牟岐線(むぎせん)は、徳島県徳島市の徳島駅から徳島県海部郡海部町の海部駅に至る四国旅客鉄道(JR四国)の鉄道路線(地方交通線)である。阿佐海岸鉄道阿佐東線とともに阿波室戸シーサイドラインの愛称がつけられている。
徳島県東部の徳島市・小松島市・阿南市を結び、さらに南東部の海岸沿いに走り県南部とを結ぶ。改正鉄道敷設法により「高知県後免ヨリ安芸、徳島県日和佐ヲ経テ古庄附近ニ至ル鉄道」として室戸・後免方面への延伸が計画されていたが国鉄線としては海部駅までの延伸で終わった。海部〜甲浦間は阿佐海岸鉄道阿佐東線として1992年に開業している。
■ 路線データ
管轄(事業種別):四国旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
路線距離(営業キロ):79.3km
軌間:1067mm
駅数:30駅(起終点駅含む)
複線区間:なし(全線単線)
電化区間:なし(全線非電化)
閉塞方式:特殊自動閉塞式
■ 運行形態
優等列車として徳島〜牟岐・海部間に特急「むろと」、徳島〜海部・甲浦間に徳島線の特急「剣山」がある。牟岐〜海部・甲浦間は普通列車として運転されている。
普通列車は全線を通して運転される列車もあるが、概ね牟岐駅で運転系統が分かれている。徳島〜牟岐・海部間の列車のほか、徳島〜阿南間、牟岐〜海部間の区間運転列車がある。徳島駅から一部の列車は徳島線・鳴門線方面と直通運転している。牟岐線から高徳線へ直通する列車もあるが、高徳線の坂東以遠から牟岐線へ直通する列車はない。ワンマン運転を実施している。
■ 歴史
徳島〜中田間は、汽船会社の阿波国共同汽船が小松島港に発着する船との連絡線として1913年に開業させた徳島〜小松島間の一部である。開業当初から鉄道院が借り上げて小松島軽便線として運営していた。なお、中田〜小松島間は1985年に廃止されている。
中田〜羽ノ浦間は、私鉄の阿南鉄道が1916年に開業させた中田〜古庄間の路線の一部である。鉄道敷設法では以南の建設線の終点を阿南鉄道の終点である古庄駅付近としていたが、羽ノ浦駅から分岐して延伸されることとなった。羽ノ浦〜古庄間は阿南鉄道国有化後も貨物線として残っていたが1961年に廃止されている。
羽ノ浦〜海部間は当初から国鉄線として建設された。海部駅まで開業したのは1973年である。
1913年4月20日 阿波国共同汽船が徳島〜小松島間を開業。鉄道院が借り上げ。
1916年12月15日 中田駅開業。阿南鉄道が中田〜古庄間を開業。
1917年9月1日 阿波国共同汽船の鉄道路線を国有化。小松島軽便線となる。
1922年9月2日 軽便線の呼称を廃止。小松島軽便線を小松島線に改称。
1936年3月27日 牟岐線羽ノ浦〜桑野間が開業。
1936年7月1日 阿南鉄道の中田〜古庄間を国有化し牟岐線に編入。
羽ノ浦〜古庄間の旅客営業を廃止。赤石駅を阿波赤石駅と改称。
1937年06月27日 牟岐線桑野〜阿波福井間が開業。
1939年12月14日 牟岐線阿波福井〜日和佐間が開業。
1942年07月01日 牟岐線日和佐〜牟岐間が開業。
1959年10月1日 赤河内駅を北河内駅と改称。
1961年04月01日 貨物支線の羽ノ浦〜古庄間が廃止。
牟岐線を徳島〜牟岐間、小松島線を中田〜小松島間に変更。
1964年07月11日 由岐〜木岐間に(臨)田井ノ浜駅開業。
1964年10月01日 羽ノ浦〜阿波中島間に西原駅開業。
1966年11月01日 阿波富岡駅を阿南駅と改称。
1973年10月01日 牟岐線牟岐〜海部間が開業。旅客営業のみ。
1984年02月01日 貨物営業廃止。
1985年03月14日 小松島線中田〜小松島間が廃止。
1986年11月01日 徳島〜二軒屋間に阿波富田駅開業。
1987年04月01日 国鉄分割民営化により四国旅客鉄道に承継。
1990年11月03日 二軒屋〜地蔵橋間に文化の森駅開業。
2003年11月19日 阿南駅橋上駅舎化完成。
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