書評データベース(2009年度7月分)

 

■2009年7月に紹介した本■

 わくらば追慕抄            朱川湊人     角川書店
 脇役スタンド・バイ・ミー       沢村 凛     新潮社
 我が妻との闘争 悲劇のマイホーム編  呉エイジ
                      アスキー・メディアワークス
 ゆうとりあ              熊谷達也     文藝春秋
 ナチが愛した二重スパイ 英国諜報員「ジグザグ」の戦争
                 ベン・マッキンタイアー 白水社
 残される者たちへ           小路幸也     小学館
 南極(人)              京極夏彦     集英社
 ねたあとに              長嶋 有     朝日新聞出版
 ニホンブンレツ            山田悠介     文芸社
 何もかも憂鬱な夜に          中村文則     集英社
 日本の難点              宮台真司     幻冬舎
 イノセント・ゲリラの祝祭       海堂 尊     宝島社
 WE LOVE ジジイ         桂 望実     文藝春秋
 悪質商法のすごい手口       国民生活センター監修 徳間書店
 ウオッカの背中            河村清明     東邦出版
 あぁ、監督              野村克也     角川書店
 苛めの時間              井上 淳     河出書房新社
 いつもそばにいるよ          江上 剛     実業之日本社
 屋上ミサイル             山下貴光     宝島社
 鬼の跫音               道尾秀介     角川書店
 悪党が見た星             二郎遊真     講談社
 あれから               矢口敦子     幻冬舎
 エンジョイしなけりゃ意味ないね    朝倉かすみ    幻冬舎
 玩具(おもちゃ)の言い分        朝倉かすみ    祥伝社
 女三人のシベリア鉄道         森まゆみ     集英社
 医者が秘密にしておきたい病気の相場 富家孝/伊藤日出男 青春出版社
 翻弄者                藤原章生     集英社

【あ行】

<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 イノセント・ゲリラの祝祭
【著者名】 海堂 尊
【出版社】 宝島社
【初 刊】 2008年11月21日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】厚労省役人でロジカル・モンスターの白鳥に、医療事故調査委員
      会への出席を依頼された田口。さまざまな思惑が飛び交う会議で、
      田口は、グズグズの医療行政の現実を知ることに…。メディカル・
      エンターテインメント第4弾。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 東城大学医学部付属病院の不定愁訴外来勤務の田口公平は、ある日病院長に
厚労省の会議に出席するよう要請される。依頼人は厚労省のはみだし技官・白
鳥圭輔。嫌な予感を抱きながら田口が出席した会議には、官僚や既得権益を守
る教授たちの思惑が渦巻いていた。当初のモデル事業は「医療事故調査委員会
創設検討会」へと鞍替えされたが、白鳥の段取りでそのメンバーになった田口。
医療の現場とは乖離した法律議論や、死体死亡時画像診断(AI)の活用を否
定する解剖主義者の意見に疑問を持つ。果たして、医療行政にメスを入れるこ
とは可能なのか?
 「チーム・バチスタの栄光」シリーズの第4弾となる本書は、お馴染みの田
口医師と白鳥厚生労働省調査官とのコンビが活躍しますが、今回は厚労省の医
療事故調査委員会の創設検討会を舞台に、医療行政にメスを入れた作品となっ
ており、いつもの病院の舞台から、厚労省の会議室にかえての設定となってい
ますが、今の医療行政の問題点を鋭く指摘した作品にもなっており、シリーズ
として見ると、ミステリ要素が少なくなっていたのは、やや残念ではあるもの
の、田口・白鳥コンビを活かした作品で、非常に読みごたえがありました。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 WE LOVE ジジイ
【著者名】 桂 望実
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2009年1月30日
【金 額】 1429円+税
【カバー文】町村合併で町のお荷物になっている旧川西村。都会の生活を捨て
      田舎暮らしを選んだ元コピーライターは、地域活性課職員に強引
      に勧誘されて、町おこしに乗り出す羽目に。しかも安易な企画が
      通り…。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 コピーライターとして活躍していた岸川は、後輩の自殺をきっかけに人間関
係に倦み、仕事もやめ、田舎暮らしを提案していた雑誌に飛びついて、縁もゆ
かりもない川西村で1人暮らしを始めた。市町村合併により、何の取柄もない
その村は町のお荷物状態。地域活性化職員が村おこしのために奔走するものの
うまくいかない。そこで前の職業を活かして何か案を出してくれと岸川に依頼
がくる。いい加減に答えた「輪投げで村おこし」が実際に通ってしまったから
さあ大変……。
 物語は、田舎暮らしを始めた元コピーライターの主人公が、地域活性課職員
から町おこしのアイデアを求められ、苦し紛れに輪投げを提唱し、その大会が
開かれるまでのドタバタぶりを描いた話。輪投げのルールが分かりづらかった
のは欠点ではありますが、外国人労働者の孤独や、高齢者達の友情話も中々読
ませる内容で、主人公の成長の様子も描かれています。

