書評データベース(2009年度4月分)
■2009年4月に紹介した本■
誘拐児 翔田 寛 講談社
夜の光 坂木 司 新潮社
風葬 桜木紫乃 文藝春秋
覇王の番人(上・下巻) 真保裕一 講談社
ベイジン(上・下巻) 真山 仁 東洋経済新報社
反乱する管理職 高杉 良 講談社
男爵最後の事件 太田忠司 祥伝社
本日、サービスデー 朱川湊人 光文社
八番筋カウンシル 津村記久子 朝日新聞出版
ぼくが葬儀屋さんになった理由 冨安徳久 ホメオシス
貧困連鎖 橋本健二 大和書房
拝啓 総理大臣殿 これが日本を元気にする処方箋です
フォーラム21・明日の健やかな日本を考える会 東洋経済新報社
ラクガキいっぷく 中野 翠 毎日新聞社
女子は、一日にしてならず 黒野伸一 小学館
シューカツ! 石田衣良 文藝春秋
灼夜 永瀬隼介 角川書店
さよならの扉 平安寿子 中央公論新社
小説 日米食糧戦争 山田正彦 講談社
殺人鬼フジコの衝動 真梨幸子 徳間書店
空へ向かう花 小路幸也 講談社
造花の蜜 連城三紀彦 角川春樹事務所
書斎の競馬学 山本一生 平凡社新書
正直書評。 豊崎由美 学研
すっぴんは事件か? 姫野カオルコ 筑摩書房
宰相不在 上杉 隆 ダイヤモンド社
エンバーマー 遺体衛生保全と死化粧のお仕事 橋爪謙一郎 祥伝社
【あ行】
<本紹介>
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【ジャンル】ビジネス
【著書名】 エンバーマー 遺体衛生保全と死化粧のお仕事
【著者名】 橋爪謙一郎
【出版社】 祥伝社
【初 刊】 2009年2月10日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】「おくる」とき、「おくられる」とき、最良の選択を探して…。
遺体を修復する「エンバーマー」を職業に選んだ著者が、その動
機やアメリカでの修行、帰国してからの日々、日本の課題、支え
てくれた人たちのことなどを綴る。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
映画『おくりびと』でも知られ、注目されたのが、遺体を元気なころの姿に
復元し、遺族に故人との別れの場を作る「エンバーマー」という仕事。本書は、
その日本人エンバーマーの第一人者でもある著者の半生記で、エンバーマーと
いう職業資格を取る経緯を始めとして、アメリカでの修行、どのような仕事を
してきたか、そして家族の死に直面したときの感情なども綴っています。映画
『おくりびと』とは一味違う、エンバーマーの現実は胸を厚く打ちましたし、
こうした仕事こそ改めて見直されるべきで、日本でも多くの人に必要とされる
べきだと思います。
【か行】
【さ行】
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 女子は、一日にしてならず
【著者名】 黒野伸一
【出版社】 小学館
【初 刊】 2008年8月11日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】OL奈美江は我が道を行く、強面のポッチャリさん。三十路を目
前に、“太っているのは美しい”を標榜する会へ入会し、人生は
急展開。本気の恋に悩み、さらには事件に巻き込まれ、最高体重
を更新中。彼女の明日はどっちだ!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
OLの奈美江はでっぷり太った体を持っている、自称「脂肪のエキスパート」。
その体型ゆえに子供のころからいじめられ、ふてぶてしさとガン飛ばしの技を
身につけた。自分を卑下せず、どっちかというと人を見下し、孤高のオーラを
身にまとい、会社でも誰とも口を利かないゴーイングマイウェイの彼女。太っ
ているのは美しい!をスローガンとする会に入会したり、恋をしたり、だまさ
れたり。そんな彼女が自分と世界を客観視できた時、変化が起こり始めた……。
本書は、ダイエットをテーマとした作品ですが、主人公の強烈なキャラクタ
ーに圧倒されました。太っている事でいじめられてた主人公が、いじめられる
前に他者を攻撃する事で自分を守っていくという個性的な性格に成長し、それ
を認めて美しい女子を目指していくという物語ですが、ドラマ化しても面白そ
うな作品で、ダイエット経験者なら面白く読むことができるとも思います。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 シューカツ!
