書評データベース(2008年度7月分)

 

■2008年7月に紹介した本■

 これやってマネーゲット 儲けのツボはココにあった!
                 オビラジR経済研究所編 万来舎
 キャベツにだって花が咲く       稲垣栄洋     光文社新書
 家庭モラル・ハラスメント       熊谷早智子   講談社+α新書
 現代マンガの冒険者たち        南 信長     NTT出版
 鼓笛隊の襲来             三崎亜記     光文社
 人格教育への挑戦           小林忠嗣編著 キングベアー出版
 人類が消えた世界          アラン・ワイズマン 早川書房
 正義の正体        田中森一×佐藤優 集英社インターナショナル
 サラブレッドの十戒          福浦好明   KKベストブック
 夢見る黄金地球儀           海堂 尊     東京創元社
 夜を守る               石田衣良     双葉社
 夜に目醒めよ             梁 石日     毎日新聞社
 夢の中まで語りたい          松久淳/大泉洋 マガジンハウス
 福袋                 角田光代     河出書房新社
 ヒデブー               斧田のびる    小学館
 他人事(ひとごと)           平山夢明     集英社
 FISH IN THE SKY      岡本 蒼 メディアファクトリー
 貧乏人の逆襲! タダで生きる方法   松本 哉     筑摩書房
 本の本 書評集1994−2007   斎藤美奈子    筑摩書房
 この悩みにこの占い師・ヒーラー・気功師55人
 「心とからだの悩み解消プロジェクト」特別取材班編 三楽舎プロダクション
 感傷教育               武谷牧子  日本経済新聞出版社
 工学部・水柿助教授の解脱       森 博嗣     幻冬舎
 携帯フォビア             吉村達也     実業之日本社
 月曜の朝、ぼくたちは         井伏洋介     幻冬舎
 君の望む死に方            石持浅海     祥伝社
 5年3組リョウタ組          石田衣良     角川書店
 この世の全部を敵に回して       白石一文     小学館

【あ行】

 

【か行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ビジネス
【著書名】 これやってマネーゲット 儲けのツボはココにあった!
【著者名】 オビラジR経済研究所編
【出版社】 万来舎
【初 刊】 2008年6月16日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】食品サンプルや赤ちゃんの産声、天然石、変り種スイーツ…。す
      ばらしいアイディアで売り上げを伸ばした社長を紹介。若手芸人
      オリエンタルラジオのテレビ番組「オビラジR」の人気コーナー
      を書籍化。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、TBS『オビラジR』の水曜日コーナー「これやってマネーゲット
!!」を書籍化したもので、このコーナーは素晴らしいアイディアで売り上げ
を伸ばした社長を紹介するコーナーでもありますが、その中でも反響が大きか
った企業を取り上げ一冊にまとめています。番組でのコーナーが分かりやすい
ように、それぞれの社長を2ページにわたってテレビ画面の画像数枚とビジネ
ス紹介がされ、更に緊急アンケートも紹介されており、読みやすくてビジネス
内容も一目瞭然の分かりやすさと、読者の読みやすさを重視した書籍構成も非
常に良かったです。アイディア一つでビジネスを成功させている社長達のマネ
ーゲットの秘訣は非常に興味深かったですし、多くの社長が出ているだけに、
これから起業したい人にもお勧めの一冊です。

<本紹介>
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【ジャンル】新書
【著書名】 キャベツにだって花が咲く
【著者名】 稲垣栄洋
【出版社】 光文社新書
【初 刊】 2008年4月20日
【金 額】 740円+税
【カバー文】キャベツやニンジンはどんな花を咲かせるのか? 織田信長が愛
      でた野菜の花とは? イチゴのつぶつぶの正体は? どうしてト
      ウガラシは病みつきになるのか? 野菜たちの知られざる姿を解
      き明かす。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書はサブタイトルに「知られざる野菜の不思議」と書かれていますが、静
岡県農林技術研究所の農学博士である著者が、野菜の不思議を説いたもの。レ
タスに虫が寄ってこない理由、スイカはなぜ甘いのか、大根おろしが辛い理由、
二千年後の野菜、野菜を食べるとなぜ健康に良いのか……など、野菜にまつわ
る雑学や豆知識が豊富で、非常に参考にもなりました。家庭菜園などをやって
いる方などにもお勧めです。

