書評データベース(2008年度1月分)

 

■2008年1月に紹介した本■

 有頂天家族              森見登美彦    幻冬舎
 雲上都市の大冒険           山口芳宏     東京創元社
 お寺に嫁いでしまった。        青江美智子    扶桑社
 お金は銀行に預けるな         勝間和代     光文社新書
 この国の品質             佐野眞一     ビジネス社
 幸菌スプレー すっぴん魂7      室井 滋     文藝春秋
 木洩れ日に泳ぐ魚           恩田 陸     中央公論新社
 疑惑                 折原 一     文藝春秋
 クレイジーボーイズ          楡 周平     角川書店
 下流社会 第2章           三浦 展     光文社新書
 燃費がグンとよくなる本        ベストカー編   講談社
 ネットカフェ難民           川崎昌平     幻冬舎新書
 年収崩壊               森永卓郎    角川SSC新書
 やっぱりあぶない個人向け国債     水沢 渓     三五館
 闇に抱かれて眠りたい         藤村いずみ   マガジンハウス
 そうだ、葉っぱを売ろう!   横石知二 ソフトバンク・クリエイティブ
 摂氏零度の少女            新堂冬樹     幻冬舎
 ソロモンの犬             道尾秀介     文藝春秋
 サブプライム問題とは何か       春山昇華     宝島社新書
 賞味期限がわかる本        徳江千代子・監修   宝島社
 ブックストア・ウォーズ        碧野 圭     新潮社
 平成男子図鑑             深澤真紀     日経BP社
 みなさん、さようなら         久保寺健彦    幻冬舎
 モンスターマザー           石川結貴     光文社
 胸の中にて鳴る音あり         上原 隆     文藝春秋
 談合破り!              桑原耕司     WAVE出版
 中高年のためのらくらく安心運転術   徳大寺有恒    草思社

【あ行】

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 有頂天家族
【著者名】 森見登美彦
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2007年9月25日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】狸の名門・下鴨家。父に先立たれた4兄弟は、一族の誇りを取り
      戻すべく、街を駆け回る。しかし、今日もまた狸と天狗と人間が
      入り乱れて巻き起こす化かし合いが始まって…。『パピルス』掲
      載に書き下ろしを加え単行本化。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
 糺ノ森に住む狸の名門・下鴨家の父・総一郎はある日、鍋にされ、あっけな
くこの世を去ってしまった。遺されたのは母と頼りない4兄弟。長兄・矢一郎
は生真面目だが土壇場に弱く、次兄・矢二郎は蛙になって井戸暮らし。三男・
矢三郎は面白主義がいきすぎて周囲を困らせ、末弟・矢四郎は化けてもつい尻
尾を出す未熟者。この4兄弟が一族の誇りを取り戻すべく、ある時は「腐れ大
学生」ある時は「虎」に化けて京都の街を駆け回るも、そこにはいつも邪魔者
が。かねてより犬猿の仲の狸、宿敵・夷川家の阿呆兄弟・金閣&銀閣、人間に
恋をして能力を奪われ落ちぶれた天狗・赤玉先生、天狗を袖にし空を自在に飛
び回る美女・弁天。狸と天狗と人間が入り乱れて巻き起こす三つ巴の化かし合
いが今日も始まった……。
 物語は、京都を舞台に、人語を介し、変身能力を代々伝授するタヌキの一族
と、彼らの上に君臨する天狗達、そしてその周辺に生きる奇人変人達が織り成
す、涙と笑いの物語。登場するキャラクターも個性的な面々が揃っていて、京
都の街で起こるドタバタ劇が面白おかしく描かれています。また、面白さだけ
でなく、思わずホロリとさせられる展開もあったりと、最初から最後まで目が
離せませんでした。続編となる第二部も始まるようですし、その第二部も今か
ら待ち遠しいです。