【著者名】 石田衣良
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2008年10月10日
【金 額】 1429円+税
【カバー文】水越千晴、鷲田大学3年生。マスコミを志望する男女7人の仲間
たちと「シューカツプロジェクトチーム」を結成した。目標は全
員合格、さて結果は。直球の青春小説。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
物語は、最難関マスコミ合格を目指す仲間七人の「シューカツプロジェクト
チーム」の健闘を描いた作品。就職活動小説で、読みやすかったものの、現実
的にはどうか?と思えるところもあったりと、軽快なテンポですが、多少軽さ
が目に付く物語でもありました。
<本紹介>
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【ジャンル】サスペンス
【著書名】 灼夜
【著者名】 永瀬隼介
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2008年8月31日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】在日中国人の誘拐騒動に巻き込まれた中学生・アツシ。マフィア
の暗躍、不法滞在者の実態、巧妙な地下銀行の手口…。日本社会
に巣くう「底知れぬ闇」を知ったとき、14歳の少年がとった行
動とは? クライム・ロードノベル。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
成績も柔道もぱっとしない中学生の森本篤は、団地で母と二人暮らし。夏休
みを目前に控え、彼は自分の境遇に嫌気がさしていた。その思いがつのり、江
戸川近くの神社で仔犬と遊んでいた子供をつい苛めてしまう。翌日も同じ子供
を見つけた篤は再び鬱憤を晴らそうとするが、リーホワという中国人の美少女
に見つかり殴られる羽目に。だがその夜、リーホワが篤の前に突然現れ、彼が
苛めた子供・フェイがいなくなったことを告げた…。在日中国人の誘拐騒動に
巻き込まれた中学生・アツシ。マフィアの暗躍、不法滞在者の実態、巧妙な地
下銀行の手口…。日本社会に巣くう“底知れぬ闇”を知ったとき、14歳の少
年がとった行動とは?
物語は、少年の誘拐事件から救出、そして裏の世界で荒稼ぎをする人物から
の現金強奪までの密度の非常に濃い一日の出来事を描いた作品。裏切りと騙し
あい、日本とアジアの問題など、中学生の主人公としては、あまりにも濃い作
品ではありますが、読みごたえある作品でした。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 さよならの扉
【著者名】 平安寿子
【出版社】 中央公論新社
【初 刊】 2009年3月25日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】社会経験まるでなしの本妻と、デキる独身OLにして夫の愛人が、
夫の死をきっかけに対面。女ふたりが織りなす奇妙な交流を、一
滴の涙を添えてユーモラスに描く。『Web小説中公』連載を単
行本化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
ある日、仁恵は夫が末期ガンであることを知り、夫からは、不倫の事実を聞
かされた。自らの意思でホスピス施設へ入った夫を見守る仁恵だが、嵐に巻き
込まれた小舟のように怒濤の日々が流れる中、なぜか頭には浮かぶのは、夫の
不倫相手ことばかり。そして、夫の死後、夫の愛人と対面することに……。
物語は、夫の死後、その愛人と交流することになった妻とのおかしな交流を
描いた作品。末期癌の夫から、愛人の存在を知らされた妻が、その愛人に興味
を持つ様子を、平安寿子らしくユーモラスに描いていますが、その人間関係が
実に上手く、社会経験のない主人公の本妻のおかしな行動なども、読みごたえ
がありました。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 小説 日米食糧戦争
【著者名】 山田正彦
【出版社】 講談社
【初 刊】 2009年2月6日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】穀物が消える! アメリカの輸出禁止で飢えた民衆は略奪を始め、
暴動が続発。追いつめられた日米交渉の行方は…。農政問題の第
一人者として知られる著者が最新データを駆使して描く、恐るべ
き日本の近未来。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、農業問題に詳しい民主党の山田正彦衆議院議員が最新資料を基に作