<本紹介>
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【ジャンル】新書
【著書名】 家庭モラル・ハラスメント
【著者名】 熊谷早智子
【出版社】 講談社+α新書
【初 刊】 2008年5月20日
【金 額】 838円+税
【カバー文】あなたも被害者かも…。夫の非情な言葉や態度によって傷つく妻
      たちが急増している! モラハラ(モラル・ハラスメント)の実
      態、加害者の思考・行動傾向、また著者がどのように精神的暴力
      から生還したかを綴る。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 毎日、夫の放つ一言で血の気が引き、一挙手一投足、目の動きにすら恐怖を
覚え、足音におびえ、バタンと閉まるドアの音で夫の機嫌を探る――。日々の
暮らしのなかで、朝から晩までオドオドと夫の顔色を窺いながら生きてきた。
私が19年間の結婚生活で夫から受けてきたのは、「嫌がらせ」を通り越し、
「虐待」そのものだった。口をきかない、無視をする、食事を一緒にとらない、
わざと大きな音をたててドアを閉めたり、大きなため息をついたりする。すべ
ての責任はお前にあると、夫は何度も言った。私も、自分がダメなのだと思っ
ていた。でも、それは違った。幸せになれないのは、自分のわがままのせいで
も、努力が足りないからでもない。夫にとって、ハラスメントの対象は、自分
より弱い人間だったら誰でもよかったのだ。
 本書は、19年の結婚生活で夫から精神的な暴力・嫌がらせを受けてきた著
者による家庭でのモラル・ハラスメントの実態が書かれたもの。単なる概念と
してだけではなく、著者の実体験が描かれているだけに、同じ悩みを持つ女性
にとっては非常に参考となる一冊だと思います。

<本紹介>
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【ジャンル】マンガ進化論
【著書名】 現代マンガの冒険者たち
【著者名】 南 信長
【出版社】 NTT出版
【初 刊】 2008年5月21日
【金 額】 2400円+税
【カバー文】マンガはどう進化してきたのか? あの作家のどこがすごいのか
      ? 『朝日新聞』で傑作コミックを紹介してきた著者による、現
      代マンガ進化論。井上雄彦をはじめ、60人以上の作家を読み解
      き、現代マンガのDNAを解析する。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 マンガを読んでいると、ふと気がつくことがある「あれ、○○先生と◆◆先
生の絵ってにてるなぁ」。もちろん、元アシスタントでした、とか師弟関係の
場合もありますが、いろいろな理由でジャンルによっても絵が似ているという
ことはままあることです。そんな視点から、マンガ家ごとに系統をたてマンガ
家の進化の系統を探り、現代マンガの骨格をえがく。マンガの達人南信長によ
る、知っているマンガも知らないマンガも、もっと楽しむための新しい視点を
提供するマンガ作家論。
 本書は、テーマ別に代表的作家の特徴や影響を系譜図付きで解説したもので、
それぞれの作品世界を読み解き、現代マンガの多様さや魅力を改めて紹介して
います。マンガ好きなら読んで損のない内容です。

<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 鼓笛隊の襲来
【著者名】 三崎亜記
【出版社】 光文社
【初 刊】 2008年3月25日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】戦後最大規模の鼓笛隊が襲い来る夜を、義母とすごすことになっ
      た園子の一家。避難もせず、防音スタジオも持たないが、はたし
      て無事にのりきることができるのか…。書き下ろし1編を含む9
      編のファンタジー短編集。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は9つの作品が収録された短編集で、どの作品も奇妙な出来事と登場人
物の心理模様がうまく描かれています。ただ、9つの作品では良し悪しが大き
く分かれていて、表題作の「鼓笛隊の襲来」や「遠距離・恋愛」などは良かっ
たですが、ありがちな作品が続いていることもあり、全体的には可もなく不可
もなくといった感じです。