<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 雲上都市の大冒険
【著者名】 山口芳宏
【出版社】 東京創元社
【初 刊】 2007年10月15日
【金 額】 2200円+税
【カバー文】白のスーツを身にまとう眉目秀麗な荒城咲之助と学ラン姿に近未
      来的な義手を持つ真野原玄志郎。2人の名探偵と弁護士・殿島直
      紀が挑む雲上都市の謎。楽園の地下に潜む座吾朗とは何者なのか
      ? 連続殺人に隠された真実とは…?
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 昭和27年、東北の鉱山街・四場浦鉱山の奥底の地下牢で、ひとりの男が2
0年来の復讐の炎をたぎらせる。そして巻き起こる連続殺人事件。脱出不可能
な地下牢から男はどう脱獄したのか? 事件を解き明かすために、眉目秀麗で
気障な荒城咲之助、近未来的な義手を持つ真野原玄志郎、さらに弁護士の私・
殿島直紀が驚愕の脱出トリックに挑む。
 物語の舞台背景が、昭和27年の東北の鉱山で、標高1000メートルの山
頂に鉄筋コンクリートのアパート、水洗便所、全室集中暖房という設備を備え
た住居はすべて無料で、映画館や娯楽施設も充実している楽園ともいえる場所
での事件が描かれます。そして2人の探偵が、それぞれに役割分担して、真相
を探っていきますが、設定は非常に面白く、当時の鉱山の怪しい雰囲気もうま
く醸し出していました。ただし、ミステリとしては、脱出部分は不可能ともい
え、奇抜なアイデアが幾つもあるものの、もう一捻りしてほしかったとは思い
ます。

<本紹介>
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【ジャンル】ブログ本
【著書名】 お寺に嫁いでしまった。
【著者名】 青江美智子
【出版社】 扶桑社
【初 刊】 2007年11月9日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】平凡なOLだった私が恋に落ちたのは、MBA資格を持つ風変わ
      りな14代目だった…。お寺という「非日常」で紡ぎだされる家
      族や夫婦の本来の「かたち」を描く。インターネット寺院『彼岸
      寺』のブログを単行本化。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、お寺の跡取りと結婚した元OLの著者が、ブログで綴った嫁日記を
書籍化したものですが、本書は書き下ろしの部分が非常に多いそうで、ブログ
とはまた違った形をとっているようです。お寺の日常は勿論ですが、素朴な疑
問なども書いており、様々なエピソードも載っていますが、家族とは何かを改
めて考えさせられる一冊でした。

<本紹介>
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【ジャンル】新書
【著書名】 お金は銀行に預けるな
【著者名】 勝間和代
【出版社】 光文社新書
【初 刊】 2007年11月20日
【金 額】 700円+税
【カバー文】自分のお金は自分でコントロールする…。年金不安、所得格差が
      進むなか、私たちが身につけなければならない“能力”とは? 
      家計の将来に備え、自分の安心を買い、生活をよりよくするため
      に必要な考え方とノウハウを伝授する。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は金融知識の入門書的な新書で、公認会計士で経済評論家でもある著者
が、資産運用する個人の立場に立って、最低限の金融リテラシーと、商品知識、
投資の原則を説いています。個人的に、日本の銀行は資産を運用するところで
はないとも以前から思っていましたし、銀行にお金を預けたまま眠らせておく
のは“もったいない”とも思っていましたが、著者は本書の中で「株式や債券
を買わないことで、得られるべきお金をより失っており、その目に見えない機
会損失の方が実はずっと大きなリスクなのです」と言っており、非常に共感で
きる内容でもありました。特にこれまでお金のこと、資産運用のことなどをあ
まり考えなかった人は、目からウロコが落ちるかもしれませんし、自分のお金
は自分で守る時代に役に立つ一冊でもあります。

【か行】

<本紹介>
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【ジャンル】ルポルタージュ
【著書名】 この国の品質
【著者名】 佐野眞一
【出版社】 ビジネス社
【初 刊】 2007年11月5日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】閉塞感ただよう日本社会、「読む力」=「人間力」の衰退。ある
      く、みる、きく、かく、佐野流の時代を読み解く視点がここにあ
      る。講演や時事エッセイのほか、「東電OL殺人事件 十年目の
      真実」など最新ルポを収録。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、筆者の最新講演とエッセイとルポルタージュをまとめたもの。東電
OL殺人事件のその後や、ダイエーの栄光と挫折、信楽高速鉄道事故と福知山
線事故、日本の分析など、読みごたえのあるルポになっていました。多くのテ
ーマを短文で取り上げているだけに、著者の重みのある長編として、それぞれ
に読んでみたいとは思いましたが、過去の事件も風化させない著者の言葉の重
さもじっくりと感じ取れました。