<本紹介>
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【ジャンル】生活
【著書名】 悪質商法のすごい手口
【著者名】 国民生活センター監修
【出版社】 徳間書店
【初 刊】 2009年4月30日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】「自分は大丈夫」は、まったく通用しない! 全国の消費者生活
      センターに寄せられる年間100万件の相談をもとに、悪質商法
      の40の手口と対処法を事例とともに紹介。特に、高齢者が狙わ
      れやすい手口を中心にまとめる。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
 サブタイトルには「ここまで巧妙ならみんなだまされる!知っておきたい被
害の実態と対処法」とありますが、本書は全国の消費生活センターに寄せられ
る年間100万件の相談から具体的な事例を分析し、その実態と対処法につい
てをまとめたもの。特に高齢者の被害と実態についてを取り上げていますが、
この中で書かれている事例については、報道などで何度も繰り返される「振り
込め詐欺」や「架空請求」を始めとした一般的に知られていることで、事例に
ついても多く書かれているというよりも、いくつかをまとめた程度で、高齢者
向けだとは思うものの、内容的には非常に物足りない中身でした。また、悪質
商法への対処法はポイントとして書かれているものの、被害者の責任という点
については殆ど書かれておらず、被害者の不注意や常識の無さという点につい
ても、国民生活センターが監修しているならば書いた方が良かったでしょうし、
もう少し細かな悪質商法についての実態を取り上げてほしかったです。

<本紹介>
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【ジャンル】競馬
【著書名】 ウオッカの背中
【著者名】 河村清明
【出版社】 東邦出版
【初 刊】 2009年4月22日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】谷水オーナー、角居調教師、調教助手、厩務員、そしてジョッキ
      ーたちは、ウオッカにいかに酔わされていったか…。名牝の舞台
      裏ともいうべき人間模様を描いたノンフィクション。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、競馬ライターでもある著者が、馬主、調教師、乗り役ら関係者を徹
底取材し、現役最強牝馬ともいえるウオッカの軌跡と舞台裏を描いたノンフィ
クション。引退後の競走馬ノンフィクションというのは数多くありますが、現
役馬のノンフィクションというものは珍しく、また正統派として臨場感溢れる
文章で競馬についてを表現してくれる著者でもありますが、他の著作本と同様
に、丹念な取材の後が伺える内容となっています。牝馬として64年ぶりに日
本ダービーに勝利した舞台裏、エリザベス女王杯の出走取消の真相、ライバル・
ダイワスカーレットとの戦い……など、競馬の奥深さと、その魅力を引き出し
た競馬ノンフィクションです。

<本紹介>
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【ジャンル】野球
【著書名】 あぁ、監督
【著者名】 野村克也
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2009年2月10日
【金 額】 705円+税
【カバー文】原はWBCで勝てるのか? 星野はなぜ五輪で負けたか? 落合
      は名監督になるか? 歴代監督から現役監督の戦術や人間性まで
      を徹底分析し、ダメ選手を再生させる野村流リーダーの心得を説
      く。
【満足度】 ★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、現楽天ゴールデンイーグルス監督の著者による監督論が書かれるも
のですが、確かに独自といえる監督論が書かれるものですが、これまでの著作
と比べると平凡というか、今ひとつの印象があります。これまでにも歴代の名
将監督について書かれているものがあり、内容が重複しているものもありまし
たし、五輪での敗戦やWBCの話題など、目新しい話題もありましたが、特に
印象深いという感じはありません。ただ、本書で書かれる監督の発言というも
のと、現在ぼやきでマスコミにしゃべっている言葉での違いがあり、若干違和
感もありました。

