
そして熱い日記を1冊にまとめる。『WiLL』連載を単行本化。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
業界の常識やら、手続き上の都合やら、責任回避とやらのために、我々庶民
はどれだけ面倒を強いられていたのかが、著者の闘いを読むと痛感します。こ
れまでの著者のエッセイでの数々の闘争劇は読んでいましたが、本書でのAT
Mに通帳を置き忘れ、それを取りにいったみずほ銀行とのやりとり、日本円を
ドルに両替する際の同行員とのやりとり、賃貸マンションを引き払う際の敷金
を巡る不動産会社とのやりとり、不在通知を巡る日本郵政公社や宅配便会社と
のやりとり、ネット古本屋、通販会社とのやりとり……などは実に面白く、痛
快な辛口エッセイでもあります。闘争的な著者の日常生活にも驚きますが、怒
りの熱さがこちらに伝わってくるほどで、業者から強いられる我慢を決して許
さず、その不当さを看破し、ついには相手を変革してしまうまでの闘いは、今
後も引き続き注目です。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 出られない五人
【著者名】 蒼井上鷹
【出版社】 祥伝社(NON NOVEL)
【初 刊】 2006年9月10日
【金 額】 857円+税
【カバー文】東京郊外のビル地下にあるバー「ざばずば」に集う男女5人。だ
が、突如身元不明の死体が目の前に転がり出たところから、5人
に疑心暗鬼が生じる。殺人犯がこの中にいる!? 出るに出られ
ぬ密室の中、緊張感は高まっていき…。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
東京郊外のビル地下にあるバー「ざばずば」に集う男女5人は、脳溢血で急
逝した愛すべき酔いどれ作家・アール柱野を偲び、彼の馴染みの店で一晩語り
明かそうという趣旨の会合だった。だが、突如身元不明の死体が目の前に転が
り出たところから、5人に疑心暗鬼が生じる。殺人犯がこの中にいる? 翌朝
まで鍵をかけられ外に出られぬ密室の中、緊張感は高まっていく。しかし5人
には、それぞれ、出るに出られぬ「理由」があったのだ…。
物語は、複数の偶然がトラブルを起こす展開に繋がるミステリ。ドタバタ感
はあるものの、正直テンポの良さはそれほど感じられず、軽いタッチで読みや
すかったですが、ミステリとしての評価は微妙というところ。その展開も散漫
なところもあり、ラストも物足りない結末でした。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 図書館内乱
【著者名】 有川 浩
【出版社】 メディアワークス
【初 刊】 2006年9月30日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】武蔵野第一図書館の図書隊員・小牧が、耳の悪い少女に難聴者が
ヒロインの恋愛小説「レインツリーの国」を勧めたとの噂により、
メディア良化委員会が検閲に抗う図書館を攻撃しはじめ…。「図
書館戦争」に続くシリーズ第2弾。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
本書は、前作「図書館戦争」の続編となる第2弾。前作に続いて、図書防衛
隊と良化特務機関の抗争が繰り広げられる中、不器用な二人のラブストーリー
が展開していきます。また、前作よりも人間関係の掘り下げや、心理描写が細
かく、前作から更に幅を広げる展開で、より一層作品を楽しむことができまし
た。内部抗争も絡めた本書ではメインのキャラクターの背景がより明らかにな
り、笑いも交えて近未来の図書館と武力を行使してまで出版物を検閲しようと
するメディア良化委員会との戦いが描かれます。個人的には前作「図書館戦争」
と本書「図書館内乱」は、今年のナンバーワン作品で、調べてみると引き続き
シリーズ化されるようで、今から第3弾が待ち遠しいです。
【な行】
【は行】
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 ブルー・ローズ(上下巻)
【著者名】 馳 星周
【出版社】 中央公論新社
【初 刊】 2006年9月25日
【金 額】 1500円+税(上下共)
【カバー文】すべての代償は、死で贖え…。秘密SMクラブ、公安警察の暗闇、
葬り去られる殺人。理不尽な現実に、男の憎悪と復讐が暴走する。
新たなる馳ノワール、クライマックス。『東京スポーツ』連載に
加筆・訂正して単行本化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
元警官の調査員の主人公は、組織に嫌気が差して警察を辞めたが、バブル崩
壊で莫大な借金を背負った。そんな主人公は、警察庁の次期総監と目されてい
る知り合いから、呼び出され、失踪した娘を捜すことになるが、警察内の権力
闘争に巻き込まれ、警察組織と闘うことに……。
上下巻でボリュームのある作品でしたが、前半巻が淡々としており、正直馳
星周らしさがあまり感じられなかったものの、後半巻で一気に流れが変わりま
す。ただ上下巻を読み終えると、後半で勢いが加速するものの、これまでの作
品と比べると物足りなさは感じました。良く例えるとうまくまとまっています
が、個人的には展開から初期の頃のような、どうしようもない暗黒感として描
いてほしかったとは思いますが、作品自体は読みごたえあります。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 ホット・スクランブル
【著者名】 高野裕美子
【出版社】 徳間書店
【初 刊】 2006年9月30日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】F−15イーグルのパイロット辰巳彰一尉は、領空侵犯の中国機