<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 幸菌スプレー すっぴん魂7
【著者名】 室井 滋
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2007年9月30日
【金 額】 1333円+税
【カバー文】富山ではホタルイカが激減? ついには、温暖化で地球が危ない
      ? ああ、世の中、気になることばかり…。ぶっそうな世の中で
      はございますが、シューッとひと吹き、心にうるおいを! 『週
      刊文春』掲載を再構成して単行本化。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は「週刊文春」で連載500回を越えた人気エッセイ「すっぴん魂」の
第7弾。これまでのエッセイシリーズも読んできましたが、今回はちょっと真
面目に環境問題についてが書かれていたリ、相変わらずの笑えるエピソードが
あったりと、気軽に読めるエッセイ集です。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 木洩れ日に泳ぐ魚
【著者名】 恩田 陸
【出版社】 中央公論新社
【初 刊】 2007年7月25日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】あの旅から、すべてが変わってしまった。1組の男女が向かえた
      最後の夜、明らかにされなければならない、ある男の死の秘密…。
      運命と記憶、愛と葛藤が絡み合う。『婦人公論』の連載に加筆し
      単行本化。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 物語は、同じアパートに住む男女2人が、明日は別れるという最後の夜に、
2人に関係するある男の死について話しあうという作品。僅か数時間の出来事
がミステリとして描かれているのですが、恩田陸としてはミステリが弱く、作
品として男女の恋愛色を強くしたかったのかもしれませんが、肝心のミステリ
部分で物足りなさを強く感じました。作品としては良い作品だとも思うのです
が、ミステリとしての期待が大きかった分、期待ハズレとなりました。

<本紹介>
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【ジャンル】短編ミステリ集
【著書名】 疑惑
【著者名】 折原 一
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2007年6月15日
【金 額】 1476円+税
【カバー文】日常の裂け目から這いのぼる悪意の炎。夜な夜な部屋を出てゆく
      ひきこもりの息子は、もしや連続放火犯? 他、振り込め詐欺、
      切り裂き殺人、騒音など、あなたのそばにひそむ様々な犯罪をテ
      ーマにしたミステリー短篇集。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、振り込め詐欺、放火、リフォーム詐欺、バラバラ殺人など、ニュー
スやワイドショーでよく目にする様々な犯罪をテーマにした、サスペンス溢れ
るミステリ作品集。6つの短編にエッセイが加わった作品集ですが、短編では
あるものの折原一らしくワイドショー事件を捻りを利かせたミステリに仕上げ
ています。

<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 クレイジーボーイズ
【著者名】 楡 周平
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2007年7月31日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】自動車業界ばかりでなく世界のエネルギー事情さえ一変させる画
      期的な発明を成し遂げた父が、何者かに謀殺された。特許の継承
      者である息子の哲治は、絶体絶命の危地に追い込まれる。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 柴山哲治は、カリフォルニア大学バークレー校の教授をつとめる父と2人で
サンフランシスコに住んでいた。父は数年前まで日本の自動車部品メーカーに
研究員として働いており、そこで水素自動車の実用化に向けた画期的な部品の
開発に成功。だが、特許の帰属を巡って会社と争うことになり、退社してカリ
フォルニアに生活の場を移した。裁判は一審、二審とも父の勝訴に終わったが、
会社側はすぐに上告し、最高裁に持ち込まれた。そんな最中、父が惨殺された。
それも、ゲイ・プレイの痕跡を残すむごたらしい姿で。父の死のショックを克
服した哲治は、事件の真相を追うのだが、次第に浮かび上がってきたのはオイ
ル・メジャーの影だった…。
 物語は、水素自動車の実用化に向けた特殊な燃料タンクの開発に成功した自
動車部品メーカーの元研究員で、その後カリフォルニア大バークレー校の教授
に転じた柴山裕康が米国で惨殺されたことを中心に展開され、特許の帰属をめ
ぐって自動車部品メーカーと裁判で争っており、その事件の真相を究明しよう
と立ち上がった特許継承者である息子にも様々な障害が立ち塞がります。近年、
巨額の発明対価訴訟が相次いでいるだけに、物語としては興味深いテーマであ
り、更にエネルギー問題や自動車部品業界の動向なども細かく描かれ、サスペ
ンスと経済小説をうまくミックスさせており、非常に面白く読むことができま
した。