り上げた小説で、日本の穀物自給率が27%しかないなかで、小麦、トウモロ
コシなどの世界的な価格の高騰と、17カ国に及ぶ輸出規制が行われたことを
端緒に、かねてからの食糧危機への危惧と警告を近未来小説という形で表現し
たもの。コメが消え、小麦も大豆も消える中、アメリカの輸出禁止で飢えた民
衆は略奪を始め、暴動が続発し、追いつめられた日米交渉の行方が描かれます
が、現役の議員がこういう形で、農業問題を表現するというのは、良いとは思
いますし、実際の農業データを元にしているだけに、非常に興味深い中身でも
ありました。ただ、内閣や官僚批判も描かれていますが、その批判ぶりがいか
にも民主党であり、もう少し違う批判内容を書けなかったものかと思いますし、
小説にした割には、エンターティメント性をもう少し追及してほしかったです
が、小説家ではなく議員が書いたという点では評価したい作品です。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 殺人鬼フジコの衝動
【著者名】 真梨幸子
【出版社】 徳間書店
【初 刊】 2008年12月31日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み
始めた10歳の少女。だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。
何が少女を伝説の殺人鬼・フジコにしてしまったのか? ドス黒
く、果てしない女たちのノワール。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
物語は、15人も殺害し、死刑判決を受けた殺人鬼・フジコの回想録で、浪
費家で見栄っ張りな両親に虐待され続け、学校でも性的な虐待を受け続けてい
た藤子が、一家惨殺事件で両親と妹を殺されて、叔母の元に引き取られるも、
悪事に手を染めて、母親と同様に整形と浪費を繰り返して、そのために多数の
殺人を犯し、自らの子供も虐待する様子が描かれます。ミステリというよりも
ホラーというべき作品だとも思いますが、ミステリ手法としては折原一のよう
な叙述トリックを使っており、物語での虐待の様子は、かなり生々しいため、
嫌悪感も覚えましたが、非常にインパクトの強い作品で、ミステリとしての欠
点をホラー要素がうまくカバーしているという感じでした。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 空へ向かう花
【著者名】 小路幸也
【出版社】 講談社
【初 刊】 2008年9月25日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】ハルとカホはちがう小学校に通う6年生。接点などなかったふた
りが、運命のいたずらによって引き寄せられる。心に傷を負った
少年少女、そして彼らを見守る大人たち。それぞれが懸命に前を
向いて歩いていく…。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
物語は、心に傷を負う小学6年生のハルとカホ、そして50代の重たい過去
を背負っている孤独なイザさんと花屋でバイトする大学生の桔平の4人の視点
で描かれたものですが、少年少女の傷ついた心を、大人の優しさで包んでいく
展開で、子供たちを守ろうとする大人の存在があたたかく、悲しい中にも温か
さが詰まった作品です。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 造花の蜜
【著者名】 連城三紀彦
【出版社】 角川春樹事務所
【初 刊】 2008年10月31日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】2月末日に発生した誘拐事件。香奈子が一番大きな恐怖に駆られ
たのは、幼稚園の玄関先で担任が「あなたにちゃんと圭太クン渡
したじゃないですか」と言い出したときだった…。大きなどんで
ん返しが待ち受けるミステリー小説。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
幼稚園から、息子が蜂に刺されて救急車で運ばれたとの連絡を受けた小川香
奈子は、知人とともに搬送先の病院に向かった。こんな時期に蜂が……不審に
思った香奈子は幼稚園へ引き返すが、息子はすでに誘拐された後だった。そし
て、さらに驚くべきことが香奈子を待ち受けていた。幼稚園の職員は、息子を
連れ去ったのは、他でもない香奈子だというのだ。それは前代未聞の誘拐事件
の幕開けにすぎなかった……。想像を絶する事件の真相と犯人とは!?