<本紹介>
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【ジャンル】ハードボイルド
【著書名】 苛めの時間
【著者名】 井上 淳
【出版社】 河出書房新社
【初 刊】 2009年2月28日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】18年前に代議士・永渕幸造を射殺した元探偵の辰巳耕は、刑務
      所を出所し、古巣・新宿の街へ舞い戻って来た。「黒いスーツケ
      ース」を携えて。彼を待ち受けていたのは、永渕の息子・啓輔だ
      った…。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 物語は、18年の懲役の際に受け入れたネタによっての復讐劇が描かれる話
ですが、河出書房新社としては珍しいハードボイルド作品。勝者が手にするの
は、総理の椅子か3億円というスケールの大きな話でもありますが、スケール
の大きさの割には、格闘場面が少なく、全体的に迫力不足に感じましたが、設
定としては面白かったです。

<本紹介>
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【ジャンル】経済小説
【著書名】 いつもそばにいるよ
【著者名】 江上 剛
【出版社】 実業之日本社
【初 刊】 2009年1月25日
【金 額】 1600円+税
【カバー文】黄泉の国から帰って来た「僕」は、遺された家族の今後を思い、
      建設会社の談合態勢を阻止するために東奔西走する。「僕」の生
      きていた証とは何なのか? 全てのサラリーマンに問う、家族と
      企業の物語。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 地方の建設会社に勤務していた「僕」は自分の通夜会場に戻って来た。姿は
誰にも見えず声も届かない。僕は飛び降り自殺をしたようだが、死の前後の記
憶はなかった。その死が過労自殺らしい状況だったため、会社の連中は迷惑顔
を隠さない。会社の態度に怒りを覚えた妻は、労災申請裁判にうって出る。一
方建設会社側は、僕が手がけていた一般競争入札方式を、旧態依然の談合に戻
そうとしていた。僕は、家族を励ましつつ、会社の動きを監視する。幽霊であ
る僕は、どこにでも行けるからだ。過労死裁判の行方はどうなるのか。会社の
悪しき体質は改まらないのか。そしてこの世に戻って来た僕のこれからの運命
は……。
 物語は、主人公が死者という視点で過労を告発する作品ですが、過労自殺認
定の現実に加え、市と建設業の癒着や社内パワハラなど、ゼネコン談合の実態
をリアルに描いています。更には、単なる経済小説とはせずに、家族の絆を見
つめる家族愛についてを描いており、社会問題と家族とをうまくミックスさせ
た読みごたえある作品です。

<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 屋上ミサイル
【著者名】 山下貴光
【出版社】 宝島社
【初 刊】 2009年1月24日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】美術の課題のため、屋上にのぼった高校2年生のアカネ。そこで
      不良の嘉人や言葉を封印した淳之介、自殺願望をもつ啓太と知り
      合う。屋上への愛情が共通しているということから、4人は“屋
      上部”を結成することになり…。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 大統領がテロ組織に拉致監禁されるという大事件がアメリカで発生していた
ものの……日本の高校生たちにとって、それは遠い国の出来事だった。それよ
りも、もっと重要なことがある。例えば、校舎の屋上でスケッチをすることだ
とか。美術の課題のため、屋上にのぼった高校二年生の辻尾アカネ。そこで、
リーゼント頭の不良・国重嘉人や、願掛けのため言葉を封印した沢木淳之介、
自殺願望を持つ平原啓太と知り合う。屋上への愛情が共通しているということ
から、国重の強引な提案で“屋上部”を結成することになった四人。屋上の平
和を守るため、通行人を襲う罰神様騒動、陸上部のマドンナ・ストーカー事件、
殺し屋との遭遇などに巻き込まれることになる。それらはすべて、ひとつの事
件に繋がっていた!
 本書は、『このミステリーがすごい!』第7回大賞受賞作。高校生4人の屋
上部が巻き込まれる騒動を描いた作品で、ご都合主義的な作品ではありますが、
娯楽としては楽しめた作品ですが、その『このミス』の審査で評価が大きく分
かれたようですが、ミステリ要素は少なく、読み手によっても評価は様々でし
ょうが、伏線は結構楽しめましたし、特にキャラの設定が良かったです。