<本紹介>
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【ジャンル】新書
【著書名】 下流社会 第2章
【著者名】 三浦 展
【出版社】 光文社新書
【初 刊】 2007年9月20日
【金 額】 720円+税
【カバー文】時代のキーワードとなった「下流」。全国男性1万人調査結果な
      どに基づき、職業別・雇用形態別に「下流意識」の内実を徹底検
      証。ニッポンの論点「格差」の裏側がわかる。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
 本書は、ベストセラーとなった『下流社会 新たな階層集団の出現』の続編
ですが、サブタイトルには「なぜ男は女に“負けた”のか」とも入っています。
ここでのキーワードにもなっている「下流」とは、所得が低いだけでなく、総
じて人生への意欲が低い人達を意味していますが、今回は男女間の意識のギャ
ップについても書いています。ただ、首都圏のみでのアンケート調査をもとに
して書かれており、また差別的な箇所も多く、著者がいう「下流社会」となっ
た背景がスッポリと抜けており、雇用に対する問題など著者は分かっているの
か?と思うところも多かったです。

【さ行】

<本紹介>
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【ジャンル】ビジネス
【著書名】 そうだ、葉っぱを売ろう!
【著者名】 横石知二
【出版社】 ソフトバンク・クリエイティブ
【初 刊】 2007年9月10日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】山々に囲まれた過疎の町、上勝町。農協の指導員としてこの町に
      赴任した青年は、あるとき葉っぱをお金に変えることを思いつく。
      その日から青年の悪戦苦闘の日々が始まった。徳島の小さな町の
      奇跡がついに書籍化。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 男は朝っぱらから大酒をあおり、女は陰で他人をそしり日々を過ごすどん底
の田舎町。この町でよそ者扱いされた青年が、町民の大反発を買ったことから
始まった感動の再生ストーリー。今では70代、80代のおばあちゃんたちが、
売上高2億6000万円のビジネスを支え、人口の2倍もの視察者が訪れる注
目の町に変貌した。著者が二十数年かけて成し遂げた命がけの蘇生術の全貌が
明らかになる。
 本書は、過疎化と高齢化の進んだ町・徳島県勝浦郡上勝町で、農業指導員と
して農協に就職した著者が、昭和56年の異常寒波で主要作物のミカンが全滅
に近い被害を受けたことにより、促成販売できる野」へと転換を図り急場を凌
ぎ、その野菜を売り歩く過程で、若い女性が料理の“つま”に添えられた紅葉
の葉っぱに感動している光景を見て、葉っぱに商品価値があることを発見。以
来葉っぱの商品化のために料亭通いを始め、料亭のニーズにあった葉っぱを集
め、農家のおばあちゃんの収入となるビジネスモデルにしたという地域ビジネ
スのドキュメントが書かれたもの。このビジネスが成功した結果、お年寄りは
元気に働き、若者も故郷にUターンして人口減少の歯止めがかかり、町も活性
化して、現在では老若男女が一緒になって町興しを担っているとのことですが、
サブタイトルに「過疎の町、どん底からの再生」とも書かれていますが、正に
アイデアによるビジネスを町全体で果たした功績は大きいですし、日本が現在
抱えている市町村の問題、高齢化、過疎化、人口減少、老人医療・福祉問題、
財政破綻等々の解決のヒントが書かれているように思います。

<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 摂氏零度の少女
【著者名】 新堂冬樹
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2007年11月25日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】善悪ってなに? 何を基準に誰が決めるの? 医学部合格の太鼓
      判を押されている桂木涼子が始めた「悪魔の実験」。それは、最
      愛の母親に劇薬タリウムを飲ませることだった…。『ポンツーン』
      連載を加筆・修正し単行本化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 何年か前に、静岡県で女子高生が自分の母親に劇薬タリウムを飲ませる事件
がありましたが、おそらく新堂冬樹はその事件をフィクション小説として描い
たのでしょう。学校の成績も良い主人公は、複数の動物を毒殺し、やがて母親
にも、微量の毒を長期間飲食物などに混入して飲ませ、その様子を克明に綴る。
仕事の忙しい母親を死へと導くことが、最大の愛情だと信じる主人公にとって
生と死とは何なのか? 主人公の心の闇に焦点を当て、猟奇的な暗黒部分を新
堂ワールドとして描かれています。

