西沢金山跡温泉この温泉紹介文は、社内報に「ボリューム満点!! 心も体も温まる温泉」として載せた温泉の内の一つです。そのために文が、長くなっています。
西沢金山跡温泉(仮称)は、奥日光の光徳牧場から、山王林道を下ってきたところの沢にあります。もっとも、地図を見ると沢が二つ並んでいるので、どちらか分かりません。
実際に行ってみると、手前(最初に現れた)の沢は、整備されていなく、その先の沢は、砂防工事が終わり沢を登っていくのに何ら障害がなく、すいすい登っていけます。
「全国手堀り・露天52湯探検 原始温泉」(発売元青人社)という本によると、「かなり荒れた道を約150m入り、その後、沢沿いに約100m上流にある、赤い岩を流れる滝の手前に、1メートル四方のコンクリート製の囲いがあって、その底から湧き出ている。」とあります。この情報と、10数年まえ、山王林道を通ったとき、手前の沢に西沢金山跡の看板があったと記憶しており、また、手前の沢は赤く染まって、いかにも温泉の成分がこびりついているように思えます。
しかも、手前の沢は、湯川となっています。
そうなると、もう勝手な思い込みで、「それ、手前の沢だ!!」と闇雲に登ります。数10メートル行くと、高い砂防ダムが道をふさいでいます。
ここで、同行のH氏&S氏は、思案します。特に山歩きの経験豊富なH氏は、かなり疑問を呈しています。しかも、川底は赤いが、手を入れると水は冷たい。H氏は、「この砂防ダムがあるから沢が違うのでは?」と言います。
しかし、思いこんだら一途の私としては、もう聞く耳を持ちません。
いかに砂防ダムを乗り越えようかと、そればかり考えダムを見回します。さいわいダムの左側に取っ手があり登れるようになっています。それで、それ登れとばかり、二人を置いて砂防ダムを乗り越えます。
もっとも、私としては、ここに西沢金山跡温泉がなくてもいいのです。
なにしろ、川の色が赤いのですから温泉には違いありません。もしかしたら、新発見の温泉か?・・・と期待に胸を膨らませ、どんどん登っていきます。
しばらく行くと、沢が二手に分かれ、左の沢が赤い色をしています。思い込みとは、恐ろしいものです。「ははぁ〜ん、ここが、その後、沢沿いの約100m上流か」と勘違いし、道なき道をどんどん登っていきます。
沢の脇は足場が悪く水量が少ないので、ゴム長か地下足袋を履いて沢の中を歩いた方が歩きやすいものです。 ところが、このようになっているとは思わなかったので、普通の靴で登ってしまい歩きづらいことこの上ありません。
しばらく行くと赤い滝がありました。けれども、湯船の跡はありません。
「うーん、増水した時に埋まってしまったのか、残念。」と、ここにきても、まだ、ここが西沢金山跡温泉であると信じて疑っていません。
赤い沢が、まだまだ上に続いています。源泉は、まだ先か?・・・と思い、さらに登っていきます。
すると、右手の斜面から、水が滴り落ちているところがあり、その付近から沢の色が赤くなっています。どうやら、ここから温泉が湧いているようです。
ここが終点のようです。
その温泉が湧き出ていると思われるところに手を入れると、「つ、つめたい・・・・。」うーーん、源泉の所でも暖かくないか。これじゃ、この冷たい沢に入るしかないと腹をくくります。もっとも、この辺まで登ってくるといい加減汗が噴き出します。
ホント、お湯につからなくても暖かくなるボリューム満点の温泉です。
しかし、実際、沢に浸かったら、やはり水は冷たくお尻をつけるのがやっとでした。
そして、私が車に戻ってくる間(約一時間)、H氏&S氏は、何をしていたかというと、私が車の鍵を持っていたため、車のそばで私を待ってぽーっとしていました。
さて、本来の西沢金山跡温泉は、整備された沢の上流、歩いて数分のところにありました。
ただ、最近、誰も入っていないとみえて、浮遊物がすごく、このような温泉になれているS氏でさえ、最初は入るのをためらい、そして、品の良いH氏は、当然入りませんでした。
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