<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 鬼の跫音
【著者名】 道尾秀介
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2009年1月31日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】鈴虫だけが知っている、過去の完全犯罪。蝶に導かれて赴いた村
      で起きた猟奇殺人事件。心の中に生まれた鬼が、私を追いかけて
      くる。もう絶対に逃げ切れないところまで…。「鈴虫」「冬の鬼」
      など、全6篇を収録した短篇集。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、著者初の短編集で、収録されている作品は独立していながらも、
「S」という謎の人物によって結びつけられています。ホラー要素の強いミス
テリでもありますが、そのホラー度合いがかなり強く、ゾクゾクとした独特の
恐怖感を味わえ、その恐怖が増幅される作品集です。

<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 悪党が見た星
【著者名】 二郎遊真
【出版社】 講談社
【初 刊】 2009年2月19日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】関東一円で中華料理屋を展開する片岡家の一人娘が誘拐された。
      要求額6千万円を用意したのは片岡の取引先である北城興業。だ
      がその実体は暴力団組織であり、一方の片岡本人も筋金入りの闇
      商人だった。壮大な茶番劇の幕が開く!
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 企業を装う暴力団・北城興業の専務・清高は、服役中にある脳外科手術を施
されてしまう。牙を抜かれたも同然の清高を試すように、社長の北城はある仕
事を任せる。北城に命じられるまま、一人娘を誘拐された取引先の片岡のため
に、北城興業が用立てた身代金6000万円を届けた清高は、片岡家に詰める
刑事たちの様子に違和感を抱く。手下の新見に調べさせると、やはり刑事たち
は偽物だった。誘拐事件そのものが茶番だと察した清高は、身代金争奪ゲーム
に加わることに……。
 ミステリ要素の多いコンゲームではあるものの、登場人物が多すぎて、展開
の焦点が絞れず、展開の設定自体は良かったとは思うものの、その設定が活か
しきれていない印象を強く受けました。前の作品である『マネーゲーム』が結
構面白かったので、同じようなコンゲームを期待していましたが、前作の方が
良かったですし、どうしても比較してしまうとイマイチ感が強いです。

<本紹介>
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【ジャンル】ミステリ
【著書名】 あれから
【著者名】 矢口敦子
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2009年3月10日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】高校1年の千幸と妹の夕美は、ある朝、父が電車内で痴漢をし、
      咎めた男性を線路に転落死させたと知らされる。10年後、看護
      師になった千幸の前にひとりの女性が現れ、哀しくも驚くべき真
      実が明らかになる…。
【満足度】 ★★
End------------------------------------------------
 物語は冤罪をテーマとした作品で、ある日父が電車内で痴漢をし、咎めた男
性を線路に転落死させてしまったことから、二人の娘達が、父親の無実を証明
しようと調査を開始いるという話。読みやすい作品ではあったものの、展開に
不自然な点が多々見られましたし、ネタバレになるので詳しくは書きませんが、
紹介文にある「驚くべき真実」というのも全然驚きませんし、ミステリとして
も特別な謎もなく、物足りなさと中途半端さを感じた作品でした。

<本紹介>
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【ジャンル】連作短編集
【著書名】 エンジョイしなけりゃ意味ないね
【著者名】 朝倉かすみ
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2008年11月25日
【金 額】 1400円+税
【カバー文】「このままでいいのかな…」って思わない日はない。ねえ、わた
      したちって、いま、なんか、すごくOLっぽくない? 深くうな
      ずき、驚き、笑い、ほろっと泣ける、オーエル・エンターテイメ
      ント! 『星星峡』連載を書籍化。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、働いて習い事をしている女性が主人公の連作短編集。12の作品が
収録されていて読みやすい短編集で、電子部品メーカーの総務課に配属された
新人、老舗菓子店の社長秘書、貿易事務歴十四年のOL、銀行でパートの主婦、
通販会社のテレホンオペレーターなど、その職種は多様で、主人公の頑張りぶ
りに、つい応援したくなるような作品。ただ、女性が読むと共感できる部分は
多いのかもしれませんが、どうも現実味が少ないというか、登場人物の滑稽さ
ばかりが目に付きました。