<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 ソロモンの犬
【著者名】 道尾秀介
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2007年8月10日
【金 額】 1333円+税
【カバー文】さっきまで元気だった陽介が目の前で死んだ。愛犬はなぜ暴走し
      たのか? アイロニー溢れる筆致で「僕らの夏」を描く青春ミス
      テリー。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 大学生の秋内は自転車便のアルバイト中、大学女性助教授の小学生の息子・
陽介がトラックにひかれるところを目撃した。陽介は散歩中、突然道路に飛び
出した飼い犬に引きずられ事故にあったのだ。陽介に忠実だった犬がなぜ言う
ことを聞かなくなったのか? 疑問に思った秋内は、動物の生態を研究してい
る助教授・間宮の協力を得て事件の謎を解くため、姿を消した犬を探し出すこ
とに。
 物語は、大学生の恋愛模様とミステリーとが巧く組み合わされた作品で、愛
犬の道路への飛び出し、その飛び出しで事故死した少年の謎など、伏線もしっ
かりとしており、爽快感のある作品でした。

<本紹介>
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【ジャンル】新書
【著書名】 サブプライム問題とは何か
【著者名】 春山昇華
【出版社】 宝島社新書
【初 刊】 2007年11月24日
【金 額】 700円+税
【カバー文】世界の好況は、借金漬けのアメリカ人のおかげだった。だが、サ
      ブプライム問題が歯車を狂わせた…。ブラックマンデーを乗り越
      え、30年間相場で生きてきたプロが「サブプライム」の正体を
      解き明かす!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 今、新聞やテレビを連日のようににぎわせている「サブプライム」。もとも
と、アメリカの低所得者向けの住宅ローンを指しますが、「なぜ世界中で大問
題になっているのか?」「これは80年代に起こった日本の不動産バブル崩壊の
二の舞になるのではないか?」という疑問に関して、30年以上市場に携わる
現役の株式運用者が書き下ろしたもの。著者は6年前からサブプライムについ
て資料を集め、「サブプライム」の全容を分かりやすく、新書としてまとめて
います。様々な要因が重なって発生したサブプライムですが、図や資料と共に
説明されており、正に全容を知るのに最適な一冊だとも思います。

<本紹介>
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【ジャンル】食品
【著書名】 賞味期限がわかる本
【著者名】 徳江千代子・監修
【出版社】 宝島社
【初 刊】 2007年10月29日
【金 額】 1000円+税
【カバー文】「賞味期限」っていったい何? 「賞味期限」と「消費期限」の
      違いって? 野菜、調味料、瓶詰め食品からベビーフードまで、
      全400品目の賞味期限を徹底調査。保存方法も完全網羅した、
      全家庭必携の一冊。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、マヨネーズやバターから、賞味期限表示のない野菜、肉、魚、米、
さらに各種ソース、ドレッシング、主要瓶詰め食品、乾物、作ったカレーや肉
じゃがまで、徹底的に「賞味期限と消費期限」を解説したもの。食品別にオス
スメの保存方法や、賞味期限の目安も書かれているため、賞味期限問題で騒が
れている時だけに、お勧めの内容です。

【た行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ドキュメント
【著書名】 談合破り!
【著者名】 桑原耕司
【出版社】 WAVE出版
【初 刊】 2007年7月20日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】建設業界に生きる550万人のみならず、すべての国民にふりか
      かる談合問題。多くの問題を孕む行政官僚の救い難き実態を明ら
      かにし、談合のカラクリを告発する。談合の内実と、その打破の
      可能性を描き出す一冊。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、建設談合が起こる仕組みと土壌、その問題点を抽出し、具体的な解
決策を提示。岐阜市の実例を元に、役人たちがどのような基準で諸事判断を下
しているかを、克明に記述しています。談合をした建設業者は処罰を受けます
が、発注者で、談合により利益を受ける役所・役人を処罰しない構図こそ、談
合の温床であり、お役所・お役人の論理を擁護するだけの談合の腹立たしさを
覚えました。こうした談合の実態こそ、広く世間に知れ渡ってほしいと思いま
すし、市役所と戦った著者の告白本だからこそインパクトがありました。