<本紹介>
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【ジャンル】占い
【著書名】 この悩みにこの占い師・ヒーラー・気功師55人
【著者名】 「心とからだの悩み解消プロジェクト」特別取材班編
【出版社】 三楽舎プロダクション
【初 刊】 2008年1月30日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】思い通りにいかない人生の糸口をアドバイスする占い師、邪気を
      はらい運気を上げるヒーラー、気を整え病を治す気功師…。全国
      の55人の専門家のプロフィール・得意とする相談内容・手法・
      料金・連絡先などを掲載。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 占い師やヒーラーや気功師など、全国でも様々な相談を受けているのでしょ
うが、それらの人々が何を得意としているのか、そして実際の料金はいくらな
のかなど、一番気になる部分がまとめられた書籍というのは、これまでなかっ
たように思いますが、本書はそうした悩みや相談を受ける側が一番気になる部
分をまとめた一冊です。非常に読みやすいのも特徴の一つですが、全国の専門
家をより詳しくプロフィールとして紹介しており、連絡先として住所や電話番
号は勿論のこと、メールアドレスやURLやブログについても記載されている
ので、事前調査もできますし、メールやHPからも気軽に相談できますから、
実際に悩みを解消したいという人にとっては、細かくリサーチできる参考書と
もいえるでしょう。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 感傷教育
【著者名】 武谷牧子
【出版社】 日本経済新聞出版社
【初 刊】 2008年4月17日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】彼女との生活で醸成されていった感傷教育は、より多くを与え、
      より深くを学ばせた…。54歳未婚の上場企業創業社長に、突
      然持ち込まれた町工場の身売り話。しかも経営者は、かつて濃
      密な青い時をふたりで育んだ女性だった…。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 大学時代に4年間同棲し、数々の思い出を共有してきた葵と和久井。和久井
は、元恋人の葵が経営する会社とは知らず、栗本工業の買収を検討することに。
ふたりは「企業同士の結婚」M&Aの交渉の場で、30年ぶりの再会を果たす。
2ヵ月にわたるM&A交渉の間、2つの会社が探り合い、反発し合い、葛藤し
ながらひとつに結びついていくとともに、葵と和久井、ふたりの心もやがて寄
り添っていく……。
 物語は、大学時代に恋人同士だった葵と和久井が、54歳にして運命の再会
を果たし、M&A交渉を舞台に大人の恋の行方を描いたもの。著者の前作『テ
ムズのあぶく』も、大人の恋愛を描いた作品でしたが、個人的には『テムズの
あぶく』の方が印象が強かったです。本書は作品としては、じっくりと描かれ
ているのですが、展開にやや起伏が少なく、淡々とした流れになっていたのが、
少し残念です。

<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 工学部・水柿助教授の解脱
【著者名】 森 博嗣
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2008年4月25日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】元助教授作家、水柿君の突然の断筆・引退宣言の真相がここに!? 
      実名は愛犬パスカルだけだけど、限りなく実話に近いといわれる
      水柿&須摩子シリーズ、完結!
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、工学部助教授水柿小次郎と、奥さんの須摩子さんとの生活を描いた
水柿&須摩子シリーズの第3弾での完結編。著者自身が主人公の水柿助教授の
モデルでもありますが、笑いとジョークも満載で、脱線しがちな展開ですが、
そこがまた魅力のシリーズです。万人向けのシリーズではありませんが、シリ
ーズを通してそれなりに面白かったです。

<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 携帯フォビア
【著者名】 吉村達也
【出版社】 実業之日本社(JOY NOVELS)
【初 刊】 2007年12月30日
【金 額】 857円+税
【カバー文】料金・友人・家族・電磁波・幽霊・ストーカー…。携帯のトラウ
      マが死を招く! 25歳の営業マン・清水和也は、完璧な携帯依
      存症。そんな彼が、携帯電話を忌み嫌う携帯恐怖症の6人の女性
      と知り合って…。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 25歳の営業マン清水和也は、携帯のない暮らしなど考えられない完璧な携
帯依存症。その彼が、携帯電話を忌み嫌う携帯恐怖症の6人の女と知り合った。
彼女たちは、いずれも携帯にまつわる心のトラウマを抱えており、そのうちの
ひとりが、和也にショッキングな心霊現象を見せつけたうえで重大な警告を発
する。「携帯フォビアの誰かがあなたを殺します」と……。やがてその警告は
真実となった! 犯人は誰? そして殺人の動機は?
 物語は、携帯電話を題材とした、携帯電話のヘビーユーザーと携帯恐怖症の
女性達との悲劇が描かれたミステリ。現実と虚構とをうまく作品として使い分
け、携帯電話に関わる人間の狂気は読みごたえあります。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 月曜の朝、ぼくたちは
【著者名】 井伏洋介
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2008年3月25日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】大学で同じゼミの7人が、仲間のひとりが開店したレストランで、
      再会を果たした。30歳目前、誰もが人生に悩む季節。彼らは、
      仲間の死をきっかけに再びつながりあうが…。胸をしめつける青
      春小説。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 大学を卒業して7年後、ゼミの同窓生7人が久しぶりに再会した。人材派遣
会社に勤めているが営業成績が上がらず降格人事の瀬戸際に立つ主人公の正樹、
都市銀行に入ったものの経営統合で呑み込まれた側の悲哀を味わっている北沢、
中堅出版社で雑誌編集に携わっているが女性であることで何かと損している栞
(しおり)、起業家になりたいと見果てぬ夢を見るフリーターの亀田、電気メ
ーカーを退職しレストランを開いた八木……。皆は「二割増しくらいいいこと
を言って、いまの境遇を報告しあう」(栞)が、実は誰もがそれぞれの屈託を
かみしめ、重い荷物を背負って歩いていた……。
 大学を卒業して7年ぶりに再会した7人の男女の物語で、30歳を目前にし
た彼らの日常、家庭や仕事上での悩みがリアルに描かれています。ドラマの
「ふぞろいの林檎たち」をフト思い出すような感じでもありましたが、学生か
ら社会人となるも、大人になりきれない男女の群像劇。「ふぞろいの林檎たち」
が好きな人にはお勧めできる一冊です。