<本紹介>
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【ジャンル】短編小説集
【著書名】 玩具(おもちゃ)の言い分
【著者名】 朝倉かすみ
【出版社】 祥伝社
【初 刊】 2009年5月20日
【金 額】 1429円+税
【カバー文】「わたし」を脱いで裸になりたい…。シャレにならない大人の事
      情。女たちの理想郷はどこにあるのだろう? 「グラン・トゥー
      リズモ」など、ほろ苦くもエロティックな全6編を収録する恋愛
      短編集。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、30〜40代の女性の、孤独な日常や性への欲求など、痛い恋愛が
描かれる短編集。読み終えた後で、タイトルについてもフト考えてみましたが、
リアリティがあるのかないのかは女性でないので分かりませんが、それぞれの
不器用な恋愛ぶりは実にリアルで、ちょっぴりエロティックな物語は、読んで
いて面白かったです。

<本紹介>
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【ジャンル】旅行記
【著書名】 女三人のシベリア鉄道
【著者名】 森まゆみ
【出版社】 集英社
【初 刊】 2009年4月10日
【金 額】 1800円+税
【カバー文】与謝野晶子、宮本百合子、林芙美子。近代文学を代表する女性作
      家たちの足跡を追い、ウラジオストクからモスクワ、パリまでの
      鉄道を完乗。現地の人々の声に耳を傾けながら、旧社会主義国の
      重い歴史を体感する。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 本書は、著者自らがシベリア鉄道に乗り、明治から昭和の初めにかけ、与謝
野晶子、宮本百合子、林芙美子という3人の女性作家が出かけたシベリア鉄道
の旅の軌跡を追い、それぞれの作家の内面に迫った紀行文で、恋人を追い、理
想を求めてシベリア鉄道に乗った女性作家の足跡を旅すると同時に旧社会主義
国の重い歴史にも触れています。うまくまとめられているとは思うものの、も
う少し当時の旧社会主義国の情勢や時代背景を掘り下げてほしかったように思
います。

<本紹介>
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【ジャンル】新書
【著書名】 医者が秘密にしておきたい病気の相場
【著者名】 富家孝/伊藤日出男
【出版社】 青春出版社
【初 刊】 2008年10月15日
【金 額】 760円+税
【カバー文】同じ病気でも、医者の腕・病院の経営状態によって、治療にかか
      るお金も時間も治療法もまったく違ってくる! ただの風邪から
      生活習慣病、がん、歯科治療まで、主要な病気における平均的な
      相場を紹介する。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、中々分かり難い医療の値段についてを相場が書かれたもの。同じ病
気なのに、受診する医療施設の規模や内容によって、支払う金額が異なり、保
険適用の治療範囲や、検査数値の基準値次第で、治療値段の相場がいとも簡単
に変わるという事実など、適切な医療、費用、時間などの相場を、現役医師と
歯科コンサルタントが紹介しています。

【か行】

 

【さ行】

 

【た行】

 

【な行】

<本紹介>
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【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 ナチが愛した二重スパイ 英国諜報員「ジグザグ」の戦争
【著者名】 ベン・マッキンタイアー
【出版社】 白水社
【初 刊】 2009年2月15日
【金 額】 2400円+税
【カバー文】ロンドン暗黒街の悪党チャップマンは、ナチのスパイ訓練を受け
      て母国に舞い戻る。しかし英国側スパイの「ジグザグ」に転身し、
      ドイツを欺くミッションを命じられるが…。生か死か、愛か裏切
      りか。第一級のノンフィクション。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 主人公でもあるチャップマンは、ロンドン暗黒街の悪党で、第二次大戦が勃
発すると、英国に嫌気をさし、ナチのスパイを志願して、南仏であらゆる訓練
を受け、信頼と友情も得る。最初のミッションは、英国の爆撃機工場を爆破す
ることで、真夜中にパラシュート降下するが、彼は直ちに英情報部に連絡し、
英国のために「二重スパイ」することを申し出る。最初は懐疑的だった幹部も、
チャップマンの危険な魅力に惹かれるようになった。ミッションを見事に成功
させ、ドイツに戻ったチャップマンは、厳しい尋問を受けたのち、とうとう
「英雄」として、ナチの鉄十字勲章を授与されることになったが……。
 本書は、初公開された秘密文書を中心に、伝説のスパイの驚くべき冒険を描
いた、手に汗握るノンフィクション。トム・ハンクス製作による本書の映画化
も進行中とのことですが、これは映画化されるなら、ぜひとも見てみたいです。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 残される者たちへ
【著者名】 小路幸也
【出版社】 小学館
【初 刊】 2008年12月22日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】川方準一は同窓会で、1番仲の良かった友人を思い出せなかった。
      記憶のずれには、「方葉野団地」が関係しているらしい。団地を
      訪ねた準一は、「残される者」に出会う…。“消された記憶”の
      ミステリー。『きらら』連載を改題。
【満足度】 ★★★
End------------------------------------------------
 デザイン事務所を経営する川方準一のもとに、同窓会の通知が届く。準一の
通った小学校の子供達は、ほぼ全員が方葉野団地の子供だった。準一は、親友
だったという押田明人に会場で声をかけられるが、彼のことを何も思い出せな
い。他の人間はすべて覚えているのに。悩む準一は、団地の幼なじみで精神科
医の藤間美香に相談する。美香は、方葉野団地に住む中学生、芳野みつきの診
療も行っていた。みつきは、自分を庇って死んだ母親の記憶を見るようになっ
たという。記憶のずれと団地の存在に関係があると見た準一と美香は、団地の
探索に乗り出した。二人は方葉野団地で、想像もしなかった“のこされるもの”
に遭遇する……。
 出だしからミステリっぽかったので、ミステリとして期待して読み進むうち
に、ミステリというよりはSFっぽい内容となっており、肝心の謎解きもSF
としての説明のため、謎のままという部分が多く、この点は正直物足りなかっ
たです。設定自体は面白いものの、それを活かしきれていない印象も受けまし
たし、小路幸也の作品としては、ややイマイチでした。