<本紹介>
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【ジャンル】車
【著書名】 中高年のためのらくらく安心運転術
【著者名】 徳大寺有恒
【出版社】 草思社
【初 刊】 2006年12月15日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】年輩ドライバー向け運転ガイド。運転の愉しみや、年輩ドライバ
      ー特有の事故パターンから注意すべき運転ポイントまで分かりや
      すく解説。自信と安全を取り戻すための「運転の知恵」を、クル
      マ界の巨匠が伝授する。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 中高年の運転の、不安と危険の原因は何か。運転歴50年の巨匠が自らの経
験をもとに分析、実戦テクからクルマ選び指南まで、自信と安全を取り戻す
「運転の知恵」を伝授!
 本書は、年配ドライバー向けの内容でもありますが、初心者にも優しい解説
をしており、運転術だけでなく運転マナーなどにも触れています。個人的にド
ライブテクニックのコツなども書かれていたので、興味をもって読みましたが、
車の性能についてやブレーキテクニックなど、参考になるところは多かったで
す。

【な行】

<本紹介>
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【ジャンル】車
【著書名】 燃費がグンとよくなる本
【著者名】 ベストカー編
【出版社】 講談社
【初 刊】 2006年11月28日
【金 額】 933円+税
【カバー文】燃費の歴史は30年、いまだ発展途上にある。燃費の真相を探り
      実効性の高い方法を発見するため、石油メーカーの技術者から年
      配ドライバーまで直撃インタビューし、誰もができる燃費を向上
      させる方法を選りすぐってまとめる。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 サブタイトルに「ガソリン価格高騰を乗り切るための必携アイテム」とも書
かれており、一般的に知られる燃費の利く常識は勿論ですが、目からウロコの
話も結構多く書かれていました。その「燃費の利く新常識5ヶ条」として、1.
薄い靴底の靴で運転する、2.ATだって積極的にシフトチェンジする、3.
燃料計が半分になったらすぐに給油、4.ハイオクとレギュラーを混ぜて入れ
ろ、5.低回転で走るよりもきびきびと走れ……と書かれていましたが、3は
車は軽い程燃費がよくなると書いていて、インジケーターの動きを説明する表
記ではあるのですが、言葉の使い方で誤解される恐れもあるのでは?とも思い
ましたが、燃費の仕組みや、小燃費の運転テクニックなど、参考になるところ
は多かったです。個人的には特にAT車での効率の良いシフトチェンジやエン
ジンブレーキの利かせなどは勉強になりました。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】新書
【著書名】 ネットカフェ難民
【著者名】 川崎昌平
【出版社】 幻冬舎新書
【初 刊】 2007年9月30日
【金 額】 740円+税
【カバー文】実家からネットカフェの空間に居を移した25歳のニート。日中
      は退屈で単純な労働に精を出し、夜は6時間深夜パックで眠る。
      やがて目に見えないところで次々に荒廃が始まった…。メディア
      が映し出さない「最底辺」の実録。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、著者がネットカフェ難民として生活した31日間を記録したドキュ
メント。ただ、著者がネットカフェ体験記として実践はしているものの、本当
に生活に困ってネットカフェ難民になったというものではないため、どうして
も真の生活苦というものが見えてこないというか、今一つピンときませんでし
た。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】新書
【著書名】 年収崩壊
【著者名】 森永卓郎
【出版社】 角川SSC新書
【初 刊】 2007年10月30日
【金 額】 760円+税
【カバー文】年収300万円もいまや危ない! 一発逆転の働き方から、投資
      のカラクリ、B級コレクションを楽しむ方法まで、「年収崩壊」
      「年金不安」時代を生き抜く「モリタク流お金サバイバル術」が
      満載。
【満足度】 ★★★★
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 本書はサブタイトルに『格差時代に生き残るための『お金サバイバル術』』
ともありますが、著者の年収本とまとめともいえる内容です。テレビ番組でも
見る機会の多い経済アナリストの著者ですが、著書も読みやすいものが多く、
本書の中でも収入と支出のバランスについても分かりやすく解説しています。
個人的にはB級コレクションネタが面白かったですが、改めて投資運用の大切
さも感じた一冊です。