物語は、誘拐ミステリですが、その誘拐に至る経緯は背景も凝っていて、誘
拐事件の前にも、小さな誘拐未遂事件が発端にあり、5歳の圭太は、歯科医の
父親と離婚した母親と一緒に実家で暮らしているのだが、誘拐事件の前に、ス
ーパーで母親が目を離したすきに圭太は、実の父親を名乗る男に車で連れ去ら
れそうになるが、圭太には知られたくない出生の秘密があり、母親は未遂事件
を警察に届けなかったことも、事件をより複雑にしています。ネタバレになる
ので、詳しく書きませんが、犯人が被害者になり、味方が敵にもなり、本人か
と思えば偽者が現れる……など、息つく間もないようなどんでん返しの連続で
犯罪の構図が次々に変化する展開は、読者としても驚かされましたし、意外な
ラストで評価は分かれるかもしれませんが、個人的には凝ったミステリと、仕
掛けの細かさには脱帽で、正にお見事と言いたい作品です。
<本紹介>
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【ジャンル】新書
【著書名】 書斎の競馬学
【著者名】 山本一生
【出版社】 平凡社新書
【初 刊】 2008年12月15日
【金 額】 780円+税
【カバー文】競馬は「1篇のミステリー」といって憚らない著者が、ディック・
フランシスやブコウスキーなど、様々な競馬本を味読、時に創作
を交えながら、古今東西の「ミステリー」の道具立てを説く。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、歴史、血統、騎手、馬産理論など、ミステリアスな道具立てから
「競馬は一編のミステリー」といってはばからない著者が、ディック・フラン
シスやブコウスキーなど、さまざまな競馬本を挙げながらウンチクを傾ける競
馬学エッセイ。現在廃刊となってしまった雑誌『書斎の競馬』に連載された
「競馬学シリーズ」を元に加筆集成されたものですが、芦毛の血統についてや、
「有馬記念」にその名を残す元JRA理事長の有馬頼寧氏についてなど、競馬
通をも唸らせるエピソードをうまくエッセイとしています。
<本紹介>
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【ジャンル】書評
【著書名】 正直書評。
【著者名】 豊崎由美
【出版社】 学研
【初 刊】 2008年11月11日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】話題の本を、金(親を質に入れても買って読め)、銀(図書館で
借りられたら読めばー)、鉄(ブックオフで100円で売ってい
ても読むべからず)に分けて痛快に批評。書き下ろし袋とじ付き。
『TV
Bros.』連載を書籍化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、読んだ本を、評価の高い順に金の斧、銀の斧、鉄の斧と3ランクに
分け、大御所だろうがなんだろうが、3本の斧で斬りまくるというもの。辛口
書評で知られる著者でもありますから、辛口が多いかと思いきや、本書では著
者曰く「親を質に入れても買って読め」という金の評価が多いのは意外でもあ
りました。的を得ている書評も多く、読書の参考にもなった一冊です。
<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 すっぴんは事件か?
【著者名】 姫野カオルコ
【出版社】 筑摩書房
【初 刊】 2008年11月5日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】いかがなものか、「小悪魔」願望。「とりあえずジャズ」の店、
ファンデ信仰、ポジティブ・シンキング…。脱・脳味噌メタボで、
思考停止の甘い罠を見破ろう!
イメージに惑わされない「そう
だったのか!」エッセイ。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
久々に姫野カオルコのエッセイを読みましたが、本書で書かれる著者のすっ
ぴんに対する姿勢はいいですが、どうも昔のエッセイの時の独特さが失われつ
つあるというか、インパクトに欠けるエッセイでもあり、物足りなさというか、
中途半端さを感じました。
<本紹介>
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【ジャンル】政治
【著書名】 宰相不在
【著者名】 上杉 隆
【出版社】 ダイヤモンド社
【初 刊】 2009年1月29日
【金 額】 1429円+税
【カバー文】「お腹の調子が悪い」と言って政権を投げ出した安倍首相。「あ
なたとは違うんです」と逆切れして職を辞した福田首相。そして
漢字と空気が読めない麻生首相。この国の政治の混迷と、それを
伝えるマスメディアの体たらくを斬る!