を追ううち、暗雲の真っ只中に突入。視界が開けた時、そこは3
0年後の尖閣諸島の真上で…? 日中のトップガンたちの熾烈な
ドッグファイトを描く航空冒険小説。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
F−15イーグルのパイロットである辰巳彰一尉は、訓練施設にあるホット
スクランブルという精巧なハイテクシミュレータでの訓練中、停電によるアク
シデントで30年後にタイムスリップしてしまった。そこは尖閣諸島沖に建設
された石油コンビナートを巡って日中の激しい空中戦の真っ只中であり、中国
機・レッドドラゴンによって空爆を受けたコンビナートが炎上。そこで復電に
より、再び辰巳は現在に戻ってくることになったが、再びシミュレータ搭乗中
にタイムスリップすることに。この時は、中国機に囲まれ投降するように追い
込まれるが、機銃掃射により危機を回避し、中国のクーデター計画を偶然知る
ことに。その計画を阻止すべく、中国軍のステルスを奪い、日本に帰還を試み
るが、日本側からも攻撃をうけ、機に損傷を受け、スピンをしながら意識を失
い、意識を取り戻したときには、再び現代のシミュレータに戻っていた。事の
内容を把握したリーダーは、自らも30年後に行くことを望むが、それが出来
るのは、自分だけだと告げ、再度30年後へと向かう……。
物語は、タイムスリップを交えた、航空冒険小説で、尖閣諸島を舞台とした
日中の激しい空中戦が描かれます。政治的な攻防は勿論のこと、何といっても
壮絶なドッグファイトは迫力十分で読みごたえがありました。展開の幅をもう
少し広げてくれれば申し分なかったとは思いますが、文章が映像化するような
感覚で読むことができましたし、スピード感も存分に感じることができました。
【ま行】
<本紹介>
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【ジャンル】ビジネス
【著書名】 儲かる!!集客革命
【著者名】 吉田正幸
【出版社】 現代書林
【初 刊】 2005年9月1日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】開業したのに稼げない! お客さんが来ない! そんな状況を打
破する3つの成功要因を大公開。鍼灸・マッサージ・整体院はも
ちろん、リフレ・美容院などにも応用のきく起業の奥義書。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
本書は、集客のテクニックというよりも、相手との関係を築く大切さや、集
客に対する心構えが書かれている一方で、この本はフィットバランス療術学院
の広告宣伝本ともいえます。著者の経営する治療院とフィットバランス療術学
院では、利益を生み出す治療院の儲かる仕組みができており、その解説もして
いるので、治療院を経営している人には大いに参考になるでしょう。全ての商
売にも通じる内容ではありますが、ややタイトルが誇張しているようにも思え
ました。
【や行】
【ら行】
<本紹介>
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【ジャンル】新書
【著書名】 労働ダンピング
【著者名】 中野麻美
【出版社】 岩波新書
【初 刊】 2006年10月20日
【金 額】 780円+税
【カバー文】人間の労働が「物件費」に組み込まれ、商品以上に買い叩かれる。
有期雇用・派遣・パート・偽装請負…。雇用の液状化現象が働き
手を襲う生々しい現状報告。ひとりひとりが人間として働き生き
るためのオルタナティブを考える。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、労働市場の規制緩和によって発生した労働の商品化ともいえる「労
働ダンピング」についての現状を書いたもの。日本では1997年から200
1年の間、正社員が170万人削減され、非正社員は200万人増えたとされ
ていますが、派遣社員やパートの増加により、融解する雇用の現場をリポート
しており、多くの登録型派遣労働者が「早く正社員として働きたい」と訴えて
いる現実を踏まえ、労働の商品化に異議を唱えています。企業は競争力を確保
するために、働き手の雇用と労働条件をどんどん切り下げ、長時間過密労働が
働き手を襲い、雇用の枠組みそのものが崩壊し始めています。改革は確かに必
要ではありますが、改革内容と課題も探った一冊でもあります。
【わ行】
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 私という病
【著者名】 中村うさぎ
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2006年3月15日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】「ああ、お願い。誰か、私に欲情して」 女としての価値を確か
めるため、私はデリヘル嬢になってみた…。『新潮45』掲載「
「人妻デリヘル嬢」をやってみました!」等を改題加筆し、書き
下ろし原稿を加えたもの。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、これまで買い物依存症やホスト遊び、美容整形など、自らの体験を
次々に出版してきた中村うさぎがデリヘル嬢に挑戦し、男性の欲望の対象とな
ることでしか自己の存在価値を確認できない女性達の気持ちを代弁しようと試
みたもの。読み始める前は、デリヘル体験記だとばかり思っていましたが、実
体験に基づく女性論が書かれており、特に後半に書かれる「東電OL殺人事件」
の再現フィクションが良かったです。
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