<本紹介>
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【ジャンル】小説集
【著書名】 南極(人)
【著者名】 京極夏彦
【出版社】 集英社
【初 刊】 2008年12月20日
【金 額】 1900円+税
【カバー文】最底辺のカス作家・南極夏彦とは…? 昭和の戯作者・京極夏彦
      によるギャグ小説集。「海で乾いていろ!」「宍道湖鮫」「夜尿
      中」「ぬらりひょんの褌」「ガスノート」などを収録。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、著者の『どすこい』に次ぐギャグ小説集。有名作品のパロディ小説
が収録されていますが、タイトルだけがパロディで、『新宿鮫』やら『デスノ
ート』やら『探偵ガリレオ』などをギャグ小説としています。中でも、『こち
亀』30周年記念アンソロジーに収録された「ぬらりひょんの褌」と、故赤塚
不二夫氏とのコラボ作「巷説ギャグ物語」は面白かったです。

<本紹介>
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【ジャンル】小説
【著書名】 ねたあとに
【著者名】 長嶋 有
【出版社】 朝日新聞出版
【初 刊】 2009年2月28日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】ケイバ、顔、それはなんでしょう、軍人将棋…。魅惑的な日々の
      「遊び」が、ひと夏の時間を彩ってゆく大人の青春文学。『朝日
      新聞』連載をまとめて単行本化。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 物語は、ナガヤマ家のオンボロ山荘に集まって夏休みを過ごす、大人の男女
が自分達でつくったオリジナルのゲームを真剣に遊ぶという話ですが、このオ
リジナルゲームの中身が、かなり凝っていて、このオリジナルの誰も知らない
ゲームを遊んで、無駄に消費されてゆくゆったりした時間の流れを、文学とし
てうまく表現しています。ゲーム好きの大人の人ならハマる内容だとも思いま
すし、物語で書かれるオリジナルゲームをついやってみたくなる……そんな作
品です。