【は行】

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 ブックストア・ウォーズ
【著者名】 碧野 圭
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2007年10月20日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】27歳の書店員・亜紀は、結婚して幸せいっぱい、仕事でもユニ
      ークな企画を次々打ち出している。しかし、40歳の副店長・理
      子とは、ことごとく衝突続き。その理子が店長に昇進した直後、
      半年後に店が閉鎖されることになり…。
【満足度】 ★★★☆
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 27歳の亜紀は、文芸書はもちろん、コミック、ライトノベル、ボーイズラ
ブにも気を配る書店員。ユニークな企画を打ち出しては、昔気質な40歳の副
店長・理子と衝突ばかりしている。その理子が店長に昇進した直後、6ヵ月後
に店が閉鎖されると知った二人は……。
 物語は、お嬢様書店員と女性店長が、職場の危機に立ち向かうという作品で
すが、書店が舞台となっているのは興味深かったものの、女性同士の対立部分
が、前半部分で長すぎて、後半で面白くなるものの、その前半部分が少々マイ
ナス。ただし後半で、全員で協力しあい、それぞれの意見を元にして、書店を
活性化させていく様子は中々爽快でした。

<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 平成男子図鑑
【著者名】 深澤真紀
【出版社】 日経BP社
【初 刊】 2007年6月25日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】リスペクト男子、お買い物男子、セクシー男子、マッスル男子、
      mixi男子、オカン男子、花ムコ男子…。あなたの横にもきっ
      といる! とかくおやじや女性にはウケの悪い平成の「男子」の
      姿を紹介する。
【満足度】 ★★
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 本書は、地元愛が強く、友達や家族を大事にし、身近な人をよくほめる「リ
スペクト男子」。恋愛や性にガツガツせず、人間関係にあまり期待しない「草
食男子」。「中古」や「和」が大好きでひたすら心地よく暮らすことを重視す
る「ロハス男子」。ひとりでいることが好きで一番にこだわらない「ニュアン
ス男子」……など、様々なタイプの団塊ジュニア世代の男性を分析したもの。
しかし、父親に殴られたことがないのは「ガンダム男子」とはねガンダムファ
ンから苦情が来るのではないか?とは思いましたが、内容としては読みやすい
ものの、どうも現実感をあまり感じません。分類化している割には、どこか中
途半端さもあり、個人的にはイマイチでした。

【ま行】

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 みなさん、さようなら
【著者名】 久保寺健彦
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2007年11月10日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】「一生、団地で暮らしたい」 団地の中でしか生きられずに、そ
      こで友だちを作り、仕事を始め、恋をした少年。だが、やがて誰
      もが彼の前から去ってゆく…。孤独と葛藤に苛まれながらも、伸
      びやかに成長する少年の姿を描く物語。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 小学校の卒業式で起きた同級生の刺殺事件をきっかけに、団地という狭い住
処から外に出られなくなった少年・渡会悟は、団地で友達を作り、恋をし、働
き、団地の中だけで一生を過ごす決意する。だが月日が経つにつれ一人また一
人と同級生は減っていき、最愛の恋人すらも彼の前を去ろうとしていた……。
 物語は、限られた狭い住処で生きようとした少年が、孤独と葛藤を引き受け
ながらも伸びやかに成長する姿を描いた作品で、第1回パピルス新人賞受賞作。
青春小説ともいえると思いますが。ユーモアも交えて明るく展開されていると
ころは非常に好感が持てます。団地の外に出ない理由、団地内での交流など、
異色の世界を描いていますが、印象に残る物語でした。

<本紹介>
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【ジャンル】ルポルタージュ
【著書名】 モンスターマザー
【著者名】 石川結貴
【出版社】 光文社
【初 刊】 2007年11月30日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】延べ3千人の母親を取材して浮かび上がった「母子破綻」の深刻
      な広がり。加えて、かつて「コギャル」と呼ばれた世代が続々モ
      ンスターマザー入りしている! 家庭の中で何が起きているのか。
      今どきの母親たちの異変を読み解く。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 モンスターペアレントが話題となっているこの頃ですが、本書は約15年間、
延べ3千人の母親を取材してきた著者が、モンスターマザーの実態を書いてい
ます。運動会にピザの出前を注文、モテる女にするため娘に「誘惑メイク」を
教える、息子の受験不合格は学校の責任と担任を土下座させる、子どもを呼ぶ
のに「オイ」「てめぇ」、叱るときは「失せろ」「死ね」、「お母さんらしい」
と言われたらムカつく、夫の実家は「義実家」と呼ぶ……など、驚きの実態が
明らかになっています。頭の中身は子供以下の母親ばかりで、腹が立つという
よりも呆れ果てる中身でもありますが、サブタイトルには『世界は「わたし」
でまわっている』とも書かれているのですが、自己中心的すぎるモンスターマ
ザーの実態ばかりです。しかし、日本の将来は益々不安だ!