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
本書はサブタイトルに「崩壊する政治とメディアを読み解く」とも書かれて
いますが、無責任な首相による政治の混乱ぶりが書かれており、安部元首相の
政権投げ出し、福田政権の慌しい発足から唐突な辞任まで、そして麻生首相の
急激な失速まで、政治的な問題点も含めて鋭く批判しています。そして、政治
家や官僚批判に止まらず、憶測記事ばかり書くメディア批判もしており、様々
な問題点を指摘しています。
【た行】
【な行】
【は行】
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 風葬(ふうそう)
【著者名】 桜木紫乃
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2008年12月25日
【金 額】 1238円+税
【カバー文】釧路で書道教室を開く篠塚夏紀は、出生の謎を解くために根室へ
向かうが…。男女の欲望が交差する根室港。謎の言葉に引き寄せ
られて3つの家族が集まるとき、オホーツクの封印された歴史が
明かされる。新感覚官能ミステリー。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
釧路で書道教室をひらく篠塚夏紀は、根室本線に乗って根室に向う。父親の
名を知らずに育った夏紀は、自らの出生の謎を解く鍵を根室在住の元教師・沢
井徳一が新聞に投稿した歌に見つけたのだ。ひとつの歌に引き寄せられた夏紀
と沢井。その出会いは、オホーツクで封印されていた、いまわしい過去の扉を
こじあけることになった……。
道東が舞台の作品なだけに、読む前は結構期待していましたが、結構凝った
設定で、ミステリとしては多少の物足りなさはあったものの、面白かったです。
主人公の出生の秘密から始まり、拿捕問題や密漁など、根室が舞台なだけに、
オホーツク海の舞台設定をうまく作品としており、濃密な人間ドラマをスリリ
ングな展開としています。
<本紹介>
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【ジャンル】時代小説
【著書名】 覇王の番人(上・下巻)
【著者名】 真保裕一
【出版社】 講談社
【初 刊】 2008年10月8日
【金 額】 1700円+税(上下共)
【カバー文】今、明かされる「本能寺」に隠された真実。歴史から葬られた戦
国の名将・明智光秀は、乱世を断つため、信長を支え、そして斬
った…。ミステリー界の雄がまったく新しい視点で描く戦国絵巻。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
時は戦国。斎藤道三に仕える明智光秀は、城を追われて流浪の時を過ごす。
流れ着いた越前に、将軍を目指す足利義秋が逃げ落ちてきた。戦乱の世を嘆く
光秀は、幕府を支える細川藤孝とともに、尾張の英傑・織田信長の担ぎ出しへ
と奔走する。さらには、その信長を親の敵として恨む若い忍び小平太。天下統
一へ向けて、時代が大きく動き出す……。
物語は、本能寺の裏側を明智光秀の視点として描かれる時代小説。普段時代
小説は殆ど読みませんが、真保裕一初の時代小説ということから読んでみまし
たが、登場人物も魅力的に描かれ、戦国絵巻として面白く読むことができまし
た。歴史ファンには特にお勧めです。
<本紹介>
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【ジャンル】経済小説
【著書名】 ベイジン(上・下巻)
【著者名】 真山 仁
【出版社】 東洋経済新報社
【初 刊】 2008年7月31日
【金 額】 1600円+税(上下共)
【カバー文】2008年8月8日午後8時、北京オリンピックの開会式と世界
最大の原発が同時にスタートする。それは終末のはじまりなのか
…? 五輪、原発、そして中国をテーマに、絶望と諦観を希望に
変える闘いを描いた問題作。
【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
End------------------------------------------------
オリンピックを控えて、中国政府は大連郊外に世界最大規模の原子力発電所