<本紹介>
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【ジャンル】SF
【著書名】 ニホンブンレツ
【著者名】 山田悠介
【出版社】 文芸社
【初 刊】 2009年3月15日
【金 額】 1100円+税
【カバー文】近未来、対立の続いていた東西日本がついに分裂。たまたま東京
      に来ていた広島出身の博文は、将来を約束した恋人と生き別れに
      なってしまう。ようやく潜入した西で目撃したのは、驚きの独裁
      社会だった…。
【満足度】 ★☆
End------------------------------------------------
 近未来、日本はかねてより対立の続いていた東西がついに分裂。東経138
度線に巨大な壁が建設され、一触即発の状態が続いていた。人はもちろん、物
資、情報、すべての交流が禁止されてしまう。進学のため東京に来ていた広島
出身の東条博文は、突然の壁の建設で家族、そして将来を約束した恋人・恵実
と生き別れになってしまう。小学校の教諭をしながらも、なんとかして西に戻
る手はないか、その機会を待っていた。ところが、ようやく潜入した西で待っ
ていたのは、独裁者が君臨し、貧富の格差が拡大、住む場所まで限定された階
級社会だった。母子家庭で貧しかった恵実はどこにいるのか? 彼女を捜し出
し幸せをつかむため、博文の孤独な潜入劇がはじまる。窮地に立たされた2人
に、予想外のラストが待ち受ける!!
 物語は近未来が舞台で、東西に分裂した日本の話なのですが、その設定自体
が曖昧で、舞台設定が全く活かされておらず、東西分裂の原因も滅茶苦茶で、
読み始めてから数ページで一気にトーンダウン。読みやすくはありますが、も
って細かな背景を描いてほしかったです。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 何もかも憂鬱な夜に
【著者名】 中村文則
【出版社】 集英社
【初 刊】 2009年3月10日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】施設で育った過去を持つ僕は、刑務官として、夫婦を刺殺した2
      0歳の未決死刑囚・山井を担当していた。控訴しない山井はまだ
      語られていない何かを隠している…。生きる者と死にゆく者をつ
      なぐ最後の希望を描き出す。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 18歳の山井隆二は、新婚夫婦のマンションに入り込み、28歳の妻を殺し、
帰宅した30歳の夫も殺した。すべての専門家が予想した通り、地裁は死刑判
決を下す。施設で育った過去を持つ「僕」はその2年後、刑務官として、この
未決死刑囚・山井を担当していた。控訴しない山井は、まだ語られていない何
かを隠している……。
 本書は、死刑執行に直接係わる刑務官の視点で、死刑判決の曖昧さを問う作
品。犯罪という重い行為を通じて結ばれる、登場人物相互の連鎖を、小説の中
で描いていますが、重いテーマなだけに、最初から最後まで重厚さを感じまし
た。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】新書
【著書名】 日本の難点
【著者名】 宮台真司
【出版社】 幻冬舎
【初 刊】 2009年4月15日
【金 額】 800円+税
【カバー文】人間関係、教育、幸福、アメリカ、日本。これらの問題を網羅的
      に取り上げ、生きていくのに必要な「評価の物差し」を指し示す
      べく、「現状から背景、処方箋へ」という3段ステップで完全解
      説する。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、著者が社会論から教育、アメリカや日本の政治問題まで幅広く論じ
たもので、日本社会の変化についても分析しています。著者の作品の中では、
段階を追って説明しているのと、新書ということもあって比較的読みやすかっ
たです。社会学として独特の視点で書かれていますから、賛否両論はあるでし
ょうが、色々と考えさせられた一冊でした。

【は行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】ノンフィクション
【著書名】 翻弄者
【著者名】 藤原章生
【出版社】 集英社
【初 刊】 2009年4月8日
【金 額】 1524円+税
【カバー文】14歳のときから、10数年間もフセインの宮殿に軟禁されてい
      たという予言者。薬物依存症の娼婦に思いを寄せ、その世界に堕
      ちていく男…。時代に翻弄され、不条理に疲れ、それでも拠りど
      ころを手探りする人間たちを描く。
【満足度】 ★★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は、毎日新聞特派員として南アメリカ、南アフリカ・ヨハネスブルグ、
バクダッドなどで取材活動を続けてきた著者が、そこで出会った市井の人々の
生き様を追ったノンフィクション・ノベルで、第3回開高健ノンフィクション
賞受賞後の第2作。14歳の時から、十数年間もフセインの宮殿に軟禁されて
いたという予言者。薬物依存症の娼婦に思いを寄せ、併走するかのように、そ
の世界に墜ちていく男。キューバ革命の陰で、表現の自由を奪われ、追憶だけ
で命をつなぐ詩人……と、時代に翻弄される人々を取り上げていますが、サダ
ム・フセインの独裁者としての一面、南アフリカの麻薬汚染の実態とその背景、
キューバ革命が残した様々な問題点など、海外で取材を続ける著者ならではの
人間読本です。

【ま行】

 