<本紹介>
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【ジャンル】コラム
【著書名】 胸の中にて鳴る音あり
【著者名】 上原 隆
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2007年10月30日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】“不倫のメリット”に悩む女性、介護地獄に向き合う元キックボ
      クサー、レズビアンのシャンソン歌手…。普通の人の普通の生き
      方の中に、真に胸を打つドラマがある…。ふと涙をさそわれる2
      1篇のコラム・ノンフィクション。
【満足度】 ★★★★
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 73年間時計をひたすら修理してきた職人、介護地獄の中ではじめて親と向
き合う元キックボクサー、舞台にあこがれオーディションに立ち続ける若者た
ち、“不倫のメリット”に苦しむ女性……普通の人の普通の生き方の中に、静
かに胸に鳴り響く言葉がある。挫折しそうになったとき、ふと人生の道に迷っ
てしまったとき、リアルな現実を切実に生きる人々の姿が勇気を与えてくれる。
 本書はコラムノンフィクションですが、ジャーナリストの日垣隆の推奨とも
あったので読んでみましたが、市井の人々が丁寧に書かれ、エピソードも含め
てそれぞれに紹介されています。それぞれの方々の生き方に、つい胸がジーン
としてしまう、そんなコラムです。

【や行】

<本紹介>
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【ジャンル】財政
【著書名】 やっぱりあぶない個人向け国債
【著者名】 水沢 渓
【出版社】 三五館
【初 刊】 2007年7月3日
【金 額】 1100円+税
【カバー文】政府は国債の販売に力を入れていますが、それは国民のためを思
      ってのことではなく、誰も買ってくれない国債を国民に買わせよ
      うとしているのです。「安全・安心な個人向け国債」の誰も言わ
      ない裏の顔を教えます。
【満足度】 ★★★☆
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 本書は、「個人向け国債」という金融商品の実態・危険性・裏側をすべて明
らかにするばかりでなく、投信・株式・外貨預金から郵便貯金まで、貯蓄者の
立場に立って、資産運用の本当のところを指南したもので、国債のみに関わら
ず、金融商品のリスクについて警告しています。投資リスクは勿論ですが、個
人向け国債とはどのようなものかも分かりやすく説明しているだけに、個人向
け国債を投資対象と考えている人なら読んでおいた方がいいかもしれません。

<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 闇に抱かれて眠りたい
【著者名】 藤村いずみ
【出版社】 マガジンハウス
【初 刊】 2007年7月19日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】あなたは殺したいほど人を愛したことがありますか? 「私、誰
      かに心を盗まれてる。死ね、と思うだけで人が殺されてしまうの」
      テレビ司会者に助けを求められた気鋭の弁護士。その行く手に待
      ち受ける愛と死の闇…。
【満足度】 ★★★
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 秩父、多摩川、新宿で起こったピストルによる三件の猟奇的な連続殺人事件。
これらの事件には共通点が二つあった。ひとつは、銃口が向けられた部位がす
べて人体の「穴」であるということ。もうひとつは、三人の被害者が全員、テ
レビ局のワイドショーの人気司会者・村崎美都子に関係がある人たちであった
こと。事件は敏腕弁護士・畿内暢彦に持ち込まれた。畿内が村崎の周辺を事前
に調査していくうちに明らかにされたことは、以外な犯人像と想像もできない
犯行動機だった。三つの連続殺人事件は殺意と愛を交錯させつつ、猟奇的な香
りを発しながら、驚愕と感動のクライマックスへと登りつめる。
 物語はミステリというよりは恋愛による恨みの狂気を描いた作品で、どちら
かというとサスペンス的な作品です。殺したい程の女性の愛が物語なっていま
すが、女性の怖さが強すぎて、作品としては評価が分かれそうな気がします。

【ら行】

 

【わ行】

 

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