<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 君の望む死に方
【著者名】 石持浅海
【出版社】 祥伝社(NON NOVEL)
【初 刊】 2008年3月20日
【金 額】 838円+税
【カバー文】ガンで余命半年と告知された社長・日向は、自分を殺す動機のあ
      る社員の梶間に、殺人犯とはさせない形で自分を殺させる最期を
      選んだ。しかし、ひとりの女性の出現が、「計画」に微妙な齟齬
      をきたしはじめる…。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
 物語は、倒叙ミステリーで、最初から殺人の動機が分かっていて、それを知
らない登場人物達が謎を解決していく作品。本書は、『扉は開かれたまま』の
続編ですが、主人公は前作と共通しているものの、他の登場人物が違っている
ので、単体としてこの作品だけを読んでもいいかとも思いますが、個人的には
前作の方が良かったですし、イマイチでした。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 5年3組リョウタ組
【著者名】 石田衣良
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2008年1月11日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】大人の自覚はあるけれど、ふと気がつけば子どもと同じ目線…。
      25歳。茶髪イマドキ熱血系。希望の丘小学校5年3組の担任教
      師、リョウタ先生の奮闘を描いた、泣けるほどリアルで、痺れる
      ほどみずみずしい教育&青春小説。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 中道良太は25歳の若く元気な、希望の丘小学校5年3組の担任教師。大人
の自覚はあるけれど、ふと気がつけば子供と同じ目線で、仕事には熱いが恋も
したいし、悩みも喜びも多い。いじめもDVもパワハラも少年犯罪も、あっと
いう間に解決……したりはしないけれど、子どもと同じ目線で悩み苦しみ、あ
がきながら、どうしようもない現実にすこしずつ風穴を開けてゆく……。
 物語は、現代の教育問題を若い教師の奮闘記で、悩みつつ教育の現場に立つ
普通の教師の目線として描かれた作品。作品は現代風の「熱中時代」という感
じで、読みながら、ドラマ「熱中時代」での北野先生が思い出されました。様
々な教育問題を真正面から取り組む姿勢や、他の教師達とのエピソードなども、
感動的な展開となっていて、教師と生徒の成長する姿がキッチリと描かれてい
ます。

<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 この世の全部を敵に回して
【著者名】 白石一文
【出版社】 小学館
【初 刊】 2008年4月28日
【金 額】 1000円+税
【カバー文】戦争、テロ、狂信、犯罪、飢餓、貧困、人種差別…。わたしたち
      人間は、歴史の中でこれらのうちのたった一つでも克服できただ
      ろうか。答えは否だ…。21世紀の「人間失格」。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、小説風エッセイで、人間の生と死を追求して書き綴った作品ともい
えるのではないかとも思いますが、衝撃の一冊でもありました。ある意味、読
者を完全に敵に回し、共感もできない。ただし、「21世紀の人間失格」とい
う言葉は非常に的確な紹介文だとも思います。文中での『私は子供たちのこと
も妻のことも愛してはいない。彼らは私の前からいなくなっても何ら問題のな
い存在である。いつ死んでくれてもかまわないと常に思っている。彼らは私の
人生にとって厄介者である。すくなくともその必要性を遥かにしのぐほどに私
の人生の阻害要因であろう。』というのは、どう考えても共感はできない。し
かしながら、文学としての「生と死」の表現というものを考えるならば、こう
した表現方法もアリだとは思いますが、読んでいて頭の中身がフル回転する…
…そんな作品です。