【や行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】小説
【著書名】 ゆうとりあ
【著者名】 熊谷達也
【出版社】 文藝春秋
【初 刊】 2009年3月30日
【金 額】 1714円+税
【カバー文】第二の人生、あなたならどうします? 田舎暮らし? 蕎麦打ち
      ? バンド活動? 定年を迎えた佐竹は、妻と理想郷「ゆうとり
      あ」に移住するが…。「非会社員生活」の理想と現実をコミカル
      に描く。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 還暦を迎え商社を退職した佐竹は、とりあえず蕎麦打ちを趣味として日々過
していたが、妻に退職者向けのコミュニティ「ゆうとりあ」への引っ越しを提
案され、移住と蕎麦屋の開業を決意した。とんとん拍子に話がまとまり新生活
をスタートした佐竹夫妻だったが、他の住人たちは、極度のエコロジストや亡
き妻の姿が見えるらしい男など、変わり者ばかり。さらに想定外のトラブルが
起こって……。
 物語は、第2の人生を歩む団塊の世代の男達の理想と現実をユーモラスに描
いた作品。思いがけないトラブルにも巻き込まれるなど、定年後の現実問題を
作品として描いており、中々面白い作品でした。

【ら行】

 

【わ行】

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】連作短編集
【著書名】 わくらば追慕抄
【著者名】 朱川湊人
【出版社】 角川書店
【初 刊】 2009年3月20日
【金 額】 1700円+税
【カバー文】人や物の記憶を読み取れる力をもった姉の鈴音と、お転婆で姉想
      いの妹ワッコ。固い絆で結ばれた2人の前に現れた謎の女は、鈴
      音と同じ力を悪用して他人の過去を暴き立てていた…。昭和事件
      簿「わくらば」シリーズ第2弾。
【満足度】 ★★★☆
End------------------------------------------------
 本書は『わくらば日記』の続編となるシリーズ第2弾で、昭和30年代を舞
台に、他人や物の記憶が読める超能力を持った女性を主人公にした作品で、連
作として本書では5つの作品が収録されています。シリーズとして前作よりも
幅が広がった印象を受けましたが、他人の記憶を読める主人公としてば、どう
しても筒井康隆の『家族八景』『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』の七瀬
三部作と比べてしまい、比べてしまうとどうしてもこちらがインパクトとして
薄く感じてしまいます。ただし、シリーズとしては次もぜひとも読んでみたい
作品です。

<本紹介>
Start----------------------------------------------
【ジャンル】連作ミステリー集
【著書名】 脇役スタンド・バイ・ミー
【著者名】 沢村 凛
【出版社】 新潮社
【初 刊】 2009年4月20日
【金 額】 1500円+税
【カバー文】穏やかに暮らす“主役”の生活に忍びこむ、ミステリアスな“脇
      役”たち。騒音とともに消えた女、前世を占えると告げる美女…。
      すべての謎が解決したとき、あなたの胸に浮かび上がる“脇役”
      の本当の姿とは? 連作ミステリー。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 本書は、それぞれに独立した短編ミステリではあるものの、最後でエピソー
ドが一つにまとめられた連作集。とある地方都市で、それぞれの物語の登場人
物が事件に遭遇し、事件の推理をし、親切な刑事に助けられながら、事件を解
決していくという展開ですが、ミステリとして趣向が凝らされた作品集であり、
最後のドンデン返しには驚かされました。

<本紹介>
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【ジャンル】エッセイ
【著書名】 我が妻との闘争 悲劇のマイホーム編
【著者名】 呉エイジ
【出版社】 アスキー・メディアワークス
【初 刊】 2008年12月5日
【金 額】 1200円+税
【カバー文】嫁の鬼度の品質は保証付きの折り紙付きで、賞味期限も無期限の
      凶悪さ。その鬼嫁の鬼倹約により、マイホームパパとなった呉氏
      のその後の人生は? マックに生涯を賭ける男の悲壮記。シリー
      ズ第4弾。
【満足度】 ★★★★
End------------------------------------------------
 『MacPeople』で連載されていたものの単行本化で、以前は著者のHPで読ん
でいて、単行本も最初の『我が妻との闘争』は読んでいたものの、以後は読ん
でおらず、本書は図書館で目にして、借りて読みましたが、マックを取るか嫁
を取るかで、嫁を取って連載を中止しなければならなかった経緯などを知るこ
とができました。鬼嫁との間の夫婦の闘争が書かれたもので、読み物としては
非常に面白いものの、改めて感じたのは、著者って、とんでもないドMなので
はないかということ。それでなければ、絶対に夫婦生活が成り立たないでしょ
うし、他人の夫婦生活にとやかく言うつもりもありませんが、よく耐えられる
もんだと思ってしまいました。

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