「紅陽核電」の建設を決定。操業開始は、オリンピック開会式の8月8日当日
という国家的プロジェクトだ。技術顧問として招聘されたのは、原発建設のプ
ロフェッショナル、大亜重工業の田嶋伸悟。中国側の責任者は共産党紀律委員
会のケ学耕。ケは大連市の党要人の汚職摘発という使命も帯びていた。当初、
田嶋に対して懐疑的なケだったが、安全こそ第一であることを粘り強く中国人
に理解させようとする田嶋の誠意を理解し、プロジェクト成功へ向けて協力を
誓う。しかし、田嶋・ケの目の前には利権にまみれ権謀術数を駆使する大連市
の有力者一族が立ちはだかり、事あるごとに妨害を仕掛けてくる。そして、よ
うやく迎えた操業当日、田嶋はケに原発の停止を求める……。
物語は、オリンピックと原発、さらに中国の政治状況を絡めた作品で、実に
読みごたえある上下巻でした。日本のエンジニアと中国の若手官僚の熱い男2
人が、時にはぶつかり合いながら、共通する目的に向かって進んでいく展開の
中に、次々と困難が襲いかかり、しかもその困難は、現代中国が抱えるさまざ
まな矛盾を象徴しており、中国共産党幹部や行政の腐敗、労働者の未熟ぶりな
どが描かれるが、中国が悪くて日本が良いという単純な二分法ではなく、日中
それぞれ多様な人間が登場して、複雑化している構図と中国国家の暗部に見事
に迫った作品です。
<本紹介>
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【ジャンル】経済小説
【著書名】 反乱する管理職
【著者名】 高杉 良
【出版社】 講談社
【初 刊】 2009年1月26日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】保険の解約が増大し、破綻危機に曝された東都生命が、外資に売
却されることに。管財人室長を命じられた友部陽平は、その身売
り劇の陰で、許されざる謀略が進んでいることを知り…。未曾有
の金融危機を予見した書き下ろし長編。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
保険の解約が増大し、破綻の危機に晒された東都生命。メインバンクの援助
打ち切りと風評による資金流出に拍車がかかるなか、ついに外資に売却される
ことが決まった。名門生保に次々と乗り込んでくる外資幹部、弁護士チーム。
解体され、バラ売りされ、職員たちは次々と去っていく。職員代表として「管
財人室長」を命じられた友部陽平は、この身売り劇の陰で、許されざる謀略が
進んでいることを知った……。
物語は、名門生命保険会社の東都生命が倒産、外資に吸収されていく顛末を
描いた書き下ろし経済小説。経営者の私欲や自負心が会社を滅ぼしていく様子
が、事細かに描かれ、銀行と企業との関係や、管財人集団の裏面、破綻に追い
込まれていく過程など、金融危機の現代ならではの作品ともいえるでしょう。
主人公像などは、これまでの高杉作品の主人公と似たような感じですし、会話
が多いため、もう少し展開の背景を細かく描いてほしかったですが、作品とし
ては非常に読みやすく、一気に読める経済小説です。
<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 男爵(バロン)最後の事件
【著者名】 太田忠司
【出版社】 祥伝社(NON NOVEL)
【初 刊】 2009年2月20日
【金 額】 857円+税
【カバー文】天才的推理で知られる「男爵」こと桐原は、主催の晩餐会で「こ
の中の誰かが私を殺す」と宣告した。翌日、招待客の1人が毒物
で急死。数日前に発生した不審な火災と桐原を繋ぐ線が浮上し、
悪魔のごとき計画が明らかに…。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
天才的推理で知られる“男爵”こと桐原は主催の晩餐会で「この中の誰かが
私を殺す」そう宣告した。招かれた客は作家探偵霞田志郎をはじめとする6人
の男女。彼らには男爵を殺す「動機」があった。翌日、招待客の一人が毒物で
急死。他殺なのか? 冷徹な頭脳が何かを企んでいるのか? やがて、数日前
に霞田に持ち込まれた不審な火災と桐原を繋ぐ線が浮上した時、悪魔のごとき
計画が明らかに……。事件と探偵がいかに関わるべきか、対立し続けた男爵と
霞田。二人の対決に、驚愕の結末が!