【さ行】

<本紹介>
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【ジャンル】教育
【著書名】 人格教育への挑戦
【著者名】 小林忠嗣編著
【出版社】 キングベアー出版
【初 刊】 2008年6月10日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】生徒のやる気や主体性を引き出す授業「7つの習慣J」のプログ
      ラムを紹介し、その授業が生徒にどんな変化を起こしているのか
      を解説。授業を担当する「ファシリテーター」という指導者養成
      の為の訓練と試験についても説明する。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 サブタイトルに『「7つの習慣J」プログラムの実践』とありますが、本書
は教育の中で、やる気や主体性を引き出す「7つの習慣J」というプログラム
に基づいた子供達の人格教育についての紹介と、実際に行われている「7つの
習慣J」というプログラムに基づく授業の紹介や子供達の成功の変化について
書かれています。その「7つの習慣」とは世界で1500万部以上も売れてい
るビジネス書(『7つの習慣 成功には原則があった!』)から基づいたもの
で、その習慣は「自分が選択する」「終わりを考えてから始める」「一番大切
なことを優先する」「Win−Winを考える」「まず相手を理解してから次
に自分が理解される」「相乗効果を発揮する」「自分を磨く」という習慣内容
ですが、この習慣を教育で実践することで、子供達の「やる気」を伸ばし、
「自信」を発揮させることにも繋がる実例も紹介しています。

 昨今様々な社会問題が起きていますが、小さいうちから教育で「やる気」と
「自信」が実感でき、実践されていけば、学力だけではなく、人間性の向上に
も繋がることでしょう。そして様々な社会問題や事件から“目的意識の欠如”
も叫ばれていますが、本書の中では、夢を持つことの大切さ、自己中心的では
なく、7つの習慣にもある「まず相手を理解してから次に自分が理解される」
での他人への思いやりなど、教育現場だけではなく、家庭の中でも失われつつ
ある大切なものが書かれています。学力低下問題や様々な教育問題など、日本
の教育は多くの問題を抱えていますが、本書の中では、その問題解決の糸口
も紹介されており、夢を描いて、挑戦する大切さも説いています。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】未来予測
【著書名】 人類が消えた世界
【著者名】 アラン・ワイズマン
【出版社】 早川書房
【初 刊】 2008年5月15日
【金 額】 2000円+税
【カバー文】いま人類が忽然と姿を消したら、世界各地ではいったい何が起こ
      るのか。世界中をフィールドに、最新の科学的知見にもとづき、
      人間の営みを多角的に見つめなおして描き上げる驚愕の未来予測。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 もし人類が忽然と消えたら、私たちの家や街はどうなるのだろうか? 地上
で繁栄を誇った私たちの痕跡は残るのだろうか? あるいは新たな生物たちが
邪魔者が消えた世界を謳歌するのだろうか? 綿密な検証をもとに、人類消滅
から数日後、数年後、数十年後、数世紀後までの仮想世界を描き出し、地球環
境の現在と未来を考えさせる話題作!
 本書は、人類がある日突然地球上からいなくなったとしたら、世界はどう変
わっていくかをシミュレーションしたもので、数日後にはメンテナンスを失っ
た排水機能が麻痺し、ニューヨークの地下鉄は水没。2,3年後には下水道や
ガス管が破裂。5年から20年後にはボルトが劣化して木造住宅やオフィスビ
ルが崩れ始め、200年から300年もすればブルックリン橋のような建築も
崩落。世界は野生動植物のものに戻るが、1万5千年後には氷河期ですべては
凍りつき、そこには人類が不在の未来史として10万年、100万年、数億年
先に何が起こるかが書かれます。
 単に環境破壊の問題を取り上げたものかと、読み始める前は思っていました
が、取材や検証データが比較的しっかりしており、逆の見方をすれば、どれだ
け人間が、地球環境に負担をかけてきたかが書かれています。

<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 正義の正体
【著者名】 田中森一×佐藤優
【出版社】 集英社インターナショナル
【初 刊】 2008年3月31日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】闇社会の守護神と外務省のラスプーチン。ともに「国策捜査」の
      生贄になった男2人が徹底討論。誰も語らなかった「権力の内幕」
      を赤裸々に、熱く語り合う。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、元東京検察庁特別捜査部の検事で、その後弁護士に転出した田中森
一氏と、元外交官である佐藤優氏との共著で、5回にわたる対談を単行本化し
たもの。国策捜査から始まり、検察や外務省組織の問題点を本音で語っている
だけに、中身の濃い対談集となっています。お二方の著書で書かれていること
と幾つかダブっていた点もあったので、新鮮さはそれほど感じませんでしたが、
拘置所での生活ぶりなど、幾つか笑える部分もあり、正に権力の内幕が語られ
ています。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】競馬
【著書名】 サラブレッドの十戒
【著者名】 福浦好明
【出版社】 KKベストブック
【初 刊】 2008年6月4日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】日本だけで年間、約8000頭のサラブレッドが誕生する中で、
      生涯を全うするのはほんのひと握り。日本、アメリカ、ヨーロッ
      パで様々な運命を受け入れながら活躍した名馬たちの栄光の記録
      に隠されたもうひとつのドラマを紹介。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
 サブタイトルに「走るために、勝つために生まれてきた競走馬と人間の感動
物語50話!!」と書かれていますが、単に名馬のエピソードを繋ぎ合わせた
だけの内容で、そのエピソードを掘り下げてくれればいいものを、全て中途半
端に終わっているだけに、競馬ノンフィクションとしても、面白味は感じなか
ったです。

【た行】

 

【な行】

 

【は行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】連作小説集
【著書名】 福袋
【著者名】 角田光代
【出版社】 河出書房新社
【初 刊】 2008年2月29日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に
      生まれてくるのかもしれない…。謎で不可解な届け物や依頼、同
      僚、夫など身近な人の不可解さに出くわす8つの連作小説集。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、8つの連作小説集で、人生でふいに差し出された「袋」を開けて困
惑してしまう人達を描いた作品集。それぞれの主人公の幸せも不幸も、希望も
絶望も、短編ながらぎっしりと描き、細かな心理も巧みに描かれています。確
かに人生にはアタリもあればハズレもあり、突然の出来事も舞い込んできます
が、そうした人生を福袋に当てはめた視点も面白かったです。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 ヒデブー
【著者名】 斧田のびる
【出版社】 小学館
【初 刊】 2008年2月25日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】「オレな、冒険したいねん」 ハンサムなデブのヒデブーは、あ
      る日「ダイ・ハード3」のブルース・ウィリスに感化される。さ
      らに、ホームレスのサダオさんのセリフに興奮し、東京へ行くこ
      とを決意するが…。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 主人公ヒデブーは、幼くして両親を亡くしながらもひねることなく、すくす
く、ぶくぶく順調に育ったハンサムなおデブさん。あぶらとコーラと地元・大
阪をこよなく愛すヒデブーは、ある日、トオルちゃんの店で見た『ダイ・ハー
ド3』の「ハゲのくせに二日酔いのランニング姿のままごっつ走り回ってる、
タフな」ブルース・ウィリスに感化され、上京を決意。コンクリートジャング
ル東京で、熱い男ヒデブーに出来ることはなんなのか……!?
 物語は、ハチャメチャながら非常にテンポの良い作品で、主人公のヒデブー
のパワーの圧倒されます。大阪を舞台に、東京への上京までが書かれています
が、これは引き続き続編として、その後のヒデブーの奇妙奇天烈な活躍を読ん
でみたいです。