本書は、霞田兄妹シリーズのシリーズラスト作となる完結編。このシリーズ
は、ずっと読み続けてきているだけに、非常に感慨深い思いもありますが、長
年対立してきた男爵と霞田との宿命の対決を果たし、シリーズとしてうまくま
とめています。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】短編小説集
【著書名】 本日、サービスデー
【著者名】 朱川湊人
【出版社】 光文社
【初 刊】 2009年1月25日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】世界中の人間には、それぞれに1日だけ、すべての願いが叶う日
がある。それが、サービスデー。ある日、冴えない中年男が、見
知らぬ若い女に今日が自分のサービスデーだと告げられ…。表題
作ほか全5編収録。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、表題作を含めた5つの作品が収録される短編集。表題作『本日、サ
ービスデー』は、リストラ勧告された冴えないサラリーマン雄一郎に、神様か
ら「どんな願い事もかなう」というサービスデーが訪れ、カフェで絶世の美女
とお茶をしたり、強引な営業で成果をあげたり、普段はできない行動を起こし、
奇跡的なサービスを受けていく。しかし、雄一郎はうっかり数百人の命に関わ
る願い事もしてしまい、二転三転する様子が描かれます。他にも、売春宿跡に
建てられた古いアパートに現れる手首だけの女幽霊と、そこに住む男性との愛
にも似た交流を描いた『あおぞら怪談』、釣りにいった沼で壮絶な格闘をした
ザリガニから「本当の気合とは何か」を学んだ少年が、後の人生に生かして夢
を掴んでいく『気合入門』など、読みやすくて面白い作品が揃っています。
<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 八番筋カウンシル
【著者名】 津村記久子
【出版社】 朝日新聞出版
【初 刊】 2009年2月28日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】30歳を目前に再会した幼なじみの3人。近郊に建設される巨大
モールの噂で地元カウンシル(青年団)が活気づく中、かつて街
を追われた友人と15年ぶりに再会し…。それぞれの人生の岐路
をみつめなおす終わらない物語。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
小説の新人賞受賞を機に会社を辞めたタケヤス。実家に戻り、家業を継ごう
と考えはじめるヨシズミ。地元の会社に就職するも家族との折り合いが悪く、
家を買って独立したいと考えるホカリ。幼なじみの3人が30歳を目前に、過
去からの様々な思いをかかえて再会する。久しぶりに歩く地元の八番筋商店街
は中学生の頃と全く変わらないが、近郊に建設される巨大モールにまつわる噂
が浮上したことで、地元カウンシル(青年団)の面々がにわかに活気づく。そん
な中、かつて商店街で起こった不穏な出来事で街を追われたカジオと15年ぶり
に再会し…。
物語は、生まれ育った場所を出た者と残った者、それぞれの人生の岐路を見
つめなおす作品で、著者が芥川賞受賞後の第一弾となる書き下ろし作品。物語
の素材は非常に良いとは思う反面、芥川賞作家ということもあるのか、エンタ
メ度合いがやや低く、読み難い箇所もあったりと、もう少し展開の起伏をハッ
キリさせた方が良かったように思います。
<本紹介>
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【ジャンル】ビジネス
【著書名】 ぼくが葬儀屋さんになった理由
【著者名】 冨安徳久
【出版社】 ホメオシス
【初 刊】 2008年7月10日
【金 額】 1300円+税
【カバー文】人は誰もが死ぬ。そしていつ死ぬかわからない。しかし、死があ
るからこそ命はいとしく、いきいきと輝く…。18歳で飛びこん
だ葬儀ビジネス人生を振り返り、それを通じてわかった死と命、
そして人間のあり方を伝える。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書は、大学入学の直前に葬儀社のアルバイトで感動の場面に会い、それを
機に、大学進学から急遽方針転換して葬儀社に入社した著者が体験した数々の
エピソードと、人の死に立ち会う葬儀社スタッフとしての命の大切さが書かれ
たノンフィクション・ノベル。葬儀屋を「天職」と言い放ち、生き生きと働く
姿は感動を覚えますし、ビジネス的にも、自分の理念での葬儀会社企業への過
程は、これから起業しようとしている人にも大いに参考になります。
<本紹介>
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【ジャンル】社会
【著書名】 貧困連鎖
【著者名】 橋本健二
【出版社】 大和書房
【初 刊】 2009年2月28日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】雇用大崩壊、蔓延する閉塞感、市場原理主義の陥穽…。日本の経
済格差はいかに深刻な状態にあるか。そこから、どのような問題
が生まれているか。気鋭の社会学者が階級社会日本の実態を徹底
分析!