<本紹介>
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【ジャンル】短編ホラー
【著書名】 他人事(ひとごと)
【著者名】 平山夢明
【出版社】 集英社
【初 刊】 2007年10月30日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】理解できない他人たちに囲まれているという日常的不安が生み出
      す悪夢と狂気。無意味で不気味な心の暗渠を覗く14編を収録。
      『小説すばる』『theどくしょ』掲載作品を書籍化。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は14の作品が収録されるホラー短編集。スプラッタ的な恐怖ホラーと
しては平山夢明らしい作品集であるともいえますが、作品としての良し悪しは
それぞれの短編によって違いますが、作品にパターン化しているものはなく。
読後のゾクゾク感は独特ともいえるでしょう。評価が大きく分かれるとも思い
ますが、ホラーやスプラッタ好きならお勧めします。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 FISH IN THE SKY
【著者名】 岡本 蒼
【出版社】 メディアファクトリー
【初 刊】 2008年2月14日
【金 額】 1100円+税
【カバー文】団地の7Fから飛び降りた経験を持つフィッシュに、彼の家にい
      つの間にか転がり込んできた友人・野宮。そして佐倉…。中学校
      時代の同級生3人をめぐる、切なくもどこかユーモア漂う、愛と
      希望と思いやりに満ちた物語。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 物語は、中学生の時に好奇心から団地の7階から飛び降り奇跡的に助かり
「フィッシュ」と呼ばれた主人公が、縁談で中学時代に「嘘つきさっちゃん」
と呼ばれていた同級生の佐倉と再会。フィッシュは次第に佐倉に惹かれていく
が、佐倉には過去の秘密があり、その秘密が、佐倉を追いつめていくことにな
るのだが、フィッシュは佐倉を救うことができるのか……という物語。
 第2回「ダ・ヴィンチ」文学賞編集長特別賞受賞作とのことで、物語では複
雑な人間模様が描かれていることもなく、どちらかというとアッサリとした作
品ではありますが、読みやすいライト感覚の作品です。

<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 貧乏人の逆襲! タダで生きる方法
【著者名】 松本 哉
【出版社】 筑摩書房
【初 刊】 2008年6月12日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】格差社会に反乱を起こし、貧乏人が自由に生きるための前代未聞
      の生活術! 貧乏人アジテーター・松本哉が、貧乏人階級のため
      のサバイバル術を指南。雨宮処凛との対談も収録。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 正にタイトルそのままに、痛快な「貧乏人の逆襲」が書かれる本書は、貧乏
人が勝手に生き抜くための作戦として、幾つかその意見が書かれるものですが、
その内容の殆どはふざけているものですが、その内容が結構笑えます。大きく
4つの章に分けて、野宿・ヒッチハイク・タダ飯・金持ちから物を奪う…など、
いざとなっても死なない方法、地域を巻き込んだら何とかなるという街ぐるみ
作戦、デモ・騒乱などの反乱のススメ……などなど、一見無茶苦茶ともいえる
内容ではあるものの、格差社会を逆手に取った面白い意見が書かれています。

<本紹介>
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【ジャンル】書評
【著書名】 本の本 書評集1994−2007
【著者名】 斎藤美奈子
【出版社】 筑摩書房
【初 刊】 2008年3月30日
【金 額】 2800円+税
【カバー文】「妊娠小説」でデビューしてから今日まで、膨大な本の山と格闘
      し書き続けられた書評を集大成。ここまで読めたら、すごい。こ
      こまで言えたら、面白い。読書の醍醐味が満載。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、著者の94−07年の間に発表された書評をまとめたもので、約8
00ページもの分厚い書評集。とにかく書評としての読みごたえは十分すぎる
ほどで、紹介しているジャンルも幅広く、大いに読書の参考になります。しか
し13年分の書評って、凄いものだ。ちなみに僕もヘタな書評をかれこれ18
年ぐらい続けて書いていますが、所詮は素人の雑文。でも長年ずっと書評を書
き続ける大変さは、身を持って分かっているだけに、読むのも大変ながら、書
く大変さも何となく伝わってきました。また読書の醍醐味は、本書の分厚さか
らも感じられますが、実に多くの書籍が紹介されているので、特に読書好きに
はガイドブックとしても役立つはずです。

【ま行】

 

【や行】

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 夢見る黄金地球儀
【著者名】 海堂 尊
【出版社】 東京創元社
【初 刊】 2007年10月25日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】8年ぶりに現れた非常識な友人の一言が、トラブルの始まりだっ
      た! 町工場の技術と頭脳を駆使した華麗なる黄金奪取作戦。曲
      者たちが繰り広げるゲームは二転三転、驚愕の展開へ…。抱腹絶
      倒のジェットコースター・ノベル。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 首都圏の端っこに位置する桜宮市に突如舞い込んだ1億円。その名も「ふる
さと創生基金」。だがその金は黄金をはめ込んだ地球儀に姿を変え、今では寂
れた水族館にひっそり置かれているだけとなった……はずだった。が、ある日
を境にトラブル招聘体質の男・平沼平介の日常を一変させる厄介の種へと変貌
する。8年ぶりに現れた悪友が言い放つ。「久しぶり。ところでお前、1億円
欲しくない?」 かくして黄金地球儀奪取作戦が始動する。二転三転四転する
計画、知らぬ間に迫りくる危機。平介は相次ぐ難局を乗り越え、黄金を手にす
ることが出来るのか?
 物語では、『チーム・バチスタの栄光』シリーズを通して活躍する田口医師
らの大学病院が付属している東城大学なども出てきて、『チーム・バチスタの
栄光』シリーズ番外編ともいえるでしょう。全体的にはややインパクトに欠け
るものの、展開的にも楽しめましたし、特に『チーム・バチスタの栄光』シリ
ーズのファンは必見でしょう。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 夜を守る
【著者名】 石田衣良
【出版社】 双葉社
【初 刊】 2008年2月20日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】失踪した相棒を捜すダンサー。嫌がらせに悩むヤクザ。ひきこも
      りでシンナー中毒のイケメン。商店街をおびやかす“ハイカラ窃
      盗団”。アメ横の平和を守るため全員集合! 4人のガーディア
      ンの青春を描くストリートミステリー。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 物語は、上野で暇を持て余す26歳の若者4人が、フトした事で人助けをし
たことから、ガーディアンになって上野の街を良くしていくという連作集。石
田衣良らしく、非常に読みやすい文体で、設定も良いのですが、展開に緊迫感
が足りず、個人的にはイマイチ。紹介文を先に読んでいたので、読む前に期待
しすぎてしまったため、その分物足りなさを感じました。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 夜に目醒めよ
【著者名】 梁 石日
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2008年3月20日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】学英も鉄治も一か八か、のるかそるかの出たとこ勝負に賭けてき
      た。2人に共通しているのはつねにゼロからの出発であった。在
      日コリアンはゼロからの出発なのだ…。破天荒な青春譜。『本の
      時間』連載に加筆修正し単行本化。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 在日コリアンである李学英は、大久保のクラブ「女王蜂」の経営者。店は毎
月赤字が続きで、経営が悪化。更にホステスの売春行為が発覚し、店は1ヶ月
の営業停止となった。万事休すとなった学英は、「女王蜂」を売って六本木で
カフェバーを開くことを思い立つ。女王蜂の買い手として名乗り出たのは、か
つて新宿で激しい抗争を繰り広げた高奉桂。彼の差し向けた刺客に、学英の仲
間・金鉄治ともども襲われたこともあり、鉄治は猛反対するが学英は聞き入れ
ない。学英は資金をつくり、六本木の家主に会いに行き、そこで家主は自分も
在日だと打ち明けた。店のオープニングパーティーの日、学英は家主の姪を名
乗る知美という女性に出会うが、彼女との出会いが運命を大きく変えてしまう
ことに……。
 物語は、在日同士の複雑な人間関係を織り交ぜながらの命がけの勝負が描か
れ、いかにも梁石日らしい作品です。夜の六本木を舞台とした破天荒な生き様
は、読んでいても非常に刺激的で、約400ページとボリュームがありますが、
一気に読めました。

<本紹介>
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【ジャンル】対談
【著書名】 夢の中まで語りたい
【著者名】 松久淳/大泉洋
【出版社】 マガジンハウス
【初 刊】 2008年4月12日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】説教魔vs悪の大魔王、グルメvsエロ、長居派vsせっかち派
      …どちらの立場にミカタする? 『an・an』連載の対談を再
      構成し書籍化。松久淳作、大泉洋主演の書き下ろし小説「猫の帰
      還」も収録。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は『an・an』連載の「男のミカタ」という著者同士の対談をまとめ
たもの。お二方の日常の話やら、学生時代の思い出話などが語られ、気軽に読
める内容で、何気ない下ネタ話に思わず微笑んでしまいます。でも大泉洋は相
変わらずの感じで、対談の中でもボケている感じがしました。ただ、書き下ろ
し小説はイマイチでしたが、対談は面白かったです。

【ら行】

 

【わ行】

 

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