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
本書はサブタイトルに「拡大する格差とアンダークラスの出現」とも書かれ
ていますが、官製不況による雇用不安、富の簒奪が導く悪夢のシナリオを分析
し、下層労働の現実を徹底検証して、超貧困化する日本社会に警鐘を鳴らして
います。その本書の中で、貧困層の定義として、1人暮らしで150万円、4
人家族で300万円という年収以下の層をアンダークラスと称していますが、
このアンダークラスがかつては15%だったのが、2000年以降22%にな
っており、今後は更に増加するだろうとして、格差社会の弊害についてを説い
ています。
<本紹介>
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【ジャンル】社会
【著書名】 拝啓 総理大臣殿 これが日本を元気にする処方箋です
【著者名】 フォーラム21・明日の健やかな日本を考える会
【出版社】 東洋経済新報社
【初 刊】 2008年12月11日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】学力が低下している子どもたち、食糧やエネルギーの確保、シャ
ッター通りや後継者不足による休耕地拡大で危機に瀕する地方…。
課題山積ニッポンを救え! 本気で真面目なサラリーマン36人
が、日本の問題と格闘する。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
本書は、日本を代表する企業による異業種交流の場であり、明日の日本を考
えるというグループ「フォーラム21」21期生36人が、「健やかな社会と
国を次世代に引き継ぐために今やるべきこと」をメインテーマとして「教育」
「環境・食糧・エネルギー」「地方」「コミュニティ・スピリット」の4つの
側面から日本の問題に斬り込んた書。タイトルに惹かれて読みましたが、問題
を先送りばかりにしている日本の問題に対して、サラリーマン達がメスを入れ、
問題に真正面から向かう姿勢は共感を覚えました。
【ま行】
【や行】
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 誘拐児
【著者名】 翔田 寛
【出版社】 講談社
【初 刊】 2008年8月6日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】昭和21年に起こった誘拐事件。身代金の受け渡し場所に指定さ
れた闇市の混乱に巻き込まれ、警察は犯人確保に失敗してしまう。
その15年後、事件がふたたび動き出す…。人間の非情と情愛を
見つめる魂の物語。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
昭和21年、大邸宅を構える実業家の5歳になる息子が誘拐された。脅迫状
の文面は新聞の活字を切り抜き、貼りつけたもので「百圓紙幣で百萬圓」を要
求。そして受け渡し場所の東京・有楽町の闇市全体を警察官55人が取り囲み、
犯人を袋の鼠にするはずだったが、思いもよらない出来事が起き、身代金を犯
人に取られてしまった。そして15年後の昭和36年に家政婦殺害事件が起き、
15年前の誘拐事件が再び事件へと絡んでくる……。
本書は、第54回江戸川乱歩賞受賞作でもありますが、展開の流れがスムー
スではなく、事件に対する視点もバラバラなために読み難く、江戸川乱歩賞受
賞作という割にはインパクトが薄い内容です。また、展開の中で幾つか不自然
な点もありましたし、物語としての設定は良いとは思うものの、その設定が活
かしきれていない印象を強く受けました。
<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 夜の光
【著者名】 坂木 司
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2008年10月20日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】慰めなんかいらない。癒されなくていい。欲しいのは、星の距離
感。天文部に集うスパイたちが、最前線で繰り広げた戦闘とは…。
闇を駆ける4人の高校生を描く、絶対零度の青春小説。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
物語は、女性軽視を不思議とも思わない家庭に育つジョー、リストラされた
心の辛さからアルコールに溺れて娘に暴力をふるう父親と、それに対し何も言
わない母親を持つギィ、独裁的で家族の人格を認めようとしない祖父とそれに
甘んじている両親を持つブッチ。おしゃべりでお調子モノのケージと、それぞ
れ心の中に悩みを持ち、仮面を被り高校生活を過ごしている4人の高校3年生
の1年間が章ごとに語り手を変えて描かれたもの。ミステリ要素も含んでいる
青春小説で、淡々としすぎている点がやや気にはなりましたが、今風の友情物
語として面白かったです。
【ら行】
<本紹介>
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【ジャンル】コラム
【著書名】 ラクガキいっぷく
【著者名】 中野 翠
【出版社】 毎日新聞社
【初 刊】 2008年12月25日
【金 額】 1238円+税
【カバー文】ちょっと一服して出直そう。この、とりとめのない時代に…。2
007年11月から2008年11月までの話題を満載した痛快
コラム集。『サンデー毎日』掲載を中心にまとめる。
【満足度】 ★★★★
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本書は、『サンデー毎日』連載の人気コラム「満月雑記帳」の1年分を収録
したもので、主に映画と本と時事問題に溢れたコラム集。このコラム集は毎年
読み続けていますが、映画評論と書評は大いに参考になりましたし、中野翠ら
しい視点での意見も読み応えがありました。
【わ行】
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